2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

当店で扱っている耳あなのクロス(現行機種)の特徴

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クロス補聴器とは、主に片耳のみ何らかの理由により、聞きにくい方の聞こえにくさを改善してくれる補聴器です。こちらにもいくつか種類があり、その種類ごとに聞こえの効果も異なります。

そこで、こちらでは、当店で扱っている耳あなのクロスの現行機種の紹介とこちらが合う方々について記載していきます。

なお、クロス補聴器は、片耳は正常に聞こえており、もう片耳が聴力低下している方にしか合いませんので、その点は、ご注意ください。

また、メーカーの方には、カタログのPDF版がありますので、補聴器全体、全般を見たい場合は、こちらをご覧ください。

リンク:フォナック補聴器 – 総合カタログ

耳あなのクロス(現行機種)の概要

当店で取り扱いのあるこちらのクロスですが、

  • メーカー:フォナック
  • 機種名:フォナッククロスⅡ
  • 備考:両耳とも耳あなにする必要あり

となり、金額に関しては、

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このようになります。こちらは、補聴器+クロスの金額で、クロスを使う場合は、必ず補聴器も必要になるため、セットで考える必要があります。また、中の性能によっても金額が異なり、どのグレードにするかを選べるようになっています。

補聴器の性能は、一見わかりにくいのですが、非常に単純で、どの機能も金額が上がるごとに、平均的に上がっていきます。

耳あな形のクロスの特徴

こちらでは、

  • 形状
  • 特徴

の2つに関して載せていきます。

形状

こちらのクロスは、今現在の耳あなクロスの現行機種で両耳とも耳あな形にするタイプです。クロス補聴器には、主に

  • 補聴器、クロス共に耳かけ形
  • 補聴器、クロス共に耳あな形
  • 耳かけ補聴器、耳あなクロス

の3つのタイプがあります。こちらは、その中の一つになります。

旧タイプのクロスは、耳かけ形の補聴器と耳あなのクロス、というような異なる形状のものを選択できたのですが、新しくなったタイプは、それができません。そのため、両耳とも耳の中に入れるタイプにする必要があります。

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形としては、このようになります。

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クロス側(聞こえにくい側につける製品)は、このように穴が空いており、

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この穴は、耳の中まで続いています。クロス側は、あくまでもマイクの役割しかしません。

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聞こえる側につけるのは、こちらです。

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耳あな形は、耳の型を採取して作るため、良くも悪くも耳にぴったりとしたものになります。

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耳を塞がないように穴を空け、聞こえる側をなるべく聞きにくくしないようにします。クロス補聴器は、聞こえる側の耳は、そのまま聞こえる耳で音を理解し、聞こえにくい耳側からくる音は、聞こえる耳に転送して音を理解します。そのため、聞こえるように穴を設け、聞きにくくならないようにします。

なお、耳の中が小さい場合は、聞きにくさを感じやすくなります。この穴を開けにくいからですね。どうしても耳の中に全ての部品を入れるため、耳の中が小さいとスペース的に耳が埋まりやすくなり、聞きにくくなりやすくなってしまいます。

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クロスには、操作するものもあります。こちらは、音の音量を大きくしたり、小さくするボリュームです。

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こちらは、スイッチという音の切り替えをするものです。このようなものもあります。

なお、耳の大きさによっては、聞こえにくくならないようにする方を優先するため、上記の操作するものを省くことがあります。

このような形状をしているのが、現行機種の耳あなクロス、フォナッククロスⅡになります。

特徴

こちらでは、このクロスの特徴について、

  • いい特徴
  • 悪い特徴

を載せていきます。こちらは、耳の中に全てのものを入れるがゆえに起こるメリットとデメリットがあります。

いい特徴

こちらの良いメリットとしては、

  • 耳の中に入るため、邪魔にならない
  • 電話がしやすい
  • 余計なノイズを聞かなくて済む
  • 電池の寿命が長い

があります。

耳の中に入るため、邪魔にならない

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補聴器が耳の中に入るとメガネやマスク、ヘルメットの邪魔になりません。耳あな形以外の補聴器は、耳にかけるものしかありませんので、こちらだと、これらの邪魔になることがあります。

邪魔にならなければ日常生活上、気にならなくなりますので、楽に使うことができます。

電話がしやすい

クロス側を耳あな形にすると、電話が非常にしやすくなります。耳にかけるタイプの場合、耳にかけているため、電話の受話器を上にずらして使う必要があるのですが、受話器の当て具合により、聞こえやすさが異なります。簡単に言いますと、毎回聞こえやすいさがブレるようになります。

しかし、クロス側を耳あな形にすると、聞こえる耳でしている感覚でできますので、安定して音声をきくことができます。

主に左耳が聞こえにくく、右利きの方に当てはまる(右耳が聞こえにくく、左利きも同様)のですが、このような方には、特にオススメです。

余計なノイズを聞かなくて済む

耳あな形のクロスの場合、耳の穴のところにマイクがあるため、髪がマイクにあたり、ガサガサいったり、メガネに補聴器があたり、カチカチいうことはありません。耳かけ形の場合は、耳にかける位置に別のものが来たり、マイクに髪が刺さり、ガサガサいう音が聞こえます。

この音は、特に聞かなくて良い音ですので、このような余計ないノイズは、クロス側を耳あな形にすると少なくなります。

電池の寿命が長い

旧型のクロスに比べ、電池の持ちが良くなりました。約2倍ほど保つようになり、使いやすくなっています。

悪い特徴

  • 聞こえる側が聞こえにくくなりやすい
  • 声がこもったり、響きを感じやすい

の2つがあります。どちらも聞こえる耳側の問題になります。

聞こえる側が聞こえにくくなりやすい

耳あな形の場合、聞こえにくい側が塞がれやすくなりますので、聞きにくくなりがちです。聞こえにくくならないよう、ベントと呼ばれる空気穴をあけてはいるのですが、それでも少し、聞きにくくなりがちです。

