補聴器を使って慣れるものには、3種類ある


補聴器には、慣れが必要と言われることも多いのですが、この場合の慣れとは、なんでしょうか。それは、音が多く聞こえることと、音が大きく聞こえること、そして、音の質が変化することの3つです。言い換えれば補聴器を装用した時に感じる感覚に関して慣れるということになります。

補聴器に限らず、人の感覚を補うもの、サポートするものは、少なからず、このような慣れが必要なものが多くあります。なじみのある身近なものは、メガネ、コンタクトレンズでしょうか。少し前に補聴器を装用するとどうに聞こえる?という疑問の解を記載したのですが、こちらに関しても載せていきます。

補聴器の音に慣れる3つのもの

上記の通り、音に慣れるというのは、分類しますと

  • 今まで聞こえていた音が大きく聞こえる
  • 今まで聞こえていなかった音が聞こえる
  • 今まで聞こえていた音の音色が変わって聞こる

の3つがあります。補聴器を装用すると、今まで聞こえにくかったもの、全般が聞きやすくなることにより、音の感覚が変化します。補聴器を装用し続けるには、少なからず、その音の感覚になれる必要があります。

今まで聞こえていた音が大きく聞こえる

こちらは、難聴の程度にもよるのですが、多いのは、ドアを閉める音、コップを置く音、電車の音、アナウンスの音などです。簡単に言いますと、日常生活上にある、元々ある程度、大きい音になります。大きい音は、耳が聞こえにくくなったとしても、小さい音量で聞こえています。補聴器を装用すれば、当然、今よりも耳がよくなりますから、これらの音は、より大きく聞こえるようになります。

補聴器がしているのは、今まで聞こえなかった音を聞こえるようにし、聞こえにくかった音も大きくします。そして、今まで聞こえていた音も少し聞きやすくします。中には、一般の人でもうるさいと感じてしまう音がありますが、そういったものも音量の上限こそつけますが、基本的には、大きくします。

良くも悪くも聞こえる人の感覚に近づけるのが、補聴器です。ですので、今まで聞こえていた音が大きく感じるようになるなど、今までの感覚とは、異なるようになります。

今まで聞こえていなかった音が聞こえる

補聴器を装用した時の変化として大きいのは、こちらです。音が聞こえるようになる範囲が爆発的に広がりますので、様々な音が聞こえるようになります。補聴器を装用して慣れる必要があるのは、主にこの感覚です。様々な音が聞こえるようになると、一気に音が聞こえるようになりますので、かなり騒がしく感じるようになります。

音がしているものが少ない自宅、静かなところでは、そうでもないのですが、人が多いところや交通量の多い道路などでは、ものすごい量の音がします(音量ではなく音の数)。聞こえる音の数が爆発的に増えることで、かなり騒がしく感じるようになりますので、その感覚になれるのが重要です。

今まで聞こえていた音の音色が変わって聞こる

補聴器は、機械ですので、機械で音を大きくしたような音質で聞こえることが多いです。こちらの音質も基本的には、どの音をどのくらい補うかにより、変わります。聴力により、変わりがちなのですが、感覚としては、高く感じやすい傾向があります。

その音質のまま聞きますと、今まで聞こえていた音の感覚とは、少し変化することになります。劇的に変化することはなくても、今までと、少し変化して聞こえることが多くなります。

主にはこの3つ

音量が大きくなることに関しては、慣れる方が多いかと思いますが、音が多くなることに関しては、少々、慣れにくいかもしれません。特に聞こえにくい状態を長く続けていた場合は、あまりにも音の数が多すぎて、疲れたり、その違いに驚くかと思います。

この感覚になれるには、根気よく使っていくことが大切です。使い続けていくと「まぁこんなものかな」程度にしか思わなくなります。私自身も補聴器を装用していますが、騒がしいところは騒がしいですが「こんなものかな」程度にしか感じません。音は多いのですが、まぁ騒がしければそれだけ音がするよね、というように思っています。

補聴器を装用するには、この音の変化をどう乗り越えるか。それが重要になります。音量を下げれば、確かに音が聞こえる範囲も狭まりますので、周囲の音、音そのものの量は減るのですが、その代わり、減らせば減らすほど、元の聞こえにくい状態に戻ります。

感覚を変えるというのは、大変なことですが、その感覚そのものになれることは必要になります。もっとも聞きにくい人の中には、その感覚の変化が「おおっ!聞こえる。すごいな!」と思う方と「聞こえてうるさい」という方の2種類いたりするのですが、こちらの内容は、後者のような考えをする方に必要なものです。

もし補聴器を使いたいと思っているのでしたら、この音が広がるという感覚に慣れましょう。そうすれば、自ずと補聴器は使いやすくなります。