バイクロス補聴器の性能別違いと自分に合った性能を選ぶポイント


バイクロス補聴器には、選ぶ要素が2つあります。それは、形状と性能です。こちらは、性能に関してまとめたものになります。

補聴器の金額は、ほぼ性能の差=金額の差になっており、高額なものほど、支援してくれる機能がたくさんあります。

バイクロス補聴器の性能は、聞こえてくる音の快適さ、邪魔されにくさに繋がり、高額な補聴器は、結果的に使いやすい補聴器になったり、聞こえを阻害されにくい補聴器になります。

こちらでは、いまいちわかりにくいバイクロス補聴器の性能に関してまとめていきます。

どのような部分が異なるのか、どのような機能が入っているのか。自分には、どのようなものが合うのか。その点を理解できるように記載していきますので、バイクロス補聴器についてお考えの場合は、参考にしてみてください。

バイクロス補聴器の性能とは

バイクロス補聴器に限らず、補聴器の性能には、いくつか種類があり、

大きく分けますと、

  • 聞こえにくさを改善させるための機能
  • 聞こえを改善した後の問題を改善するための機能

の2つに分かれます。

基本的には、どの補聴器でも聞こえは改善できるようになっており、違いが出やすいのは、聴力を改善した後におこる問題を改善する機能の有無です(金額差について)

▲が補聴器で聞こえを改善させられる目標値だとすると、そこまで▲(補聴器装用時に聞こえている数値)を持ってきて、聞きにくさを改善させる。そして、これは、どの補聴器でもできるようになっている。補聴器がしていることは、聴力が低下した部分を補聴器で補える範囲まで、補うこと。具体的には、<span style="color: #ff0000;">▲</span>が補聴器で聞こえを改善させられる目標値だとすると、そこまで▲(補聴器装用時に聞こえている数値)を持ってきて、聞きにくさを改善させる。そして、これは、どの補聴器でもできるようになっている。

▲が補聴器で聞こえを改善させられる目標値だとすると、そこまで▲(補聴器装用時に聞こえている数値)を持ってきて、聞きにくさを改善させる。そして、これは、どの補聴器でもできるようになっている。補聴器がしていることは、聴力が低下した部分を補聴器で補える範囲まで、補うこと。具体的には、が補聴器で聞こえを改善させられる目標値だとすると、そこまで▲(補聴器装用時に聞こえている数値)を持ってきて、聞きにくさを改善させる。そして、これは、どの補聴器でもできるようになっている。

まず、補聴器がしていることは、聞こえにくさの改善です。これは、どの補聴器でも今現在は、できるようになっています。

日々の日常には、様々な音がしている。聞こえを改善させるということは、それらの音も入りやすくなる。聞きたい音だけが聞きにくくなっている訳ではないため、全体的に良くも悪くも聞こえるようになるのが補聴器になる。

日々の日常には、様々な音がしている。聞こえを改善させるということは、それらの音も入りやすくなる。聞きたい音だけが聞きにくくなっている訳ではないため、全体的に良くも悪くも聞こえるようになるのが補聴器になる。

補聴器で聞こえを改善させる際ですが、問題になりやすいのは、聞こえを改善した後になります。

聞こえを改善すると、良くも悪くも、色々な音が聞こえてくるようになり、聞きたかった人の声も聞こえてくれば、周囲の細かな音も聞こえてくるようになります。

補聴器は、聞きにくくなった周波数別に音を大きくしているだけですので、今まで聞こえていなかった音、聞きづらかった音、全般が聞きやすくなります。

これが単に聞こえてくるだけならいいのですが、聞こえてくることで、結構、大きく聞こえてしまったり、不意に大きく聞こてしまったり、中には、その音が聞こえることにより、聞きたい声の部分が覆いかぶされて、わからなくなる。ということも少なからず、出てきます。

そのため、補聴器は、聞こえを改善させると共に抑えても問題なさそうな音や不意に大きくなる音、気になりやすい音を抑制したり、騒がしい中でもなるべく聞き取りを阻害されないようにする機能を作るようになりました。

それが、性能になります。性能の良い補聴器ほど、上記の指向性(騒がしい中でもなるべく聞きにくさを阻害されないようにする機能)と呼ばれる機能が強かったり、快適性をあげる機能、の部分が良くなります。

