クロス補聴器の基本

【初めての方へ】クロス補聴器の基本知識とよく聞かれる質問7選

クロス補聴器とは、片耳のみ聞こえない方が使用する機器で、主に一般的な補聴器では、聞こえが改善できない方に使用されます。

一般的に耳を改善する場合、治療ができるなら、治療。それができず、聞きにくさに困る場合は、補聴器。となります。

そして、ここからが問題なのですが、片耳のみ聞こえにくい方は、特殊な耳の状態である事が多々あり、一般的な補聴器では、改善できない耳もあります。

そのような方を改善するために作られたのが、このクロス補聴器です。

こちらでは、補聴器が初めてな方やクロス補聴器に関して、初めて知る方へ向けて、クロス補聴器の基本となる内容と、よくご質問いただくFAQを記載していきます。

クロス補聴器に関する理解、そして、ご自身を改善させるのに役立てば幸いです。

クロス補聴器とは

クロス補聴器とは、上記の通り、片耳のみ難聴の方を改善させる機器です。

補聴器により、少し変わる部分はありますが、このようなスイッチを使って、音を変えることができるようになっています。クロス補聴器は、一般的な補聴器と同じ形状をしています。

形は、一般的な補聴器と同じ見た目をしています。

しかし、一方は、補聴器で、一方は、クロス。という機器で構成されています。

補聴器は、聞こえる耳へ、聞こえない耳には、クロス。という音の転送機器をつけます。補聴器は、聞こえる耳へ、聞こえない耳には、クロス。という音の転送機器をつけます。

聞こえる耳側には、補聴器を装用し、聞こえない耳側には、クロスを装用します。

すると、聞こえない耳側にきた音を聞こえる耳側へ常時、転送してくれるようになります。

聞こえる耳側は、塞いでしまうと、聞こえる耳側の音が聞こえにくくなってしまうため、このような穴が空いた耳栓を使い、塞がないようにしていきます。聞こえる耳側は、塞いでしまうと、聞こえる耳側の音が聞こえにくくなってしまうため、このような穴が空いた耳栓を使い、塞がないようにしていきます。

聞こえる耳側は、補聴器をつけるのですが、塞がないように、穴が空いた耳栓を使います。

このようにすることで、聞こえる耳側で、聞こえない側の音、その耳側の音、どちらも聞こえるようにするのが、クロス補聴器です。

クロス適合のケース、その①。大きく聴力低下しているケースは、一般的な補聴器での改善が困難になります。クロス適合のケース、その①。大きく聴力低下しているケースは、一般的な補聴器での改善が困難になります。

クロス補聴器で改善させられると良い耳は、聞こえが片耳だけ大きく下がっているケースや

クロス適合のケース、その②。耳には、言葉を理解できるレベル。というものがあり、それが、著しく低いと、仮に補聴器で補える聴力でも、ほとんど補聴器が役に立たないことがあります。そのようなケースにも有効です。クロス適合のケース、その②。耳には、言葉を理解できるレベル。というものがあり、それが、著しく低いと、仮に補聴器で補える聴力でも、ほとんど補聴器が役に立たないことがあります。そのようなケースにも有効です。

このくらいの聞こえだけれども、補聴器を使用した時、なぜか、言葉が非常にわかりづらかったケースが該当します。

これらは、簡単に言いますと、一般的な補聴器を聞こえなくなった耳側に装用しても、効果が得にくい耳、得られない耳になります。

大きく聞こえにくくなるケースは、

  • 生まれつきの感音性難聴(片耳のみ)
  • 原因不明の感音性難聴(片耳のみ)
  • 突発性難聴
  • ムンプス難聴
  • 外リンパ瘻
  • 聴神経腫瘍摘出手術による難聴
  • 事故による難聴(片耳のみ)

があり、

そこまで低下していないけれども、補聴器を使用してもなぜか、全然言葉がわからないケースは

  • 突発性難聴
  • 原因不明の感音性難聴(片耳のみ)
  • 聴神経腫瘍摘出手術による難聴

があります。

突発性の難聴と聴神経腫瘍による聴力低下は、特にその傾向が強くなります。

そのような耳の方を改善させる事ができます。

片耳のみ聞こえにくい方の場合、このような聞きにくさを感じている事が多いです。

それをこのように改善してくれるのが、クロス補聴器です。

残念ながら、④の音の方向感だけは、改善させる事ができないのですが、それ以外の部分をよくする事ができます。

一般的に補聴器といえば、聞こえにくくなった耳に補聴器をつけて、改善します。しかし、片耳のみ難聴の場合、それができるケースとできないケースがあります。一般的に補聴器といえば、聞こえにくくなった耳に補聴器をつけて、改善します。しかし、片耳のみ難聴の場合、それができるケースとできないケースがあります。

どのような耳でも、一般的な補聴器で改善できるのであれば良いのですが、実際には、聴力の低下が大きすぎたり、補聴器を装用すると、非常に響いた感覚が出てしまったりと、補聴器が耳に合わない方が、一定数います。

