2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

適切な補聴器にするための調整と確認事項

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補聴器は使用する方の聴力に合わせて調整を行い、聞こえを改善させていく製品です。では、どのように聞こえを改善していくのでしょうか。そして、補聴器を使用した時、どのようになっていれば、いいと言えるのでしょうか。

こちらではあくまでも私自身が行なっていることではありますが、一つの判断基準として、考えてみてください。これらの部分が達成できれば概ね、補聴器を使用することにより、補聴器の効果を感じていただけるはずです。

私も補聴器を使用していますが(書いている人は、生まれつき難聴で、補聴器を使用しています)、以下の条件を達成していますので、補聴器の効果は感じており、毎日使用しています。

補聴器の調整と確認事項

まず調整に関する全体像を記載しますと、大きく分けて

  • 耳に補聴器を合わせるフィッティング
  • 補聴器の適正要素の確認事項

の2つに分かれます。補聴器を耳に合わせることをフィッティングなんて言い方をしたりするのですが、その全体像と補聴器を調整後、確認する要素をまとめていきます。こちらに関しては、補聴器を耳に合わせる。というところの全体像といった方がわかりやすいかもしれません。

重要なのは、どう調整するかではなく、どう目標を定め、それが達成できているのか、もしくは、現状はどうなのかを確認する事になります。現状を理解する方法が分かれば、自ずと修正もしやすくなるためです。

なお、以下の内容では、なるべく耳に合わせる。という曖昧な表現はなるべく無くしていきます。内容としては、少々、細くなる点は、ご容赦ください。

耳に補聴器を合わせるフィッティング

さて、早速始めていきましょう。補聴器を耳に合わせるフィッティングですが、

  • フィッティングの基本
  • 補聴器の目標決め
  • 補聴器の効果確認
  • 重要なのは?

の4つの段階に分けて記載していきます。

フィッティングの基本

補聴器をフィッティングする基本ですが、今現在は、補聴器を調整するソフト、こちらに補聴器をつなげ、聴力を入れることにより、ほとんど自動的に音量に関しては、定めてくれます。

黒い丸い機械が補聴器をパソコンと通信させる機器。この機器とパソコンを通信させて調整している。

黒い丸い機械が補聴器をパソコンと通信させる機器。この機器とパソコンを通信させて調整している。

このような機器で、補聴器とパソコンを繋ぎ

調整ソフトには、必ず聴力をいれ、補聴器の音設定をする部分がある。これは、その一部。

調整ソフトには、必ず聴力をいれ、補聴器の音設定をする部分がある。これは、その一部。

聴力を入れると

聴力を入れたあとは、このように自動である程度は調整してくれる。

聴力を入れたあとは、このように自動である程度は調整してくれる。

このように聴力から必要であろう音の大きさをおおむね出してくれます。

補聴器は、各周波数調整できるようになっているため、音の状態を変えることができる。

補聴器は、各周波数調整できるようになっているため、音の状態を変えることができる。

補聴器は、音響機器ですので、このように各周波数で音量調整ができるようになっています。この調整できる部分は、機種によって数が多かったり、少なかったりするのですが(ch、チャンネル、バンドと呼ばれる機能)ある程度は、自由に調整できるようになっています。

足りない部分は上げたり、逆に大きい場合は、下げることもできる。補聴器により調整できる部分は変化するが、全部の補聴器でできるようになっている。

足りない部分は上げたり、逆に大きい場合は、下げることもできる。補聴器により調整できる部分は変化するが、全部の補聴器でできるようになっている。

そして、聴力を入れた後、おおむねの数値を出してくれたのちに、微調整でさらに耳に合わせていきます。

それが補聴器の調整です。

補聴器の目標決め

補聴器を調整する際、まず初めに行うのは、補聴器の改善の目標決めです。補聴器を装用することにより、どこまで聞こえを改善できるかを聴力から逆算し、そこまで達成できるようにすることが補聴器の基本になりますので、その目標値を決めていきます。

