聴神経腫瘍摘出手術による聞きにくさを補聴器で改善させる方法


聴神経腫瘍とは、耳の中(内耳)の神経の一つである聴神経に腫瘍ができる事です。男性よりも女性にできる事がやや多く、40代〜60代の方に多い傾向があります。

腫瘍の状況によって治療方法が変化するのですが、手術をして治療したり、様子をみたり、現状の悪化をしないようにしていきます。

しかし、腫瘍が大きくなってきますと、その腫瘍を取り除く必要も出てきます。そして、状況によっては、腫瘍摘出手術により、聴力が低下してしまったり、元々下がっている場合、そのまま聞きにくさの改善に繋がらないケースもあります。

聴神経腫瘍により、聴力低下した場合、その難聴の特徴は、後迷路性難聴という音声がちゃんと認識できない難聴になる事が多い事です。この難聴は、一般的な補聴器では、改善が非常に困難になります

そのため、片耳のみ聞こえていれば、聞きにくい耳側がどのような状況でも改善できるクロス補聴器、という少し変わった機器で改善させられると今現在、感じている聞きにくさを改善させる事ができます

摘出手術後に聞きにくくなったケースや聴神経腫瘍になってしまい、聞きにくさを感じ、お悩みを抱えている方が一定層いることを聞いておりますので、この現状をどうよくしていけるといいのか。こちらに関して、まとめていきます。

なお、あくまでもこちらは、病院さんで治療を行なった後や診てもらった後、これ以上、改善する方法がない。というケースが対象となります。その点にご留意ください。

聴神経腫瘍を補聴器で改善させるには?

聴神経腫瘍とは、冒頭の通り、耳の中の内耳と呼ばれる部分の神経の一つ、聴神経(厳密には、前庭神経)に腫瘍ができる症状です。腫瘍が大きくなり、内部を圧迫するようになると聞きにくくなったり、めまい(ふらつき)、耳鳴り、という症状が出てきます。

こちらは、聴力図。右が○、左が×。下に行くと行くほど、聞きにくくなる状態。聴神経腫瘍の場合、腫瘍がどのように内耳を圧迫しているかにより、状況が異なりますが、このように大きく低下したり、高い音(2000Hz以上の音)が急激に下がったりするようなケースが多い。

こちらは、聴力図。右が○、左が×。下に行くと行くほど、聞きにくくなる状態。聴神経腫瘍の場合、腫瘍がどのように内耳を圧迫しているかにより、状況が異なりますが、このように大きく低下したり、高い音(2000Hz以上の音)が急激に下がったりするようなケースが多い。

腫瘍の状況にもよりますが、聴力の低下は、大きくなる事が多く、上記のように高度な難聴になったり、高音性難聴(高い音がすごく聞きにくくなる状態)になる事が多くなります。

後迷路性難聴は、蝸牛(かぎゅう)と書かれた青いカタツムのような形をしている先の聴神経を含む、その先の部分で何らか聞きにくくなる障害を発している場合になる難聴です。音の情報を脳に適切に送りづらくなるため、音声の理解、という部分が非常にしにくくなり、補聴器の効果がかなり限定的になるのが大きな特徴です。

後迷路性難聴は、蝸牛(かぎゅう)と書かれた青いカタツムのような形をしている先の聴神経を含む、その先の部分で何らか聞きにくくなる障害を発している場合になる難聴です。音の情報を脳に適切に送りづらくなるため、音声の理解、という部分が非常にしにくくなり、補聴器の効果がかなり限定的になるのが大きな特徴です。

そして、その際に起こる難聴の種類ですが、後迷路性難聴と呼ばれ、感音性難聴の一種になります。

特徴としては、音以外にも音声の聞き取りが非常に悪くなる傾向がある難聴で、この難聴の場合、聞こえなくなった耳側に補聴器を装用しても、なかなか聞きにくさを改善させる事ができません

耳には、音がどれだけ聞きにくいのか(周波数別の聴力)を調べる検査と音を大きくした際に、どれだけ聞き取れるようになるのか(語音明瞭度測定、と言います)。という検査があります。

この語音明瞭度測定を行なうと、非常に低い数値を出す傾向があり、この数値が低い場合は、音声を理解する。という部分は、補聴器を装用してもかなりしづらくなります。

そのような耳に補聴器を装用しても、補聴器から聞こえてくる音は、ノイズのようにしか感じなかったり、音声を音声として、感じる事が困難なため、音声を聞きとる。ということには、役に立たない事が大半になります。

