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仕事は難聴の強みを活かすか弱みが少ないところか

難聴という強みを活かすか、その弱みが少ないところにするか、こちらをご覧になっている方は、どちらを選択されますでしょうか?私は、自身の経験から強みを活かす方が良いのではないかと考えています。自分自身がこれまで経験してきた事を踏まえても、強みを活かす方が、無理なく努力を続けられる、あるいは、苦になりにくい傾向があるように感じます。

今回は、私自身が経験してきた事を記載すると共に、難聴の方が取る道について考えていきます。私自身の経験ではありますが、強みを活かす事に関して考えるヒントになれば幸いです。

これまでの職歴

前回、難聴の方ほど、仕事についてよく考える必要があるのではないかに記載した通り、私の職歴は、

  • ①ファーストフード店
  • ②ショップ
  • ③補聴器販売店

になります。アルバイトを職歴といって良いのかわかりませんが、実際に体験したものに関しては、上記の通りです。この中で働く環境が最も合わなかったのは、①のファーストフード店でした。ホールスタッフをしていましたが、ガチャガチャうるさい機械があり、お店に人が多くなると、騒がしくなるため意思疎通がかなりしにくくなります。このお店は、食券式でしたので、注文内容を聞き取る必要はほとんどありませんでしたが、耳の環境という意味では、非常に難しい状況でした。

②のショップ(100円ショップ)は、店内BGMはあるもののそこまで騒がしくなく、普通に働けました。私がしていたのは、品出しとレジ対応です。品出しは、普通にしていましたし、レジもあまり苦労した形跡がありません。良くも悪くも可だったというイメージがあります。

③の補聴器販売店は、ご想像の通り、①と②より、環境としては良好でした。私が担当していたのは、販売員です。お店で販売したり、ろう学校や病院に伺い、補聴器の販売を行っていました。生まれつき難聴という事で、色々聞かれる事があるものの、中には自然と配慮してくださる方もおり、非常に環境としては良かったと思っています。お客さんの中には、進んでご自身についてお話ししてくださる方もおり、難聴という共通ワードがあると、何かと気を許しやすいのかもしれません。

私自身が今まで働いてきたところを見つめ直してみると、このようになりました。この中でさらに、ランク付けをしてみます。

職業性をランク付け

難聴である事を考慮した際の強みの活かしやすさを考えると

  • ①補聴器販売店
  • ②ショップ
  • ③ファーストフード店

になります。恐らくご想像の通りだと思いますが、①は、難聴であるポイントを最も活かせます。そして、一番下の③は、活かせるどころか、デメリット面を強く感じる傾向があります。それを含めたうえで記載させていただきますと

  • ①補聴器販売店:強みを活かせる
  • ②ショップ:あまり関係なし
  • ③ファーストフード店:マイナス面が大きい

となります。販売店は、上記の通りですし、100円ショップは良くも悪くも平坦です。ファーストフード店は騒がしすぎるので、向いていないと個人的には考えています。

今まで経験した職種を改めて考えてみますと、このような結果になりました。

仕事の経験から思う事

今までの経験を改めて考えてみますと、難聴という強みを活す、あるいは、活かせる職種というのは、非常に重要な気がします。ファーストフード店は、環境的に論外でしたし、100円ショップに関しては、良くも悪くも平坦でした。しかし、補聴器販売であれば、自分の体を利用する事ができます。アドラー心理学の中にあった「重要なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう活かすか」という言葉がまさにしっくりときます。

もちろん、色々と気をつけなければならないところはあるのですが、それは、ファーストフード店でも100円ショップでも、内容は異なるにせよ、少なからずあります。ですので、大きく変わる事はないと思っています。

自分の体を利用できるかできないか、あるいは、自分が得意と思っている事を利用できるかできないか、これは、非常に重要な要素だと個人的には思います。これらの職種で働いてきて思うのは、このような事でした。

私個人が思う事

個人的には、やりたい事、あるいは、難聴である事を活かせる仕事が最も良いのではないかと思っています。自身のやりたい事であれば、難聴であってもはねのける力があると思いますし、それがないのでしたら、探しても良いと思います。難聴である事を活かせる仕事であれば、他の人ができない事を行えるという意味では優位になります。

ただし、難聴である事を活かせる仕事の場合、最低限、自分自身が努力を続けられる仕事である事が条件です。いくら、状況的適性があったとしても努力を続けられなければ難しいとは思います。そう思いますと、結論は、やりたい事をやるという事なのかもしれません。

人よりも聞こえにくい、コミュニケーション障害が起こりやすい、対人関係に発展しやすいからこそ

  • やりたい事
  • 自分が集中して作業できる事
  • 努力を努力と思わず突き進んでいける事

これらに当てはまるものを選択する必要があるのではないかと思っています。これ以外を選択してしまうと

  • 強みを活かせる→ただ強みがあるだけ
  • 良くも悪くも可→厳密には、一般の方、より下
  • マイナス面が大きい→かなり厳しい……

となるような気がします。ただ強みがあってもそれを活用しなければ、本当の意味で強みとは言えませんし、良くも悪くも可であれば、厳密には、聞こえにくい事で意思疎通がしにくくなるのですから、一般の人よりも厳しい環境下にいる事になります。さらに、マイナス面が大きいものに関しては、正直、自分自身を追い詰めるだけであり、さっさと違う職種を選択した方が良いように思います。

自分自身が経験してきた職種から思ったのは、このような事でした。その経験から感じるのは、弱みを感じにくいところではなく、強みを活かせるところの方が良いのではないかという事です。

あとがき

自分自身の事について、改めて考えてみました。どこが良くて、どこが悪かったのか、その経験が共有できれば、仕事に関しても考えるきっかけになるのでは?と思いました。個人的には、仕事は人生の半分以上に関わる事ですので、非常に重要な事だと思っています。

職場環境により、働きやすさは誰でも変化しますが、難聴の方は、職場の騒々しさ、あるいは、職場の方の理解力によっても変わります。こちらに記載したのは、職場の騒々しさのみで考えたものですが、厳密には、職場の方の理解力も影響があります。といいますか、こちらの方が大きいですね。

そのため、この職場が良い!とは、厳密には言えないのですが、業種の傾向を分ける事で合いやすいものを見分けやすくなると思っています。その情報の提供という事でさせていただきました。

なお、厳しい仕事環境と言えるものでも、自分自身がやりたいと思えるものでしたら、私は良いと考えています。結局は、無理なく努力を続けられるかが仕事をするうえでのカギだと私は考えていますので、そのキーを満たすのであれば、何でも良いと思っています。

好きな事を仕事にしている方々とたまに合うのですが、彼ら、彼女らは非常にエネルギッシュで、仕事の質もスピードも桁違いです。さらに、現状の仕事に満足しませんので、既に高い位置にあるのに関わらず、常に最良を目指します。彼ら、彼女らを見ているとそのように打ち込めるもの、あるいは、誰よりも集中できるものを仕事にするのが大切なんだなと感じます。

これらの事が仕事に関して考えるきっかけになれば幸いです。

 

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ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、お店を開いています。
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