耳あな形のクロスの試聴器を作りました


cros-sam02

個人的な取り組みではあるのですが、ようやく耳あな形のクロスの試聴機器を作りました。上記の写真がそのデモ器になります。クロス補聴器の試聴が増えてきているのは、いいのですが、ちょっとした手間も感じるようになったため、製作。どのようなものなのかの紹介から、どのようなことができるようになったのかも載せていきます。試聴器があるって重要ですね。

試聴器の概要

作ったのは、フォナッククロス-312と呼ばれる機器です。こちらは、今現在の新しいタイプではなく、一つ前の機種になります。クロスには、色々と種類があるのですが、最終的にこちらの販売が多くなることから、このタイプを製作しました。

耳あなの先端に耳せんをつけられるものを追加し、耳栓をつけられるように。

耳あなの先端に耳せんをつけられるものを追加し、耳栓をつけられるように。

仕様としては、このようになり、先端に耳せんをつけられるようにしています。試聴器を作る上で、気をつけなければならないのは、人によって耳のサイズは、異なりますので、人それぞれになるべく合うようにすることです。こちらは、先端に耳せんをつけることで、合うようにしました。

耳せんをつけた図。しっかりはまるので、耳せんが抜ける様子は、ない。

耳せんをつけた図。しっかりはまるので、耳せんが抜ける様子は、ない。

実際に耳せんをつけてみると、このようになります。

耳せんには、幾つかサイズがある。なお、これ以外の耳せんもしようができる。色々と使えるので、加工しやすい。

耳せんには、幾つかサイズがある。なお、これ以外の耳せんもしようができる。色々と使えるので、加工しやすい。

耳せんのサイズは、いくつかありますので、なるべく合い、かつ耳から外れにくいものを選択し、抜けないようにします。

耳の中に入れた図。形状としては、結構、小さくできている。

耳の中に入れた図。形状としては、結構、小さくできている。

耳につけた様子は、こんな感じです。私の耳は、小さい方ですが、それでも装用できますので、おそらくほとんどの方が装用できると思います。う〜ん、予想以上にいい出来だ。

最終的な合わせ方の一つ。このようにセットして使うのが、クロス補聴器となる。

最終的な合わせ方の一つ。このようにセットして使うのが、クロス補聴器となる。

その後、クロスの対象となる補聴器を用意すれば、セット終了。 クロスは、聞きにくい耳に装用し、補聴器は、聞こえる耳に装用します。このように気軽に試せるようになりました。

今まで不便だったこと

私の方で、不便だったのは、気軽に試せないことです。クロスの場合、色々と実験してみて、耳あな形のクロスが聞こえを改善しやすいことはわかったのですが、次は、試聴のし辛さが壁になりました。耳あな形の場合、耳の型を採取して製作する必要がありますので、その場で試聴もできず、かつ、試聴する場合は、良ければ購入という前提で行っていました。

また、初めての場合は、そもそもクロス補聴器というものすら聞いたことがなく、かつ、どんな感じに聞こえるのかもわかりづらい傾向があります。気軽に試せるものも、耳かけ形のみであり、耳かけは、耳かけでまた少し聞こえが異なります。

しかし、共通で使えるものができれば、すぐに試せますし、どんな感じなのかも気軽に理解することができます。このようにできれば、よりお客さんの負担は減り、よりクロスに関して良くも悪くも理解しやすいのではないかと。そんな風に思い、製作しました。

より良く、より早く

どんなものも早く済んだ方が楽ですし、負担が少ない方がいいものです。まぁ気軽なのが一番ベストですね。それをするために、こちらを製作しました。実は、もう早速別の人に貸してしまったので、戻ってくるまで貸せないのですが、私の方では、こんな取り組みをしています。

まだ始めたばかりですので、幾つか確認しなければならないこともあるのですが、うまく行ったらどんどん試聴器を増やし、対応そのものも改善していく予定です。ただ、しばらくは、こちらがある場合は、そのまま貸出しますが、なかったら今まで通り、耳かけである程度、聞こえが改善するようだったら、耳あなにシフトする……という流れになりそうです。この点は、すみません。

このほか、遠方から来る人に対し、なるべく負担なく試聴や体験ができるような仕組みなども考え、今現在、実践中です。うまくいく仕組みさえ作れれば、一度ご来店いただくだけで、補聴器の試聴から、購入までできるようなものも考えています。遠方から来る人が徐々に増えてきたこともあり、今の所、私の中での課題は、いかに早く、良いものを提供できるかになります。

そのために、いろいろとやっています。と、本日は、私がやっていることに関するちょっとしたご報告でした。売るというよりも、このようなお客さんに優しい仕組み作りって重要ですね。