今現在の補聴器は、聞こえを改善させること、そして、聞こえを改善した後に気になりやすい、問題になりやすい部分をなるべく良くすること、この2つを行なっています。

バイクロス補聴器のランクと性能別、詳細

性能に関しては、この2つによるものが大半であることを記載しました。こちらでは、さらに詳細を記載していきます。

補聴器の性能に関しては、性能一つ一つが独立しているわけではなく、一つ一つの補聴器にどのくらいの性能が入っているのか。というのが分かれています。

耳あな形は、このようになります。基本的にこれらは、形だけが異なり、性能そのものに関しては、変わりはありません。

聞こえを改善させるための機能

聞こえを改善させるための機能というのは、ch(チャンネル)と呼ばれるものです。

高額なものは、数が多く設定されており、価格を抑えているものは、それに比べると少なくなっています。

こちらは、周波数別に音の大きさを変えられる数になり、どの補聴器にも設定されています。

価格が抑えめなものは、数が少なく、少し大雑把に

高額なものは、数が多く、多いと、ここだけを動かしたい、という場合に使いやすくなります。この部分は、柔軟性がどれだけあるか。というのが、金額によって変化します。

基本的にこの部分が多いことで良くなるのは、

  1. 聞こえの改善の微調整がしやすくなる事
  2. 気になる音があった時、なるべくその音のみを抑制できる事

上記の2つです。

補聴器で聞こえを改善させる基本は、周波数別に存在する(聴力別の改善値)、おおよそ改善すると良い数値まで、聞こえを改善させることになります。

▲が補聴器で目指す聞こえの改善値。▲が補聴器を装用している時の現状の聞こえ。1000Hz〜4000Hzは、目標値よりも少し低下している。このような際、その部分だけをあげたりすることがチャンネルが多い場合、しやすくなる。

▲が補聴器で目指す聞こえの改善値。▲が補聴器を装用している時の現状の聞こえ。1000Hz〜4000Hzは、目標値よりも少し低下している。このような際、その部分だけをあげたりすることがチャンネルが多い場合、しやすくなる。

実際に調整していくとわかるのですが、目標の数値まで、音を大きくする際、少し足りない部分やここだけ調整したい。という部分が、少なからず出ることがあります。それについて対応しやすくなります。

多いと、このように部分部分を動かしやすくなる。それにより、抑える時もなるべくその他の部分に影響出ないように行えるようになる。ただ、20chまで必要かと言われれば、そんなことはなく、その調整自体も、12chほどあれば、大抵のことはできるようになっている。

多いと、このように部分部分を動かしやすくなる。それにより、抑える時もなるべくその他の部分に影響出ないように行えるようになる。ただ、20chまで必要かと言われれば、そんなことはなく、その調整自体も、12chほどあれば、大抵のことはできるようになっている。

また、補聴器を装用すると少なからず、機械的な音が気になったり、紙の音が気になったり、水の音が気になったりすることがあるのですが、それらの際も、軽減したり、なるべく、それ以外のところには、影響しないように、その部分のみを落としやすくなります。

ここからが重要ですが、問題は、その数です。どのくらいch数があれば、調整しやすくなるのか。と言いますと、基本的に10〜12chあれば、ほとんどの聴力のケースで対応ができ、かつ、一通りの抑制(2.になります)などもできるようになります。

今現在調べられる周波数は、250Hz、500Hz、750Hz、1000Hz、1500Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hzの計、8つ。そのため、12chあれば、それぞれの部分をよくしやすい。

今現在調べられる周波数は、250Hz、500Hz、750Hz、1000Hz、1500Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hzの計、8つ。そのため、12chあれば、それぞれの部分をよくしやすい。

聞こえを改善していく際は、実際にどのくらい改善しているのかを調べながら行なっていくことが多いのですが、その測定で、確認できる数は、最大、8箇所です。

そして、あくまでも私のところで扱っているバイクロス補聴器ですが、基本となるスタンダードの部分で、12chになっており、実際に調整している身としては、12chほどあれば、ほとんどのケースで基本的な改善は、できています。

