聴力検査

聴力検査の見方は?聴力検査からわかる事と自分の聞こえを改善する方法

聴力検査は、主に耳の状況を明らかにし、現状は、どのような状態なのか。どのような聞こえの状況なのか。そこから、どう聞こえを改善していくと良いのか。を調べるために行われます。

今現在、行われている聞こえの改善方法は、耳を治療する事と補聴器で改善する事の2つがあります。治療ができるなら、治療を行い、それが残念ながらできない場合は、補聴器で改善していきます。

こちらでは、聴力検査の結果の見方から、どのような聞こえの状態なのか、そこから、どのような改善方法があるのか。について、まとめていきます。

【解説】オージオグラムの見方と聴力検査の数値別、聞こえの状態聴力検査の結果表がオージオグラムです。見方や難聴の程度、聞こえづらさを理解できるように記載してみました。聴力図からは、様々な事がわかりますので、自分自身の状況を理解したい方は、参考にどうぞ。...

なお、ご自身の聞こえにくさを中心に知りたい。という場合は、上記の内容をお勧めします。

目次

聴力検査とは

聴力検査は、防音室の中で行われる事が多いです。聴力検査は、防音室の中で行われる事が多いです。

聴力検査とは、冒頭に記載した通り、聴力を調べる事で、耳の状態がどのようになっているのかを調べる検査です。

聴力検査をする機器であるオージオメーターです。聴力検査をする機器であるオージオメーターです。

聴力を調べることによって、実は、様々な事がわかります。

聴力の状態からある病気や病名が特定できたり、それにより、治療を行なったり、場合によっては、治療方法がないため、補聴器で聞こえにくさを補ったりなどです。

耳の聞こえを調べる方法には、いくつかあり、それらを駆使して、耳の状況を把握し、適切な改善、治療を行うために行われるのが聴力検査です。

聴力を調べた際には、このような神に記載されます。これをオージオグラムと呼びます。聴力を調べた際には、このような神に記載されます。これをオージオグラムと呼びます。

聴力を調べた後は、上記のようなオージオグラムと呼ばれる表に書き込まれます。それを読み取って、状況を把握していきます。

聴力検査の種類

聴力検査には、主に

  • 気導聴力検査(きどうちょうりょく検査)
  • 骨導聴力検査(こつどうちょうりょく検査)

の2つがあります。

先ほどの聴力図にもこの2つの測定結果が記載されています。

この2つは、調べているものが異なり、この2つを通じて、どこに要因があるのか。を調べています。

気導聴力検査(きどうちょうりょく検査)

気導聴力検査の概要は、以下の通りです。

  • 表記:×
  • 左右:が右耳、×が左耳
  • 特徴:普段、人が聞いている音の伝達回路から聞いた聴力検査
  • 数値:縦軸が音の大きさ、横軸が音の高さ(ピッチ)を表します
  • 備考:は、赤で表記され、×は、青で表記されることもあります

こちらは、主にヘッドホンで検査された時の聞こえになります。

気導聴力検査は、耳から入った音をそのまま調べる検査です。気導聴力検査は、耳から入った音をそのまま調べる検査です。

調べているのは、一般的に人の聞こえそのもので、耳から入った音がそのまま耳の中にある音を感じる神経(内耳:ないじ)に届き、どう聞こえているのか。どのような反応があるのかを調べています。

聴力検査において、基本的な検査は、この気導聴力検査です(右耳の聞こえ)や×(左耳の聞こえ)が、今現在の聞こえを表しています。

骨導聴力検査(こつどうちょうりょく検査)

骨導聴力検査の概要については、以下の通りです。

  • 表記:[、]
  • 左右:[が右耳、]が左耳
  • 特徴:骨を振動させて、直接、耳の神経に音を送って調べる検査
  • 数値:縦軸は、音の強さ、横軸は、音の高さ(ピッチ)を表します
  • 備考:骨導の数値が非常に良いケースがあります

