補聴器の形状や特徴

どの補聴器が合うの?とお悩み方へ伝える難聴別に合う補聴器一覧

補聴器には、様々な種類があり、いまいちどれを選んだら良いかわからない。そのような声も聞きます。特にインターネットで調べ物をしていると、情報が多すぎて、根本的な”自分に合う補聴器”の定義が曖昧になり、どの中から選んだら良いか、わからなくなりがちです。

そこで、こちらでは、難聴別に適合する補聴器について記載していきます。補聴器は、耳の状態によって初めの補う方針が異なります。その事を理解してから、補聴器を見ていくと非常に理解しやすくなります。

なお、こちらではあくまでも病名につく難聴であり、聴力低下の程度を表す、中等度難聴、高度難聴などとは、別になりますので、その点だけご注意ください。

では、早速見ていきましょう。

難聴別、補う方針の結論

初めに結論から書いていきます。っとその前にまず全体像について確認しましょう。難聴の種類についてまとめてみますと

難聴の種類、基本的には伝音性難聴と感音性難聴がある難聴の種類、基本的には伝音性難聴と感音性難聴がある

このようになります。こちらは、比較的多く見られるものをまとめたもので、事故で耳が悪くなった、メニエール病になって聴力が低下した場合は、除いています。もしこの二つに当てはまる場合は 、生まれつき難聴の欄を参考にしてみてください。基本的には、こちらと同様の方針を取ります。

さて全体を確認したうえで、初めに結論を書くと

  • 伝音性難聴:骨導補聴器or一般的な補聴器
  • 突発性難聴:一般的な補聴器orクロス補聴器
  • 騒音性難聴:一般的な補聴器
  • 老人性難聴:一般的な補聴器
  • 生まれつき難聴(片耳):クロス補聴器or一般的な補聴器
  • 生まれつき難聴(両耳):一般的な補聴器

となります。

伝音性難聴の改善

内容についてまとめますと

  • 種類:骨導補聴器or一般的な補聴器
  • 聴力:中等度〜高度難聴までが多い
  • 病気:鼓膜に穴が空いた、中耳炎、耳硬化症、外耳道閉鎖症など
  • 備考:手術で治すケースが圧倒的に多く、補聴器を使わない事も多い

となります。

伝音性難聴の聴力は、

伝音性難聴の聴力、骨導値と呼ばれる部分が良い事が伝音性難聴である。伝音性難聴の聴力例、骨導値と呼ばれる部分が良い事が伝音性難聴である。

このようになります。[、]が骨導値と呼ばれるもので、この値と○や×の数値がある程度離れている場合は伝音性難聴になります。ほぼ一緒の位置にある場合は、感音性難聴となります。伝音性難聴の場合、仮に補聴器を装用しようと考えますと、一般的には、骨導補聴器を選択肢に入れます(赤で囲んだ範囲内にある事が条件です)。

聴力検査には、一般的に人が音を感じる音の経路に音を流して聞く方法と直接耳の神経に音を送って聞く方法があります。前者は、ヘッドホンを耳に当てた方法で測ったものであり、○や×が該当します。後者は、黒いブルブル震えるもので耳の裏に当てて測定したものであり、[、]が当てはまります。

骨導値は、後者の方で音を確認した方法です。検査結果が良いのであれば、検査時と同じように骨導で音を聞かせられれば、聞こえが良くなる、という事です。

骨導補聴器は、検査と同じような方法で、音を聞こえるようにしてくれる補聴器ですので、伝音性難聴の方には、最もベストな補聴器です。今現在は、メガネ型かカチューシャ型があります。使用する人が少ないため、このような機械が一般的です。