こちらについては、

  • 目標を決める理由
  • 実際の決め方

の2つがあります。

目標を決める理由

このように記載すると「なぜそんなことをする必要があるのか」というように思う方もいるのですが、その理由に関しては

  • 補聴器では耳を治すことができない機器
  • 目標がないとどこまで改善されれば良いかがわからない

の2つがあります。

補聴器は、まず残念ながら耳を治すことができない機器です。感音性難聴の方に使用するという点もそうなのですが、それを除き、聴力だけでみても、まだまだ健聴の方には、届いていません。

聴力ベースで補聴器の改善状況を見てみますと、改善できるケースでも上記くらいになります。見方は、▲が補聴器を装用した時の状態で、赤い○が右耳の聴力、青い×が左の耳の聴力です。こちらの図は、そのような聴力の方がどれだけ聞こえが改善されたか、聴力ベースで見るもので、比較的改善度が高くなりやすい軽度〜中等度難聴の方でも、上記くらいの改善になります。

一般の人が聞こえている音の範囲は、大体0~10dBで、かつ健聴の範囲は、0~25dBまでとなります。補聴器は、この健聴の範囲にすら届きません。実際には、無理に行えば、できたりすることもあるのですが、周りの音や様々な音が大きすぎて却って声が聞きにくくなるなどの弊害が出やすくなります。

問題なくチョチョイのチョイで改善されるのであればあまり考えなくても良いのですが、このように治らないのであれば、どこまで改善されれば良いのかを理解しないと補聴器を装用しても、その状態が良いのかどうかも判断できない状態になります。

そのため、補聴器の改善の目標決めが重要になります。そして、その状態まで、改善させていくことで、補聴器でできる限りの改善を行えるようになります。

実際の目標決め

さて、前置きが長くなりましたが、こちらについては、補聴器を装用した時の聞こえの目標決めについて記載していきます。実際には、聴力やその人の音の適正により変化しますので、参考程度に見てください。

なお、こちらの内容に関しては、調整する人により少々変化しますので、

  • 耳鼻咽喉科の補聴器適合検査の指針
  • 私自身がしている指針

の2つを載せていきます。

耳鼻咽喉科が推奨する補聴器適合検査の指針の数値

補聴器を装用状態でどのくらい聞こえているのかを調べる測定(音場域値測定)があるのですが、こちらは基本的に皆、聴力レベルや同じ音場域値の補聴器なしの測定値から目標値を決めていきます。

そして、補聴器には、耳鼻咽喉科学会が作成した補聴器適合検査の指針(2010)という適合方針があります。こちらにも音場域値測定の指針がありますので、記載しますと

audiology-03

(3)評価方法

ファンクショナルゲインが聴力の半分(ハーフゲイン)であるか、装用域値が1000Hzで35dB以内であればよい。ファンクショナルゲインは、低音域ではハーフゲインより少なくてもよく、高音域の利得は補聴器の性能上ハーフゲインが得られない場合がある。

評価例(図11)

補聴器適合例と適合不十分例を示した。▲印は低音及び高音部をのぞき非装用時の域値のほぼ半分のファンクショナルゲインを得ており適合例と言える。■印の場合は、ゲインが不足しており、適合不十分例といえる。

Audiology japan 53,2010 補聴器適合検査の指針(2010)聴覚医学会より引用

このようになります。これは、どのような状態かと言いますと、補聴器を調整後、音場域値測定で補聴器を装用していない状態の半分ほど改善できているか、それとも1000Hzが35dB以上であれば良いとされています。そして、低域(250Hz、500Hz)は、半分より少なくてよく、高音域(2000Hz、4000Hz)は、半分まで改善できない場合がありますよ。という意味です。

こちらは、どの聴力でも同じように考えて目標を定め、そこまで達成できればよし。あまりにも音が低すぎると調整し直し。というように見ます。

私自身がしている指針

私自身も耳鼻咽喉科の補聴器適合検査の指針を参考にして、指針を作って調整しています。耳鼻科の指針にプラスして自分自身が調整することによって得られた経験を合わせて調整しているのですが、それは、以下の通りです。