耳の裏にブルブル震える黒い物(骨導子(こつどうし)と言います)を当てて調べたのが、この骨導聴力検査になります。いわゆる骨伝導というやり方で、聞こえを検査します。

骨を振動させ、直接、音を感じる神経である内耳(有毛細胞)に音を送るのが、骨導聴力検査です。骨を振動させ、直接、音を感じる神経である内耳(有毛細胞)に音を送るのが、骨導聴力検査です。

この検査の大きな特徴は、音を感じ取る神経である内耳(ないじ)に直接、音を送って、聞こえを調べる事です。

耳には、外耳、中耳、内耳があります。このどの部分が悪化しても、聞きにくくなります。耳には、外耳、中耳、内耳があります。このどの部分が悪化しても、聞きにくくなります。

なぜ、こんな事をして聞こえを調べているのか?という疑問が非常に重要なのですが、耳の聞こえの器官には、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)の3つがあり、気導聴力検査だけですと、どこに問題があるのか、わからないためです。

内耳(ないじ)だけを調べることで、どこに問題があるのか。を調べるのが、骨導聴力検査の目的です。

そして、ここからが非常に重要ですが、骨導閾値(こつどういきち:骨導検査で調べた数値の事)が、気導閾値(きどういきち:気導検査で調べた数値の事)より、非常に良い場合は、手術や耳を治療する手段があることが多くなります。

聴力検査の結果と難聴の種類

上記の測定を行うとわかるのは、難聴の種類です。もしかしたら聞いたことがあるかもしれないのですが、難聴の種類には、主に

  • 感音性難聴(かんおんせいなんちょう)
  • 伝音性難聴(でんおんせいなんちょう)
  • 混合性難聴(こんごうせいなんちょう)

の3つがあります。

感音性難聴(かんおんせいなんちょう)

感音性難聴は、内耳が悪化することによって、おこる難聴です。感音性難聴は、内耳が悪化することによって、おこる難聴です。

感音性難聴の概要は、以下の通りです。

  • 難聴:感音性難聴
  • 原因:内耳(ないじ)が何らかの要因で悪化することによる難聴
  • 数値:骨導閾値と気導閾値がほぼ同等の位置にある場合
  • 特徴:音の聞こえにくさの他、言葉の聞こえにくさが出る
  • 治療:主に治療する方法は、今現在、ない状態
  • 備考:主に補聴器で改善していくケースが、感音性難聴です

感音性難聴とは、内耳と呼ばれる部分が聞こえにくくなってなる難聴です。

音が聞こえにくくなる事の他に言葉の明瞭さが欠けたり、聞こえにくくなることが挙げられます。

基本的に○や×のすぐ近くに骨導聴力、[や]がきている場合は、感音性難聴です。基本的に○や×のすぐ近くに骨導聴力、[や]がきている場合は、感音性難聴です。

聴力検査のデータには、×の数値のすぐ近くに [ や ] があるケースが、感音性難聴になります。

気導聴力検査の聞こえと骨導聴力検査での聞こえに差がない場合は、耳の穴を通じて、聞こえを調べても、直接、内耳(ないじ)を調べても、聞こえが変わらないため、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)は、正常に働いており、内耳(ないじ)の音を感じ取る神経そのものが悪化している状態になります。

そのようなケースは、感音性難聴に分類され、聞こえの改善は、治療方法がないことから、補聴器を使用して改善していくケースになります。

伝音性難聴(でんおんせいなんちょう)

伝音性難聴は、外耳か中耳、どちらか、または、両方とも悪化することによりなる難聴です。伝音性難聴は、外耳か中耳、どちらか、または、両方とも悪化することによりなる難聴です。

伝音性難聴の概要は、以下の通りです。

  • 難聴:伝音性難聴
  • 原因:何らかの要因で、外耳、または、中耳が損傷し、聞きにくくなる難聴
  • 数値:骨導閾値が正常値(0〜25dB以内)で、気導閾値が25dB以下
  • 特徴:聞こえにくさはあるが、音を大きく聞かせると理解できることが多い
  • 治療:主に治療方法があることが多い(手術や抗生物質による治療など)
  • 備考:治療ができるなら治療で治すことが多いです。ただ、リスクを考え、行わないこともあります