また、補聴器は、難聴のレベルが高いと高いほど、それに伴い、補える量も減り、聞きにくさを改善しにくくなります。

そのため、片耳のみ聞こえていれば、聞こえにくくなった耳側がどのような状況でも改善できるクロス補聴器。という少し変わった機器で改善させる事ができます

この機器は、聞こえる耳側には、補聴器を装用し、聞こえない耳側には、クロス。と呼ばれる音を転送する機器を載せます。

例えば、右側が聞こえない場合は、右にクロスをつけ、左側に補聴器をつけます。すると、右にきた音は、左に常に転送されるようになります。

例えば、右側が聞こえない場合は、右にクロスをつけ、左側に補聴器をつけます。すると、右にきた音は、左に常に転送されるようになります。

すると、聞こえない耳側にくる音が常時、聞こえる耳側へ入るようになります。

この際、聞こえる耳側は、耳を塞がないようにするため、このような穴があいた耳せんを使います。

このように行う事で、片耳で左右、全ての音を聞くのが、クロス補聴器です。少し特殊な補聴器ですので、知名度は、あまりないのですが、今現在は、このような改善方法も出てきています。

聞こえなくなった耳側を補う、というよりも、聞こえる耳側で聞こえない耳側の音を聞く。という方法で改善させたのが、クロス補聴器です。

難聴の状況によっては、後迷路性難聴のように補聴器を聞きにくくなった耳に装用しても、効果が望めない耳があります。そのような方に有効なのが、この補聴器です。

クロス補聴器で改善できる事、できない事

結論から記載していきますと

このようになります。片耳のみ聞こえにくくなりますと

  • ①聞こえなくなった耳側から話された時に気がつかない、聞きにくい
  • ②周囲が騒がしいと、相手の声が理解しづらい
  • ③複数の人とお話しすると、特に聞きにくい側にいる人の話がわかりづらい
  • ④音の方向感覚がわからない

の4つが起こります。その内、①〜③は、改善ができるのですが、残りの④音の方向感覚だけ、変わりがない状態です。

音の方向感覚は、両耳とも同じように聞こえる状態にする必要があるため、クロス補聴器では改善ができない状態です。クロス補聴器は、あくまでも片耳で全ての音を聞く機器ですので、音の方向感覚だけが改善できません。

クロス補聴器の形状によって聞こえの改善の効果は、変化しますが、スタンダードなタイプですと、概ね、このような効果があります。

クロス補聴器の形状によって聞こえの改善の効果は、変化しますが、スタンダードなタイプですと、概ね、このような効果があります。

実際には、①〜③に関しても、聞こえの効果は変わってきます。最も①が改善しやすく、②や③は、状況によって変化します。

ものすごく騒がしいところ、例えば、居酒屋さんや30〜40人くらいの人がいるような状況ですと、周囲がかなり騒がしくなりやすいため、聞こえの効果は落ちてしまいます。しかし、少し騒がしい程度や道路沿いで、人と話す程度であれば、聞こえるようになる事が多いです。

また、③についても、10人以上の人とお話しする場合は、状況によっては、聞きにくくなりやすく、3〜4人や会議、打ち合わせなどのそこまで騒がしいくなりにくいような状況ですと、聞きやすくなる傾向があります。

このように完全に耳の状況を改善させてくれるわけではないのですが、聞きにくさを感じている部分のいくらかを改善してくれるのがクロス補聴器です。

実際に改善した聴神経腫瘍の方の症例

こちらでは、実際に聴神経腫瘍を摘出後、聴力低下してしまった症例についてご紹介します。ご参考にどうぞ。

聴神経腫瘍摘出手術により、聴力低下した方(重度難聴)

こちらの方は、右側に聴神経腫瘍ができてしまい、手術をして、腫瘍を取り除いた方です。その後、失聴し、聞きにくくなってしまったことから、改善のご相談をいただきました。

聴力低下が大きい事から、一般的な補聴器では、聞きにくさを改善できないため、クロス補聴器で改善を行いました。

どのようなことでお困りでしたか

実際にクロス補聴器を使ってみていかがでしょうか

販売後のアンケート

聞きにくさを感じていた部分で全てが改善されたわけではないのですが、それでも今現在の状態より、聞きやすくなったこと、そして、聞きやすくなることで、ご自身の不安も少しずつ改善でき、何よりです。

