2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

聴力測定、語音明瞭度測定をする事でわかる事

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当店で測定する聴力測定、語音明瞭度測定は、耳の状況を理解するために行います。では、こちらの測定を行うと、どのような事がわかるのでしょうか。こちらについて記載していきます。

結論から

初めに結論から記載しますと、聴力測定は、音がどのくらい聞こえにくいのかを理解するのに使われ、語音明瞭度測定は、どのくらい音声が認識できるかを確認する測定です。

そして、聴力測定のデータは、

  • どのくらい聞こえにくいのか
  • どのような補聴器を選択したら良いか

に使われ、語音明瞭度測定のデータは、

  • 音声の理解度は、どのくらいなのか
  • 補聴器の効果は見込めるのか
  • どのくらいの正解率を目標とするか

に使われます。

補聴器を装用する方の場合、感音性難聴という難聴である事がほとんどです。この難聴は、音が聞こえにくくなる他、音声が理解しにくくなるという症状も出てきます。この音が聞こえにくくなる部分を聴力測定で調べ、音声が理解しにくくなる部分を語音明瞭度測定で調べます。

それぞれの状態を調べる事で、耳の状況を理解でき、そして補聴器の効果、補聴器でどのように補ったら良いのかも理解できるようになります。

聴力測定の見方とそこからわかる事

こちらでは、

  • 聴力測定の見方
  • 難聴の分類
  • 平均聴力から見るの聞こえにくさ
  • どのくらい音を入れたら良いか

の四つにわけて記載します。

聴力測定の見方

聴力測定とは、耳鼻咽喉科や健康診断でよく行われる測定です。冒頭の通り、主にどのくらい音が聞こえるのか、それを調べるのが、聴力測定です。

聴力測定を行う防音室、聴力測定の他、語音明瞭度測定もこちらで行う

聴力測定を行う防音室、聴力測定の他、語音明瞭度測定もこちらで行う

当店の場合、防音室の中で行われます。

聴力測定をした際の見方は、このようになります。

オージオグラムの見方、主な見方は、このようになる

オージオグラムの見方、主な見方は、このようになる

○、×は、ヘッドホンを使って調べたものです。主に気導測定と呼ばれ、普段の聞こえの状態がわかります。[、]は、骨導と呼ばれるブルブル震える黒い塊を耳の裏に当てて調べたものです。こちらを行うと、耳の神経の部分の聞こえはどうかを見る事ができ、耳の状態の理解に役立ちます。

難聴の分類

耳の聞こえには、難聴の分類があります。こちらを出す場合、数値は主に、○、×で見ます。

難聴の分類、○、×の部分をこちらで見る事で、難聴の分類ができる

難聴の分類、○、×の部分をこちらで見る事で、難聴の分類ができる

難聴の分類は、4つしかありません。自分自身の数値を計算する事で、どのくらいの難聴なのかがわかるようになります。こちらは、左右どちらもこのような基準で判断します。

平均聴力から見る聞こえにくさ

平均聴力がわかると、おおよそですが、聞こえにくさを判断する事もできます。

日常生活上の音量表、音声の大きさレベルに注目しよう。

日常生活上の音量表。こちらと平均聴力を比較すると、状況をおおよそだが理解できる

こちらは、日常生活上の音量表です。こちらと平均聴力を比較する事で、おおよその聞きにくさがわかります。例えば、平均聴力が60dBほどでしたら、通常の会話の音量がかじろうて聞こえるレベルになりますので、会話する事が、非常に困難な状態である事がわかります。

そして、それ以下の音は、聞こえませんので、離れた時の会話は気が付きませんし、離れたところから発生するある程度の音は、聞こえない事がわかります。

これらの音量表は、おおよそで作られていますので、あくまでもおおよそにはなりますが、それでも状況を理解する事ができます。

どのような補聴器を選択したら良いか

補聴器には、機械ごとに決められた音の出力というものがあります。これは、補聴器が出せる音の大きさになります。おおよその部分に関しては、カタログに記載されています。

補聴器のカタログ。大抵の場合おいて適合する聴力が書かれている

補聴器のカタログ。おおよそ適合する聴力が記載されている

補聴器を選択する場合において一番重要なのは、聴力を補える補聴器を選択する事です。ここを外すと、どのようにしても耳を補えなくなり、音量不足により、聞こえにくさを感じてしまいます。