伝音性難聴とは、音を耳の神経に伝える前の部分、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)に何らかの異常があり、聞きにくい状態です。

耳の神経は、そのまま良いため、音を大きくすると、よく聞こえる方が多くなります。それが、伝音性難聴です。

骨導聴力が正常の範囲内(0〜25dB以内)で、気導聴力が、難聴のレベルであった場合、伝音性難聴となります。骨導聴力が正常の範囲内(0〜25dB以内)で、気導聴力が、難聴のレベルであった場合、伝音性難聴となります。

聴力データについては、[(右耳)、](左耳)が、正常の範囲内(0〜25dB)(聴力データの見方は、以下に詳しく記載します)で、気導聴力閾値が正常(0〜25dB)より下にきている場合、伝音性難聴になります。

気導聴力と骨導聴力が異なる場合、さらに骨導聴力が正常の範囲にきている場合は、内耳には、何も問題なく、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)に何らかの異変があることにより、聞きにくくなっています。

今現在、内耳(ないじ)を治療する方法は、ありませんが、外耳(がいじ)や中耳(ちゅうじ)は、何らか治療する方法がある事が多いです。

このような聞こえの方は、多くが治療(手術、投薬)で直して、改善していくのですが、場合によっては、手術をするリスクや改善する見込み、それらの部分を考え、行わないこともあります。

その場合は、補聴器で聞こえを改善していくことになります。

混合性難聴(こんごうせいなんちょう)

混合性難聴は、伝音性難聴+感音性難聴になりますので、外耳or中耳+内耳が悪化してなる難聴です。基本的には、中耳と内耳が悪化することによってなる事が多くなります。混合性難聴は、伝音性難聴+感音性難聴になりますので、外耳or中耳+内耳が悪化してなる難聴です。基本的には、中耳と内耳が悪化することによってなる事が多くなります。

混合性難聴の概要は、以下の通りです。

  • 難聴:混合性難聴
  • 原因:内耳および、中耳、外耳が損傷して、聞こえにくくなる難聴
  • 数値:骨導閾値と気導閾値に差があり、かつ骨導閾値が正常より下にきた場合
  • 特徴:音の聞こえにくさの他、言葉の聞こえにくさが出る
  • 改善:伝音の部分は、治療方法があるケースがあるが、感音の部分は、なし
  • 備考:主に補聴器で改善していきます。

混合性難聴とは、感音性難聴+伝音性難聴の症状です。一つの耳に複数の難聴が重なったり、別の聞こえにくさが重なったりするとなります。

意外かもしれませんが、難聴というのは、重複します。例えば、Aという病気を抱えた後に、Bという病気を抱え、2つの症状が出る。などです。

気導聴力と骨導聴力に差があり、さらに骨導聴力も難聴のレベルになっている場合、混合性難聴となります。気導聴力と骨導聴力に差があり、さらに骨導聴力も難聴のレベルになっている場合、混合性難聴となります。

聴力データについては、伝音性難聴のさらに骨導閾値が正常より、下にきている場合に、混合性難聴。と判断されます。

混合性難聴は、外耳(がいじ)or中耳(ちゅうじ)+内耳(ないじ)の各器官が何らかの要因により、聞きにくくなっている状態です。

このような聞こえの場合、状況によって、大きく変わってしまうのですが、多くは、補聴器で改善していくことが多くなります。

聴力検査の結果と難聴の種類のまとめ

聴力検査には、主に気導聴力検査と骨導聴力検査があります。その理由は、どこに難聴の原因があるのかを調べるために行われます。

それにより、改善方法、治療方法が異なりますので、このようにして、聞こえを調べ、どのように改善すると良いかを調べるのが、聴力検査の基本(目的)です。

聴力検査の結果の見方

聴力検査(オージオグラム)の結果の見方

聴力検査をした後は、上記のような表にその数値が書かれます。

この表をオージオグラムと呼ぶのですが、その見方を理解できれば、ご自身の聞こえの状況をさらに理解することができます。

基本的な見方は、

  • 縦軸:音の強さ
  • 横軸:音の高さ(ピッチ)
  • ×:ヘッドホンをつけて調べた数値(気導聴力検査)
  • [、]:黒いブルブル震えるもので調べた数値(骨導聴力検査)

