2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

骨導補聴器でよくもらう質問をまとめてみました

Pocket

hatena-1184896_640

骨伝導補聴器の対象者とメリット、デメリットという内容を書いているせいか、私のところには、月に2〜3件ほど、骨導補聴器に関する質問がきます。記事の中に、ほとんど書いているのですが、より理解を深めるために、実際にお問い合わせいただいた内容に関して、記載していきます。

なお、結論から言いますとお問い合わせいただいた方の99%は合わない補聴器ですので、その点はご了承ください。補聴器は、自分の耳の状態を理解した上で決めるもので、補聴器を主体として決めることはありません。聞こえを改善させる方法の一つだからです。ただ、大半の人は、自分の耳の状態を理解する方法がないので、合うかどうかが解りにくいというのは、あります。この点は、仕方がないのかもしれませんね。

と、いうことで載せていきます。

骨導補聴器は自分に合う?と質問されるもの

よく質問されるのは

  • 聴力、こんなんだけど合う?
  • 補聴器は雑音が多いと聞いた、これはどう?
  • 聞こえいいんだって?是非使いたい!
  • どこに問い合わせも無いんだけど、なんで?

の四つとなります。

Q、聴力、こんなんだけど合う?

聴力データの見方は解りますか?聴力を図る方法には、2つあり、

  • ヘッドホンを使うやり方
  • 骨導端子を使うやり方

の2つです。聴力を測定したデータは、オージオグラムといい

audio-gram-bone

このようなデータになります。ちょうど、囲んである部分に骨導端子で図ったものが入っていれば合います。

box15

これがヘッドホンを使うときのもの。これをかぶって調べた数値は、右が○で表現され、左が×で表現されます。

box16

一方、これが骨導端子です。こちらを使って調べた数値は、右が[、左が]で表現されます。この数値が、20〜30dBの範囲内にあれば合います。ただし、ヘッドホンを使った時と同じところにある場合は、基本的に合わないので、注意してください。

なお、耳の聴力がわからない場合は、誰にでも合う補聴器ではなく、ごく一部の方にしか合いませんので、返答のしようがありません。

Q、補聴器は雑音が多いと聞いた、これはどう?

意外に来る質問が、こちら。周りに一般的な補聴器を使ってらっしゃる方がおり、その補聴器は、雑音が多く、みんな使っていない。なので、別のものを考えて、骨導補聴器は、どうなのか?というところです。

雑音を何と定義するか、それにより、返答が異なるのですが、仮に周囲の音、周りの物音とする場合は、当然入ります。骨導補聴器の仕組みは、基本的に一般的な補聴器と同様、音を拾ってその音を大きくするものですので、いい意味で、様々な音が入ります。人の声も入りますし、周囲の音も入ります。車の音も入りますし、人が多ければ、様々な人が話している声も入ります。

補聴器は音を大きくして耳に伝える道具ですので、それは、補聴器も骨導補聴器も同様の働き方をします。

Q、聞こえがいいんだって?是非使いたい!

この言葉は、嘘ではありませんが、真実でもありません。その理由は、骨導補聴器がすぐれているのではなく、骨導補聴器が合う方は、基本的に耳の神経の部分が良いため、効果が得られやすいということです。身も蓋もありませんが、耳の神経部分が良い方(内耳の機能が良い方)は、補聴器でも効果がありますし、耳の神経の部分が悪い方は、何をやってもほとんど効果は得られません。

補聴器が良いというよりも元々の機能が優れているために、良いというのが真実です。ですので、骨導補聴器が優れているわけではありません。特に耳の神経部分の障害である感音性難聴は、特にそのような傾向があります。詳しくは、

リンク:そこが知りたい難聴の医療 ろうを生きる、難聴を生きる

こちらを見るとわかりやすいです。

Q、どこに問い合わせも無いんだけどなんで?

お近くの販売店に問い合わせたけれど、どこにも骨導補聴器は置いてない……。なんで?という質問もたまに来ます。その理由は、単純で、骨導補聴器が合う耳は、基本的に手術で治す事が多いためです。

耳の場合、改善のステップとしては、耳が治療できるなら、治療。できないなら補聴器で補う。となります。骨導補聴器が合う方の場合、ほとんどのものは、手術で改善ができます。そのため、基本的には、手術で治します。ただし、状況によっては、あまり効果を得られない事、もしくは、手術の負荷と効果を天秤にかけた時、リスクが大きいと見なされた場合は、骨導補聴器を選択します。

加齢による難聴、突発性難聴、生まれつき難聴の方は、治療方法がないため、補聴器を使います。主に感音性難聴と言われるものですね。

ですので、骨導補聴器は、ほとんど出ませんし、販売店も置いていません。耳を改善させるステップとしては、治療で済んでしまうことが多いためです。まぁこちらの方が改善の効果も高いですし、患者さんの望む形にできるケースが多いので、私としては、良いと思っています。

補聴器は、耳の状態で決めるもの

基本的に補聴器は耳の状態で決めていきます。患者さん側からすればあまり考えないかもしれませんが、医療従事者は、補聴器で改善というよりも、その方にあった改善方法を提示します。治療で治ればそれがいいですし、それが難しいなら、その聴力にあった補聴器を提供するということです。

耳の状態により、補う方法も異なりますので、補聴器を主体に考えることはまずしません。耳の状態を見つつ、どのような補聴器にしようか。もっとその前には、治療で治せるのか、治せないのかも見ます。

補聴器を主体に考えるのではなく耳を主体に考える。それが基本的なスタンスです。

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム