2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の調整における感覚派と数値派


前回より補聴器の調整に関することについて記載してみました。色々とわかってくる中、少しクロブタは、またしても思うところがあるようです。

前回の内容を整理してみると、感覚と数値、この2つがカギとなっているのではないか。そのようなことをクロブタは感じました。

ただ、ちょっとわからないところもあります。実は、クロブタ、このお店に行く前に他のお店にも行っていました。しかし、そこで行われたのは、補聴器を装用して「大きいですか」「響きとかはないですか」という感覚だけの確認しかありませんでした。

話を聞くうちにそのところはどうなのか。その点に関して、また聞きにいきます。

深井
お?いらっしゃい。どうしました?

クロブタ
以前は、ありがとうございました。補聴器の調整に関して実際にしていることもわかりましたし、徐々に補聴器のこと、理解できてきたように思います。

深井
……

クロブタ
前回のお話を聞いてみて思ったのですが、感覚と数値、この2つに関して主に記載されていましたよね?

深井
そうだね。まとめてしまえば、この2つだけだね。

クロブタ
実は、少し前に別のところ(補聴器販売店)に行った際は、感覚だけで合わされたのですが、感覚と数値というのは、本当にみなさんやっていることなのですか?

深井
ん〜……正直なところ、やっているところもあればやっていないところもあるね。

クロブタ
そうなのですか……。てっきり皆やっているのかと……。そうすると合わせ方というのは、皆大きく異なるということでしょうか。

深井
いや、基本的には、感覚と数値、どちらかに分かれるよ。じゃあその点に関して整理してみようか。

感覚派と数値派

深井
まず補聴器の調整のやり方としては、全部で3つあり

  1. 感覚だけで全てを行う
  2. 感覚半分、数値半分
  3. 数値のみで全て行う

の3つがある。私は、②だけど、別の場所では、①のみだったり、③だったりするね。③は、病院さんでかつ、ドクター、言語聴覚士の方が調整しているようなケースが多いかな。①は、地方の補聴器屋さんか眼鏡屋さんがそのようにやっているイメージが強いかな。あくまでも私の感覚だけど。

クロブタ
そういえば補聴器を調整する人は、補聴器販売店の人、医師や言語聴覚士の方が当てはまるんですよね。

深井
そうだね。医師自らやっているケースは、私はみたことないけど、場所によってはどうなんだろうね。ただ、だいたいやるとしたら、この三名のうち、いずれかかな。

クロブタ
なるほど。

深井
そして、それぞれ、①〜③でやり方が異なる。まぁ補聴器に関してわかっている人、技術がある方は、だいたい②のような気がするけど、①や③のケースもみるよ。

クロブタ
……

深井
一応、補聴器の場合、こう調整しなければならないという法律はないので、各々自分がしやすいように調整している。というのが実際のところかな。

深井さんはどうして②?

クロブタ
一つ質問してもいいですか?

深井
どうぞ。

クロブタ
どうして深井さんは、②で調整しているのですか?まぁなんとなく察しがつくような気がしますが……

深井
ほ〜。というとどんな理由だと思う?

クロブタ
以前より、補聴器を使用してもどう聞こえているかはわからないといっていることから、それが理由ではないのですか?

深井
まぁほぼ正解だね。実を言うと私も昔は、①の感覚派だったんだよ。

クロブタ
そうだったんですか

深井
人によって耳の感覚は違うし、難聴のレベルも人によって違う。だからその人のとって良い方法というのは、人によって異なるのではないかと考えていたわけだね。そして改善に関しては、忍耐強くヒアリングを繰り返して、調整する。それが正しいことだと思っていた。

クロブタ
……

深井
現に昔、自分自身の補聴器の調整は、まさに自分の感覚だけを頼りに全てを調整していた。そして、聞きにくい部分は、感音性難聴だから仕方がない部分である。と思っていたわけだね。

クロブタ
……

深井
しかし、感覚だけで調整すればわかるけれど、人ってどんどん別の方向へ行くんだよね。明後日の方向へ行くというか……実際に感覚だけで調整するとどんどん悪い方向へ行きやすい。私も実は、そうなってしまった人の1人だったんだ。

クロブタ
実際にはどうなったんですか?

