定期点検

補聴器メンテナンスの裏の目的は、良いサイクルを見つけ出す事

補聴器のメンテナンスといえば、補聴器の点検や掃除、部品の交換を行う事です。一般的なアフターフォローと言われており、補聴器を装用している方は、補聴器の機能の維持のため、補聴器販売店へ伺います。

メンテナンスでしている事は、点検や掃除、部品の交換ですが、タイトル通り、メンテナンスには裏の目的というのもあります。それは、補聴器を活用できる良いサイクルを見つけ出す事です。

補聴器販売店に行くのが面倒、意味ないのでは?とお考えの方のために、今回は、メンテナンスに関する事を載せていきます。

メンテナンスの本当の価値

メンテナンスといえば、上記の通り、普通に掃除や点検、消耗した部品があれば、それらを交換する事となります。しかし、それ以外にも行っており、それが「この方にとって補聴器を活用できる良いサイクルは、どのくらいなのか」を調べる事です。

補聴器のメンテナンスでは、ひと言で言いますと「補聴器の状態を確認する事」を行っています。例えばですが、補聴器には、様々な部品がついているものがあり、定期的に交換した方がよい部品があります。しかし、これらの消耗具合は、人や使用する環境下で変化し、必ず○ヶ月使用できる、必ず×ヶ月で壊れるというものがありません。

そのため、実際に活用いただき、消耗具合を見て、補聴器の性能に支障がでない期間は、どれくらいかを探ります。それを探るのに活用するのが、メンテナンスです。

6ヶ月に一度、3ヶ月に一度、2ヶ月に一度、人によって異なりますが、定期的に来店いただく事で、補聴器の痛み具合、汚れ具合が見れると「この方は○ヶ月に一度来てもらえば、良い状態を保てるな」というものがわかってきます。そして、それを伝え、困る前にご来店いただけるようになれば、補聴器を活用できる良いサイクルを作り出す事ができます。

このようにできると補聴器を装用している人も困る事が少なくなり、補聴器販売店としても補聴器を活用してもらえ、両者にとって良い状態になります。

これが補聴器メンテナンスの本当の価値です。

実際にメンテナンスで行っている事

補聴器メンテナンスでCheckするのは、以下の通りです。

  • 補聴器の部品をCheck
  • 補聴器の動作をCheck
  • 音の状況をCheck

これらの事を前回来られた日から本日来られた日を差し引きする事で、どのくらい部品が消耗しがちなのか、どのくらいのペースで来店いただくのが良いかがわかります。

補聴器の部品をCheck

補聴器の部品には、定期的に交換したほうがよい部品があり、中には、交換しないと聞こえにくくなってしまうものも存在しています。主に耳かけ形補聴器に多いのですが、これらは、定期的に交換する事で、思わぬ事故や聞こえの低下を防げます。

耳あな形補聴器にもあるのですが、ご自身で交換できるタイプですので、できない方はともかく、できる方は、ご自身で交換してしまっても構いません。しかし、細かい部品になりますので、不安を感じるようでしたら補聴器販売店に任せた方が無難になります。

これらの消耗具合を確認し、前回来店いただいた日にちから、部品の交換のタイミングがおおよそ掴めてきます。掴めるようになれば聞こえに影響が出る前に、改善させる事ができますので、結果的に聞こえる状態をキープしやすくなります。

補聴器の動作をCheck

補聴器の動作をチェックするのには、いくつかあり

  • プログラムを変えるボタン
  • 音量を変えるボタン
  • 電源を入れる部分

主にこれらを確認します。こちらのボタンですが、特に活用する方は、手あかや埃がスイッチ周りに侵入し、効きが悪くなる事があります。これは、プログラムを変えるボタンや音量を変えるボタン(ボリューム)に多くみられ、掃除をして改善させていきます。※そのものが故障している場合は、修理お預かりして、直します。

また、どの方も電源を入れる部分は活用します。このスイッチですが、開閉を繰り返すと、徐々に電池を入れる部分にある金具が開いてしまい、電源が入りにくくなる、たまに途切れるなどの症状が出る事があります。