それ以上のch数があるものは、ch(チャンネル)に価値があるのではなく、音の抑制機能や指向性といった騒がしい中での会話の改善の方に価格の価値があります。

MEMO
チャンネルに関しては、販売する人や補聴器をつける人の聴力によって、適する数は、変化します。聴力差が大きい聴力の場合は、12chほどあると良いですが、そうでない方の場合は、最低でも、6〜8chは欲しいです。あまりにも安いものは、chの数が明らかに少ないものもありますので、この点に注意です。基本的に補聴器は、耳の状態に合わせていくのですが、chが少ないものは、耳が補聴器に合わせていくことを余儀無くされます

聞こえを改善した後の問題を改善する機能

次は、聞こえを改善した後の問題を改善する機能です。

上記の通り、これらのものが当てはまります。

指向性

基本的に騒がしい中で聞き取りを改善させる場合に使われる機能です。騒がしい中では、様々な音がすることで、聞きたい音、声が他の音に邪魔されて、聞きにくくなることが、多々あります。

騒がしい環境下では、一般の方も聞こえづらくなる傾向はあるのですが、難聴の方は、一般の方以上に聞きにくくなります。

その状況を少しでも改善させるため、人が音を聞く習慣を利用し、前方からの音は、そのまま入れ、周囲の音に関しては、少し音の感度を下げることにより、音を拾いづらくすることで、前方の音やお話ししている方向からの音を優先的に入れるようにしたのが、この機能です。

最近は、周囲の音を分析し、人の声がする方向だけの音を入れるようにしたり、それ以外のところは、抑えるようにしたりするものも出てきています。

この機能は、その性能が上になると、上になる程、一気に金額が上がってきます。

そして、バイクロス補聴器の場合は、高額な補聴器にしか搭載されていません。基本的には、あると良い機能ではあるのですが、騒がしい中での聞こえは、指向性があることにより、良くなる部分もあれば、残念ながら変わらない部分もあります。

あまりにもうるさすぎたり、騒がしい中なのに関わらず、相手方の声が小さかったりする場合は、機能が働いても、わかりづらさは、変わらないケースがあります。

快適性をあげる機能

補聴器で聞こえを改善させると、良くも悪くも様々な音が聞こえてくるようになります。その音の中でも、気になりやすい音や抑制しても問題ない音、それらに関して、抑制するのが、この機能です。

基本的には、この4つが抑制機能としてあります。

①補聴器をつけると常に聞こえるようになる暗騒音を抑制する機能。②補聴器をつけると、一部の大きい音にびっくりすることがあったりするのですが、それを抑制する機能。③特に耳かけ形は、気になりやすいのですが、風の音を抑制する機能。④そして、反響するところでの音、それらの音を抑制する機能。これらのものがあります。

この抑制機能に関しては、基本的にどの機能がついているのか。どのくらい性能があるのか。で、金額が変わってきます。あると、あるほど、快適性を上げてくれる機能です。

指向性よりも体感しやすく、快適性が上がるということは、使いやすい補聴器になることにも繋がり、疲れにくい補聴器になることにも繋がります。

バイクロス補聴器のランクとその傾向

バイクロス補聴器のランクとその傾向ですが、あくまでも一つの考えになりますが、このようになります。

ファーストクラス

今現在の技術で、できることを全て入れたランク帯です。

基本的な聞こえの改善にプラス、抑制機能、そして、指向性の機能で全ての良い部分を入れることで、聞こえを改善しつつ、快適性および、聞こえの阻害されにくさを最大限、あげたものが、この価格帯です。

また、この価格帯だけ、エコーブロックなるものがあり、部屋によっては、気になりやすい反響音を抑制してくれる機能があります。

ただ、この機能は、なぜか、補聴器だと感じやすい機械的な音の感覚までも軽減してくれる傾向があり、最も自然な感覚で聞こえる。というように評価を受けることが多々あります。

騒がしいところでのお話や会話、そして、全ての部分で満遍なく改善したい。とお考えの方におすすめです。

ビジネスクラス

基本機能にプラスして、日常生活上で気になりやすい音の抑制機能を入れ、かつ、指向性機能をプラスしたランク帯です。基本機能(スタンダードクラス)の上位タイプといえばわかりやすいかもしれません。

