使い方(操作)とできる事

補聴援助システムRoger(ロジャー)が使える補聴器とは?

補聴器には、補聴援助システムというものがあります。こちらは、送信機、受信機を使用し、送信機に話した音声が直接補聴器に届くシステムです。このような機器を使用する場合は、補聴器に受信機をつける必要があります。

では、補聴援助システムの一種Rogerが使える補聴器には、どのようなものがあるのでしょうか。こちらに関する内容について載せていきます。

Rogerが使える補聴器

Rogerは、耳かけ形補聴器であれば、どのメーカーの補聴器でも基本使用できます。耳あな形補聴器の場合は、Tコイルが入っていれば使用できます(どのメーカーでも可能です)。耳かけ形補聴器の場合

  • 専用の受信機をつけて使用する
  • 汎用型受信機をつけて使用する
  • Tコイルで使用する

この三つの使用パターンがあります。一方、耳あな形補聴器の場合は、Tコイルで使用するタイプしかありません。仮に耳あな形補聴器にTコイルが入っていない場合、使用する事ができませんので、その点に注意です。

では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか、見ていきましょう。

専用の受信機をつけて使用する

専用の受信機とは、その補聴器専用の形状をした受信機になります。専用の受信機をつけて使用する場合は、メーカーと同じ補聴器である事が条件です。Rogerは、フォナックから出ている補聴援助システムですので、フォナックの補聴器であれば、一体型と呼ばれる受信機を補聴器につける事ができます。形状としては、このようなものです。

roger_recep03

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

補聴器の電池を入れるケースの部分が専用のものに変わります。特徴としては

  • 形状を小さくできる
  • 故障を少なくできる

の二つがあります。こちらは、汎用形受信機をつけて使用するタイプとの比較になります。形状につきましては、こちらの方が使用するものが少ないため、形状を小さくできます。さらに、補聴器の形状に合わせて作っているため、汗や湿気というものも、汎用形受信機ほど、影響を受ける事はありません。

もし、同じメーカーの補聴器をご使用でしたら、お勧めなのは、その補聴器専用の一体型受信機になります。

汎用型受信機をつけて使用する

汎用型受信機とは、どんな耳かけ形補聴器にも使用できる受信機になります。補聴器と受信機を繋ぐオーディオシューと呼ばれる部品があるのですが、この機器を中間に入れる事で、耳かけ形補聴器であれば、どのような機器も補聴援助システムを使用する事ができます。形状としては、このようなものです。

roger_recep01

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

左にある三本ピンの部品がRogerの受信機です。そして、その受信機と補聴器の間にある部品がオーディオシューとなります。補聴器本体と同じ色になっているため、少々わかりにくいですね。

こちらは、主に他のメーカーの補聴器を使っている場合に使用します。他メーカーの補聴器でも、その補聴器に合うオーディオシューさえあれば、補聴援助システムは使用できます。

例を言いますとフォナックの補聴援助システムを使用したい……でもワイデックスの補聴器、リオンの補聴器を使用している……。という場合でも、お使いの補聴器に合うオーディオシューさえあれば、フォナックの補聴援助システムは使用できます。

この機器の特徴は

  • オーディオシュー分、金額がかかる
  • オーディオシュー分、形状が大きい
  • オーディオシュー分、壊れやすい

の三つがあります。いずれもオーディオシューを途中にいれる事による特徴があります。

オーディオシューを中間に設置する必要がありますので、その分お金がかかります。一体型受信機と汎用型受信機は、値段が同じです。そのため、オーディオシューを使う分、金額がかかってしまいます。オーディオシューの値段は、メーカーによって様々で@4,000〜5,000円になります。

形状も少し大きめになります。オーディオシューが加わる分、どうしても形状が縦長になりがちです。

オーディオシュー、受信機ともにそのまま外に出していますので、特に汗による影響を受けやすくなります。そのせいか、一体型受信機よりも故障しやすい傾向があります。よく見受けられるのは、受信機が錆びてしまう事で、ノイズが入ったり、送信機からの音が入らなくなったりする事です。これは、オーディオシューと受信機の間に、汗が入りやすいためです。