実際には、補聴器の相談を行うと共に、仕事にも復帰され、その仕事を行いながら、改善を行なっていきました。状況が騒がしくなりやすい環境下でしたので、ものすごくよくなる。ということはなかったのですが、聞こえるようになった事で、徐々に自信を取り戻して行く事ができました。

今では、無事仕事にも復帰され、補聴器を活用しながら、生活をしています。本来の望んでいた事ができるようになり、こちらとしては、本当に何よりでした。

改善したケースの解説に関しては聴神経腫瘍摘出により聞こえなくなった方、クロス補聴器で改善しましたをどうぞ。

その他の改善解説ケース

聴神経腫瘍、摘出手術により、聞きにくくなった方を改善したケースで、今のところ、ご紹介できるのは、上記のもののみとなります。症例が少なく、申し訳ございません。こちらに関しては、ご紹介できるものができ次第、随時追加していきます。

それ以外には、改善方法として同じもの。クロス補聴器を使用して改善したケースでよければ、クロス補聴器による改善解説症例ページにまとめています。どのようなケースも、聴神経腫瘍摘出手術のように、耳が治療できなかったもの、そして、片耳のみ聞こえていて、一般的な補聴器で改善できなかったケースをクロス補聴器で改善させています。

また、片耳のみ難聴のケースの改善例に関しては、片耳のみ難聴の症例改善解説ページにまとめています。

クロス補聴器をより知りたい方へ

こちらは、クロス補聴器についてより詳しく知りたい方へ向けたクロス補聴器に関する内容をまとめたリンク集です。見たいところからご覧ください。

片耳のみ難聴の方が気になりやすい補聴器の金額や耳の事、そして、よく質問いただく内容に関しては、【クロス補聴器のFAQ】片耳のみ難聴の方がご相談前に気になる9つの事の回答にまとめています。

【クロス補聴器のFAQ】片耳のみ難聴の方がご相談前に気になる9つの事の回答

クロス補聴器の対象者から基本や効果について

クロス補聴器の種類や性能を理解する

クロス補聴器を使用する時に知りたい事

クロス補聴器の音の調節について

クロス補聴器、購入前に気になる事

クロス補聴器を購入した後は?

こちらが、聞きにくさやお悩みの改善にお役に立てば幸いです。

無料で改善のご相談、補聴器のレンタル、行なっています

聴神経腫瘍や摘出手術により、片耳のみ聞こえにくくなってしまったケースに関して、改善する方法について記載してみました。

聴神経腫瘍のケースにつきましては、私が経験しているのは、全失聴から、音が歪んで聞こえるケース、の2つを経験しています。そのような場合は、残念ながら聞こえない側に補聴器を装用しても改善がほぼできないため、一般的な補聴器で改善ができないケースに使われるクロス補聴器で改善する事できるとベストです。

クロス補聴器は、片耳さえ聞こえていれば、どのようなケースでも改善ができますので、片耳のみ聞こえなくなってしまった聴神経腫瘍による聴力低下したケースは、対象になります

ご相談に関しては、病院さんでも補聴器販売店さんでもできるようになっています。ただ、現状として、知っているところや経験があるところが限られているため、もしできれば、「このような状況なのですが、相談することはできますか?」と一度、電話でも構いませんので、ご相談してみることをオススメします。

そして、実際にクロス補聴器を試してみて、聞きにくさを改善でき、自分にとってあると良いのでしたら、検討すればいいですし、思っている以上に効果がない場合は、その際はその際で、また考え直せば良いかと思います。

私のところでは、改善のご相談に関して、無料で承っています。クロス補聴器や補聴器の貸出に関しても無料で行なっていますので、お困りの場合やお悩みの際は、ご利用ください

ご希望の場合は、お問い合わせフォームより、お問い合わせ願います(予約制となります)。

無料で改善のご相談、お引き受けしています

また、お店の内容については、適切な補聴器を安心して提供する補聴器専門店、パートナーズ補聴器【墨田区】の通りとなります。

適切な補聴器を安心して提供する補聴器専門店、パートナーズ補聴器【墨田区】

こちらをご覧になり、少しでも聞きにくさの改善に役立てたのであれば幸いです。