難聴改善の考え方(補い方)

左右の聴力が異なる場合における補聴器改善の2つのポイント

補聴器で聞こえを補う際、仮に左右とも聞こえが異なる場合、どのように確認やどのようなところに注意すれば良いのでしょうか。

こちらは、仮に聴力が異なり、補聴器で耳を補う適性がある方が対象になります。言っている意味がわからない場合は、補聴器で聞こえを改善させるための2つの耳の検査方法両耳が聞こえにくい方を補聴器で補う方法と補う5つのパターンを先にご覧いただくことをお勧めします。

左右で聞こえが異なる場合において重要になるポイントは、

  • 自分の聴力を補えるものを選ぶ
  • 補聴器使用時の左右の聞こえを確認する

の2つです。では、みていきましょう。

自分の聴力を補えるものを選ぶ

ここは、単純に補える補聴器を選ぶ、ということです。しかし、その場合においてもポイントがあります。それは、

  • 左右で同じ補聴器(機種、形状)を選ぶ
  • 聴力差がある程度(15dB以上)差がある場合は、出力を選べるものにする

の2つです。

補聴器には、いくつか形状や機種があり、音を大きくできる量や性能が異なったりします。

主なものは、こちらになります。左右差がある程度ある場合、個人的にお勧めしているのは、耳かけ形であれば、RIC補聴器、耳あな形であれば、なんでも。となります。

まず補聴器は、できれば同じ機種、形状の方が聞こえ的には良い状態になります。補聴器ごとに音の処理の方法が異なりますので、良いというよりも、バランスよく音が入り、結果、違和感を感じにくいといえばわかりやすいかもしれません。

しかし、中には、聞こえの左右差の程度によっては、同じ機器を使うと、補う量がギリギリになってしまったり、逆に多くなってしまったりというのがあります。多くなるのは、大は小を兼ねるということで良いのですが、補う量がギリギリになってしまうと、もし、それ以上に聞きにくくなった際に、調整して修正する。ということがしづらくなります。

RICタイプの場合は、イヤホンの部分が変えられるようになっており、出力別に選定できるようになっています。そのため、同じ機種(同じ補聴器)で、それぞれ異なる出力のものを使えるようになっています。

RIC補聴器の場合、この先端の部分が外れるようになっており

外すとこんな感じになります。

その後、別のイヤホンに変える。という事が容易にできます。

RIC補聴器は、イヤホン別に音の出力を変えられる変わった機器。そのため、別々の出力にし、異なる聴力でも対応させやすい。RIC補聴器は、イヤホン別に音の出力を変えられる変わった機器。そのため、別々の出力にし、異なる聴力でも対応させやすい。

実際のイヤホン別、音の出力というのは、このようになります。あかで囲まれてる部分が対象の聴力になり、その範囲内に聴力があると、いい状態です。もちろんギリギリではなく、現聴力+10〜15dBくらいそれぞれの周波数で余裕があると良いですね。

これらを利用して、合わせていくと、なるべく左右のバランスを整えるということが楽になります。

最近の耳あな型は、結構、柔軟にできる事が多くなり、聴力差がある場合でも、なるべく違和感なく、かつバランスを整えやすくなってきた。最近の耳あな型は、結構、柔軟にできる事が多くなり、聴力差がある場合でも、なるべく違和感なく、かつバランスを整えやすくなってきた。

また、最近の耳あな形(私が扱っているフォナックは確認済みで他のメーカーはわかりません)は、中の出力を別々に変えられるようになっていますので、RIC補聴器のように同じ機種(同じ補聴器)だけれども、音の出力は、違う。ということもできるようになっています。

それらができるものを選び、まず初めは、両耳とも補える範囲内の製品を選択することが大切になります。

補聴器使用時の左右の聞こえを確認する

その次にポイントとなるのは、使用している補聴器の左右の聞こえを確認することです。補聴器は、耳に装用するだけでは、どのくらい聞こえているのか。どのくらい聞こえが改善しているのかはわかりません。

そのため、補聴器を使用した状態で、どのくらい音が聞こえているのかを調べる測定があります。それが、音場閾値測定というものです。

この測定は、聴力検査のような部屋の中で行われ、

スピーカーから音を出して、調べます。聞こえたらボタンを押す。という測定ですので、まさに補聴器版の聴力検査といえばわかりやすいかもしれません。

こちらが補聴器使用時の状態を見れる音場閾値測定。赤い▲が右側の補聴器の聞こえで、青い▲が左側の補聴器の状態。この数値がお互いに近いとバランスよく入り、離れている場合は、下にあるものが聞きにくくなる。データの見方は、聴力検査と同じになる。こちらが補聴器使用時の状態を見れる音場閾値測定。赤い▲が右側の補聴器の聞こえで、青い▲が左側の補聴器の状態。この数値がお互いに近いとバランスよく入り、離れている場合は、下にあるものが聞きにくくなる。データの見方は、聴力検査と同じになる。

この測定で、左側のみ調べたり、右側のみ調べることで、左右のバランスを確認することができます。その後、それぞれの数値が同じようなところに出ていれば、バランスよく入っているように感じ

下がっている所の差が大きいと大きいほど、聞こえている側しか聞こえないような感覚になる。逆にいえば、左右の聞こえを確認する事で、ちゃんと両耳とも補えているのか。がわかるようになる。下がっている所の差が大きいと大きいほど、聞こえている側しか聞こえないような感覚になる。逆にいえば、左右の聞こえを確認する事で、ちゃんと両耳とも補えているのか。がわかるようになる。この確認がとても重要。

大きく離れている場合は、落ちている側が聞きにくさを感じたり、数値が良い側しか聞こえていないような感覚になります。

こちらで確認すると、左右のバランスはわかりやすく、かつ、ズレている事がわかれば、修正することもできるようになります。この測定で確認しつつ、バランスを整えるとよくなります。

左右差がある場合における改善のポイントのまとめ

基本的に、

  • 補えるものを選ぶ
  • 補聴器使用時の左右の聞こえを確認する

の2つを意識していただければ、結構な頻度で改善できます。たまに左右の聴力がかけ離れすぎている場合はありますが、そのような場合は、それぞれの耳で改善目標値を設定しながら、改善し、それぞれを別の耳として考えて改善したり、バイクロス補聴器で改善させたり、様々です。

左右差がそこまで大きくない(20dB以内くらい)であれば、補聴器を装用した状態で、左右の聞こえを確認すれば、おおよそバランスよく聞こえているのか、そうでなく片耳だけしか聞こえていないのかはわかります。

重要なのは、ちゃんと両方とも聞こえているのか。改善させる部分まで改善させているのかの確認です。その確認さえ怠らなければ、改善させる事ができます。

ABOUT ME
深井 順一
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者で補聴器を使っている事、補聴器の販売を行っている事、この二つの視点で、ブログを書いたり、補聴器のご相談をしています。書いている人の詳細は、こちら、東京都墨田区、都営浅草線本所吾妻橋駅より徒歩2分のところに、お店を開いています。
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