このようになります。

縦軸が音の強さを表し、下に行くと行くほど、聞こえにくくなります。横軸は、音の高さを表し、様々な音の高さ(ピッチ、周波数)を調べ、どの音の高さがどのくらいで聞こえているのか。を調べられるようにしています。

基本的にご自身の聞こえにくさを知る場合は、(右耳)と×(左耳)をみます。その数値が、今現在の聞こえになります。

聴力検査の正常値(基準値)

正常に聞こえている人の範囲は、0〜25dBです。これは、気導閾値も骨導閾値も同様です。この範囲内であれば聞きにくさを感じにくいため、正常の範囲となります。

一般的に聞こえている人の聴力は、0〜10dBで聞こえていることが多いです。

聴力図は、正常の人の聴力を0dBとして、作られているため、0dBが基準で、下に行くと行くほど、正常の聴力から、どのくらい聞きにくくなっているのか。が、周波数別にわかるようになっています。

そして、下がると下がるほど、聞きにくくなり、難聴のレベルがどんどん上がっていきます。

聴力検査の周波数と聞こえ

聴力検査で使われる周波数は、125Hz〜8000Hzまでになります。

低い音から高い音まで調べる。というのもそうですが、音声の部分から、アラーム音、警告等で使用される高い音まで調べることで、全体的な聞こえにくさを調べられるようにしています。

おおよそ参考程度になりますが、周波数に関しては、このようになります。おおよそ参考程度になりますが、周波数に関しては、このようになります。

音声は、男性の場合、200Hzから高くても700Hz、800Hz。女性の声は、300Hz(400Hz)から高くても、1000Hz〜1300Hzあたりまでになります。※諸説は、色々とあります。

おおよそ参考程度になりますが、周波数に関しては、このようになります。アラーム系に関しては、様々な音があり、多いのは、1000〜400Hzの間です。体温計がだいたい4000Hzあたりになります。

そして、それよりも高い音に関しては、アラーム音やお知らせ音、そして、言葉を聞き取るための子音の聞き取りのために使われています。

音は、音声以外にもたくさんの音があり、周囲の音が聞こえない。という状態も、聞こえにくさに困る要素の一つです。

そのため、聴力検査は、様々な音の高さ、周波数を調べ、総合的に聞こえの状態を調べられるようにしています。

聴力検査と年齢別の聞こえ

年齢による難聴のレベルです。基本的に高い音から徐々に低下する傾向があります。年齢による難聴のレベルです。基本的に高い音から徐々に低下する傾向があります。

聞こえを判断する一つの基準として、年齢別の聞こえがあります。仮に自然に聞きにくくなってしまった方の場合は、こちらが参考になるかもしれません。

基本的に自然に。この場合、加齢によって聞きにくくなる難聴を老人性難聴、加齢性難聴と呼びますが、このような要因で聞きにくくなった場合は、高い音から聞こえにくくなります。

高い音から聞きにくくなりますと、アラーム系統の音が聞こえなくなったり、鳴っていても気がつかなくなる。ということが起こります。そして、言葉に関しては、音は聞こえるけれども、はっきりしない。というような状態になりがちです。

上記には、男性の声、女性の声の周波数を記載しましたが、あくまでも主要周波数になり、言葉の判別に使われる子音に関しては、高い音に集中しており、その部分が下がると、聞き分けることが困難になり、聞き間違いが多発するようになります。

