働く

難聴の方ほど、仕事についてよく考える必要があるのではないか

人生のいくらかをそこに費やす仕事、男性や人によっては、人生の大半を仕事に費やします。

しかし、仕事に関してはあまり考える事無く就職してしまったり、今続いている仕事を何となくしている方も多いのではないでしょうか。

個人的に思うのは、障害がある方ほど、しっかりと仕事に関して、考えていかなければ、かなり厳しいのではないかという事です。

今回は、その理由とどのようにしたら良いのかを私なりに考えた内容を記載していきます。ご自身の状況を変化させるヒントを得られたのなら幸いです。

難聴と仕事

厳しいと考えている理由は

  • 合わない仕事は苦痛である
  • コミュニケーション障害が起こりやすい

の二つにより、考えています。どのような人にも合わないものはあると思うのですが、それをするのは、かなりの苦痛を伴います。大抵、合わない仕事をされている方は、働く事そのものが苦痛になってしまいがちです。しかし、難聴の場合、ここに追い打ちをかけるようにコミュニケーション障害まで起こります。

聞こえにくい事で意思疎通がしにくいと、一般の方よりも間違いや何かしらの伝達不足が起こります。そうなると場合によっては叱責も増え、ますます働く気をくじかれてしまいます。中には、非常に重く捉えてしまい、うつになってしまうケースまであります。

私自身思うのは、一般の方よりも意思疎通がしにくい事でコミュニケーション障害が起こりやすくなってしまうため、本当に合うもの、あるいは、努力できるものを探す必要があるのではないかと思っています。

適した仕事

私自身が思う適した仕事とは、

  • 自分が夢中になれるもの
  • 苦痛を感じないもの

の二つがあると思っています。二つに共通する要素は、努力を努力と思わない事であったり、他の人が苦痛と感じる仕事でも自分自身では、そのような事はない仕事です。

たまに、誤解されている方がいらっしゃるのですが、楽な仕事ではなく、自分自身がしていて苦痛ではない、努力をしていても苦にならない仕事です。どのような仕事も必ず努力は必要ですし、現状より改善していく事も必要です。適した仕事とは、言い換えれば努力を続けられる仕事という事にもなります。

適した仕事を見つけるパターンには、おおよそ

  • 自分が好きな事をする
  • 一定以上続けた仕事

の二つがあるように感じます。

自分が好きな事をする

自分が好きな事をするタイプはわかりやすい例ですね。好きな事を探すというのは大変だと思いますが、このような方は、成果も非常に大きい事が多く、仕事ができる方が多くいるのも事実です。それは、まさに努力を努力と思わないところにあるのだと思います。

こちらも楽な仕事を選んだのではなく、自分が夢中になれるもの+努力を苦痛に思わない事の要素が組み合わさった場合になります。最もベストなのは、こちらになります。

一定以上続けた仕事

一定以上続けた仕事とは、一定以上続ける事により、自分に自信を持てるようになった仕事になります。どのような物事も初めからうまくいくものではありません。しかし、地道にコツコツやり続け、お客さんに貢献できたり、自分自身のできる事として認識すると、それが自分にとって良い事と感じるようになります。

そのようなケースでは、努力する事に関してあまり苦痛に感じないケースもあり、続けられるようにもなります。こちらは、仕事が合っているというよりもその人の性質によるものが大きく、人に貢献したい人、あるいは、尽くす事が好きなタイプに多くあります。

なお、このケースは続けてきた事により自信を持って取り組めるようになった仕事であり、ただ単に仕事をしてきたタイプではありません。長年同じ仕事をしてきますと、仕事のポイントがわかり、楽に仕事ができるようになりますので、それしかできなくなってしまうタイプも存在します。そうではなく、あくまでも自分自身の努力を続けられるタイプになります。

見つけるためには

見つけるためには、単純な事ですが、

  • 試すという事を繰り返す事
  • そしてやめる事に抵抗を持たない事

この二つが重要だと思っています。自分自身が気になったものを仕事としてしてみて、合うかどうかを働きながら考えていく……というスタンスです。仕事に関しては、アルバイトでもパートでも正社員でも構いません。とにかく働いてみるという事が大事だと思います。やってみないと実際のところは、わからない点が多いからです。

