補聴器のこと

Amazonのように補聴器のレビューがあったら?というお話しに真剣に考えた

本日、Amazonのレビューを見ていて、考え事をしていました。それは、もしAmazonのように補聴器そのもののレビューがあったら、お客さんにとってはわかりやすいのでは?という事です。正直な事を言いますと、これは、お客さんから言われた案なのですが、私の場合、即刻、却下してしまいました。

その理由には、二つあります。なかなか面白いお話しであり、補聴器とは何なのかがわかる質問ですので、却下した理由に関して載せてみます。

人により変わる補聴器の効果

補聴器は、実に不思議な機器で、ひと言で言えば、人により、効果が異なります。それは

  • 補聴器を付ける人により効果が変わる
  • 補聴器を調整する人により効果が変わる

この二つです。そのため、補聴器を使っている複数人の意見を元に、補聴器を評価するというのは、無理があるのではないかと思っています。唯一やる方法としては、同じ人が同じ調整にしたものを複数試してみて、どうか。を比べるくらいでしょうか。耳によって評価が異なるとすれば、軸は、耳に固定しなければ、正当な比較はできません。その事からこのように考えています。

補聴器をつける人により効果が変わる

補聴器の世界は、大変申し訳ないのですが、その人の耳の機能により、効果の有無が決まりやすく、耳を活かしやすい方は、補聴器の効果を感じやすく、そうでない方は、どのようなものを使っても、残念ながら補聴器の効果を感じにくくなります。

どこを補聴器の効果とするか、そこにより分かれてしまうのですが、一般的に皆が求める会話を理解する部分を効果とするならば、耳の機能によって分かれやすくなります。

すると、補聴器のレビューは、耳を活かしやすい方が使えば良くなりやすく、そうでない人が使えば、悪くなりやすくなる傾向が出てくると考えられます。仮に活かしやすい人、そうでない人を半分、半分で入れたとしても、レビューも評価がかなり分かれるようになり、参考にならないのでは?と考えます。

このように考える根本的な部分は、音が聞こえる事と音が理解できる事は、異なるという事です。補聴器を装用する方は、ほとんどが感音性難聴で、この難聴は、実に不思議なのですが、音を入れれば音声が理解ができる部分もあれば、音を入れても音声が理解できない部分があります。音を入れれば音声を理解できる部分の比率が高ければ、補聴器の効果を感じやすく、音を入れても音声が理解できない部分の比率が高ければ、補聴器の効果を感じにくくなります。

補聴器がしているのは、簡単に言ってしまえば、音をその人が必要とされる音量にして聞かせる事であり、理解力を上げるというよりも、音を大きく入れるだけになります。音を入れれば理解できる部分の比率が高ければ効果を感じるのですが、そうでない場合は、残念ながら効果に関しては、感じにくい傾向が出ます。

言い方は、誠に申し訳ないのですが、その人の耳の状態により、効果に関しては、大きく変わる傾向があります。良い方に捉えれば、人が合わないといったものでも、自分なら合う可能性があるかもしれないとも言えます。

補聴器を調整する人により効果が変わる

よく言われる事ですが、補聴器を調整する人によっても効果が変わります。補聴器という字は、本当に良く作られているなといつも関心するのですが、この字をよく見てみますと、聴(きこえ)を補う器(うつわ)と書かれています。まさに補聴器は、きこえをおぎなう一つのうつわに過ぎません。

器には、色々と物を入れる事ができますが、何もいれなければ空っぽです。この器の中にどうものを入れるのか、そこが重要なのですが、入れ方が人によって異なります。特に今の補聴器は、色々と自由に調整できますので、どうにもできるようになっています。どのように補ったら良いかをわかっている方(方針を持っている方)であれば、効果を十分に発揮できますが、そうでない人の場合は、残念ながら、発揮する事はできなくなります。

もっとも、一番重要なのは、音の入れ方ではなく、どのように聞こえているのかの確認方法と、どこまで効果を求めるかだったりするのですが、これがある方とそうでない方では、器の力の引き出し方が異なります。

様々な要素が絡み合いすぎて、評価がしづらい

補聴器は、様々な要素が絡み合いすぎて、評価がしづらいものとなります。誰かが良いといっても、それが合うとは限りませんし、状況によっては、その補聴器ではなく、補い方、そのものを変えた方が聞こえにくさが改善しやすい事もあります。

悪化した状態が人により異なる事、そして、耳の状態は、人により、大きく異なる事、これらも相まって、補聴器の評価は、しづらい傾向があります。Amazonのレビューみたいなものは、個人的には、ちょっと無理があるかも……と考えてしまいます。

新しい案は、なるべく芽を潰さないようにしたいのですが、悪い点は、悪い点として、指摘しておきます。人によって評価が異なりますので、補聴器は再現性がない点が問題ですね。

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら。お店に関しては、こちらに詳細を書いています。お店の場所は、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、あります。
補聴器で聞きにくさを改善する方法、まとめました

聞きにくさがあり、お悩みの方のために、補聴器で聞きにくさを改善する方法をまとめてみました。

書いてある内容は?
  • 難聴の症状別に、どう補聴器で改善すると良いか
  • 補聴器の基本から、種類の特徴、金額による違い
  • ご自身に適した補聴器の選び方

聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。また、お客様の改善事例には、実際の耳の状態から、実際に改善させた方法を中心に記載しています。

補聴器の改善まとめお客様の改善事例

なお、お店に関する内容は、以下にまとめています。

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