補聴器をつけた時の評価ですが、補聴器が合っているのか、そうでないのか。その点をみる場合、ポイントは、たった2つしかありません。
それは、補聴器を使って聞こえる感覚と補聴器を使う際に問題ないか。の2つです。補聴器の判断は、そんなに難しくなく、みるべきところを見れば、合っているか、合っていないかは、わかる様になります。※補聴器の効果の判断だけが難しい状態です。
では、早速見ていきましょう。
目次
補聴器を使って聞こえる感覚の評価
こちらは、補聴器を使って聞こえる感覚、補聴器の聞こえになるのですが、
- 聞こえの効果はどうか
- その状態で日常生活は、送れるか
- 声がこもる、響くという感覚は、少ないか、使える範囲内か
の3つです。
聞こえの効果はどうか
この場合における聞こえの効果とは、補聴器で改善できる範囲、言い換えれば、補聴器の適合範囲まで、改善できているか。という部分になります。
中には、改善が難しい特殊な耳のケースもありますが、個人的な体感では、7〜8割の人は、補聴器で改善できる範囲までは、改善できている印象があります。
かくと長くなってしまうため、「しっかり改善させるための補聴器調整の基本と2つの効果確認法」←調整は、こちらにまとめています。
その状態で日常生活は、送れるか
補聴器を調整し、耳に合わせていくと、少なからず、周りの音や聞こえが良くなります。一部の音は、より大きく聞こえる様になるため、聞こえを改善させた状態でも、日常生活上、使えることが望ましいです。
声がこもる、響くという感覚は、少ないか、使える範囲内か
補聴器を使用する場合、少なからず、耳の中を塞ぐ様になりますので、自分の声が異なって聞こえたり、こもって聞こえたりすることがあります。
この感覚は、耳を塞ぐことによって起こるため、どうしても避けられないものです。補聴器を使える範囲内で収まっているなら良いのですが、かなり強く感じ、耐えられないほど大きい場合は、使いづらくなってしまいます。
その場合は、補聴器を変えるか、補い方を変え、なるべく耐えられる範囲内に抑えられる様にしていきます。
なお、この部分は、加工することにより、軽減することはできますが、軽減しすぎると、補聴器の効果が薄くなります。
軽減させる方法は、耳を塞がない様にすることで、耳を塞がない様にすると、補聴器から音を出しても、その出した音が耳から漏れ、耳に伝わりづらくなるため、結果的に補聴器があるのとないのとでは、聞こえの差がなくなってしまったりします。
ですので、補聴器の効果を出す場合は、耳を塞いで、効果が出る様にする必要があります。この場合、重要なのは、その感覚をゼロにすることではなく、耐えられる範囲内にしつつ、補聴器の効果を出すことになります。こもった感覚をゼロにしようとすると、ほとんどの確率で、補聴器の効果もゼロになります。その点に注意しましょう。
補聴器を使う際に問題はないか
音の評価の次は、使い方です。基本的に確認した方が良いのは
- 耳につけていて痛みはないか
- 耳につけて、落ちる、外れることはないか
- 補聴器の装用など、問題なくできるか(操作面)
の3つです。
耳につけていて痛みはないか
補聴器をつける場合、少なからず、耳の中に何かを入れます。耳かけ形補聴器であれば、耳せんを耳の中に入れますし、耳あな形補聴器であれば、補聴器そのものを耳の中に入れます。
この際、耳の中が痛くなったりしなければ大丈夫です。靴擦れと同じ様に、初めは、大丈夫でも、2〜3日、使用していると痛みが出たり、異変が起こったりすることがあります。その場合は、一時的に、装用を控えたり、状況によって、お店の方でより良くしていきます。
なお、耳せんによっては、耳が痒くなることがあります。特に初めは、痒くなりやすく、しばらくすると(1週間ほど使用すると)、収まるケースもあります。しかし、かゆみが気になってしまう方は、イヤモールドという専用の耳せんを作ることで、改善するケースもあります。
耳につけて、落ちる、外れることはないか
補聴器をつけていて、落ちたり、外れる、もしくは、外れそうな感覚がある場合は、その感覚を無くしていきます。外れそうな状態だと、落ち着いて使えませんので、状況別にその様なことがないよう、良くしていきます。
大抵は、耳の型を採取して作るもので、改善していくことが多いです。
補聴器の装用など、問題なくできるか(操作面)
最後は、補聴器の装用や操作に関して、問題なくできるかどうか。になります。この点は、大抵、試聴やお試し中にわかることが多く、あまりにも使いづらい場合は、別の機械にしても良いですね。
実際に使ってみるとわかることも多く、試聴をしている間に使いやすいか、そうでないかがわかるとベストです。
補聴器が合っているのかの確認
補聴器が合っているかの評価軸は、大きく分けて、
- 補聴器の聞こえ(補聴器の聞こえの効果)
- 補聴器を使っていて、問題ないか(操作面、使用中の状況)
の2つしかありません。上記のものが確認できていれば、ほとんどの確率で、失敗することは、ないと思います。
補聴器の聞こえは、補聴器で改善できる部分まで改善させ、その状態で、日常生活、あるいは、職場で使用できれば問題ないですし、補聴器を使っていて、耳が痛くなる、落ちる、外れる。ということがなければ、活用できないということは、ほとんどありません。
これらを確認し、OKであれば、補聴器は、問題なく使っていけるでしょう。
当店では、聞き取りづらさにお困りの方へ補聴器による聞こえの改善相談を行なっています。
このお店では、安心してご相談いただくために生まれつき難聴で補聴器を使っている当事者が実際に対応させていただき、
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これらについて、誠実にご対応しています。
完全予約制の一対一で対応しておりますので、聞いてみたい事、ご相談したい事がありましたら、お気軽にご相談ください。
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なお、当店の内容や場所、聞こえの改善に関しては、以下にまとめています。