聞こえの改善に加え、日常生活上で気になりやすい音の抑制機能を入れることにより、快適性をあげ、かつ、騒がしい中での聞こえの改善も、スタンダードクラスより、あげ、聞こえの改善と快適性の改善の両方を底上げしています。

一般的なものより、少し良いものが欲しい。騒がしい中での会話の改善、快適性をよりあげ、使いやすい補聴器が良い。とお考えの方におすすめです。

スタンダードクラス

この補聴器のザ・基本。となるランクです。

補聴器で聞こえを改善させる際、要となるch(チャンネル)は、12ch用意し、しっかりとその部分を確保して、基本となる改善をできるようにしているモデルです。

なお、耳かけ形のみですが、こちらは聞こえを改善させると周囲の音が良くも悪くも聞こえるようになります。そのデメリットを軽減するために、なるべく前方の音を中心に聞くような機能も搭載し、聞こえの部分をサポートする機能もあります。

価格は抑えたいけど、しっかりとしたものが良いという方(コストパフォーマンスを気にする方)、しっかりと改善できる補聴器が良いという方、初めて補聴器をお考えになる方などにお勧めです。

エコノミークラス

補聴器の基本となるchの数を少し落とし、手の届きやすい価格に持ってきたランクです。

改善に関しては、それなりにしっかりとできるch数は、確保しつつ、基本となる改善は、できる状態にしています。抑制機能があまりないため、良くも悪くも様々な音がよく聞こえるようになるのが、このランクの特徴です。

こちらは、価格を抑えたい方にお勧めです。

まとめ

ランク別の特徴は、このようになります。

あくまでも私のところでの特徴ですが、正直なところ、一番多いのは、スタンダードクラスになります。

補聴器の聞こえの改善度は、形状や性能といったところももちろん、影響を受けるのですが、一番影響を受けるのは、補聴器の音の調整です。

補聴器の調整に関しては、低下した聴力別に補えると良い数値まで改善させることが大切なのですが、これは、スタンダードクラスの12chほどあれば、ほとんどのケースでできるようになります。

そのため、スタンダードクラスの説明には、コストパフォーマンスを気にする方、というように記載しているのですが、コストパフォーマンスが最も高いのは、このランクです。

しかし、補聴器の調整だけでは、騒がしい中のでお話や快適性の部分をあげることは、なかなかできません。基本以上を望まれる場合は、それ以上のランク帯を選ぶ方もいます。

性能は、試聴しながら決めていこう

バイクロス補聴器の性能に関して記載してみました。実際には、私が扱っている補聴器メーカー、フォナック社のものになっている状態ですが、他のメーカーさんのものでも、概ね、このような傾向があります。

いくつかのランク帯に分かれ、各改善の要になるchの部分があり、それ以外の聞こえを改善した後の問題をよくする機能があり、それぞれの性能の違いにより、金額は、大きく変わってきます。

できるのであれば、性能に関して決める場合は、試聴しながら、どのランク帯が良いか。を決められるといいです。

上記には、記載していますが、ランク帯が高いものほど、快適性を高めてくれたり、騒がしい中でのお話なども支援してくれる機能はあります。しかし、耳の状態や周囲の環境によっては、あまり変化を感じないこともあります。

そのため、どのランク帯が良いのかは、試聴しながら決められるといいです。比較をしてみて、変わりがあり、その価値を感じるのでしたら、良い方でいいですし、比較をしてみても、違いをあまり感じなかった。ということであれば、価格を抑えられる方でいいでしょう。

このように相談できると、ご自身が欲しいと思えるものを得られるようになります。

よりバイクロス補聴器について知りたい方へ

こちらでは、バイクロス補聴器について、より知りたい方へ向けて、バイクロス補聴器に関する内容をまとめていきます。知りたいところからご覧ください。

バイクロス補聴器での改善例
バイクロス補聴器で実際に改善した改善例に関しては、バイクロス補聴器での改善例にまとめています。どのような耳の方をどのように改善したのかを中心に記載しています。

左右の聴力が異なる場合の聞こえの改善思考

バイクロス補聴器の基本について

バイクロス補聴器の性能や種類を知る

バイクロス補聴器の調整について

他、知っておくと良いこと