  • 難聴:軽度~中等度レベル
  • 改善:大体、30~35dBくらい、ただし、両端だけ、中央より、-5dB

軽度難聴〜中等度難聴レベルは、このようになり、図で表すと、以下のようになります。

主な改善の状況は、上記の通り。こちらに載っていない750Hz、3000Hzも、1000Hzと同じ目標値となる。この中で下がりやすいのは、2000Hz〜4000Hzだが、このあたりは、入れられると入れられるほど、聞き取りもよくなる傾向がある。

主な改善の状況は、上記の通り。こちらに載っていない750Hz、3000Hzも、1000Hzと同じ目標値となる。この中で下がりやすいのは、2000Hz〜4000Hzだが、このあたりは、入れられると入れられるほど、聞き取りもよくなる傾向がある。

聴力が70dBくらいまでは、30~35dBくらいまで改善させることを目標にします。35dBまでにするケースは多いのですが、もう少し音量を大きくしても大丈夫そうであれば、目標をさらに上乗せし、30dBベースにすることもあります。そして聞こえをよりよくさせる場合は、満遍なく改善させることが必要不可欠です。

それ以上の聴力に関しても基本的には、半分を改善目標にします。

  • 難聴:高度~重度レベル
  • 改善:大抵聴力の半分くらい。ただ、音を大きくしても反応しない部分も所々出るように
  • 備考:補聴器だけでなく、人工内耳での改善も視野に入れる必要あり

高度難聴から重度難聴レベルは、このようになり、図にすると以下のようになります。

こちらも高域(2000Hz〜4000Hz)は、補えるケースと補えないケースで、結構分かれやすい。750Hzは、1000Hzと同じ目標値にし、3000Hzは、2000Hzと同じ目標値にする。

こちらも高域(2000Hz〜4000Hz)は、補えるケースと補えないケースで、結構分かれやすい。750Hzは、1000Hzと同じ目標値にし、3000Hzは、2000Hzと同じ目標値にする。

これらのケースの場合は、単純に半分くらいの改善を目指す。というようにご理解されていれば構いません。ただし、聴力低下が大きいと大きいほど、補いやすい部分とそうでない部分が出てきます。そのため、状況によっては、人工内耳をオススメすることもあります。人工内耳の方が、この音場域値測定の結果もより良くなりやすい傾向があります。

なお、あくまでも私自身が感じていることではありますが、周波数別要素に関しては、

  • 250Hz:ここだけあまりわからず。男性の声の音域なので、いれてあげることは重要だが、その他、周囲の騒音とどう折り合いをつけるか。
  • 500Hz:男性の声の主音域。特に低い男性の声は、この部分を大きくすると効果が出やすくなる
  • 750Hz:男性の声及び、女性の声の音域。この部分も大きくできるとより聞きさすさが改善する傾向あり
  • 1000Hz:補聴器の聞こえ改善において重要な部分その1。どうもこの部分を聞こえさせることができると女性、男性に限らず聞こえの改善が良くなりやすい。
  • 1500Hz:補聴器の聞こえ改善において重要な部分その2。この部分もちゃんと目標値まで改善できると音声の理解という点に関しては、良くなりやすい。
  • 2000Hz:主に音声の理解につながってくる部分。大きくすると響きも感じやすいのだが、音声の理解度は、上がる傾向がある。特にはっきりしない場合は、2000Hz、3000Hzあたりをあげると改善することもある。ただし、限度あり。
  • 3000Hz:主にはアラーム系の音、アラーム系は、1000~4000Hzと広いが、3000Hzあたりが多い。また、音声の理解度に関してもこの部分影響あり。
  • 4000Hz:アラーム系は、体温計などが該当。また、3000Hzと同じく音声の理解度に関してもこの部分も影響あり。

