補聴器の形状や特徴

補聴器の種類から見る自分に合った補聴器の選び方

耳が聞こえにくくなり、補聴器の事を調べても、よくわからない。補聴器を調べてみて、いくつか種類がある事はわかったけれど、自分の耳には、どれが合うのか、どれが良いのかよくわからない。とお考えの方は、多いのではないでしょうか。

自分自身の耳に合う補聴器を探す場合には、まず、どのような選定基準があり、どのように選んでいくのか。そして、難聴別に問題となるものは、何なのか。というところを理解しなければなりません。補聴器の種類を調べたり、メーカーの補聴器を調べてみても適合するものがわからない理由は、選定基準がないからです。

どのようなものも選定基準がある場合は、どのようなものが良いのかわかります。自分がよく理解できるもの、あるいは、知っている物は、どんなものがよく、自分に合うのがなんなのかがよくわかるのではないでしょうか。一方、基準がないものは、わかりません。

という事で、今回は、選定基準について記載すると共に、補聴器の種類に関しても記載していきます。補聴器の選択に関し、参考になれば幸いです。

大まかな補聴器の種類に関する説明

さて、初めに大まかな補聴器の種類に関する説明をしていきます。初めにどのようなものがあるのかを見ていきましょう。その後に選定方法について記載していきます。

補聴器の種類としては、主に

  • ポケット形補聴器
  • 耳かけ形補聴器
  • 耳あな形補聴器

の三種類があります。

ポケット形補聴器

ポケット形補聴器の概要としては

  • 聴力:中等度難聴~重度難聴
  • 特徴:2014年の補聴器出荷台数の割合は、全体の約5%と少ない

ポケット形補聴器とは、ポケットに入れられるような形状をしている補聴器です。

ポケット形補聴器の見本、コードと本体があるポケット形補聴器の見本、コードと本体がある

補聴器本体とイヤホンが分かれており、イヤホンを耳に入れて使用します。

本体には様々なものがついている本体には様々なものがついている

マイクは、補聴器本体にありますので、補聴器本体は、首にぶら下げて使用するか、ポケットに入れて使用します。これがポケット形補聴器です。

基本的にこの形状は、介護を受けている方やご自身があまり動かない場合においてお勧めされる補聴器です。自分自身、活動する機会がある場合は、ポケット形補聴器以外の方が活用しやすくなります。

耳かけ形補聴器

耳かけ形補聴器の概要としては

  • 聴力:軽度難聴~重度難聴
  • 特徴:種類が多く、合う人が最も多い補聴器

耳かけ形補聴器とは、耳にかける補聴器です。この耳かけ形補聴器にはいくつか種類があり

耳かけ形補聴器の主な種類。基本的にはこの三つ耳かけ形補聴器の主な種類。基本的にはこの三つ

このようなものがあります。一番左は、RIC(りっく)補聴器と言い、最近流行ってきている小さい耳かけ形補聴器です。これらの形状は、耳の状態、あるいは、聴力レベルによって適合が変わります。

この補聴器の特徴は、小さく、カラフルなものが多い事この補聴器の特徴は、小さく、カラフルなものが多い事

RIC補聴器は

  • 聴力:軽度〜高度難聴まで
  • 特徴:形状が小さく、カラフルかつスマートなものが多い

となります。最近増えてきた補聴器で、販売数が激増している補聴器でもあります。小さく、カラフルでスマートな形状も多い事から、オシャレな補聴器、あるいは、補聴器っぽくない補聴器が多くなります。

昔からある耳かけ形補聴器の形がこちら昔からある耳かけ形補聴器の形がこちら

標準耳かけ形補聴器は

  • 聴力:軽度〜高度難聴まで
  • 特徴:ほとんどの方が使用できる補聴器

となります。昔から存在している形状であり、RIC補聴器より大きい事から、操作のしやすさは、こちらが上です。RIC補聴器が出てきた事により、使用している人は、RIC補聴器が多くなりましたが、形状の小ささにより、操作しにくい方は、こちらの方がお勧めです。