深井
例えば近くの音より遠くの音の方が大きく聞こえたり、音は聞こえているのに関わらず、いまいちはっきりしなかったりね。まぁ、いまいちはっきりしないのは、耳の方も少しは関係しているとは思うけど。

クロブタ
それで、どうされたんですか?

深井
その後、偶然にも音場域値測定や語音明瞭度測定に関してよくやっている人や先生方に会ってね。昔の私は食わず嫌いみたいなところがあって、存在こそ知っていたけど、感覚派だったから、あまりやってこなかった。

ただ現状が現状なので、そこで初めて試しに自分の状況に関して確認してみたら、まぁひどい状態でね。低い音や中音域は、ちゃんと入っているけど、高い音に関しては、全然入っていないなど、今思えば、補聴器屋失格レベルでひどい状態だった。

クロブタ
……

深井
そこで手痛いほど学んだんだよ。感覚は、あてにならないってね。

クロブタ
そうだったのですね。

深井
その後、ちゃんと自分の聴力に対して、補う目標を決め、補聴器の音入れに関して修正していった。そのように改善させたら、よく聞こえるようになったよ。ああ……本来補聴器は、こんな感じなんだなと思ったね。聞こえてくる音は、はじめ大きく感じるものの、その状態で使い続けていると慣れてくるから、最終的には、聞こえる感覚しか残らなくなってきたかな。

もちろん、補聴器の限界はあるから未だに聞こえない、理解できない部分はあるけど、補聴器で補える部分はちゃんと補えている。という感覚は、結構大きいかな。補聴器でちゃんと補えているなら、次は、人に難聴であることを伝えておこう、別の方法でもっとよくできないか(環境をよくする)ということも考えられるのでね。

まぁそのようにして、自分の聞こえを改善させた経験から、②でやっているだけだね。

クロブタ
……

深井
さて、お気づきだと思うが、私がやっているのは、基本的に自分の聞こえを改善させた手法をそのままお客さんにしている。ただそれだけだよ。もちろん、中には、数値に表せないものもまだあるので、それらの部分は、感覚でやるしかない部分もあるけどね。

クロブタ
なるほど、そうだったのですね。

深井
あとは、なるべく目標とする部分まで改善させるようにしているけれど、大きくするときついという方もいるので、そのような場合は、無理にはあげてはいないかな。あくまでもお客さんの様子を見ながらやっている。というのが私のやり方だね。

クロブタ
……

深井
ただ、今自分で書いてみて思ったけど、あまり最初の頃と思考は変わらないかな。感覚も見つつ、さらに数字で状況を表すようにして(見れるようにして)、改善しているだけだしね。

やり方は人によって違う

深井
さて、話を戻そうか初めに言った通り、調整するやり方には、

  • 感覚のみで調整する
  • 感覚半分、数値半分
  • 数値のみで調整する

の3つがある。おそらく多いのは、②だと思うけれど、①や③のケースもある。②に関しては、それぞれが半分ずつではなくても、感覚3割、数値7割でも同様かな。

まぁこんな感じに人によって異なる。というのが現状だね。

クロブタ
よくわかりました。

深井
ただ誤解いただきたくないのだが、①〜③のやり方があるってだけで、どれが正解、もしくは、不正解とかはないのでね。別に聞こえにくさが改善できればどれでもいいと私は思っているので。

クロブタ
……

深井
あくまでも私の場合は、②の方が改善しやすいと思っているから、②を選んでいるにすぎないよ。

ということでよろしいかな?

クロブタ
はい。ありがとうございます。ところで、少し聞きたいことが……

深井
?どうしたの?

クロブタ
すみません、先ほど質問し忘れまして……初め感覚で調整されていたのですよね。その際におかしな方向へ向かうと聞きましたが、なぜ、そのようになってくるのでしょうか?

深井
う〜ん、その点に関しては、正確な答えはわからないね。

クロブタ
なるほど、では、どのような理由があるのか。聞かせてもらってもいいですか?

深井
わかった。じゃ次回でもいい?

クロブタ
はい。お願いします。


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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