お客さんに補聴器の調整者の本質を言われた話

先日、東京に台風が近づいていたため、強い雨が降っていたのですが、そんな中、わざわざきてくださったお客さんと面白い話ができましたので、メモ。
その方とお話ししたのは【補聴器の調整者として、何が重要か】ということなのですが、その点に関しては、「お客さん、患者さんを改善させようとしているか。という態度そのもの」ということでした。
なかなかに本質を得ているといいますか、そのままのように感じたため、このまま記載していきます。
補聴器の調整者として必要なものとは
その方がおっしゃっていたのは、ちゃんと改善させようとしているか。というところに集約される。というように言っていました。個人的にも、それは、同意ですね。
これには、私なりに感じる理由がいくつかあるのですが
- 補聴器は耳を治せないからこそ、改善値をあげる努力が重要
- 態度は、相手に恐ろしく伝わる
の二つがあります。
治せないからこそ、改善値をあげる努力が重要
よく補聴器は、耳を治せない。というように聞きます。これは、確かに事実なのですが、だからと言って適当にやっていい理由には、なりません。
私自身がやっているのは、全部数値化して、聞こえを改善させるという手法を取っていますが、このようにしているのは、調整方法にも、ある程度、改善の再現性があり、かつ、実際にそれで、聞こえの効果が上がっているからです。
そして、聞こえに関しては、上がれば上がるだけ良い状態になりますし、お客さんが求めているのも補聴器ではなく、実際には聞こえるようになった世界そのものです。
だからと言って無理やり聞こえさせたりすることはしませんが、その方が補える位置はどこなのか。それを探るPDCAを行い、状況をよくさせる。そのようにはしていますね。
その内容を言語化すると、確かにちゃんと改善させようとしているか。というところになります。
補聴器の場合、重要なのは、どう調整するかではなく、どうPDCAを回すかだったりするのですが、この点は、補聴器に限らず、どのような物事にも当てはまることでもあります。
態度は、相手に恐ろしく伝わる
意外に皆、意識しないこととして、自分の態度がどう相手に映っているのか。ということです。
例えばコンビニで愛想よく対応してくれたケースと、釣銭を投げられたりするケースなどがあると思いますが、雑に扱われれば「嫌々やってそうだな」「適当にやってるな」など、態度というのは、恐ろしく相手に伝わるものです。
人は、自分がどう扱われているのかというのは、非常によくわかる生き物ですので、ちゃんと改善させようとしているのか。というのは、確かに正しい表現方法ですね。
その態度から、自分がどう扱われているのか。それがすぐにわかるからです。
ちゃんと改善させようとしているかは、相手はわかる
何が言いたいかと言いますと、ちゃんと改善させようとしているかは、相手はわかる。ということなのですが、この部分です。
どのように改善したら良いのか。どのようにしてあげたらよりよくなるのか。これらの部分は、私の場合、自然と考えていることではありますが、その部分が一番重要である。と、お客さんとのお話で気づいたところです。
また、そういった姿勢は、相手に伝わるもので、良くも悪くも自分がしていることは、相手に伝わるということでもあります。
このお客さんの場合、まぁそこまで経緯がよくないのですが、
- 医師に相談するものの補聴器で改善できず
- 認定補聴器技能者に相談するものの耳の改善はうまく行かず
という状況でしたので、なおさらでした。
姿勢が伝わるということを自分自身で感じ、ようやく、いやもしかしたらとっくにかもしれませんが正直な人が評価されるようになったなと感じましたね。
そして、調整者として必要なのは「ちゃんと相手を改善させようとしているか」という本質的な部分であることです。