パワー形の耳かけ形補聴器は大きいけれど、特定の難聴の人には、最も適合する形状パワー形の耳かけ形補聴器は大きいけれど、特定の難聴の人には、最も適合する形状

パワー形の耳かけ形補聴器は

  • 聴力:高度難聴〜重度難聴まで
  • 特徴:主に難聴レベルが重い方が使用する補聴器

となります。高度難聴、重度難聴の方には、ほぼこちらがお勧めです。音を大きくできる補聴器は限られていますので、聴力が重い方は、ほぼこの補聴器になります。

耳あな形補聴器

耳あな形補聴器の概要

  • 聴力:軽度難聴~高度難聴、一部重度難聴
  • 特徴:合う方には、お勧めできる補聴器

耳あな形補聴器とは、耳の穴の中に入れる補聴器です。耳の型を取り、その人専用の補聴器を作る事から、オーダーメイド補聴器とも言われています。

耳あな形補聴器の主要形状耳あな形補聴器の主要形状

こちらも、耳かけ形補聴器同様、聴力レベルごとに使える形状が異なります。

CIC形は

  • 聴力:軽度難聴〜中等度難聴
  • 特徴:余計な騒音を抑えやすい

となります。この補聴器の特徴は、小さい事により、余計な騒音を抑えやすいところにあります。補聴器を装用すると風がマイクに当たり、大きな音がするようになるのですが、耳の奥に作る事により、そのような余計な音を軽減しやすくなります。補聴器は、いかに余計な音を抑制し、聞き取りたい音声を大きくするかが大切ですので、このポイントは、大きくなります。

カナル形は

  • 聴力:軽度〜一部高度難聴
  • 特徴:CICより大きいので操作がしやすい

となります。CIC補聴器より大きいため操作がしやすいのが特徴です。「耳あな形補聴器が良い。でもCICだと小さくて不安」という場合は、こちらで製作する事が多くなります。

フルシェル形は

  • 聴力:高度難聴〜一部重度難聴
  • 特徴:聞こえが重い人用の耳あな形補聴器

となります。一般的に高度〜重度難聴の場合は、耳かけ形補聴器を装用する事が多くなります。しかし、中には、耳あな形補聴器が良いという事で、こちらを使われる方もいます。

なお、耳あな形補聴器は、補聴器を耳の中に入れるため、

  • 耳の形状が特殊な方
  • 耳垢が多い方
  • 耳垢が飴耳の方
  • 耳垂れが出る方

に当てはまる方には、お勧めできません。耳の形状が特殊な場合は、製作できない可能性があり、さらに下三つに関しては、故障が頻発する可能性が高くなるため、残念ながら適合しません。

