補聴器をより良く使うためのケア

補聴器を守る汗カバー、使用上の注意

補聴器の故障の原因になる汗。こちらをいかに防ぐかで、補聴器を適切に使用できるか、できないかが決まります。

補聴器の部品(アクセサリー)には、汗が補聴器内部に侵入するのを防ぐ、汗カバーというものが存在します。補聴器本体を綿、布でできたカバーで覆い、汗をかいてもカバーが吸収してくれる仕組みです。

しかし、汗カバーは装用方法を間違えてしまうと、かえって故障を誘発する事に繋がりかねません。

本格的な夏が来る前に汗カバーの概要と注意点を見ていきましょう。

補聴器の汗カバー概要

こちらでは、汗カバーの概要を記載していきます。主に

  • 基礎
  • 種類

この二つになります。

汗カバーの基礎

汗カバーは、汗から補聴器を守るためにつけるものです。

補聴器を覆う様に装用し、汗をかくと補聴器にはいかず、覆ったカバーが汗を吸収してくれます。汗を吸収してくれる事により、補聴器内部に汗をしみ込ませなくするのが目的です。

汗カバーの種類

素材は、綿や布、スパンディクス(ポリウレタン)といわれる水着に使用されているものがあり、吸水することがメインであるものや、吸水&乾きを重視しているものがあります。

綿や布は、吸水タイプ。スパンディクスは、吸水&乾きを重視しているものです。

汗カバーは諸刃の剣?

汗の被害を防止する汗カバー。しかし、使い方によっては、補聴器をさらに故障に導いてしまう事もあります。こちらでは、その注意点に関して記載していきます。

汗カバーの欠点

従来の汗カバーは、綿や布でできているものがほとんどです。このタイプは、吸水性には、富んでいたのですが、乾きにくいという欠点も存在します。

汗をたっぷりしみ込んだ汗カバーを使い続けると、それが原因で補聴器が故障する事もあります。

補聴器側からすると汗がたっぷりしみ込んだ汗カバーは、常に汗に濡れている状態となります。そこから発生する湿気により、電池室のサビ、補聴器内部のサビ、あるいはマイクの故障を引き起こす事に繋がりかねません。

汗カバーは、汗を吸収しやすい分、汗が溜まりやすいという欠点が存在します。

また、汗カバーでマイクを覆うような事はしないようにしましょう。マイクにかぶさると音が遮られ、聞こえにくくなる原因にもなります。その点も欠点ですね。

欠点対策をしておこう

汗カバーがぐっしょり濡れた場合は、汗カバーを交換したり、交換できなければ、外して補聴器を使用した方が良いでしょう。汗カバーを外した際、タオルで耳と補聴器を装用する周辺を拭き、なるべく汗がつかないようにすることが重要です。

またマイクにはかぶらないようにする事も聞こえにくくしないうえでは重要です。

なお、最新汗カバー、イアギア社が開発した、「イヤギア」と呼ばれる汗カバーは、水着と同じ素材(スパンディクス)で作られ、乾きやすい構造になっています。しかし、これも濡れすぎた場合は、外した方が良いでしょう。

小さいお子さんの場合は、イヤギヤ製の汗カバーをつけたままにします。ある程度管理できるのであれば、ぐっしょり濡れた場合は、外した方が良い事、外す際はしっかり耳を拭く事を伝えておきましょう。乾いている状態と濡れている状態を触らせて、理解させるのがわかりやすいと思います。抽象的に「濡れたら外す」より、物理的に実際に濡れた状態を見せつつ「こうなったら外す」と言った方が、子どもにとって理解しやすくなります。

まとめ

汗カバーが濡れ続けている状態は、補聴器にとって良い状況ではありません。時には外す事も視野に入れましょう。

現在の補聴器に汗カバーは必要なのか

こちらでは、汗カバーの有無について考えていきます。

汗カバーが生まれた背景

個人的な思考としては、汗カバーはあった方が良いかもしませんが、無くても良いと思っています。

汗カバーが作られた時代は、補聴器がアナログの時代でした。この頃は、現在よりも補聴器が故障しやすい状況です。補聴器内部の回路もむき出しの状態になっていたため、どうにかして中に汗が入らないように工夫する必要がありました。もちろん多少入ったとしても防止できるようにはしていましたが、それには限度もありました。そして、内部に汗が入ってしまうとそれが原因で、補聴器の誤作動が起こりやすくなります。

現在は、ナノコーティングと呼ばれる水を弾く技術が使用されたり、補聴器の表面も汗が流れ落ちるように加工され、汗の影響を受けにくくするように製造されています。これにより、故障そのものも少なくなってきてはいます。もちろん故障する方は、故障しますので、恩恵を受けにくい方はいますが、それでも全体から見ると故障そのものは、少なくなってきています。

汗カバーで防止できる事、できない事

故障する原因の一つに日本の夏の環境にもあります。高温多湿になる日本の夏は、補聴器に限らず、機械にとって非常に良くない環境です。湿気が多いと、内部でショートする危険性が増し、故障の確率が高まります。日本全国が、そのような環境になってしまうので、ある意味仕方が無い事とも言えます。

汗カバーを装用することで、汗から補聴器は守れますが、高温多湿の環境からは守れません。汗カバーでできること、できないことを知っておくのも重要です。

故障する原因の一つは、日本特有の環境にあります。

汗カバーよりも大切なのは

やはり毎日乾燥させる事です。

内部に入った湿気もなるべく取り除ける様に、乾燥ケースに入れて、毎日乾燥させる事が大切です。

それらを続けて、補聴器を汗、湿気から守っていきましょう。

あとがき

汗カバーの使用上の注意に関して記載してみました。

多くの方が、濡れている状態で使用し続けているように思います。汗カバーが濡れ続けた状態は、かえって故障を誘発しかねません。その場合は、汗カバーを外すか、新しい汗カバーを装用させるなどを行う必要があります。

汗カバーは正しく使っていきましょう。どんなものも正しく使用しないと効果を発揮できません。故障を防ぐために使用しているのに、故障を誘発させてしまったら元も子もありません。

正しく使用する事と乾燥ケースなどで毎日乾燥させて補聴器を守っていきましょう。

 

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ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら。お店に関しては、こちらに詳細を書いています。お店の場所は、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、あります。
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