そのため、聞こえなくなった耳側を補う。ではなく、聞こえる耳側をさらに活用して、聞こえを改善させる。という考えでよくしたのが、このクロス補聴器になります。

クロス補聴器の形状とできること

クロス補聴器は、一般的な補聴器と使い方、できることは、変わりません。

基本的にクロス補聴器には、耳にかけるタイプ

そして、耳の中に入れるタイプ。があります。

片耳が正常な聞こえの方は、基本的に耳にかけるタイプで改善していきます。

耳あな形クロスの聞こえる耳側に補聴器を装用している写真。このように耳が埋まりやすく、かつ、元々聞こえている部分で、いくつか聞きにくくなる部分があるため、片耳が正常な方には、オススメしません。耳あな形クロスの聞こえる耳側に補聴器を装用している写真。このように耳が埋まりやすく、かつ、元々聞こえている部分で、いくつか聞きにくくなる部分があるため、片耳が正常な方には、オススメしません。

耳の中に入れるタイプ(耳あな形)は、聞こえる耳側が補聴器によって塞がれ、聞こえづらくなるため、片耳が正常な方には、使用しません。

こちらに関して、詳しく知りたい方は片耳難聴の方に両耳、耳あなクロスは、どうなのか?色々と調べてみたをどうぞ。

今現在、補聴器は、電池を使用して、補聴器を動作させます。

電池が入っているところが電源のON、OFFになっており、電池を入れると、電源ON、電池を浮かす(抜く)と、電源OFFになります。

電源をONにし、耳に装用する。それだけで補聴器は使う事ができます。

電池は、小さいものが多いため、小さいクロス補聴器の場合、5~7日で

大きい電池を使用するクロス補聴器の場合は、10~14日ほどで、一つ(厳密には、補聴器とクロスがあるため、合計2つ)交換し、使っていきます。

今現在の補聴器は、電池が切れる前やクロス補聴器がちゃんと通信しているのかの合図を鳴らすようにしています。今現在の補聴器は、電池が切れる前やクロス補聴器がちゃんと通信しているのかの合図を鳴らすようにしています。

電池が切れる少し前にアラームを鳴らしてくれるようにもなっており、その合図が聞こえたら、電池の交換。と、しておけると良いです。

補聴器に関しては、音量を自分で操作できるようにもなっています。補聴器に関しては、音量を自分で操作できるようにもなっています。

また、クロス補聴器の場合、音量を自分で操作できたり、スイッチを活用して、音を変えることもできるようになっています。

補聴器により、少し変わる部分はありますが、このようなスイッチを使って、音を変えることができるようになっています。補聴器により、少し変わる部分はありますが、このようなスイッチを使って、音を変えることができるようになっています。

基本的な音の設定は、補聴器を調整する人(お店の人)が使っている人の状態を確認しながら、調節をしていくのですが、調節した後も、自分なりに音を変えられるようになっています。

クロス補聴器の金額と性能

クロス補聴器は、形状や性能により、製品が区分分けされています。

耳にかけるタイプ(耳かけ形のクロス)は、このようになり、282,600~602,600円まであります。

耳の中に入れるタイプ(耳あな形のクロス)は、317,600~669,600円まであります。

金額の違いは、性能によるものが大半です。

まず、はじめにお伝えしたいのは、どのグレードでも聞こえの改善は、できるようになっている事です。

安いものだと改善できない、高いものしか改善できない。ということはありません。

性能の違いは、基本的に

  • 聞こえを改善させる際に使われる機能
  • 聞こえを改善させた後の問題を改善する機能

の二つに分かれます。

そして、金額によって大きく分かれるのは、聞こえを改善させた後の問題を改善する機能になります。

聞こえを改善させる際に使われる機能は金額により、差は出るものの、そこまで大きく差は出ません。

クロス補聴器は、簡単に言えば、聞こえている耳側に聞こえない耳側にくる音を転送する機器です。

その基本部分は、どのグレードにもあるのですが、問題は、聞こえを改善した後になります。

聞こえを改善させると、良くも悪くも聞こえやすくなります。そのため、補聴器は、周囲の音を抑制する機能をつけたり、騒がしい中で、なるべく聞こえを邪魔されないようにする機能をつけました。その性能の有無が補聴器の金額の差に出てきます。聞こえを改善させると、良くも悪くも聞こえやすくなります。そのため、補聴器は、周囲の音を抑制する機能をつけたり、騒がしい中で、なるべく聞こえを邪魔されないようにする機能をつけました。その性能の有無が補聴器の金額の差に出てきます。

聞こえを改善すると、身の回りの音を良くも悪くも補聴器で拾うようになります。

音を拾うようになると、その音が邪魔で聞きにくく感じたり、一定の音が大きく感じたりします。

それらの環境でなるべく聞きにくくならないようにしたり、気になりやすい音を抑える機能が入っている、もしくは、機能そのものが強力な場合、金額がどんどん上がっていきます。

価格を抑えているものは、聞こえを改善させる部分のみにしているのに対し、高額なものは、それにプラスして、音を抑制する機能をつけて、音の感覚を楽にしたり、騒がしい中でもなるべく邪魔されないようにしてくれたりします。

これが金額の違いです。

なお、実際に説明しますと、非常に長くなるため、選ぶ要素である形状と性能に関しては

に詳細をまとめています。参考にどうぞ。

片耳が正常な聞こえの場合、耳あな形のクロスは、聞こえる耳側を聞きにくくすることが多いため、基本的には、耳かけ形のクロスで改善していきます。こちらであれば、どのグレードでも、改善させることができます。

クロス補聴器のFAQ

こちらでは、クロス補聴器に関するよくある質問をまとめていきます。

金額は、どのくらいするの?