オーディオシューを活用する事で、どのような補聴器でも使用できる分、形状の問題により、一体型受信機より故障がしやすいのが汎用型受信機の特徴です。

Tコイルで使用する

Tコイルで使用するタイプは、補聴器側にTコイル用設定を行い、その後、受信機を首にかけて使用します。形状としては、このような形をしています。

roger_recep02

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

こちらを首にかけて使用します。注意点は、補聴器をTコイル用の設定にし、その設定に補聴器を切り換えないと使用できません。その点だけご注意ください。

この機器の特徴は

  • 金額が安い
  • ノイズが入る場合がある
  • 動く場合は適さない

の三つがあります。この機器の特徴は、何と言っても金額の安さにあります。この機器一つで、70,200(消費税8%、税込価格)円になります。この金額のみ見てしまいますと高く感じますが、こちらは、両耳に使用する場合でも、70,200円で使用できます。

上記の二つ(一体型、汎用型)は、両耳に使用する場合、金額が倍になります。例えば、一体型でしたら@99,360(消費税8%、税込価格)の2倍ですので、198,720円です。両耳装用で考えますと、これだけ金額の差がでます。

Tコイルを使用する場合の欠点の一つにノイズが入りやすいというものがあります。これは、磁気があるもの、例えば蛍光灯、時計、パソコンなどに耳を近づけるとブーンといった何とも言えないような音が聞こえてきます。Tコイルには、このような仕様のノイズがあります。とはいえ、しょっちゅう聞こえるようなものではありませんので、仕様はあるかもしれませんが、影響は少ないものになります。

この機器は首にぶら下げて使用しますので、よく動く方は、ブラブラして気になるかもしれません。この機器の注意として、必ずこの輪っかは、首にかけていただく事があります。この輪っかを首にかけていただく事で、音声が補聴器に届くようになります。この輪っかをTコイル用の設定にした補聴器に近づけてみると、近ければ近いほど音が大きくなります。この輪っかから、音声を送っていますので、輪っかの部分は、必ず首にかけていただく必要があります。

Tコイルで使用するタイプは、特徴的ですが、その代わりお値段が安いという強いポイントがあります。

なお、耳あな形補聴器の場合は、このタイプしか使用する事ができません。

それぞれのお勧め

それぞれお勧めする受信機ですが、フォナック補聴器の場合は、一体型受信機、その他の補聴器は、汎用型受信機になります。金額がネックであるとお考えの場合は、使用している補聴器のメーカーに関わらず、Tコイル用の受信機になります。

このようにお考えになるとわかりやすいと思います。

最後のまとめ

では改めてまとめてみます。補聴援助システムについては、耳かけ形補聴器であれば、どの補聴器でも使用できます。耳あな形補聴器でしたら、Tコイルが入っている補聴器のみ使用する事ができます。

そして、受信機には、

  • 一体型受信機
  • 汎用型受信機
  • Tコイル用受信機

の三つがあります。それぞれの特徴を踏まえて、お勧めするのは、フォナック補聴器であれば、一体型受信機、その他のメーカーの補聴器であれば、汎用型受信機、そして、金額が厳しい場合は、補聴器メーカーに関わらず、Tコイル用受信機になります。

こちらの内容で、少しでも補聴援助システムの理解が進めば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:難聴児の聞こえを改善させるFM機器、Rogerとは

リンク:補聴援助システムを購入前に理解したい欠点の改善方法

リンク:難聴児に合ったFM機器、Roger送信機の選び方

リンク:FM機器、Rogerの受信機設定の適切な決め方

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら。お店に関しては、こちらに詳細を書いています。お店の場所は、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、あります。
補聴器で聞きにくさを改善する方法、まとめました

聞きにくさがあり、お悩みの方のために、補聴器で聞きにくさを改善する方法をまとめてみました。

書いてある内容は?
  • 難聴の症状別に、どう補聴器で改善すると良いか
  • 補聴器の基本から、種類の特徴、金額による違い
  • ご自身に適した補聴器の選び方

聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。また、お客様の改善事例には、実際の耳の状態から、実際に改善させた方法を中心に記載しています。

補聴器の改善まとめお客様の改善事例

なお、お店に関する内容は、以下にまとめています。そして、ご来店いただいた方の当店の評価もまとめてみました。

お店の特徴を見るお客様の評価一覧