加齢性による難聴は、このような傾向が出てきます。

検査結果ごとの難聴レベル

難聴の程度を知る場合、検査結果の内容を4分法と呼ばれる方法で平均聴力を出し、当てはまる難聴レベルを知る必要があります。

聴力検査の結果を4分法で計算し、平均聴力を出す方法

ご自身の難聴レベルを知る場合は、平均聴力をまず理解していきます。

WHO基準の平均聴力および、聞こえの状況。WHO基準の平均聴力および、聞こえの状況。

※WHO基準での数値になります

平均聴力ごとの難聴の分類は、このようになります。この際に使用される平均聴力は、今現在、4分法で出す事が大半です。

4分法は、(500Hz+(1000Hz×2)+2000Hz)÷4。で出す事ができます。簡単に言いますと、500Hz足す、1000Hz足す、1000Hz足す、2000Hz割る4です。

例えば、上記のような聴力があるとしますと、右側は、500Hz=50dB、1000Hz=50dB、2000Hz=55dbですので、(50+50+50+55)÷4=51.25dBになります。これが平均聴力です。

あとは、それに当てはまる範囲のものを探せばご自身の難聴レベルがわかります。この場合は、中等度難聴に当てはまります。

右も左も同じ聴力になりますので、この聞こえの方の場合は、両耳とも中等度難聴。と、なります。

4分法は、音声に影響しやすい500Hz、1000Hz、2000Hzを計算し、音声の聞きにくさを主にだす計算方式です。多くの方が音声の聞きにくさを訴える傾向があることから、今現在は、こちらの計算方法で出す事が多いです。ただ、実際には、2000Hzは、アラーム系や周囲の音で高い音を聞く際に使われる事が多い周波数でもあるため、日常生活上の聞きにくさを表す計算式とも言えます。

基本となる4つの難聴レベルと聞こえの状態

難聴レベルには、基本的に

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴
  • 重度難聴

の4つがあります。

軽度難聴

軽度難聴の特徴は

  • 聴力:平均聴力26〜40dB
  • 症状:対面での会話は、基本困らない事が多い。ただ、離れたところや騒がしくなると聞きにくくなる
  • 備考:日常生活上では、特定の環境下で困りやすい。主に家では困らないが職場や外出先で困る方が多い

となります。

軽度難聴の場合、正面や対面でのお話は、困る事が少ないのですが、距離が離れたり、呼ばれたりするとわからない事があったりします。

そのほか、声が小さい方や少し騒がしいところなどでも聞きにくさを感じやすくなります。

基本的に家では、聞きにくさを感じにくく、職場や会社などで聞きにくさを感じやすくなります。

そのため、困るところは、困りますが、困らないところは、困らない。と非常に分かれやすいのが特徴です。

中等度難聴

中等度難聴の特徴は、

  • 聴力:平均聴力41〜60dB
  • 特徴:対面での会話も聞きづらくなり、半分半分の聞こえ。離れたところからの会話や呼びかけは、かなりわかりづらくなる
  • 備考:日常生活に支障が出てくるレベル

となります。

中等度難聴は、中等度とは、書かれていますが、この辺りから明らかに聞きにくさが強くなり、確実に日常生活及び、仕事に支障が出てくるレベルの聞こえになります。

対面での会話が半分理解でき、半分理解できないレベルで、人によっては、全くわからなかったり、少し距離が離れるだけでかなり聞きにくくなります。

対面での会話がそのレベルになりますと騒がしい中での聞こえや複数の人との会話は、かなり難しくなり、かつ、離れたところからの会話や呼びかけは、非常に気づきにくくなります。

この辺りから、聞きにくさを強く感じるようになりますので、補聴器を使用して、聞こえにくさを改善する方が多くなってきます。

高度難聴

高度難聴の特徴は

  • 聴力:平均聴力61〜80dB
  • 特徴:対面での会話は、非常にしづらく、離れたところからの呼びかけ、音は、わからず
  • 備考:日常生活では、大きく支障がでるレベル