自分に合う補聴器とは

では、本編に行きましょう。上記の説明で何となく見えてきた方もいると思いますが、補聴器について記載していきます。

初めに理解したいのは、自分に合う補聴器とは、何かになります。こちらを理解できないとどのような補聴器が良いのか、自分に合っているといえるのかがわからなくなります。

補聴器を選ぶポイントとしての基本は

  • 適応聴力内である
  • 補聴器が使用できる
  • 難聴別の問題をクリアできる

の三つになります。

合う補聴器を考えるポイント合う補聴器を考えるポイント

詳細まで入れると、このようになります。

適応聴力範囲内である

さて、こちらでは

  • 補聴器には、補える幅がある
  • 自分の聴力から難聴レベルを理解する
  • 二つを組み合わせて理解しよう
  • 〜おまけ〜難聴別適応補聴器

の三つ+一つおまけにして記載していきます。この部分は、補聴器を選ぶ上で根幹の部分となります。

補聴器には補える幅がある

補聴器には、それぞれ聴力を補える幅というものがあります。難聴には、主に

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴
  • 重度難聴

の四つがあり、聴力別に適応する補聴器が異なります。

補聴器のカタログ。大抵の場合おいて適合する聴力が書かれている補聴器のカタログ。大抵の場合おいて適合する聴力が書かれている

補聴器のカタログには、上記の画像のように大抵適応聴力範囲が書かれています。有効範囲であったり、難聴別に書かれていたりします。画像の中に書いてある意味としては

  • 軽:軽度難聴に適応する
  • 中:中等度難聴に適応する
  • 高:高度難聴に適応する
  • 重:重度難聴に適応する

となります。

自分の聴力から難聴レベルを出す

次に理解するのは、難聴レベルになります。どの補聴器が合うかは、難聴のレベルによって異なります。次は、難聴レベルを出していきます。

難聴レベルを出すのには

  • 平均聴力を調べる
  • 平均聴力別の難聴レベルを知る

の二つが必要です。

平均聴力を調べる

平均聴力の調べ方は、500Hz+(1000Hz×2)+2000Hz÷4になります。現在、平均聴力は、4分法と呼ばれるもので出しています。

私の聴力、実際に計算してみよう私の聴力、実際に計算してみよう

こちらは、私の聴力です。試しに計算してみましょう。右耳を計算してみますと、55dB+(60dB×2)+65dB÷4=60。右耳の平均聴力は、60dBとなります。平均聴力は、右と左、両方とも計算します。

平均聴力別の難聴レベルを知る

次に行うのは、平均聴力の数値が意味する難聴レベルを知る事です。基本的には

主な難聴分類レベル、こちらで分類できるようになれば、自ずと適合する補聴器が見えてくる主な難聴分類レベル。こちらで分類できるようになれば、自ずと適合する補聴器が見えてくる

となります。私の右耳の数値は、60dBでした。これに当てはまるのは、中等度難聴になります。右耳は、中等度難聴である事が、これでわかります。左側は、62.5dBとなり、こちらも右耳同様、中等度難聴になります。

なお、世界では、WHOのレベルで見る事が多いのですが、日本では、おおよそ、このようなレベルで見る事が多くなります。

二つを組み合わせて理解する

カタログを見てみますと補聴器別に軽度難聴~重度難聴まで、記載されています。自分の難聴レベルがわかれば、どの補聴器が自分に合うのかが理解できます。

なお、こちらは、基本的な考えであり、聴力レベルが特殊な方には合いません。その点だけご了承ください。特殊な方とは、ある一点から、急に70dBほど低下していたり、聞こえるところと聞こえないところの落差が大きい方を指します。このような聴力の場合、平均聴力では、適応補聴器を見つける事はできませんので、ご注意下さい。

〜おまけ〜難聴別適応補聴器

さて難聴レベルがわかれば、適応する補聴器もわかります。大まかではありますが、難聴別に適合する補聴器をまとめていきます。

軽度難聴、中等度難聴

軽度難聴、中等度難聴の場合は同じで

  • CIC補聴器
  • カナル形の耳あな形補聴器
  • RIC補聴器
  • 標準耳かけ形補聴器

の四つが当てはまります。軽度難聴、中等度難聴の場合は、主にこの四つの形状から選択していきます。

高度難聴

高度難聴の場合は

  • RIC補聴器
  • パワー形の耳かけ形補聴器
  • フルシェル形の耳あな形補聴器

の三つになります。基本的に補える範囲内のものがここから少なくなります。高度難聴の場合は、この三つの内、どちらかを選択します。今現在の状況では、パワー形の耳かけ形補聴器の方が多い傾向があります。

重度難聴

重度難聴の場合は

  • パワー形の耳かけ形補聴器

のみになります。重度難聴の方を補えるだけの音の大きさを出せるのは、パワー形の耳かけ形補聴器になります。一部の重度難聴の方には、RIC補聴器やフルシェル形の耳あな形補聴器が適合する例もありますが、重度難聴の方の場合、基本的には、パワー形の耳かけ形補聴器になります。

