補聴器を使うタイミング

補聴器を早々に使う事のメリットは、良い状態をキープしやすい事

補聴器を早めにつけた方が良い。このように記載すると、もしかしたら、無理やりつけようとしている。補聴器を売ろうとしている。と、感じる方もいるかもしれません。

補聴器を早期装用することのメリットは、一言で言いますと、良い状態をキープしやすい事です。

残念ながら補聴器は、全ての方が改善できるわけではなく、あくまでも補聴器で聞こえを改善できる人しか、改善ができません。さらに、補聴器で改善が難しい状況にまで、低下してしまった場合、それ以上の改善が、できなくなってしまう方もいます。

こちらでは、補聴器の早期装用に関するメリット、内容をまとめていきます。

補聴器を早めに使う事のメリット

あくまでも聞きにくさがある方、限定になりますが、補聴器をつける事のメリットは、良い状態をキープしやすくなる事です。

主には、

  • 補聴器の効果の面
  • 対人関係の面
  • 認知症の面(ご年配の方のみ)

の3つがあります。

補聴器の効果の面

基本的に補聴器は、軽度の難聴ほど、補聴器で改善できる部分は、多くなり、聴力低下が大きくなると、なるほど、補聴器の効果は、薄くなります。

さらに、耳には、音声を認識する部分があるのですが、その力は、語音明瞭度測定を行うと、把握できます。

重要なのは、この力が低下してしまった場合、いくら、補聴器を装用しても、言葉が聞きやすくは、なりづらい事です。

音を聞くことと言葉が理解できることは、別であり、仮にこの能力が低下すると、いくら補聴器で聞こえを改善しようとしても、音は聞こえるけれども、言葉は、理解できない。となりがちです。

そして、この力は、今現在、治療して良くするとった方法がありませんので、低下してしまった場合は、ずっと聞きづらさを抱えた状態で、過ごすことになります。

補聴器は、どのような聴力の方もどのような難聴の方も改善できるわけではありません。厳密には、効果が出やすい人と効果が出にくい人がいます。

この効果が出やすいうちに補聴器をつけることが、非常に大切です。

早期装用は、この効果がでやすいうちに補聴器をつける方法になります。

対人関係の面

お話がしづらくなると、当然、人との付き合いもしづらくなり、対人関係の面にも影響が出てきます。

聞きにくいことで、うまく返答できなかったり、聞きにくくて気がつかず、無視してしまったり。これらのことは、ご自身が意図的に行なっていないにしても、相手視点で、かつ、聞きにくいことがわからなかった場合は、相手を傷つけてしまうかもしれません。

そして、あまりにもこれらのことを続けてしまうと、自分と人との関係は、徐々に悪くなってしまうこともあります。

早めに装用するのは、このような対人関係に及ぼす被害を最小限に抑えることにも繋がります。

早めに補聴器を装用し、聞きにくいことを伝え、別に無視しているわけではないことを伝えたり、お互いにとって良い方法でコミュニケーションができるようになると、相手にとっても、それは、良いことになります。

難聴の本質は、音が聞こえなくなることではなく、コミュニケーション障害です。コミュニケーションがしづらくなり、それによる対人関係の悪化があります。

そのような部分も早期装用にすることで、より最小限に抑えることができます。

認知症の面(ご年配の方のみ)

こちらは、ご年配の方のみになりますが、補聴器の早期装用により、認知症そのものの予防に繋がることがわかっています。

早期装用することにより、補聴器の効果が出やすいうちに補聴器を装用すれば、それだけ、お話もしやすくなりますし、対人関係も悪化しづらくなります。

改善状況が良い状態であれば、人とお話することもしやすくなりますし、ご自身がしたいこともしやすくなります。

なお、認知症に関しては、厳密には、補聴器をつけることによる効果ではなく、補聴器を装用し、人とコミュニケーションする頻度が多くなったり、人とお話する機会が増えること、そのものが認知症の予防になります。

補聴器そのものの効果というよりも、補聴器を使って、聞こえの良い状態をキープし、人と触れ合う機会が多くなることによる効果ですので、その点に注意です。

どれも下がると改善が難しい

上記にあげた

  • 補聴器の効果の面
  • 対人関係の面
  • 認知症の面(ご年配の方のみ)

