クロス補聴器の効果を感じやすい人、そうでない人


クロス補聴器とは、片耳のみ難聴である方に使用される少し変わった機器です。こちらに関しては、補聴器を装用することにより、聞きやすさを感じやすい方とそうでない方に分かれます。言い方を変えますと効果を実感しやすい方とそうでない方です。

私のところでは、相談いただく方も多いので、それらの方々を対応してわかったことに関して載せていきます。なお。最終的には、ご自身の感覚で理解されることをお勧めします。

クロスの効果を感じやすい人、そうでない人

感じやすいのは、

  • 仕事をしている方
  • 人と接する機会が多い方

になり、感じにくい方は

  • 家の中にいることが多い方
  • 人と接する機会が少ない方

になります。

以下、内容に関して記載していきます。

クロスの効果と効果を感じる傾向

片耳のみ難聴の方が困りやすいのは

  1. 聞こえにくい側から言われた際に気がつきにくい
  2. 騒がしい環境下では聞きにくくなりやすい
  3. 複数の方々とお話しする際は、聞きにくくなりやすい
  4. 音の方向感がわからない

となります。このうち、1〜3は、改善でき、4は残念ながら改善ができません。

が、問題は、ここからで、1〜3に関しては、改善こそできるのですが、全てが全て非常に良い状態になるわけではありません。特に騒がしい環境下では、周囲の騒がしさにより変化します。

騒がしさのレベルは、少し騒がしい〜かなり騒がしいまであるのですが、お客様からお話をお伺いしていますと、少し騒がしいレベル(車の通りが多い道路、ショッピングモール、仕事場の騒音レベル)で、補聴器がない状態は、40〜50%くらいの理解で、話の内容がわかったり、わからなかったりするレベルが、あることにより、7〜8割くらい理解できるようになると聞きます。

また、結構騒がしい環境下では(居酒屋、電車の中)などでは、話しかけられても、気がつかないレベル〜何か言っているのは、わかるけれどもほぼわからないレベルから、補聴器があることで、5〜7割くらい理解できるようになる。と、聞きます。

正直なところ、お客様によって評価が大きく分かれるのですが、ある程度、はっきりお話する方は、クロス補聴器があることにより、騒がしい環境下でも、結構、聞きやすくなるようですが、騒がしい中でも、ボソボソお話する方やはっきり話さない方、早口だったりすると厳しいようです。

効果の感じやすさは、機会の頻度による

そして、次は機会の頻度です。私の場合は、クロス補聴器がある方が良い、クロス補聴器により、仕事上は楽になるという方にしか販売していないのですが、必要性を感じやすいのは、仕事をしている方や人と接する機会が多い方です。

逆に、ご自宅の中にいる機会が多かったり、そこまで人と接する機会がない方は、聞こえは良くなるかもしれませんが、そう大きな変化を感じないため、補聴器の必要性は、感じにくい傾向があります。

片耳のみ難聴の場合、静かなところでは、ほとんど聞こえているため、必要性は、あまり感じません。しかし、人が多い環境下や仕事、そして、騒がしい環境下では、聞きにくくなりやすいため、このような場面で必要性を感じます。つまり、片耳のみ難聴の場合は、補聴器の必要性や改善は、限定的になります。

特に仕事の環境によっては、常時少し騒がしいこともあり、そのような環境下では、効果を感じやすい傾向を感じます。しかし、かなり静かな中で仕事をする場合は、これもまた、効果を感じにくい傾向を感じます。おそらく効果そのものは、あるのだと思うのですが、聞こえる耳側で音を聞きやすい環境下では、実感がわかないようです。

多くの方を見てみましたが、必要性を感じるケースで多いのは、ダントツで仕事上であり、それ以外の時は、外していたり、プライベートでも友人と会う際や出かける際にしか使っていない。という方が多いです。もちろん、一日中使用している方もいますが、全体の割合からすると、少し少ない部類です。

まとめ

このことから、人と接する機会が多い方、仕事上で何らか困りやすい方(もしくは、学校、学生さん)には、お勧めしますが、あまり人と接する機会がない方、もしくは、今現在、何らか仕事をお休み中(育児休暇など)の場合は、私の場合、そこまで強くお勧めすることはありません。

実際には、試してみてどうか。というスタンスで行なっているのですが、試してみてわかったのは、上記のような傾向を感じることでした。

あくまでも私自身の考えではありますが、気になる方は、クロス補聴器に関して体験してみることをお勧めします。上記のものは、あくまでも効果を感じやすい、感じにくいの傾向であり、少しでも聞きやすくなる、改善するのであれば考えたい、ということであれば、状況関係なしにお勧めです。

効果を何と定義するかにもよりますが、少なからず状況を改善してくれるのがクロス補聴器となります。