上記に記載した通りですが、耳にかけるものが282,600~602,600円で、耳の中に入れるものが、317,600~669,600円です。

よく出る価格帯は、30~40万代で、相場もそのくらいになります。

クロス補聴器の使える期間は?

平均使用年数は、クロス側も補聴器側も5~7年になります。

クロス補聴器は、故障したら、おしまい。ということではなく、修理をして使い続けられる製品です。

そのため、修理が中止になる頃が、補聴器の寿命に近くなるのですが、販売中止から、5年後に、中止になります。

仮に購入して2年後に修理中止となった場合は、7年は、使用できる計算になります。

この年数は、修理しながら、直していくことができます。

クロス補聴器に保証はあるの?

クロス補聴器には、保証はあります。

補聴器の部分が2年間、クロスの部分が1年間の保証になります。

この間、過失による故障でない限り、無償で修理することができます。

なお、どちらかというとクロス側の方が壊れやすく、かつ、保証期間も短いため、気をつけて使っていただくと良いです。

メーカーは、あるの?

クロス補聴器にもメーカーはいくつかあります。

  • フォナック
  • シバントス(旧:シーメンス)
  • ワイデックス

が、クロス補聴器があるメーカーになります。

クロス補聴器は、元々フォナックという補聴器メーカーが10年間以上開発を続け、シバントス、ワイデックスが、2~3年前にやり始めた状態になります。

評価としては、フォナックが評価が高いようですが、実際には、補聴器を扱う人の経験にも影響してくるため、正確な比較は、できていません。

それよりもクロス補聴器自体、扱っているところ、扱っている経験がある方が非常に少ないため、その知識がある方にご相談できることの方が、改善に貢献できます。

どこで相談できる?

基本的に病院さん、補聴器屋さんで相談ができます。

ただ、取り扱いがあるところ、扱った経験がある方は、少ないため、まずは、扱っているのか。というところから、確認した方が良いです。

そして、電話でご相談する際にですが、必ず、耳の状況に関しては、伝えるようにしてください。そうしないと、相手側からすると、なぜ、そんな珍しい機器を相談したいのか、わからないためです。

耳の状況をお話すれば、人によってはお分りいただけるかと思いますので、お話が進みやすくなります。

クロス補聴器の試聴や貸出は、してくれるの?

場所によって、クロス補聴器の試聴や貸出を行なっているようです。

珍しい機器ですので、実際にお店にあるところとないところがあるかと思います。ですので、ご相談する前に一度、借りれるかどうかを伺えるとベストですね。

私のところでは、常時、用意しておりますので、それぞれの人のペースで、試聴や貸出を行なっています。

聞こえる耳側は、悪くならないの?

こちらは、返答が難しいのですが、結論から言えば、聞こえる耳側に負担は、かかりやすくなるものの、耳が悪くなる部分まで、音を大きくすることはありません。

ですので、必ずしも悪くならない。と断言できることではないのですが、悪くならないように、一定の音量以上は、入れないようにしています。

こちらに関しては、クロス補聴器でよく聞かれる耳への負担と負担を軽減する2つのポイントに詳細を記載しています。

クロス補聴器の基本のまとめ

こちらには、クロス補聴器の基本となる内容をまとめてみました。

クロス補聴器は、基本的に一般的な補聴器では、耳の聞こえが改善できない方が使用する機器です。

耳の状況によっては、一般的な補聴器では、改善できないため、このような補聴器が作られました。

こちらをご覧になり、少しでも聞きにくさの改善に役立てたのであれば、幸いです。

クロス補聴器をより知りたい方へ

こちらは、クロス補聴器についてより詳しく知りたい方へ向けたクロス補聴器に関する内容をまとめたリンク集です。見たいところからご覧ください。

クロス補聴器の対象者から基本や効果について

クロス補聴器の種類や性能を理解する

クロス補聴器での改善事例

クロス補聴器を使用する時に知りたい事

クロス補聴器の音の調節について

クロス補聴器、購入前に気になる事

クロス補聴器を購入した後は?

こちらが、聞きにくさやお悩みの改善にお役に立てば幸いです。

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、お店を開いています。
補聴器で聞きにくさを改善する方法、まとめました

聞きにくさがあり、お悩みの方のために、補聴器で聞きにくさを改善する方法をまとめてみました。

書いてある内容は?
  • 難聴の症状別に、どう補聴器で改善すると良いか
  • 補聴器の基本から、種類の特徴、金額による違い
  • ご自身に適した補聴器の選び方

聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。また、お客様の改善事例には、実際の耳の状態から、実際に改善させた方法を中心に記載しています。

補聴器の改善まとめお客様の改善事例

なお、お店に関する内容は、以下にまとめています。

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