2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

私の耳に補聴器は合いますか?という質問の解

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私宛に問い合わせいただく内容で多いのは「このような耳なのですが、補聴器は合いますか?」という内容です。正直なところを言いますと、耳の状態を調べずに補聴器が合うか、合わないかは、わかりません。

耳は、感覚だけではわからないからこそ、様々な測定を行い、耳の状況を可視化します。そして、その状態から、どのように補ったら良いか。そして、効果はあるのか。それを見ていきます。

こちらでは、その考えと簡単な判別方法を載せていきます。基本的な部分に関して、ご理解いただきつつ、簡易法ではありますが、そちらでご判断いただければと思います。

なお、簡易法で悪かったとしても、耳の補い方には、様々な方法がありますので、あくまでもおおよそ程度にお考え下さい。悪かったとしてもそれを前提で考えていけば、補い方には、様々なものがありますので、聞こえにくさを改善できるケースもあります。

補聴器に耳に合うかは、どう判断する?

補聴器は、私の耳に合いますか?という質問の答えには、耳の状態を調べて見なければわからない。それが、正直な答えになります。

まず、補聴器ですが、どんな耳にも合い、たちまち耳の聞こえを改善してくれるような魔法の機械ではありません。私自身、補聴器の販売を行なっていますが、補聴器の効果は、耳の状態が9割だと感じています。なぜなら補聴器は、耳を治すものではなく、今の耳を活かす機器だからです。中には、残念ながら活かすことができない耳も存在します。

それらを見るのは、

  • 聴力測定
  • 語音明瞭度測定

の2つを行なって見ていきます。

聴力測定

聴力測定とは、どれだけ小さい音が聞こえるかを調べるものであり、各周波数ごとに調べることができます。

測定類が行われる部屋。どのようなところも専用の部屋がある。

測定類が行われる部屋。どのようなところも専用の部屋がある。

主にこのような部屋で、

聴力測定の場合は、聞こえたらボタンを押す・・・というようにし、どのくらいの聴力なのかを調べる。

聴力測定の場合は、聞こえたらボタンを押す・・・というようにし、どのくらいの聴力なのかを調べる。

ヘッドホンをつけ、聞こえたらボタンを押す・・・・。というように調べていくのが聴力測定です。健康診断などでも行われていますね。

こちらの測定が何に影響するかと言いますと、聞こえの改善度です。

一般的な聴力の分類。日本の場合は、このような目安で語られることが多い。

一般的な聴力の分類。日本の場合は、このような目安で語られることが多い。

補聴器は、聴力により、改善できる幅が異なり、軽度~中等度難聴ほどであれば、比較的、聞こえにくさは改善しやすく、高度、重度と聴力低下が大きくなると聞こえにくさは、軽度~中等度難聴ほど改善はできません。

その理由は、聴力が低下するとするほど、聞こえさせやすくするのが困難になるためです。聴力低下が大きくなると補聴器の効果も薄れていきますので、聴力も重要です。

語音明瞭度測定

聞き覚えのない測定かと思いますが、耳には、音声の理解力というものがあります。それを調べるのが、この語音明瞭度(ごおんめいりょうどそくてい)です。

語音明瞭度なる測定もこの中で行われる。

語音明瞭度なる測定もこの中で行われる。

こちらも聴力測定と同じような要領で行なっていきます。

言葉の測定は、聞こえた通りに紙に記載する。その後、採点し、どのくらい正解したのか。そして、聞こえ方について伺い、どうだったかを確認する。

言葉の測定は、聞こえた通りに紙に記載する。その後、採点し、どのくらい正解したのか。そして、聞こえ方について伺い、どうだったかを確認する。

ヘッドホンを装用し、聞こえた通りに紙に書いて、その正解率でどのくらい音を大きくすることで、音声が理解できるのか。それを見る測定です。

不思議に感じるかもしれませんが、音が聞こえることと、音声が理解できることは、異なります。そのため、言葉を大きく聞かせることで、本当に理解できるのか?を調べる必要があります。それを実現させたのが、この測定です。

この測定の結果、音を大きくすることにより、音声が聞き取れる方は、補聴器の効果も感じやすくなります。逆に、音を大きくしても、聞き取りに貢献しない場合は、補聴器で音を大きく聞こえさせても理解に繋がらない傾向があります。

このように補聴器の効果を可視化する測定もあります。残念ながら理解力が上がらない場合は、それを承知の上、補聴器を使用いただくことになります。

まとめ

補聴器の効果は、単に聴力だけで決まるものではありません。語音明瞭度測定というものも行い、音を入れることで改善ができる耳なのか。そちらを見ることで、判断していきます。

耳に合うのか?という疑問や不安は、重々承知なのですが、ただ、それだけで「合う、合わない」もしくは、「改善できる、できない」ということは判断できません。上記のように耳の状態には、音声が理解できないという耳もあるためです。その点に関しては、申し訳ありません。