まとめ

このように聴力によって適合する補聴器は異なります。自分の聴力を理解し、まずは、どのような補聴器が自分の耳に合うのかを理解するところから初めていきましょう。

補聴器が使用できる

適応する補聴器を選ぶには、補聴器が使用できるかも重要な要素です。こちらには

  • 補聴器が扱える
  • 補聴器を耳に使用できる

この二つがあります。

補聴器が扱える

聴力を適切に補う事ができても、操作できない補聴器は、使う事ができないため、自分に合っているとは言えません。補聴器を扱ううえで最低限マスターする要素は、

  • 補聴器を耳に装用する
  • 電源の入れ切りができる事
  • 電池の交換ができる事

たったこれだけになります。60歳以下の場合、ほとんどの補聴器の操作ができますが、ご高齢の方や一部手が不自由な方の場合、考える要素となります。

その際は、この三つができるかどうかを確認する事をお勧めします。補聴器販売店に行った際、デモ機器や模型を触る機会があると思いますので、その際に、これらを確認してみましょう。試聴をした場合においても、実際に補聴器が扱えるか、という観点で見れば、扱えない補聴器を購入する事はありません。

耳に使用できる

一部の補聴器は、適合しない耳があります。上記に記載した通り、耳あな形補聴器は、耳の中に補聴器を入れるため

  • 耳の形状が特殊な方
  • 耳垢が多い方
  • 耳垢が飴耳の方
  • 耳垂れが出る方

には適合しません。形状が特殊な場合、作れない場合があり、それ以外のものは、そのような状態で使うと故障が頻発し、補聴器を活用しにくくなります。

なお、これは、補聴器の種類の一つ、耳かけ形補聴器のRIC(りっく)補聴器と呼ばれるものも同様です。耳の中の状態によっては、耳あな形補聴器とRIC補聴器は適合しません。

難聴別の問題点がクリアできている

聞こえにくさ別に補聴器を装用すると起こりやすい現象というものがあります。基本的には、これらが解決しやすい補聴器を選択する事が多くなります。

  • 軽度難聴・中等度難聴の問題
  • 高度難聴・重度難聴の問題

それぞれ二つに分けて記載していきます。

軽度難聴・中等度難聴の問題点

この二つの難聴の問題点は、自声の響きがあります。自声の響きとは、自分の声が響く感覚になります。補聴器を装用する際、耳の中に補聴器ないし耳せんを入れます。そうすると、自分の声が大きく聞こえやすくなります。

これは補聴器を装用する際に起こる事ではあるのですが、イヤホンを耳に入れたり、耳を塞いだ時に起こる事ですので、耳の中に物を詰める事による問題です。この二つの難聴は、特に感じる傾向が強く、響きが我慢できるレベルのものを装用する事が大切になります。

補聴器により、自声の響きの対応のしやすさが異なり

RIC補聴器>CIC補聴器>耳かけ形補聴器(標準)>耳あな形(カナル)

このようになります。自声の響きに関しては、強く感じる方もいれば、気にならないケースもあります。実際に補聴器を装用しないとわからない部分ですので、この部分は、耳に試しながら決めていく部分です。

なお、この響きは軽減こそできますが、消す事はできません。さらに消そうと躍起になると、聞こえの効果が感じにくい補聴器になってしまいます。基本的に響きを軽減する施策は、耳の穴を塞がない事になるのですが、それをすると音が外に漏れやすくなりますので、耳に音が伝わらず、音を感じにくくなります。

自声の響きは我慢できるレベル(補聴器が使えるレベル)にし、補聴器の効果を重視する事が大切です。

高度難聴・重度難聴の問題点

この場合における問題点は、ハウリングになります。ハウリングとは、耳のあなから音が漏れる事によって起こる現象で、ピーッとなるのが特徴です。補聴器から出す音量が大きいと大きいほど、ハウリングのリスクが高まりますので、大きい音が必要とされる高度難聴、重度難聴の方は、必然的にハウリングのリスクが高くなります。

ハウリングのリスクの軽減のしやすさは、

パワー形の耳かけ形≧RIC補聴器>フルカナル形の耳あな形補聴器

となります。高度難聴、あるいは、重度難聴の方の場合、補聴器の音量の問題とハウリングの問題で、耳かけ形補聴器を選ぶ方が大半です。

さらに選択肢を絞るために望みを深堀する

さて、ここまで記載したのは、補聴器そのものの特徴に沿った選定方法です。次は、それぞれの方が持つ思考に沿った選定方法を記載していきます。

例えばですが、中等度難聴であり、耳を補えて、補聴器も扱える。さらに難聴別の問題である自声の響きに関してもあまり気にならない。そして、耳あな形補聴器が使えない環境下でもない。そのような状況下であった場合は、

