基本、できる事

補聴器のプログラムとプログラムでできるようになった事

補聴器には、プログラムと呼ばれるものがあります。中々話しの内容には、出てこないのですが、とても大切な内容です。補聴器の機能の一つであるプログラムスイッチとは、このプログラムを変更する機能でもあります。

では、このプログラムとは何でしょうか。今回は、こちらについて載せていきます。プログラムは、簡単に言いますと音の設定であり、補聴器の音は、プログラムを組む事(組み替える事)によって、調整しています。

補聴器のプログラムとは

補聴器のプログラムとは、補聴器の音を作るベースとなる部分です。今現在の補聴器は、ベースプログラムとサブプログラムに分かれており、ベースプログラムは、メインに使用するプログラム、サブプログラムは、場面、場面に応じて使用するプログラムとなります。

補聴器を現に使用されている方であれば、普段よく聞いている音(音の設定)は、ベースプログラムで設定している音(ベースプログラムを調整した音)を聞いているという事になります。ベースプログラムは、基本、電源を入れた時に動作するプログラムであり、そこから、切り換える事がなければ、ベースプログラムでずっと聞いている……と言えます。そして、切り換えて使用しているプログラムが、サブプログラムです。

補聴器は、プログラムに音の調整を加える事で、音を聞きやすくします。音の調整とは、このプログラムの調整をしている事にほかなりません。言い換えれば、補聴器に「このように音を出して欲しい」と命令するプログラムを作っているという事です。

どんな補聴器もこのプログラムを調整する事によって(アナログ補聴器は異なります)、補聴器の調整を行っています。初めは、基本的に使用するベースプログラムから調整し、その後、要望があれば、サブプログラムをいくつか製作したり、追加したりします。

補聴器のプログラムは、音を調整する設定であり、補聴器の根幹となる部分です。

プログラムでできる事

今現在の補聴器は、非常に細かい調整ができるようになってきました。聞こえてくる音(補う音)の調整も細かくなってきましたし、騒音抑制と呼ばれる周囲の音を軽減する力をどれだけ効かせるか(弱、中、強などの選択ができる補聴器もあります)、そして指向性と呼ばれる機能については、どのような指向性を効かせるかの選択もできるようになりました(指向性には、機能そのものにいくつか種類があります)。この他にも様々な機能が細かく調整ができるようになっています。

このような細かい調整を別々にできるようになりますと、それぞれの機能を微妙に変化させたサブプログラムを作ったり、音そのものを大きく変化させたサブプログラムを作るといった事もできるようになります。ベースプログラムを調整しても良いですし、微妙に変化させたサブプログラムをいくつか作って試してみるという事もできるようになりました。作れるプログラムの数は、補聴器によって変わり、制限もありますが、考え方次第で、色々な事ができるように、今現在の補聴器はなっています。

作った設定は、スイッチで変えられる

ベースプログラムのほか、サブプログラムを作った場合、補聴器についているプログラムスイッチというものを活用する事により、使用する事ができるようになります。もし、プログラムをお作りになっているのでしたら、耳かけ形補聴器、耳あな形補聴器(ものによってはついていません、ご了承ください)についているプログラムスイッチを押して、活用する事もできます。

なお、プログラムについては、ローテーションで切り替わっていきます。中に設定されている順に、切り換えていきますので、プログラムの数が多いと多い程、切り換えるまでに時間がかかります。例えば、①、②、③、④とプログラムがあった場合、①がベースプログラムだとします。すると必ず①、②、③……と切り替わっていきます。②をたまたま活用し、④にしたい……という場合は、ボタンを押し、③、④と切り換えていく必要があります。ボタン一つ押す事で、次のプログラムに変更できるようになります。

ショートカット方法として、どの補聴器も基本的には、ベースプログラムを初めに起動させるよう設定していますので、②を使っていて、①に戻したいという場合、電源を切って入れ直すと早くなります。プログラムは、①、②、③……と一方通行ですので、戻るという事ができません。このようなショートカットも覚えておくと活用しやすくなります。

細かな事ができるようになった補聴器

今現在の補聴器は、このように細かな設定ができるようになりました。音そのものを調整する事もそうですが、そのような音の設定をいくつか作ったり、使い回すという事もできるようになりました。まさに、発想次第でいくらでもできるようになったのが、今の補聴器です。いくつか制限は出てきますが、色々と可能性があるのが、このプログラムです。そして、そのプログラムは、スイッチを使う事で、切り換える事ができます。

こちらの内容でプログラムの事について、ご理解が深まれば幸いです。

あとがき

補聴器のプログラムについて載せてみました。少々説明が難しく、わかりづらい点があるかもしれません。そのように感じていましたら、申し訳ありません。個人的にプログラムとは、すごい機能だと思っています。様々な音の調整ができるようになれば、その場、その場に適正化させる事も可能になります。もちろん、補聴器は、耳を治す道具ではありませんので、どうしても限界点は出てしまいます。その点は、申し訳ありません。

しかし、調整を加える事で、改善できる可能性があるのも事実です。それぞれの部分で適正化を可能にしたプログラムは、本当にすごいと個人的には、考えています。

 

プログラムについては、こちらにもあります。

リンク:補聴器のプログラムスイッチの概要と現在の傾向

リンク:補聴器のプログラムの基礎を理解して、効果的に使おう

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器で行える2つの操作と使う上で必要な3つの操作

リンク:補聴器のボリュームに関する概要とボリュームができる事

リンク:補聴器の指向性機能の基本をまとめてみました

リンク:耳かけ形補聴器の特徴から考える適合する人、しない人

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深井 順一・補聴器を使っている補聴器販売員
2019年で補聴器使用歴25年、補聴器販売歴10年。補聴器使用者の視点も含めた聞こえの改善相談をしている補聴器販売員です。パートナーズ補聴器、代表。このブログは、補聴器を使っている事、補聴器を販売している事、この2つの視点で記載しています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”こちらをどうぞ。連絡先は、”お問い合わせページ"にあります。
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