となります。

高度難聴は、耳元で話さないと聞こえないレベルになりますので、対面での会話は、まず理解が難しくなります。さらに、対面でのお話がそのレベルになりますと、周囲の音は、かなり聞こえにくい状態になります。

そのため、呼びかけられてもわからないですし、周囲でどんな音がしているのかもほとんどわかりません。

この辺りから、非常に世の中が静かになってきます。周囲の音が聞こえたとしても、大きい音しか聞こえなくなりますので、日常生活は、困るどころではなくなるレベルが、高度難聴です。

重度難聴

重度難聴の特徴は、

  • 聴力:平均聴力81dB以上
  • 特徴:ほとんど音が聞こえず

となります。

重度難聴は、一番、難聴のレベルで重い難聴で、もしかしたら、想像が付いているかもしれませんが、ほとんど音が聞こえない状態です。

全く聞こえない。ということはないにしても、本当に大きい音しか聞こえませんので、音を感じることは、少なく、目で理解することの方が多くなります。

そのレベルが、重度難聴です。

聴力検査の結果と補聴器の効果

聞こえを改善していく際、基本的には、耳を治療して改善していきます。

しかし、難聴の種類や耳の状況によっては、それができません。その場合は、補聴器で聞こえを改善していきます。

上記には、それぞれ難聴の聞こえに関して載せてみました。次は、どのくらい改善されるものなのか。その点に関して、まとめていきます。

なお、はじめに記載しますと、難聴のレベルは、軽いと軽いほど、補聴器の恩恵は、受けやすく、重いと重いほど、受けづらくなります。

そのため、軽いうち、改善しやすいうちに補聴器を装用して、改善させる事が何よりも重要になります。

軽度難聴と補聴器の効果

軽度難聴の場合の補聴器の効果は、このようになります。

軽度難聴の場合、大きく改善されるのは、呼ばれたりした際に気がつかなかったり、離れたところでの音に気づきやすくなる事です。

さらに会議の際や少し声が小さい方の声も聞きやすくなる傾向があります。

ただ、騒がしい環境だけ、騒がしすぎる場合は、改善しにくく、逆に言えば、それ以外のところを重点的に改善してくれます。

家の中などでは、困ることは少ない方が多いのですが、主に職場や仕事の際に困る事が多く、それらの場面で補聴器を活用されている方が多いです。

補聴器については、正直、使う方もいれば、使わない方もいる。という状態です。ご自宅にいる事が多い方ですと、使わず、仕事をしている方などは、使う方が多くなります。

もし、聞きにくさを感じているのであれば、早々に検討し、聞きにくさを改善した方が、良い聴力には、なります。

中等度難聴と補聴器の効果

中等度難聴の場合の補聴器の効果は、このようになります。この辺りから、使用者が圧倒的に増え、かつ、聞こえの改善度も大きく感じやすくなります。

中等度難聴の場合は、全体的に改善しやすく、対面でのお話もミーティングのように囲んでお話するようなケースでも、離れところからの呼びかけや音も聞こえやすくなります。

ただ、騒がしすぎる環境では、周りの音に邪魔されて、わからなかったりするのですが、それ以外の部分を重点的に改善してくれます。

仮に聞きにくさにお悩みであれば、改善できる部分が非常に多くなるため、早々に補聴器を装用して、なるべく聞きにくさを改善できるとベストです。

高度難聴と補聴器の効果

高度難聴への補聴器の効果は、このようになります。

高度難聴の場合も、全体的に聞こえを改善してくれます。補聴器がない状態ですと、ほとんど聞こえない状態になりますので、高度難聴の方も、聞こえの改善度は、大きくなります。

しかし、聴力低下が大きくなると大きくなるほど、補聴器の効果は、下がりやすくなりますので、対面でのお話やミーティングなどの周囲の人との会話、そして呼びかけなどは、良くなりやすいのですが、騒がしいところでのお話などは、改善しにくくなります。