初めに聴力を確認する事で、どのような補聴器であれば、耳を補えるのか。という点がわかります。補聴器販売をする観点から言いますと、そのために聴力は測定されます。

なお、厳密には、聴力の波形により、合う補聴器、合わない補聴器もありますので、このような点を考えるために聴力測定をする面もあります。

語音明瞭度測定の見方とそこからわかる事

こちらでは、

  • 語音明瞭度測定の見方
  • 補聴器の効果は、最良値で決まる
  • 補聴器装用時に目指す値

の三つにわけて記載します。

語音明瞭度測定の見方

語音明瞭度測定とは、異なる音量で音声を流して、どのくらい理解できるのかを見る測定です。こちらも聴力測定と同じ部屋で行います。

結論で記載した通り、感音性難聴の方は、音が聞こえにくくなる症状の他、音声が聞きにくくなるという症状も出ます。あまりにもこの症状が強いと補聴器を装用しても、装用者が望むような結果は得られにくくなりますので、どのような状態なのかを初めに確認しています。

語音明瞭度測定の見方、縦軸と横軸が見れるようになるとよく理解できるようになる

語音明瞭度測定の見方、縦軸と横軸が見れるようになるとよく理解できるようになる

見方としては、縦軸が音の理解力を示し、横軸は、音量を示します。音量を大きくして、音の理解力は、どのように変化するのかを見るのが、この測定です。補聴器は、簡単に言いますと音量を大きくして聞こえさせてくれる機器ですので、この測定結果が思うように出ない場合は、効果そのものも望みにくくなります。

補聴器の効果は最良値で決まる

補聴器の効果は、ヘッドホンで測定したところの最良値でほとんど決まります。上記の例の場合、左側の最良値は、90%になります。この数値であれば、補聴器を装用して音を入れて上げる事で、補聴器の効果は望みやすくなります。

理解度からわかる状況。こちらの理解が重要

理解度からわかる状況。こちらの理解が重要。

補聴器フィッティングの考え方を参考に製作

語音明瞭度のパーセンテージ別、状況に関しては、こちらの通りです。補聴器の効果を感じるには(音声のみでお話しを理解するには)、最良値が60%ほどないと厳しくなります。これ以下の場合は、補聴器を装用しても音声が音声として認知できず、ただ音が聞こえるものとなりがちです。

明瞭度が低くなりやすい方は

  • 高度・重度の聴覚障害
  • アルツハイマー症
  • 認知症
  • 後迷路性難聴
  • 生まれつき難聴(場合によります)

の方々になります。

補聴器になにを求めるのかにより、効果は異なりますが、明瞭度が低い場合は、その旨お伝えし、補聴器でできる事、できない事をご説明し、どのようにするかをご相談させていただきます。

なお、この数値が低いからといい、一概に補聴器は不要となるわけではありません。低いなりにできる事はあります。ただ、お客様が考えているギャップが強くなる傾向がありますので、事前にできる事、できない事に関して説明しています。

補聴器装用時に目指す値

補聴器装用時に目指す値は、ヘッドホンで測定した最良値になります。

最良値は、縦軸で最も良い数値の部分になる。覚えておこう

最良値は、縦軸で最も良い数値の部分になる。覚えておこう

上記の図の場合、左が90%右が85%の部分が最良値です。縦軸の数値が最も良い場所が最良値となります。

語音明瞭度測定は、防音室の中でスピーカーから音を出し、補聴器を装用した状態で、測定する事もできます。これは、主に補聴器を装用した時に測定する補聴器の効果確認の際に行われます。

補聴器を装用し、音声レベルで多い、50dB、60dBあたりが最良値付近になると補聴器の効果は感じやすくなります。明瞭度の違いにより、感じ方は様々ですが、この数値は、補聴器で適切に聞こえているのかを理解するためにも使われます。

測定のまとめ

聴力測定、語音明瞭度測定は、耳の状態を理解するうえでは、欠かせない測定です。補聴器を装用する方は、感音性難聴であり、音が小さく聞こえるほか、音声が音声として認識しづらい状況となります。そのため、音だけでなく、音声の理解度も当店では測定します。

厳密には、これらの測定をするには、もう一つ異なる理由があります。それは、耳をどのように補うのがベストかを理解するためです。恐らくお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、語音明瞭度測定の結果が低い場合、音を入れても思うように効果がでません。耳の状況により、異なりますが、このようなケースでは、聞こえにくい耳に音を入れるのではなく、理解できる耳に音を入れるという補い方の方が、聞こえが改善できるケースがあります。

耳の状況を理解する事により、どのような耳の状態かがわかります。それにより、どのように改善したら聞こえにくさを最も改善できるのかもわかります。当店では、不自由度を最大限軽減するために、これらの測定を行っています。

お気軽にご相談ください

聞こえにくい事でお悩みだったり、今の聞こえの状態を良くしたいとお考えの方は、一度ご相談下さい。どこに相談したら良いかわからない方も、お引き受けしています。ご希望の方は、お電話か、お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

※当店は、完全予約制となります。大変お手数ですが、ご希望の場合は、一度ご連絡いただきますようお願い申し上げます。