となります。音声は、様々な周波数を使っていますので、満遍なく上げられるとそれに伴い、改善については、しやすくなります。少なくとも様々な方の効果確認を行ってみると、満遍なく改善できている方の方が、よりよくなっているように感じます。

ただ、この点は、私の感覚であり、統計的なデータがあるわけではありません。その点だけご留意ください。

補聴器の効果確認

目標を決めたら、次は補聴器の状況確認です。補聴器を評価すると言ってもいいかもしれません。それについては、

  • 主観評価
  • 客観評価

の2つがあります。難しく考える必要はなく、単純に自分がどう感じるかの評価と数値化して見てどうかの評価の2つとなります。

主観評価

主観評価とは、実際に自分で補聴器を装用してみてどう感じたかの評価です。この部分で行う評価は、

  • 補聴器を装用してみて音が大きすぎることはないか
  • 日常生活で使用してみて音量の感覚はどうか

の2点です。単純に自分で補聴器を装用し、装用した時に感じた音の大きさや程度に関して確認します。そして、必要以上に補聴器の音が大きく感じないのであれば良い状態です。

日常生活では、大きい音も入ってくる状況ですが、その音が耐えられる範囲内であれば可。さすがに大きすぎるとなった場合は、音量を下げます。

この際のポイントは、使える状態をまず目指し、必要以上に音を下げないことです。音は下げれば下げる程、聞きにくくなります。当たり前と言えば当たり前かもしれません。

客観評価

先ほど、補聴器の目標決めでちらっと出てきましたが、補聴器を装用した状態で行う音場域値測定をし、現状を確認します。

音場域値測定とは、

当店の測定室。様々な機械が置いてあり、各種の測定ができるようになっている。

このような部屋で、

補聴器を装用して、このスピーカーから出す音がどれだけ聞こえるか。それを調べるのが、音場閾値測定となる。

このようなスピーカーから音を出し

聴力測定と同じく、聞こえたらボタンを押す。というやり方で、補聴器を装用した状態で調べます。

基本的にオージオグラムと見方は同じ。数値が上にあるとあるほど聞こえやすくなる。

基本的にオージオグラムと見方は同じ。数値が上にあるとあるほど聞こえやすくなる。

こちらが測定した時に得られるデータになるのですが、基本的に聴力図(オージオグラム)と見方は同じになります。▲が補聴器を使用した状態、△が補聴器を使用していない時の状態。縦横(縦:音の大きさ、横:音の高さ)については、オージオグラムと同じで、▲及び、△の位置が上にくるとくるほど、聞きやすい状態となります。

補聴器のフィッティングをした際ですが、現状を調べることにより、本当に目標となる部分まで改善できているのか、現状、どのように聞こえているのか、これらがわかるようになります。

これは、目の検査で言えば、メガネやコンタクトをつけて、視力検査をするようなものです。目もこちらを行うことにより、初めて、自分がどれだけ見えるようになっているのかがわかるようになります。状況の確認は、別に補聴器だけが行なっていることではなく、別のもの(業界、医療機器)もちゃんと数値にして、どのような状態なのかは、確認しています。

重要なのは?

補聴器の調整で重要なのは、

  • 補聴器の聞こえの現状(音場域値でどのくらい聞こえているのか)
  • 補聴器の目標値
  • 補聴器をつけた音の体感

の3つを比べながら、目指せるのであれば目標値まで調整していくこととなります。例えば

赤い△が目標値、そして▲が現状。このような場合、実際に補聴器を装用し、どのように感じているのかにより、調整が異なる。

赤い△が目標値、そして▲が現状。このような場合、実際に補聴器を装用し、どのように感じているのかにより、調整が異なる。

目標値及び、現状に関しては、上記のような状態で、かつ、補聴器を装用して聞こえている音もそこまで大きく感じることはないという場合は、もう少し音を大きくし、より目標値まで改善させられる可能性があることがわかります。