そのため、対策として、ベントを大きく開け、かつ補聴器側で少し聞こえるようにさせます。この調整をするのに少し、時間がかかる傾向があります。

なお、耳の穴がある程度、大きくないとベントそのものを大きく開けることができません。その場合は、聞きにくさが強く出る可能性が高くなりますので、別の機種をお勧めします。

声がこもったり、響きを感じやすい

どのような人も耳をふさぐと、自分の声がこもったような感覚、あるいは、低い音で響いているような感覚を感じます。その感覚をこちらは、感じやすくなります。できる限り、感じないようにはするのですが、それでも少し、感じる傾向があります。

まとめ

聞こえを補う方法としては、非常に理想的です。しかし、実際には、聞こえる側を補聴器で埋めてしまい、聞きにくさを感じるケースが多くなります。ある程度、耳の穴の中が大きければ、ベントを大きく開け、できる限り、聞きにくくならないようにできるのですが、それが難しい場合は、他の機器の方がお勧めです。

当店の場合は、ある程度、耳の中の大きさがあり、かつ少し修正に時間がかかる可能性を伝えた上で、ご了承いただいた方のみに作っています。

性能

補聴器の金額は、基本的に性能の部分で大きく変化します。主に

  • 指向性と呼ばれる機能
  • 快適性を高めてくれる機能

の二つによって変わり、こちらの詳細に関しては、

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となります。補聴器は、静かなところであれば、そこまで大きく金額の差は感じないのですが、騒がしいところになると、金額の差が生じるようになります。

騒がしい環境下では、様々な音がするため、それらの音に邪魔されて、聞きにくさを感じやすくなります。その際に少しでも聞きやすくするために開発されたのが、指向性という機能です。上記の写真のように主に前方からの音声を入れられるようにして、それ以外のところは、音を抑制させることにより、前方からくる音声を浮かび上がらせるという手法です。人は、主に前を向いてお話ししますので、その習性を利用し、なるべく邪魔されないように支援してくれるのが指向性機能となります。それにより、騒がしい中でもできる限り、聞きやすくしてくれます

そして、補聴器には、快適性を高めてくれる機能もあります。騒がしい中だと、暗騒音というざわざわした音や、サーッと言った音が大きく聞こえやすいのですが、それを軽減し、なるべく聞こえてくる音を和らげてくれたり、楽にしてくれます。他、風の音や補聴器によって大きく聞こえやすい突発的な大きな音なども抑える機能があると、不快に感じにくくなります。金額が上になると、このような機能が優れていたり、搭載される事により、主に聞く必要がない音を軽減し、音を感じる感覚を楽にしてくれます。

補聴器の機能に関して簡単に言いますと、日常生活上で聞こえを楽にしてくれるのが高額な補聴器に共通する事で、機能が充実していると、楽にかつなるべく耳の機能を活かしてくれるという特徴があります。

耳あなのクロス(現行機種)のまとめ

今現在のフォナックの耳あなの現行機種は、このようになります。こちらは、耳の中のサイズがそれなりにあり、使用しても聞きにくくなりにくい方にお勧めできます。しかし、女性の方や耳が小さい方は、こちらを使用すると、聞こえる耳が聞こえにくくなりますので、お勧めできません。その場合は、別の機器にした方が、聞こえをより効果的に補うことができます。

聞こえのポテンシャルは、最も高いのですが、その代わり、聞きにくくなるデメリットも高くなります。それが、このクロス補聴器の特徴です。

お勧めできる方は、体をよく動かす方やメガネやマスク、ヘルメットなどをよく使用する方になります。これらの方にはお勧めですね。

当店では、適切なクロス補聴器を提供するために、どのクロスが良いのか。という視点で選定を行なっています。こちらが使用できる耳であれば、こちらで製作し、合わなそうであれば、別の機器をお勧めしています。仮にこちらを製作し、どうにも聞きにくい感覚が出てきてしまった場合は、別の機器に変更することも行なっています。

また、クロスとは、どのような機器なのかを確認いただくため、初めは、補聴器の試聴から始めています。効果があり、ご購入になりたいと思った時に、どの形状のものにしようか、それを考えます。購入を無理強いすることは、ございません。

クロス補聴器は、片耳のみ聞こえにくく、もう片耳は、正常の方のために作られました。こちらを使うことで

  • 騒がしい職場でも聞きやすくなった
  • 車の中でも会話がしやすくなった
  • 騒がしい出張先でもお話がしやすくなった

という声をいただいています。お困りでなければそのままで良いかと思いますが、もしお困りであれば、試してみることをお勧めします。改善できれば、お悩みの部分を改善できますし、それについて悩むことはなくなります。全ての部分が耳が治るまでに良くなるわけではありませんが、改善できる部分は、いくつかあります。

金額の高さはありますが、聞こえやすくなった時の効果とその価値をご自身で考えて見てはいかがでしょうか。効果を実感できれば、今までより聞こえに悩むことはなくなります。

もし、聞こえにくさを感じており、困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。聞こえにくさを改善させるお手伝いをさせていただきます。

お気軽にご相談ください

聞こえにくい事でお悩みだったり、今の聞こえの状態を良くしたいとお考えの方は、一度ご相談下さい。どこに相談したら良いかわからない方も、お引き受けしています。ご希望の方は、お電話か、お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

※当店は、完全予約制となります。大変お手数ですが、ご希望の場合は、一度ご連絡いただきますようお願い申し上げます。