2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

難聴者の私が補聴器を使用している理由

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先日、補聴器を装用するとどのように聞こえるのか。そのお話をきいていたクロブタ。話を聞いていて思ったのは、補聴器を装用すると、周囲の音や聞きたい音以外の音も多く聞こえると言うことでした。

よく補聴器は使い続けられない。雑音ばかりで使い物にならないと聞いていたクロブタは、もしかしてそこが使われない理由なのでは?と思い、ふと補聴器を使っている深井さんにお話を聞いてみます。

その際、深井さんから出た言葉は「私が補聴器を使っているのは、使うことによるメリット>デメリットだから」と言うことでした。その点に関して聞いていきます。

深井
前回は、途中で終わったんだったね。え~っと……

クロブタ
補聴器を使用している理由ですね。前回の復習をしますと、補聴器を装用すると様々な音が聞こえる。と言うことでした。元々聞こえなかった音が聞こえてるようになるのは、もちろん、そのほか、音響機器的特徴の音も聞こえる。と言うことでした。

深井
そうだったね。で、半強制的に私が「使っている理由」に関して切り出した。と言う状態だったね。

クロブタ
はい。

深井
まぁ結論から言うと、前回の通り、私が補聴器を使っている理由は、単純にメリット>デメリット。だからだね。

補聴器におけるメリット、デメリット

深井
まず、メリット、デメリットを出したいところだが……

クロブタ
?どうされました?

深井
これは、かなり難しいね。と言うのも私からするとメリットしかないのでね……

クロブタ
?そうなのですか?

深井
まぁまず私の状況を説明すると、聴力は、こんな感じ。

いわゆる中等度難聴。と言う感じで、感音性の難聴なのだけど、このくらいの聴力の人って、普段、どのくらい聞こえているかわかる?

クロブタ
いえ……。中等度と言うくらいですから、中程度、つまり聞こえるのが半分、聞こえないのが半分、といったところでしょうか。

深井
いや、これは私の感覚だけど、明らかに半分以上、聞こえていないね。

クロブタ
えっ……

深井
まず、耳の聞こえの場合、距離の概念が出てくる。実際には、音の大きさなんだけど、音の大きさは、距離が離れると離れるほど、小さくなるので、音の大きさと言うよりも距離で考えるとわかりやすいね。

例えば、私の場合だと

  • 近場:~1.5m、通常の大きさの音声は、3~5割わかる。が、声が小さいとまず何をいっているかわからない
  • 距離:3~5m、呼びかけにぎり気がつくか、気がつかないか。音声理解は、ほとんど無理。
  • 距離:6m~、呼ばれても、ほとんど気がつかない。音声理解は、まず無理

と言う感じかな。恐らく私と同じくらいの難聴の方は、皆、そのような感じだと思うけど。

クロブタ
……。結構、聞きにくそうですね。見るところ、近場しかわからない。と言ったところでしょうか。

深井
そうだね。まぁその近場ですら、3〜6割くらいだから、音声が理解できることも確かにあるけど、わからないケースの方が多いね。

難聴になるとまず離れたところからの声や音に気がつかなくなる。音は、離れると離れるほど、小さくなるから、この点は仕方ないんだけどね。

クロブタ
……

深井
なので、その状態から聞こえが改善されるから、私にとって、メリットは、大きい。確かに補聴器を装用すると様々な音が聞こえるけど、その音が聞こえたとしても補聴器によって得られるメリットの方が、はるかに大きいので使っている。ただそれだけだね。

クロブタ
なるほど……

深井
デメリットのところは、前回の内容をあえて入れるか、それかお金がかかるくらいかな。

クロブタ
確かに補聴器は、そんなに気軽に買える金額ではないですからね。

深井
そうだね。あえてデメリットを挙げるなら、そこくらいかな。まぁそれでも、補聴器をつけることによって得られる恩恵の方が私は大きいけどね。

特に聞こえるようになって現に色々と行動できるようになっているのでね。

クロブタ
?その点に関して、もう少し詳しく教えていただけますか?

深井
OK

聞こえる世界とそうでない世界

深井
これは、あくまでも私の感覚であり、感想にはなるのだけど、やはり補聴器をつけることによって行動はしやすくなっているね。と言うのも、やはり聞きにくい状態だと、何かするのも聞きにくくて不便を感じたり「まあいいや」みたいな感覚は、多くなってしまうので。

クロブタ
聞きにくいことによって……ですか?

深井
そうだね。聞きにくいと色々と人と話すのを避けるようになる傾向があるね。まぁその理由のほとんどは、聞き返すと嫌な顔をされるというところだけど……

クロブタ
……

深井
だから、人との関わりを自然と絶ってしまう方が多いんじゃないかな。だけど、残念ながら人は1人では生きていけないから、どこかで人との繋がりを望む。

クロブタ
ふむふむ……

深井
でも、聞こえにくいとなかなかどうしたらいいかわからないから、どんどん悪い方向へ行ってしまうんじゃないかな。誰にいえばいいかわからないし、どう改善したらいいかわからないみたいな。

クロブタ
……

深井
でも補聴器を装用して、聞こえるようになれば、今までできなかったことだってできるようになることはあるし、行動すること、もしくは、お話することによる心理的負担は、補聴器がない状態よりは、よくなる。言い方を変えれば楽になると言うのかな。

クロブタ
……

深井
だから私は補聴器をつけているし、現に補聴器を装用することで、買い物もできるし、仕事もできるし、行きたいところに1人で行くことだってできる。元々耳が悪い状態で生まれてきた私からすれば、補聴器さまさまだね。

もちろん、補聴器を装用してもまだまだ聞こえにくいところはあるから、完璧ではないけど、じゃあ補聴器がない生活を考えてみれば、どう考えても補聴器がある生活の方がいいのでね。言い方は少し悪いかもしれないけど、まだ補聴器があった方がいいよね。っていう感覚かな。

クロブタ
なるほど……そうなのですね。

深井
まぁあくまでも私の感覚だけどね。耳が治療によって治るのであれば、それが一番だけど、治らない人は、どうしてもその体でこの先、生きていかなければならないのでね。そこからすれば、補聴器がしていること、担っていること、そして役割は、大きいとは思うかな。

クロブタ
確かに……

深井
これは私が感じている補聴器に対しての素直な感想だよ。

私が補聴器を使用し続ける理由

深井
と言うことで、これが理由です。まぁ始めの通りだけど、使うことによって得られるメリットの方が多いから。だね。実際にない状態、使っていない状態だとまともに話もできないので、私は、あっていいと感じている。

もちろん完全ではないけれど、それでも担ってくれているところはあるから、私は、非常に助かっているかな。

クロブタ
はい。よくわかりました。

深井
であればよかったよ。

クロブタ
すみません、私、少し勘違いしていました。

深井
ん?勘違い?

クロブタ
ええ……。補聴器を購入しても使わない人がいると良く聞くもので……、てっきり補聴器はよくないものかと思ってました。

深井
まぁそういう風にいう人はいるね。これは物事を理解する上では必要なのだけど、どのようなものもいい意見と悪い意見を両方理解した上で、判断することだね。どんなものにもいい点もあれば、欠点もあるのだから。

クロブタ
……

深井
さすがに私も全部が全部いいと言う気はないけど、私自身が感じているのは、先ほどの通りだよ。

クロブタ
了解です。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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