2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

自分で補聴器の調整し、その情報が共有されたら、この業界は、もっと良くなるのではないか?


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本日は、敬老の日ということで、一般的な補聴器販売店であれば、お店を開けているところも多いですね。あいにく私のところは、来られる方の平均年齢が30代なので、関係ありません(笑)。ということで今日はお休みです。個人的には、休日くらい、販売店に行くのではなく、自分のために楽しんでほしいと思っています。補聴器は、聞こえを良くさせる道具ですが、その本質は、人生の質を良くさせるものだからですね。なので、つけた後の生活が一番大事だよね〜と、私は思ってます。

さて、話は変わりまして、最近、少し思うのですが、仮に補聴器の調整を自分で行い、その情報が共有されたら、この業界は、もっと良くなるのではないか?と感じる事があります。自分というのは、聞こえにくい人のことで、簡単にいれば、自分の補聴器は、自分で調整する。ということです。補聴器に関連するところからは、否定や批判が来そうですが、個人的に思うことを載せていきます。

聞こえる人は、補聴器を使えない

一番の要因は、この点にあるのではないかと思うのですが、耳が聞こえる場合、自分の耳につけられるわけではありませんので、補聴器の事に関して、わかりにくいのではないかと思うのです。私の場合は、自分で補聴器の調整をしていますので、どんな風に調整すると、どのように聞こえる、感じるというチェックが非常に簡単なんですね。理論より、実際に試してどうかを自分の体を使ってできるというのは、個人的に、かなり強いのかなと感じています。ほとんどの人は、健聴でできないからです。

補聴器って面白いなと感じるのは、補聴器の場合、人の音声を聞くための音の設定とテレビの音を聞きやすくするための設定、音楽を聞く時の設定は、違うということです。一般の耳の場合は、一律の聴力で全てを聞いている状態ですので、補聴器のようにいくつも音を聞く設定があるわけではありません。でも、補聴器は、それぞれの状況ごとに良い設定は、異なるわけです。不思議ですね。

こうなるとおそらく、私が言いたいことが徐々にわかってくると思うのですが、それを自分で体験しないと、どう改善したらいいかもわからない状態になります。補聴器をつけるとどんな風に聞こえるのか、どんな感じなのかがわかれば、問題もわかりやすくなり、かつ改善策も作りやすくなります。もちろん、改善には、限度がありますので、なんともならないことはありますが、よりよくすることがもしかしたら可能かもしれない……となるわけですね。

自分で調整することでわかること

自分で補聴器の調整をしてきたことにより、上記の「人の音声を聞くための音の設定とテレビの音を聞きやすくするための設定、音楽を聞く時の設定は、違う」というのを肌で感じたわけですが、私の場合、自分の体を実験台にして、できますので、自分なりに調整し、どうなのか、というところを確認していました。

基本的に日常生活上で音声を聞きやすくするには、低い音の周波数は、大きく入れることはせず、中域〜高域に関して、音を大きく増幅し、調整します。これは、聴力関係なしにこのような傾向で調整しています。今現在、補聴器メーカーも基本的にそのようにしています。

日常生活上で問題になるのは、周囲の騒音になるのですが、それが大きいと簡単に聞きたい音がかき消されてしまうため、それをなるべく起こさないようにするために、上記のような調整にしているんです。つまり、耳を基準に考えているのではなく、使用する環境で考えて調整を考えているんですね、補聴器って。厳密には、耳と使用する環境の両方で考えますけれども。

じゃあそのように調整することで全てが良くなるかと言いますと、そうではないのが、補聴器の面白い(厄介な)ところで、高域を大きくするとテレビなどの機械類の音は、音が高く聞こえすぎて今度は、何を言っているかわからなかったりします。テレビやオーディオ機器の場合は、日常生活上で使用する音の状態とは、うって変わって、低域をあげ、高域を下げるやり方をします。私の場合は、高域だけ下げる傾向があります。その方が、すっきり聞こえるようになるためですね。音楽に関しても同様で、そのようにすると良くなる傾向があります。

このように一つの調整だけでは、うまく行きづらい傾向があります。ただ、最近は、うまくミックスさせて、どの環境下でも聞きやすくさせちゃってますが。

よりよくなる世界を考える

さて、ようやく本題(笑)。最近思うのですが、一番良いのは、自分の趣味のものに関しては、自分で補聴器の調整を行った方がいいのでは?ということです。日常生活でよくあるものに関しては、私自身も体験して、どう改善するかのプロセスを踏みやすいのですが、それ以外は、その流れをやりにくいので、そう感じます。特に音関係は、そうですね。

実は、つい最近、オーケストラの音に関し、よりよく聞きたいということを聞いたのですが、あいにく私、コンサートホールに行き、オーケストラを聴いたことも、クラッシックを聞いたこともありません。そんな人間が「こうした方がいいのか?」と考えて調整するよりも、趣味でそのようなものに興味があり、かつ自分で調整できてしまった方が、絶対、調整は、よくなるよな。と思うのです。体験している人と理論だけの人では、どう考えても、体験している人の方が強いです。実際にやってみてどうか、それをチェックしてみて、よりよくするには、どうしたら良いかを考えていった方が、どんどん改善できますし、より良い方向に行けます。

で、それらの経験がシェアされればよりこの業界は良くなるのではないかと、ちょっと感じました。私の場合、健聴の人がどのように考えて、調整しているのかが、全くわからないので、ここを結構、無視しているのですが、自分で体験し、かつそれを元に改善させる、いわゆるPDCAですが、それが、難聴者自身の方が行いやすいので、そう感じます。

このようになれば、補聴器の販売員もそれを参考に、考えたりもできますし、私とかも、参考に考えたりもできます。そのようなより良くさせる情報がシェアできれば、より良くなるだろうなと、お休みの中、思いました。情報が共有される社会ができれば、より良くなると思うのですが、皆さんは、どうでしょう?色々と問題は、ありそうですが、良くなればインパクトは、大きそうです。もちろん、調整に限らずですけれどもね。


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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