簡易的な方法で理解するには

本来なら上記のように耳の状態を可視化しなければわからないのですが、簡易的な確認方法というのは存在しています。それは、主に

  • 携帯電話で天気予報をきく
  • ヘッドホンで、NHKのニュースを見る

の2つです。あくまでも私が考えている内容になりますが、概ねのことは、理解できます。

携帯電話で天気予報をきく

簡易的な確認その1、それは、携帯電話(固定電話でも可)で天気予報をきくことです。

電話の音声を大きくすれば聞こえる耳であれば、概ね補聴器の効果は、見込める。左右を気軽に確かめやすいのもポイントだ。

電話の音声を大きくすれば聞こえる耳であれば、概ね補聴器の効果は、見込める。左右を気軽に確かめやすいのもポイントだ。

ポイントは

  • 音を大きくすれば言っている内容を理解できるか
  • 音声は比較的きれいに聞こえるか

この2点です。

補聴器で効果がある方は、音を大きくすると、それに伴い、音声も理解しやすくなります。電話の受話音量を大きくし、天気予報(市外局番+177。東京の場合は、03177)を聞いた際ですが、比較的、理解できる、何を行っているのかがわかる。ということであれば、補聴器の効果は、あることが多いです。

また、音声が比較的、きれいに聞こえるかも確認ポイントです。耳の状態によっては、聞こえてくる音が歪んで聞こえる、響いて聞こえる、音声が音声として聞こえない、という状態の方がいます。そのような場合は、残念ながら補聴器を装用しても、そのように聞こえ、かつ明瞭度も低い傾向があります。

ヘッドホンでNHKのニュースを聞く

こちらでも確認できます。

こちらでも確認が可能。ヘッドホン並みに聞こえるようになることはないが(周囲の音やそれ以外の音が補聴器ではよく入るため)、効果に関しては、見ることができる。

こちらでも確認が可能。ヘッドホン並みに聞こえるようになることはないが(周囲の音やそれ以外の音が補聴器ではよく入るため)、効果に関しては、見ることができる。

自分が聞きやすい音量にして、右、左、両耳。それぞれの状態で、上記と同じく

  • 言っている内容が概ね、理解できる
  • 音声がきれいに聞こえる

ということであれば、補聴器の効果は、ある方が多いです。逆にいずれか一つでも欠けている場合は、補聴器の効果も薄くなる可能性があります。

ヘッドホンの場合は、左のみ、右のみ、両耳装用。の3つを調べられるので、耳の状況を理解しやすくなります。

ただ、左右の聞こえが異なる場合は、適切に調べることはできませんので、その点はご注意ください。

簡易確認方法のまとめ

基本的に、

  • 音量をある程度、自由に大きくできるもの
  • 音声を流せるもの

の2つの条件が合うものであれば、なんでも簡易的に調べることができます。上記に載せた

  • 電話
  • テレビ

の2つに関しては、その条件に合ったものですね。こちらで簡易的ではありますが、調べることができます。

音を大きくすることで理解ができる耳であれば、補聴器は大丈夫です。逆に、聞こえてくる音が歪んいていたり、音声が音声として理解ができない場合は、補聴器でもそのように感じる傾向が強くなります。

なお、あくまでもこちらは、簡易的に理解する方法であり、実際には、補聴器を装用したり、試してみないとわからないケースもあります。悪かった場合でも、実際に耳の状況を調べてみれば、良いケースもありますし、仮に悪いケースでも補い方には、様々な方法がありますので、それで補えば問題ありません。

補い方には、主に

の2つがあります。

まとめ

耳の状態は、主に

  • 聴力測定
  • 語音明瞭度測定

の2つを通じて、理解していきます。そして、その2つを行い、耳の状態を把握することで、ある程度の補聴器の効果や耳に合う、合わないはわかります。

耳鼻科や補聴器販売店に耳を調べる機器があるのは、耳に合わせるためにあるだけではなく、この人の耳に補聴器は合うのか?というところを調べるためでもあります。まず、この点の理解をお願いいたします。

ただ、中には、それだけではわからないという方もいるかと思います。その場合は、上記に紹介した簡易的に理解できる方法で、耳の状態を確認してみてください。そのようにすることで、おおよその部分を理解することができます。

なお、仮に悪かったとしても耳の補い方には、様々なものがありますので、それぞれの耳の状態を見た上で、どのように補聴器で補っていけば良いのか。こちらを考えていけば問題ありません。

あくまでも私自身が感じていることではありますが、重要なのは、補聴器が耳に合うのか、合わないのかを理解しつつ、補聴器で、どのように耳を改善させるか。を考えていくことです。補聴器が耳に合わない方は、意外にもいます。どんな方でもたちまち改善させる魔法の道具ではないため、耳の状態を理解した上で改善させていくのが、何よりも大切なことになります。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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