この際重要なのは、合わないと思ったらやめてしまう事です。一度で、見つかるとは限りませんので、自分に合うものを探すという意味で、次を探します。合わないからやめるというよりも、合う仕事を探すためにやめるという表現が正しいのかもしれません。

私の経験

私自身は、学生の頃、何となく働いていました。しかし、そこでの経験が就職の際、役立ったと感じています。初めに働いたのは、ファーストフード店で、学生のアルバイト先では、最も一般的なところでした。いざ働いてみると、ガヤガヤしている音環境の中で仕事をするのは、非常に辛く、とてもじゃありませんが、続ける気がしませんでした。当時、採用に関わっていた方が、色々と配慮いただいたおかげで、1年半ほどはアルバイトをしていましたが、その方が職場を離れると共に、私も離れる事になりました。

その次は、100円ショップにしました。飲食店は、機械の音、お客さんの声など騒がしい要素がありましたが、どちらかと言いますと、機械の音が大きいために聞こえにくい感覚がしました。それを避けられる求人中のところ探した結果、100円ショップになりました。仕事の内容は、ひたすら店頭に品を出す品出しと呼ばれる業務でした。店内BGMの音はありましたが、大きく邪魔される事はありませんでしたので、仕事をするうえでの環境は、良かったと思います(※対人関係はあまり良くありませんでしたが……)

これらで学んだのは、周囲の音によって非常に働きやすさが変わるという事です。16〜19歳の頃ですが、既にこのような経験をしていたため、就職する際にもそれを考慮したうえで、就職先を考えていました。就職活動でもあまりにも騒がしい職場だと適応しない事を伝えていましたし、なるべく静かそうなところを考えて、選定していました。

補聴器販売店に関しては、何度か行っていましたのでイメージはありました。のちに販売店に行くきっかけを得る事になり、販売店に就職する事となるのですが、私自身は、このように考え、職場に関しては選んでいました。

経験から言える事

経験する事は非常に重要だと思います。上記には、記載しませんでしたが、耳の場合、厳密には、職場環境の騒々しさによっても働きやすさが変化します。騒がしすぎる環境を経験している私からすると、非常に厳しいため、お勧めしませんし、自分自身もそのようなところで働こうとは考えません。これは、ひとえに経験によるものです。

私の場合は、初めにキツい思いをしていますので、それを避けるように職場は考えてきました。まさに、合う仕事を探すために、やめるという思考です。聞こえにくい事は初めからわかっている事ですので、それをいかに無視できるかを考えていました。

私の場合、補聴器販売店での仕事はどちらかと言いますと「一定以上続けた仕事」のタイプに属します。意外かもしれませんが、これが良い!と思って始めたものではありません。もちろん、自分の耳に関する事ですので、一般の方以上に知りたい気持ち、本で学ぶ事の意欲はあったと思いますが、それ以上の事はありませんでした。

しかし、やり続ける事により、様々な事がわかってきますと、お客さんに価値を提供できるようになりました。まだまだ、未熟なところはありますが、そのような部分は、今後も努力を繰り返し、日々善処するようにしています。

経験から言える事は、障害がある方ほど、仕事に関してしっかり考える必要があるのではないかという事です。制限をかけられるという意味でもそうですし、適当な仕事を選ぶと、その事により、苦痛に感じる事もあります。さらに「せっかく採用されたのだから……」というお気持ちがあると、次の場所にも行けず、常に苦しい思いをしたままになってしまいます。

楽な仕事は確かにありませんが、自分が努力を重ねられる仕事も少ないのも現状です。だからこそ、探す必要があるのだと思います。私の場合は、運良く続けられる仕事に当たりました。しかし、そうではない方は、探すという事、そして合う仕事を探すためにやめるという事が必要なのではないかと思います。

日本ではあまり仕事に関して考えない方が多いかもしれません。そして、一つのところにとどまる傾向が高いのかもしれません。しかし、難聴の方は、自分にとって良いと思えるところを探す必要があると、私は考えています。

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深井 順一・聞こえにくい人を支援する補聴器専門店
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。2019年で補聴器使用歴25年、補聴器販売歴10年。補聴器を使っている経験から、お店のサービスを考え、聞こえにくさにお悩みの方が、より良い生活が送れるよう支援しています。お店の内容は、"当店の特徴"へ。お店に来た"お客様の改善事例は、こちら"。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”。連絡先は、”お問い合わせページ"にあります。
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