補聴器は、周波数ごとに調整できるようになっている。足りないところがわかれば、そこのところだけ増幅して補う。ということもできる。このように改善を行なっていく。

補聴器は、周波数ごとに調整できるようになっている。測定して見て足りないところがわかれば、そこのところだけ増幅して補う。ということもできる。このように改善を行なっていく。

その場合は、聞こえの状況の確認後、足りない部分だけ大きくし、より聞こえを改善させることもできます。

調整した状態と目標値が綺麗に合ったパターン。この状態で常時使えるのがもっとも良い状態。

調整した状態と目標値が綺麗に合ったパターン。この状態で常時使えるのがもっとも良い状態。

一方、上記のような状態で、かつ、そこまで音が大きく感じることはない。たまに大きい感じがあるものの、耐えられないほど大きいということはない。という場合は、おおむねあっている状態になります。

目標値と現状を比較した際、補聴器の音の体感を比較して見て、大きく感じ、ちょっと大きくするのは無理そうであれば、そこでストップする。改善させるのは大切だが、あくまでも改善させられるだけにする。

目標値と現状を比較した際、補聴器の音の体感を比較して見て、大きく感じ、ちょっと大きくするのは無理そうであれば、そこでストップする。改善させるのは大切だが、あくまでも改善させられるだけにする。

またまた一方、耳の状況によっては、上記のような状態で、補聴器から感じる音の体感としては、かなり大きく、これ以上、大きくするのは、厳しい……となった場合は、それ以上は、音を大きくしない方が良いことがわかります。

  • 補聴器でどこまで改善を目指すのか(目指せるのか)
  • 現状、補聴器で聞こえている数値はどうか
  • 実際にその状態で聞いた時、補聴器の音の体感はどうなのか

この3つを比較することにより、補聴器の効果を最大限、よくしていくことができます。そして重要なのは、ちゃんと目標となる部分まで改善させることです。しかし、厳しい場合は、そこが限界値として見て、調整していきます。

目標まで改善させたとしても耳が治るわけではありませんが、補聴器を装用することによる効果をなるべく引き出せるようになります。

これが、補聴器の調整における基本的な部分であり、改善させるために必要な要素となります。

補聴器の適正の確認事項

さて補聴器の調整部分に関しては、記載しましたので、補聴器の適正の確認事項も載せていきます。一部、上記のものが入りますが、わかるようにするため、全体像を載せていきます。

この部分の確認は、大きく分けて

  • 音の聞こえはどうか
  • 耳の装用感覚はどうか
  • 取り扱いはどうか

の3つに分かれます。

音の聞こえはどうか

音の聞こえについては、

  • 補聴器装用時の聞こえと効果
  • 自分の声の感覚(違和感)は、耐えられる範囲か
  • ハウリングはないか

の3つです。

補聴器装用時の聞こえと効果

これは、先ほど調整の部分で記載したものになります。簡単に言えば、

  • 補聴器の聞こえを数値化し、目標となる部分まで改善できたか
  • 補聴器の音の大きさは、使用できる範囲内か

になります。仮に目標となる部分まで改善できなかった場合や音がどうしても大きく感じることにより、厳しい場合は、そこを限界として、見ます。

自分の声の感覚(違和感)は、耐えられる範囲内か

補聴器を装用すると自分の声の感覚も変化します。耳をふさぐことにより、自分の声がこもった感覚になるのですが、補聴器は、それが起こりやすい状態です。その感覚が耐えられる範囲内のなのか。この部分の確認です。

この感覚は、誰しもが起こることであり、軽減することもできるのですが、軽減しすぎると補聴器を装用することで聞きやすくなっていた部分も下がるようになります。この部分は、あくまでも耐えられる範囲内にしないと補聴器を装用しても効果がほとんどない状態になってしまいます。

また、声の感覚は、長時間使っていると慣れてくることもあり、そのまま使用していても大丈夫なケースがあります。あまりにも強い違和感は、慣れることは少ないのですが、少し感じる程度であれば、慣れることが多いです。