こちらも消耗部品同様、効かなくなるまでの期間がわかれば、それを基準に困る前に改善させる事が可能になります。とはいえ、大抵の場合において、消耗部品の方が早く痛むため、こちらが原因で来店が早くなるという事は、ほとんどありません。

音の状態のCheck

補聴器から出る音の確認をする事で、設定した通りの音がでているかを見ます。補聴器販売店には、補聴器の音を機械的に見る特性器(とくせいき)と呼ばれる機器があります。これらを活用し、補聴器の音の状態を確認します。

確認する理由としては、前回載せた通りではありますが、気が付かない場合があるからです。全体的に音量が下がっている場合は、気が付く事が多いのですが、高い音のみ聞こえにくくなっている場合は、気が付きにくい傾向があります。

こちらも「補聴器の動作をCheck」同様、聞こえにくくなる前に消耗部品の方が劣化する傾向がありますので、こちらが原因で来店が早くなるという事は、ほとんどありません。そして、どちらかと言いますと「聞こえにくくなった」と故障を疑い、来店するケースが多くなります。

まとめ

補聴器販売店で見る項目は、おおよそ上記の通りです。それぞれの部分に関しては、人や使用する環境により変化しますので、それぞれの状況と前回来店いただいた日と差し引きし、補聴器を良く活用できる期間を割り出します。

基本的には、上にあるもの程、来店期間に影響する傾向が強く

  1. 補聴器の部品をCheck
  2. 補聴器の動作をCheck
  3. 音の状況をCheck

の順に関係してきます。

購入後は、聞こえをキープする事が大切

前回の内容と同様ですが、購入後は、聞こえをキープする事が大切になります。そのため、適切に聞こえをキープしていくために、各期間でメンテナンスを行っていきます。

上記の内容の確認を行いつつ、どのくらいの頻度で来店いただけば良いのかがわかると、適切な聞こえをキープしやすくなります。仮に3ヶ月に一度だと聞こえに影響してしまうのでしたら、2ヶ月に一度、あるいは、2ヶ月半に一度でも構いません。聞こえをキープする事が目的ですので、悪くなる前に来店いただければ何でも構いません。

どのような方も聞こえにくくなって得をする事はなく、ましてや補聴器は聞こえやすくするために装用します。補聴器を装用している私自身が思うのは、購入後は、聞こえをキープする事が最も大切であるという事です。

よい環境をキープするために補聴器メンテナンスは活用されています。前回同様ですが、面倒なことでもやるべき事をしている方には、それ相応の恩恵を受ける事ができます。それは、補聴器メンテナンスも例外ではありません。

このページに関連する内容

補聴器購入後の定期点検と聞こえをキープする環境作りの大切さ補聴器を購入後は、聞こえの良い状態をキープする事が大切です。その方法である定期点検とその理由に関して記載してみました。良い状態で使い続けられると、結果的に困ることを少なくできます。...
聞こえを改善後は、ケアする事を覚えておこう補聴器を購入した後は、なるべくケア方法を知っておく事、そして、故障した際に直す方法を知っておくなど、しておけると、使いやすくなります。その部分に関して、まとめてみました。...

補聴器に関する他の内容

8つの聴力別、補聴器で聞こえを改善する方法まとめ軽度難聴、中等度難聴、高い音が聞こえにくい難聴など、聴力別にどのように聞きにくさを改善したら良いのかをまとめてみました。聞きにくさにお悩みの方は、ご参考にしてみてください。...

補聴器の定期点検

補聴器購入後の定期点検と聞こえをキープする環境作りの大切さ補聴器を購入後は、聞こえの良い状態をキープする事が大切です。その方法である定期点検とその理由に関して記載してみました。良い状態で使い続けられると、結果的に困ることを少なくできます。...

故障を防ぐ

補聴器購入後、故障して困らないようにするための三つのポイント補聴器を購入後は、補聴器のケアを知ること。補聴器のリカバリー方法を知ること、定期点検を行うこと、これらを行えると、困りにくくなります。その内容についてまとめてみました。...

補聴器の修理

【修理手順付】こんな症状が出れば補聴器の故障!すぐに修理しよう補聴器でこのような症状があったら修理した方が良いものをまとめると共に修理する際の手順も記載してみました。補聴器で何か感じた場合は、気軽に補聴器屋さんに相談してみましょう...