の3つは、一度、下がった(低下した)場合、改善するのが難しいものになります。

例えば、補聴器の効果に関しては、耳が持つ言葉を認識する力が低下した場合、実際には、もう改善の手立てがありません。

今現在の医療では、音声の理解度を示す語音明瞭度が低下した場合、それを改善する方法はありません。治療する方法もありませんし、良くする方法は、一切ない状況です。

ですので、たまにこの能力が低下している方もいたりするのですが、そのような方は、効果が薄くても、補聴器を使うか、聞きにくいまま過ごすか。の2つになります。

対人関係に関しても同様です。

一般的に対人関係は、悪化した場合、改善するのは、非常に難しくなります。言い換えれば、仲が悪い状態のものを良くするわけですから、何かしらのきっかけ、そして、双方が歩み寄らなければ、基本的には、改善はされません。

認知症に関しては、いうまでもありませんが、こちらも進んでしまった場合、改善方法がありません。逆に改善方法がないからこそ、進まないようにする必要があるのですが、現状としては、このようになります。

このように上記にあげた3つのものは、下がると、どうすることもできないものです。ですので、早期装用して、なるべくそのような状況になる前に改善していくことが重要になります。

まとめ

補聴器の早期装用に関して、記載してみました。

補聴器を早めにつけましょう。と言われれば、もしかしたら、セールスのように感じるかもしれませんが、仮にお医者様から、つけたほうが良いと言われていたり、聞きにくさを感じている場合は、早々に改善することをお勧めします。

上記の通り、補聴器は、効果があるうちに装用するのが一番重要で、効果が薄くなってからつけても、効果は、薄いままになります。

特に明瞭度と呼ばれる部分が下がると、どうすることもできず、聞きにくさがあるけれども補聴器をつける。と、なる場合があります。

補聴器は、どんな人でも、たちまち改善できる魔法の道具ではありません。効果が出やすい内に補聴器をつける事の方が、大切です。

そして、何よりも聞こえの改善という視点ではなく、ご自身の人生がより良くなるのであれば、早期装用し、より良くしていきましょう。

補聴器の早期装用には、これらのメリットがあります。

このページに関連する内容

補聴器を使うタイミングとわかりやすい判断基準とは補聴器を使うタイミングには、色々とあります。聴力がある程度、下がった時、聞きにくさを感じた時、周囲の人に聞こえていないと指摘された時。考...
補聴器を早々に使う事のメリットは、良い状態をキープしやすい事補聴器を早めにつけた方が良い。このように記載すると、もしかしたら、無理やりつけようとしている。補聴器を売ろうとしている。と、感じる方もい...
補聴器を装用する前に確認したい8つの事補聴器を装用する前にぜひとも確認したいものがあります。それは、禁忌八項目と呼ばれる内容です。 この禁忌八項目は、補聴器を装用する前...
集音器と補聴器の違いは、聞こえの補い方が異なる集音器と補聴器の大きな違いは、どう聞こえを補おうとしているのか。になります。補聴器は、耳の状況別に改善しようとしているのに対し、集音器は、ただ単に音を大きくしているだけで、耳の状況を改善する。という視点からは、外れた製品になります。...

補聴器に関する他の内容

【まとめ】聴力別、補聴器で聞こえを改善させる方法軽度難聴、中等度難聴、高い音が聞こえにくい難聴など、聴力別にどのように聞きにくさを改善したら良いのかをまとめてみました。聞きにくさにお悩みの方は、ご参考にしてみてください。...

基本的な改善思考

【難聴改善の基本】両耳とも聞きにくい耳を補聴器でよくする改善思考補聴器で聞こえを改善させていく際に重要になるのは、どのように改善すると良いかの基本的な改善の部分です。耳には、聴力以外にも言葉がどれだけ理解できるのか。といいう部分があります。耳の状況を理解した上で、その耳がもっとも改善できる方法を選ぶのが大切です。...
【聞こえを改善】左右の聴力が異なるケースを補聴器で改善させる考え方右、左の耳の聞こえが異なる場合、補聴器で改善させる方法には、いくつかあります。そのまとめと、どのようにして、最良の状態にしていけると良いかの考え方に関して、まとめてみました。聞こえにくさを感じている場合は、参考にしてみてください。...

補聴器の形状

補聴器の形状別、特徴と自分に合う補聴器を選ぶためのポイント補聴器の形状には、耳かけ形補聴器と耳あな形補聴器があります。この2つの特徴と違い、聞こえ方などをまとめ、ご自身に合う補聴器は、どれなのかをわかるように記載してみました。補聴器に関してしっかり理解したい方にオススメの内容です。...