ハウリング

補聴器から音が漏れるとピーっという音がするのですが、それがないかの確認です。最近は少なくなってきましたが、起こることもありますので、それがないかの確認も必要です。

なお、ハウリングは、大きな害にはならないのですが、聞こえると自分及び周りの方に鬱陶しいこともあり、仮にある場合は、適切に処置することが大切です。なぜなら相手から指摘されたり、鬱陶しく思われると対人関係が悪くなるためです。この点は、ちゃんと覚えておきましょう。

耳の装用感覚はどうか

こちらは、耳に補聴器を使用した時はどうか。となります。その場合の確認要素は、

  • 補聴器装用中、痛みはないか
  • 閉塞感は、耐えられる範囲内か
  • 耳から補聴器が外れる感覚はないか

の3つです。

補聴器装用中、痛みはないか

痛みがある場合は、直ちに修正します。靴づれのように耳の中が痛くなるケースがたまにあるのですが、その場合は、それぞれの状況に合わせて処置を行い、改善していきます。※補聴器によって対応方法が異なるため、この点は、割愛します。

閉塞感は、耐えられる範囲内か

補聴器を使用する際、ほぼ必ず耳の中を塞ぐ必要があります。その時に起こるのが、

  • 耳の閉塞感
  • 自分の声がこもって聞こえる

の2つです。自分の声がこもるに関しては、上記の「自分の声の感覚は、耐えられる範囲内か」に記載しました。その残りの、耳の閉塞感も耐えられる範囲内であればいいのですが、きつく感じたり、厳しい場合は、その状態を軽減していきます。

ただ、この部分も軽減することを行うと行うほど補聴器の効果も薄れてきます。あまりにも強い違和感、閉塞感がある場合は、使用そのものができなくなりますので、改善した方がいいのですが、少し感じる程度であれば、そのまま使用し、慣らしていった方が補聴器の聞こえの効果を高いまま維持し、使い続けることができるようになります。

耳から外れる感覚はないか

補聴器を装用中、耳から外れる感覚はないか。仮にある場合は、固定できるものを使ったり、別の機種を考えていきます。ただ、こちらに関しては、耳の装用について理解することで、よくなるケースも多いです。

耳から外れる感覚があると補聴器が浮いてきたり、外れるのではないか?と心配になり、安心してつけていられないため、快適に使うためには、必要な要素になります。

取り扱い

最後は、こちら。取り扱いはどうか。こちらについては

  • 補聴器の脱着
  • 補聴器の電源入れ切り
  • 補聴器のその他の操作

の3つになります。

ほぼ言葉の意味通りですが、補聴器のその他の操作については、電池の交換と音量を上下できるかなどが入ります。これらのものは、一通り操作できるのであれば特に問題ありません。

まとめ

補聴器の確認要素として、全体像から詳細を載せて見ました。調整及び、調整以外も含めると、上記の通りとなります。少々多く感じるかもしれませんが、ほとんどの要素は使った時にすぐにわかることです。

これらのものがなかったり、使用できる範囲内であれば、まず大丈夫です。

適切な補聴器を目指して

さて、まとめていきます。補聴器は耳を改善させる機器になりますので、調整により、聴力から改善できる数値まで目指すことが重要になってきます。補聴器の基本は、どれだけその聞こえをよくできるかであり、目標を決めて改善させていかないとその状態が適正なのか、そうでないかがわからないためです。

そして、現状に関して、理解、確認していくことで、良い状態なのか、修正した方が良いのか。それらを考えていきます。このようにすることで、補聴器でできる限りの改善ができるようになります。

また、調整を含む、補聴器が良い状態なのかの確認も上記の通りです。これらの部分が確認でき、使用できる範囲内であれば、特に問題ありません。逆に言えばそれらの部分がクリアできれば、良い補聴器となります。

補聴器を装用しても耳が治るわけではないというのは事実ですが、上記のことがクリアできれば使える補聴器になります。こちらの内容でできる限り、聞きにくさが改善されれば幸いです。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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