とは言え、全体的に聞きやすくなりますので、補聴器を使用する方が非常に多くなります。

仮に聞きにくさにお悩みであった場合、早々に聞こえを改善し、聞こえにくさを改善していきましょう。

重度難聴と補聴器の効果

重度難聴の場合は、補聴器の効果は、非常に限られたものになります。まず、音声は、理解しづらいままになる事が多いです。

これは、聴力低下が大きくなりすぎると、音声を理解するレベルまで、補聴器では補いきれないためです。

人工内耳と補聴器の比較から見る人工内耳の凄まじい効果人工内耳と補聴器を比較した際の人工内耳のメリット、デメリットを主に記載してみました。人工内耳は、手術するデメリットがありますが、それ以上に聞こえるようになるメリットが大きい機器です。...

そのため、聞こえを改善する。とお考えになる場合は、補聴器ではなく人工内耳をお勧めします。

こちらは、重度難聴用に作られた機器で、手術をする必要こそありますが、聞こえの効果は、補聴器よりも上になります。

聞こえをなるべく改善したい。とお考えの場合は、人工内耳がお勧めです。

聴力別、補聴器で聞こえを改善する方法

耳の状態を見ていただき、治療方法がない場合、聞こえにくさに困っているケースでは、補聴器で聞こえを改善していきます。

しかし、聴力ごとに合う補聴器や気をつけるべきことは、異なるため、こちらに関しては、聴力別に補聴器での改善方法をまとめてみました。

ご自身に合うものをご覧いただければ幸いです。

両耳とも難聴

軽度難聴の改善

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中等度難聴の改善

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低い音が聞こえにくい耳の改善

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聴力検査に関するまとめ

聴力検査とは、耳の状況を把握し、どのように聞こえを改善したら良いか、どんな状態なのか。を知るための検査になります。

聴力を調べるだけでも、色々な事がわかりますので、それを元に、より良くなるように改善していきます。

基本的に聞こえにくさを改善する方法には、治療と補聴器による改善の2つがあります。

治療ができれば、耳の治療を行い、残念ながらできず、かつ、聞きにくさがある場合は、補聴器で聞きにくさを改善していきます。

こちらでは、聴力検査に関して、まとめてみました。こちらで少しでも耳に関する理解が進んだのであれば、幸いです。

なお、もし聞こえにくさにお悩みの場合は、早々に改善するようにしましょう。

聞きにくい状態が長く続いたり、聞きにくさに悩むことが多い状況では、メンタル的にも非常に辛い状態になりがちです。

補聴器は、確かに耳を治す。というレベルにまでは至らないのですが、軽度、中等度難聴くらいであれば、悩みや聞きにくさの7割、8割は、改善できるようになってきています。

早々に改善できると、悩みが深くなり、深刻化することもなく、何よりもご自身の精神的負担は非常に楽になります。

悩んでいる状態は、ないに越したことはありませんので、仮に聞きにくさにお悩みの場合は、早めに改善させることが大切です。

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”こちらをどうぞ。また、連絡先は、”お問い合わせページにあります。
【お悩みの方へ】補聴器のご相談、無料トライアル行なっています

当店は、東京都墨田区で生まれつきの難聴者が対応している補聴器専門店です。補聴器使用者の視点も含めて、補聴器のご相談や聞きにくさの改善について、承っています。

主に

  • どこに相談したら良いかわからない方
  • 別の場所で、うまくご相談ができなかった方
  • ご自身のペースで一つずつ理解しながら補聴器のご相談をしたい方

などいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

ご自身の状況に合わせた聞こえの改善相談をさせていただき、補聴器の無料トライアルを通じて、日常生活から、職場で実際にご体験いただけます。

当店の特徴については、以下の通りです。お店の特徴以外に、実際にお客様をどのように改善したかの事例もまとめています。

なお、聞こえの改善に関しては、聴力別、聞こえを補聴器で改善させる方法まとめに、まとめています。

お店の特徴を見るお客様の改善事例