補聴器の性能

補聴器の性能の基本と補聴器の性能グレード別、特徴のまとめ補聴器の性能には、聞こえを改善させる機能と聞こえを改善した後の問題を改善する機能に分かれます。性能の基本を理解するとともに、自分にあった性能別グレードを選ぶための特徴についてまとめてみました。...

補聴器の調整

聞こえの8割を決める補聴器の調整をうまく行かせる3つのポイント補聴器には、聴力に対し、補えると良い数値というのがあります。そこまで改善させることができると、聞きにくさを改善しやすくなります。そして、実際にどのようにすると、聞きにくさを改善しやすくなるのか。その点をまとめてみました。...

補聴器の適正

適切な補聴器を理解する補聴器評価ポイントまとめ補聴器の評価は、どのようにすれば良いのでしょうか。音の評価、操作の評価、考えられるものはたくさんあります。そして、それらを見るポイントは...

補聴器の効果を上げる思考

補聴器の効果をプラスαするための環境整備の思考補聴器を使う際に知っておきたい事の一つとして、環境の整備があります。 補聴器は、聞こえにくい状態を改善してくれるものの、残念ながら...

補聴器で改善した事例

補聴器の使い方

【初めての方へ】補聴器をスムーズに使うために覚えておきたい使い方初めて、補聴器を相談する方に対して、補聴器を使う上で必要な操作に関して、まとめてみました。これらのことができれば、補聴器をしっかり使用できるようになります。...

補聴器に慣れる

補聴器をつけると聞こえてくる音と補聴器に慣れる方法補聴器が初めての方のために補聴器を使用して聞こえてくる音となれる方法について記載しました。補聴器に慣れてくると、機械的な感覚も少しずつ楽になり、使いやすくなります。...

耳が痛くなる場合は?

補聴器を使っていて、耳に痛みを感じたら、早めのご相談を補聴器を使用していて、痛みを感じた場合の対応について記載してみました。痛みを感じた場合は、早々に補聴器屋さんに相談し、よりよくしてもらいましょう。...

耳から外れる場合は?

【快適に使うために】補聴器が耳から外れる場合の改善策まとめ補聴器が耳から外れてしまう。という場合に、どのようなことをして、改善していければ良いのか。こちらをまとめてみました。耳かけ形、耳あな形で異なりますので、その点に関しても記載しています。...

大きい音が辛い

聞こえる音が辛いという方へ送る3つのパターンとその改善方法補聴器を使用している方の中には、全体的に聞こえてくる音が辛い、聞こえてくる音がキツいという方がいます。補聴器を装用すると、機械で大きくし...

補聴器がハウリングする

補聴器を使っていて耳からピーピーなる音(ハウリング)を改善する方法補聴器を使用している時、たまにピーピーなる事があります。ハウリングという現象が起こると、そのようになるのですが、その音を止める方法についてまとめてみました。...
ABOUT ME
深井 順一
生まれつきの難聴者が対応している補聴器専門店、パートナーズ補聴器、代表。聞こえにくさを抱えている方が、聞こえを改善し、より良い生活ができるようになるお店。という考えのもと、お店の内容やサービスを考え、補聴器による聞こえの改善をしています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”へどうぞ。お店に来た"お客様の改善事例は、こちら”に記載しています。最近は、Yourtubeにて、動画による解説も始めました。
聞こえづらくて、プライベートや仕事でお困りの方へ

聞こえにくい事でお悩みだったり、使用されている補聴器が不調。など、聞きづらくて、プライベートや仕事でお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

当店では、補聴器を初めてお考えになる方や他の場所でうまくご相談できなかった方でも、安心してご相談できるよう、完全予約制にして、補聴器のご相談をしています。

聞こえの改善相談を行い、実際に日常生活や職場で使ってみて、補聴器があると良い。あると生活が楽になる。という方のみ、ご自身に合った補聴器を提供しています。

当店でのご相談を希望される場合は、まずは、お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

聞こえの改善方法については、【まとめ】聴力別、補聴器で聞こえを改善させる方法に、まとめており、そして、お店の内容やお客様の実際の改善事例は、以下の通りとなります。

当店の特徴お客様の改善事例