耳・補聴器のこと

【悲報】どうやら私は、補聴器業界について、理解が乏しかったらしい……

最近、様々な人にお会いし、気がついたことがあります。それは、タイトルの通り、私自身、この業界の状況に関して、全く理解していなかったことです。ナンテコッタイ/(^o^)\

正直なことを言いますと、別にこれが何か私に悪影響を及ぼすかというと、そんなことは、ほとんどないのですが、話を聞いた時に「そんな状況だったとは……」と驚きを隠せない状態です。

このように感じたきっかけと私の体験を混ぜ、記載していきます。

このように感じたきっかけ

きっかけに関しては、二つありまして、

  • 中川先生のツイート
  • メーカーの営業担当の方とのお話

の二つです。

中川先生のツイート

医師の中には、情報発信をしている先生もいたりするのですが、そのお一人が、中川雅文先生です。私は、お会いしたことはないのですが、補聴器ハンドブックという本の監訳をされていたり、現役で、耳鼻科医の仕事もされています。

そんな先生ですが、ふと気になることをツイートしていまして、ある本を出され、その本を売り上げた数が800冊ほど。そして、本が売られた数から、この業界に従事する人の全体の3〜4%だったか、そのくらいにしか、行き渡っていない。というような内容でした。※間違っていましたら、すみません。

で、この本というのが、補聴器ハンドブックというこれまた、分厚い補聴器の専門書になります。

これですね。

補聴器の専門書は、非常に少なく、かつ、海外の翻訳された本もかなり少ないので、私自身「ありがてぇ~」と思いながら、速攻でアマゾンで買ったわけですが、それが、実は、上記のような内容のようです。

何ヶ月か経過して、その結果だということで「購入する人は、こんなににも少ないんだな……」と眺めていた次第です。

メーカーの営業担当の方とのお話

私のところには、メーカーの営業担当の方がたまに来られ、業界の状況や補聴器のことを教えてもらうのですが、ふと「こんな補聴器販売店がありましてね」という話題に変わりました。

その際に言われたのが「世の中の販売店の中で、どれだけ効果測定(補聴器の状態を可視化し、どう聞こえているのか、効果が出ているのかをみる測定類、実際には、その効果を見ながら、より改善をさせていく)のやり方を知っていて、実際にやっているのか。それがあまりにも少ない」ということを言っていました。

酷さのレベルにも色々あるのですが、測定方法を知らないところもあるし、やらないところもある。そして、ひどいケースでは、補聴器をそのまま売り、調整だけは別のお店でやってもらえ。みたいなケースまであるのだとか。

私自身は、思わず「ん?そんなに酷いところあるんですか?」とちょっと引き気味になったわけですが、どうやら効果測定に関しては、知らない、やらないというお店は案外多く、補聴器販売店の業界の状況について知らないところも多いということがここでわかったんですね。

私の場合は、元々の会社でもやっていたので、別になんとも思わなかったですし、何よりも、自分の聞こえを改善させる方法が、効果測定を行いつつ、入れられるところまでしっかり音を入れる。というやり方で改善させているため、自然と行っていたことですが、世の中の販売店は、そうでないようです。

挙げ句の果てに、営業担当の方からは「深井さんは、業界の状況を知らなさすぎるよ。起業する前にメーカーに就職して、他の販売店を見た方がよかったかもね。そうすれば、どれだけ他がいい加減なのかが身にしみてわかるよ」とまで、言われる始末……。

この時に聞いたところでは、ネットでよく出てくる会社も当てはまっており「信頼できるお店って結構少ないんだな……」とさらに心配していくこととなります。

昔に言われた「君は知らなさすぎる」の言葉

実は、これ。過去にもあったんですね、このようなこと。

私がまだ補聴器販売の会社にいる頃、他の会社から転職してきた方々から言われたのが「この会社の人は、皆丁寧だよね。しっかりやっている人が多いし」と言われ「そうですかね。普通だと思いますけど?」と何気なく話をしていたんです。

そしたら癇に障ったのか、急に「いや、そんなことないよ。あまり大きい声では言えないけど、この業界は、ひどい人、ひどい会社も多いよ。君は、この会社しか知らないからそんなことが言える。深井さんは、この業界に関して知らさなさすぎるよ」

そんな風に言われ、その時は、そうですかね……程度にしか感じていませんでした。私の場合は、一社しか知らないので、確かに他の会社のことはわからなかった状態です。

そして何より当時は、周りのことを知る必要なんてないと思っていましたし、何よりも自分が知りたいのは、周りのことを知ることではなく、聞こえにくい方に対し、どのように改善したら最も良いか、聞きにくさを改善できるかを理解する方がよっぽど重要だったためです。

実際にお客さんを対応して感じること

他にもこれを感じさせた要素があるのですが、それは、実際にお店に来てくれるお客さんとのやり取りです。

補聴器を使用され、聞きにくさを強く感じるというケースに共通するのは、ご自身の状況を可視化し、どこまで改善できるのか。そして、その改善値まで達成させているのかという視点が抜けていることです。

それらの部分に関して、日々、改善を行なったりするのですが、わざわざ私のお店に来てくれる方にお話を聞いたり、実際に補聴器で改善していくと、補聴器の効果測定に関しては、したことがないというのがほぼ100%でした。

逆に言えば、だからこそ、状況がわからず、改善できるところがないがしろにされ、改善できていなかったりするのですが、上記の話を聞いた後に、全部が繋がる感覚がしたんです。

  • 先生のツイート
  • メーカーの営業担当の方からのお話
  • 過去に別の会社にいた人からの話
  • お客さんからの話

の四つを合わせると、業界の状態がよりわかった感覚を感じました。

自分ができることをする

じゃあ、自分ができることはなんだろう?業界的には、色々とやっていますが、それだけではなく、自分も主体になってできることはなんだろう?と考えて見たのですが、やっぱりこのブログかな。と思います。

逆に言えば、業界の状況がわかったことにより、もっとやっていかなければならないということもわかりました。まさか、こんな状況になっているとは知らず、なかなか大変な状況のようです。もちろん、医療の世界になりますので、結構、気をつけなければいけないことがたくさんあったりします。

ただ、たまにこのブログを見た方からメールが届くんですよね。「こんなに濃い内容を見たのは、初めてです。ありがとうございます!」や「ここだけしか補聴器のこと、詳しく書いていないです!」や中には「おかげでより良くできました。ありがとうございます!」とかですね。

そのような方がいるということは、実際に困っている人がいるということだと思いますので、またぼちぼちやっていきたいと思います。

ちなみに一番大変だなと思ったのは、街のお医者さん、病院関係です。そのような状態だと大切な患者さんを紹介しようにも警戒しますよね。一体どんな風にしているんでしょう?

月3名限定で、お困りごとのご相談、承っています。

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

このお店のテーマは、再出発。耳や補聴器のことでつまづいてしまった方がよりよく生活できるようになるお店です。

そして、当事者側の人が対応するお店として、使う側の状況やお気持ちに寄り添った聞こえの改善、補聴器のご相談を心がけています。

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