  • RIC補聴器
  • CIC補聴器
  • 標準耳かけ形補聴器
  • カナル形の耳あな形補聴器

の全部が合う事になります。これでは、合うものが多すぎて、絞りきる事ができません。

選択肢を絞る方法は、形状ごとの特徴で絞る以外に、どのようなものを求めるのか。という点で狭める事ができます。主に

  • 効果重視
  • 形状重視
  • 価格重視

の三つの内、どれを優先するかを考える事で、さらに絞る事ができます。補聴器は適合するものが多いため、絞る事が重要になります。

効果重視

効果重視とは、聞こえやすさの効果を重視する考えです。補聴器を装用した時に得られる聞こえの効果を重視する考えとも言えます。

効果を重視する場合、適合する事が条件ですが、軽度~中等度難聴の方は、CIC補聴器。高度難聴の方は、単に適応する補聴器。重度難聴の方の場合は、補聴器ですらなく人工内耳になります。

軽度〜中等度難聴

適合する事が条件ですが、聞こえの効果が大きいのは、CIC補聴器です。CIC補聴器の特徴は、耳の機能を最大限に活用できる事であり、それにより

  • 余計な騒音を抑制できる
  • 音の上下まで理解できる

の二つがあります。

耳かけ形補聴器と耳あな形補聴器の違いは、マイクを置く位置にあります。中の性能に関しては、違いはありません。

耳かけ形補聴器は、耳にかけて使用するため、マイクの位置は、一般的に人が音を聞く位置にマイクを置くのではなく、上の位置に置いています。一方、耳あな形補聴器は、人が音を聞く位置に置きます。これにより、耳が持つ機能を最大限に利用できるのが耳あな形補聴器の特徴です。

余計な騒音を抑制できるというのは、耳の機能により、マイクに風が当ると起こる風切り音を抑制できます。このような事ができるのは、CIC補聴器のみです。そして、音の上下まで理解できるという点も耳の機能を利用することによってできる事です。耳かけ形補聴器は、音の左右はわかるものの上下は理解する事ができません。こちらもCIC補聴器のみがわかります。

CIC補聴器は、耳の機能を利用する事により、最も聞こえにくくなる前の状態にしやすい補聴器になります。自声の響きをあまり感じなかったり、耳あな形補聴器が適合しない条件に当てはまらない場合は、CIC補聴器が最もお勧めになります。

高度難聴

高度難聴の方の場合、効果重視というやり方がありません。対応できる補聴器が少ないので、適応する補聴器を使用する。ただ、それだけになります。基本的には、パワー形の耳かけ形補聴器を装用する事が多くなります。

耳あな形補聴器のフルシェルタイプは、対応できる場合は、お勧めできますが、ハウリングがしやすかったり、補聴器の音が足りず、耳を補えない場合は、お勧めできません。

補聴器で最低限必要なのは、耳を補える事、そして補聴器が使える環境下である事です。この二つができる補聴器であれば、高度難聴の方の場合、どれでも構いません。

なお、パワー形の耳かけ形補聴器が多い理由は、

  • しっかりと耳を補う事ができる
  • ハウリングのリスクが最も少ない

となるためです。補聴器から出させる音量も申し分ないですし、ハウリングのリスクは、耳あな形補聴器より少なくなります。そのため、パワー形の耳かけ形補聴器が最も選ばれます。