成人が使う骨導補聴器がメガネ型成人が使う骨導補聴器がメガネ型

が、メガネ型で

小さい子どもが使う骨導補聴器がカチューシャ型小さい子どもが使う骨導補聴器がカチューシャ型

がカチューシャ型です。

伝音性難聴の実際は、手術で治るケースも多く、補聴器を使用する方は、稀になります。

突発性難聴

初めに内容についてまとめますと

  • 種類:クロス補聴器or一般的な補聴器
  • 聴力:重度難聴まで下がるケースが多い
  • 備考:聴力や耳の状況によって補う方針が変わる

聴力型としては、以下のようになります。

突発性難聴の聴力例、片耳に発症し、片耳の聞こえが極端に低下する事が多い突発性難聴の聴力例、片耳に発症し、片耳の聞こえが極端に低下する事が多い

突発性難聴の場合、片耳に発症するため(まれに両耳発症もあります)、基本片耳のみ難聴である場合と同じ補い方をします。片耳のみの場合、一般的な補聴器で耳を補えるのか、補えないのかで変わり、補える場合は、一般的な補聴器。補えない場合は、クロス補聴器となります。

一般的な補聴器で耳を補えるケースは

  • 聴力低下が中等度〜やや高度難聴まで
  • 音を耳に入れる事で聞き取れる

この二つが条件になります。一般的な補聴器とは、巷によくある

  • 耳かけ形補聴器
  • 耳あな形補聴器

の二つを表します。形状としては

一般的な補聴器の一つ、耳かけ形補聴器一般的な補聴器の一つ、耳かけ形補聴器

が耳かけ形補聴器で

一般的な補聴器の一種、耳あな形補聴器一般的な補聴器の一種、耳あな形補聴器

が耳あな形補聴器になります。一般的な補聴器で補える耳でしたら、上記の二つどちらかを使用して補っていきます。

一方、補えないケースは

  • 聴力低下が重度難聴レベル
  • 音を入れてもノイズ、雑音にしか感じない

というケースです。このような場合は、一般的な補聴器を耳にいれても効果がでないため、クロス補聴器という少し変わった補聴器を装用して、耳を補っていきます。この補聴器は、音が聞こえにくい耳に来た音を聞こえる耳に転送して聞き取りを良くする補聴器です。

クロス補聴器の実物。形状は、一般的な補聴器と変わらないクロス補聴器の実物。形状は、一般的な補聴器と変わらない

そのため、いくら悪化した耳が聞こえにくくても聞こえが良い耳があれば、音を転送させる事で耳を補う事ができます。音を耳に聞かせても理解できない場合は、音を転送するという手段があります。それがクロス補聴器です。

なお、クロス補聴器は、片耳で全てを理解するため、

  • 騒がしいところでのお話し
  • 音の方向感

については、理解しにくい傾向があります。しかし、聞こえにくい側の音が聞こえやすい、理解しやすくなるなどの効果もあります。

騒音性難聴

初めに内容をまとめていきますと

  • 種類:一般的な補聴器
  • 聴力:4000Hzの部分にディップがあるのが特徴
  • 備考:徐々に聴力低下し、軽度〜中等度難聴くらいになってから補聴器装用するケースが多い

聴力としては

騒音性難聴の聴力例、①〜④まで、徐々に低下してくる傾向がある騒音性難聴の聴力例、①〜④まで、徐々に低下してくる傾向がある

のようになります。徐々に低下してくる難聴ですので、なった瞬間に補聴器を装用する事はなく、聴力低下の進行がある程度進んだ後に補聴器を装用するケースが多くなります。基本的な補い方は、一般的な補聴器を装用する事です。

両耳とも進行するケースから、大きな音に晒されている耳のみ低下するケースの二つがありますが、大抵の場合において一般的な補聴器(耳かけ形、耳あな形)を装用し、耳を補っていきます。

老人性難聴

こちらの内容をまとめていきますと

  • 種類:一般的な補聴器
  • 聴力:高い音が聞こえにくくなる傾向がある
  • 備考:徐々に聴力低下し、軽度〜中等度難聴くらいになってから補聴器装用するケースが多い