補聴器の再調整

補聴器購入後、聴力が変わったら、再調整してもらおう補聴器を使用していて聴力が下がった場合は、気軽に補聴器屋さんに相談してみましょう。再度、補聴器の状態を調整し直し、今現在の状態に合わせ直してくれます。補聴器屋さんでは、このような事もしています。...

補聴器の電池

損をしないための補聴器電池の注意点と性能の良い電池補聴器電池の基礎、注意点、電池アラームの仕組み、お勧め電池メーカーについて記載してみました。電池は、適切に使用しないと使用容量の半分しか使えなかったり、うまく動作しなくなる事があります。電池は適切に使用しましょう。...

補聴器の使用注意

補聴器が影響を受けるものと検査を受けるための心得補聴器を使用していて、影響を受けるものがあります。それは、防犯ゲートや金属探知機、そして、MRIなどの検査機器です。こちらに関する内容と検査を受けるための心得についてまとめてみました。...

補聴器を無くさない

補聴器を紛失する原因と失くさないための2つの工夫補聴器を購入して、気をつけたいことの一つのは、補聴器を失くす事です。 今現在、補聴器の種類によっては、紛失補償。というものも出てき...

補聴器で改善した事例

補聴器の使い方

【初めての方へ】補聴器をスムーズに使うために覚えておきたい使い方初めて、補聴器を相談する方に対して、補聴器を使う上で必要な操作に関して、まとめてみました。これらのことができれば、補聴器をしっかり使用できるようになります。...

補聴器に慣れる

補聴器をつけると聞こえてくる音と補聴器に慣れる方法補聴器が初めての方のために補聴器を使用して聞こえてくる音となれる方法について記載しました。補聴器に慣れてくると、機械的な感覚も少しずつ楽になり、使いやすくなります。...

耳が痛くなる場合は?

補聴器を使っていて、耳に痛みを感じたら、早めのご相談を補聴器を使用していて、痛みを感じた場合の対応について記載してみました。痛みを感じた場合は、早々に補聴器屋さんに相談し、よりよくしてもらいましょう。...

耳から外れる場合は?

【快適に使うために】補聴器が耳から外れる場合の改善策まとめ補聴器が耳から外れてしまう。という場合に、どのようなことをして、改善していければ良いのか。こちらをまとめてみました。耳かけ形、耳あな形で異なりますので、その点に関しても記載しています。...

大きい音が辛い

聞こえる音が辛いという方へ送る3つのパターンとその改善方法補聴器を使用している方の中には、全体的に聞こえてくる音が辛い、聞こえてくる音がキツいという方がいます。補聴器を装用すると、機械で大きくし...

補聴器がハウリングする

補聴器を使っていて耳からピーピーなる音(ハウリング)を改善する方法補聴器を使用している時、たまにピーピーなる事があります。ハウリングという現象が起こると、そのようになるのですが、その音を止める方法についてまとめてみました。...
ABOUT ME
深井 順一・聞こえにくい人を支援する補聴器専門店
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。2019年で補聴器使用歴25年、補聴器販売歴10年。補聴器を使っている経験から、お店のサービスを考え、聞こえにくさにお悩みの方を一人でも多く、より良い生活が送れるよう、支援しています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”。連絡先は、”お問い合わせページ"にあります。
【お困りの方へ】聞こえのご相談、承っています。

当店は、東京都墨田区で生まれつきの難聴者が対応している補聴器専門店です。

補聴器を使っている人の視点で、お店のサービスを考え、聞こえにくさにお悩みの方がより良い生活が送れるよう、支援しています。

  • どこに相談したら良いかわからない
  • 別の場所で、うまくご相談ができなかった
  • ご自身のペースで一つずつ理解しながら補聴器のご相談をしたい

という方がいましたら、お気軽にご相談ください。

適切なご相談ができるよう時間をとってご対応させていただき(予約制)、補聴器のご説明から、日常生活〜職場で補聴器を試せるよう、補聴器の無料貸出も行っています。

ご希望の方は、お問い合わせページより、ご連絡願います。

当店の特徴やお客様の改善事例は、以下の通りです。

お店の特徴を見るお客様の改善事例