重度難聴

重度難聴の方の場合、効果重視にする場合、補聴器ですらなく、人工内耳になります。人工内耳に関しては、こちらをご覧下さい。

リンク:人工内耳と補聴器の比較から見る人工内耳の凄まじい効果

形状重視

形状重視とは、見た目で決める方針を指します。こちらに当てはまる考えは

  • 目立ちにくさ
  • 自分が気に入る形状

の二つがあります。

目立ちにくさ

補聴器を装用する方の中で気にしている事は、見えない事かもしれません。知らない人にじろじろ見られるのは、あまり良い事ではないですし、少し気になってしまうものです。実際に見られる事はほとんどないのですが、気にしている方は、たまにいらっしゃいます。

その場合の思考としては、大抵の場合において

  • CIC補聴器
  • RIC補聴器

の二つに一つです。一番見られないのは、CIC補聴器で、その次は、RIC補聴器になります。この二つの内、自分が気に入る方を選択すれば良いでしょう。

なお、適応聴力内の方に限りますので、その点は、ご了承ください。重度難聴の方の場合は、パワー形の耳かけ形補聴器となります。

自分が気に入る形状

最近の補聴器は、カラーが選択できたり、様々な形状のものが出てきた事もあり、大変オシャレになってきています。これらの中から、自分が気に入ったものを選ぶというのも選択肢としては入ります。

もっとも、このような場合、迷う事はほとんどないのですが、選択方法としてはあります。

価格重視

価格重視とは、金額をなるべく抑える事を表します。

こちらの場合、基本的には耳かけ形補聴器になり、耳あな形補聴器より、少しだけ安くなります。耳あな形補聴器は、その人の耳の型を採取し、耳にぴったり合わせたものを作るため、値段が上がります。

価格重視の際、気をつけていただきたいのは、不用意に予算を削らない事です。例えば、補聴器を両耳に装用する場合と片耳に装用では、金額も異なりますが、聞こえの改善度も異なります。あまりにも予算を削りすぎると、本来改善できたところまで改善できなくなり、削りすぎたがために、聞こえにくい状態、あるいは状況を改善しにくい状態になってしまう事があります。

補聴器で初めに行うのは、どのようにしたら聞こえを最も補いやすくなるかという方針を打ち立てる事です。その方針が実行できる最低のラインにするというのが、価格重視になります。

方針が実行できないほど予算を削れば、聞こえにくい状態となり、本末転倒です。押さえるところは押さえたうえで、価格を抑えるという事を忘れないようにしてください。

補聴器選択のまとめ

さて、こちらについて最後にまとめていきます。

基本的には、形状ごとに特徴があるのですが、補聴器の場合、適合するものが非常に多いという特徴があります。そのため、どのように絞るかが重要になります。

絞り方としては、補聴器が自分に合う最低限の部分である

  • 適応聴力内である
  • 補聴器が使用できる
  • 難聴別の問題をクリアできる

こちらを考え、どのようなものが合うかを確認します。この三つがクリアできているものは、どの補聴器も合う事になります。

その後、

  • 効果重視
  • 形状重視
  • 価格重視

のうち、いずれかの思考で考え、補聴器選定をしていきます。このように考えれば絞り込む事ができ、自分が考える補聴器を手にする事ができるでしょう。

この内容がお役に立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:聴力検査ではわからない現状の聞こえをより理解する方法

リンク:補聴器を装用するとおこる、こもる、響くにどう立ち向かうか

リンク:【実例】中等度難聴者が補聴器を装用するとどう改善されるのか

リンク:適切な補聴器を理解する補聴器評価ポイントまとめ

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら。お店に関しては、こちらに詳細を書いています。お店の場所は、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、あります。
補聴器で聞きにくさを改善する方法、まとめました

聞きにくさがあり、お悩みの方のために、補聴器で聞きにくさを改善する方法をまとめてみました。

書いてある内容は?
  • 難聴の症状別に、どう補聴器で改善すると良いか
  • 補聴器の基本から、種類の特徴、金額による違い
  • ご自身に適した補聴器の選び方

聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。また、お客様の改善事例には、実際の耳の状態から、実際に改善させた方法を中心に記載しています。

補聴器の改善まとめお客様の改善事例

なお、お店に関する内容は、以下にまとめています。そして、ご来店いただいた方の当店の評価もまとめてみました。

お店の特徴を見るお客様の評価一覧