聴力としては

老人性難聴の聴力例、基本的に低い音は聞こえやすく、高い音が聞きにくくなる傾向がある老人性難聴の聴力例、基本的に低い音は聞こえやすく、高い音が聞きにくくなる傾向がある

のようになります。こちらも騒音性難聴同様、徐々に低下してくる難聴ですので、なった瞬間に補聴器を装用する事はなく、聴力低下の進行がある程度進んだ後に補聴器を装用するケースが多くなります。基本的な補い方も騒音性難聴同様、一般的な補聴器を装用する事です。

生まれつき難聴

生まれつき難聴の方は、基本的に感音性難聴と称される事が多くあります。その場合ですが

  • 両耳の場合
  • 片耳の場合

の二つで変化します。

両耳の場合

基本的には、一般的な補聴器である

  • 耳かけ形補聴器
  • 耳あな形補聴器

のどちらかを装用するケースが大半です。両耳に補聴器を装用し、両耳の聞こえを補っていきます。なお、聴力型は、特殊なものから、一般的なものまで幅広くありますので、何とも言えません。

片耳の場合

片耳の場合は、突発性難聴同様、

  • クロス補聴器で補う
  • 補聴器で補う

の二つがあります。聴力や耳の状況によって変化し

  • 聴力が中等度〜やや高度難聴
  • 音を入れる事で耳の聞こえを補える

という場合は、片耳に一般的な補聴器を装用して補っていきます。しかし、

  • 聴力が重度難聴(音が全く聞こえない)
  • 補聴器を入れてもノイズ、雑音にしか感じない

という場合は、クロス補聴器を装用して補っていきます。

片耳難聴の場合、基本的には、音を入れて理解できる耳、あるいは、効果が出る耳であれば一般的な補聴器、効果が難しい場合は、クロス補聴器になります。

聞こえの改善は、片耳が難聴か両耳が難聴かで変わる

聴力が低下し、聞きにくさを感じている場合、その場合における改善方法は、基本的に両耳難聴、片耳難聴でわかれます。片耳のみ難聴である場合は、

  • クロス補聴器を装用する
  • 一般的な補聴器を装用する

となり、どちらか効果がでる方を選択します。

両耳とも難聴である場合は、基本的に両耳とも補聴器を装用し、聞こえを補っていきます。しかし、両耳難聴で、片耳のみ明らかに効果がでなかったり、音を入れても音声が理解できない場合は、バイクロス補聴器というものを活用した方が効果がでやすくなります。

そして、一つだけ例外があるとすれば伝音性難聴の場合です。この場合、聞こえ方が特殊になりますので、骨導補聴器が最も効果がでやすくなります。何らかの使えない理由がある場合は、一般的な補聴器になりますが、聞こえ、快適性は、骨導補聴器の方が勝ります。

このように耳の状況によって補聴器は選択するものが異なります。こちらの内容で、どの補聴器を選べば良いのか、あるいは、どの補聴器について調べれば良いのか理解できれば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:【どのくらい聞きにくい?】難聴レベル別聞きにくさのまとめ

リンク:中等度の感音性難聴の私が自分に合った補聴器を選んだ方法

リンク:補聴器相談初めての人が押さえておくべき購入にかかる時間

リンク:補聴器で行える2つの操作と使う上で必要な3つの操作

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、お店を開いています。
補聴器で聞きにくさを改善する方法、まとめました

聞きにくさがあり、お悩みの方のために、補聴器で聞きにくさを改善する方法をまとめてみました。

書いてある内容は?
  • 難聴の症状別に、どう補聴器で改善すると良いか
  • 補聴器の基本から、種類の特徴、金額による違い
  • ご自身に適した補聴器の選び方

聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。また、お客様の改善事例には、実際の耳の状態から、実際に改善させた方法を中心に記載しています。

補聴器の改善まとめお客様の改善事例

なお、お店に関する内容は、以下にまとめています。

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