補聴器を理解するための基本と自分の聴力を補える補聴器を選ぶ重要性


補聴器は、基本的に耳の聞こえを補う機器です。補聴器には、いくつかの形状の種類と性能などがあり、自分で音量を調整できたり、変えることもできたりします。

補聴器の形状や性能の細かい部分は、内容が多くなってしまいますので、こちらでは、それ以外の補聴器の基本となる部分をまとめていきます。

補聴器は、耳の聞こえを補うもの

基本的に補聴器がしていることは、聞こえにくくなった聴力の部分を補う事です。

補聴器の音の調整画面。補聴器の調整画面には、現在の音の出力(大きさ)と聴力ごとに目指すと良い改善目標の数値があります。補聴器の音に慣れつつ、目標まで改善させていくのが、補聴器の基本です。

補聴器の音の調整画面。補聴器の調整画面には、現在の音の出力(大きさ)と聴力ごとに目指すと良い改善目標の数値があります。補聴器の音に慣れつつ、目標まで改善させていくのが、補聴器の基本です。※3本の線があるのは、大きい音の出力、中くらいの音の出力、低い音の出力、それぞれの状態を見れるようにするためです。

こちらは、補聴器の中の状態なのですが、補聴器には、聴力別、補うと良い数値が予めあることが多く、

聴力図に例えると、このようになります。補聴器は、基本的に低下してしまった分を補い、補強して行きます。その際、聴力ごとに補えるとよい数値の部分があったりするのですが、その部分まで改善できると、聞きにくさを改善しやすくなります。

聴力図に例えると、このようになります。補聴器は、基本的に低下してしまった分を補い、補強して行きます。その際、聴力ごとに補えるとよい数値の部分があったりするのですが、その部分まで改善できると、聞きにくさを改善しやすくなります。

その部分まで、補聴器で聞こえを補い、なるべく聞きにくさをなくしていけると改善しやすくなります。

それぞれの聴力別、状態になります。基本的には、500Hz、1000Hz、2000Hzを足して計算する4分法と呼ばれる方法で、平均聴力を出して行きます。

それぞれの聴力別、状態になります。基本的には、500Hz、1000Hz、2000Hzを足して計算する4分法と呼ばれる方法で、平均聴力を出して行きます。

こちらが聴力図(オージオグラム)になるのですが、見方としては、このようになります。正常の人の範囲は、0〜25dBになります。そこから、低下すると低下するほど、聞きにくさが出てきます。

今現在の補聴器では、残念ながら正常の範囲まで聞こえを改善させることはできません。しかし、然るべきことをすればそれなりに改善させることはできます。

今現在の補聴器では、残念ながら正常の範囲まで聞こえを改善させることはできません。しかし、然るべきことをすればそれなりに改善させることはできます。

では、今現在、補聴器で改善できる部分は、どこまでか。と、言いますと、聴力によって変わるのですが、中等度難聴くらいで、正常の範囲には、少し及ばない35dB、30dBくらいまでになります。※軽度〜中等度難聴くらいまでが30〜35dBになり、高度や重度の方は、もう少し改善度が下がります。

補聴器の改善度を可視化した状態。基本的に静かなところや単体の物音、音声などは、結構聞きやすくなります。しかし、周囲が騒がしかったり、複数の人とのお話の場合は、周囲の音に声が埋もれてしまったり、かき消される感覚があったりし、聞きにくさを少し感じやすくなります。

補聴器の改善度を可視化した状態。基本的に静かなところや単体の物音、音声などは、結構聞きやすくなります。しかし、周囲が騒がしかったり、複数の人とのお話の場合は、周囲の音に声が埋もれてしまったり、かき消される感覚があったりし、聞きにくさを少し感じやすくなります。

このくらいまで改善できると、このように全体的に聞きにくさを改善させる事ができます。

それでも正常の範囲まで改善できていないため、いくつか聞きにくさは出てしまうのですが、行うべきことをすれば、それなりに改善させる事ができます。

それが補聴器です。

MEMO
補聴器を装用しても耳が治らない。という部分については、上記の他、耳の状況にもよります。どうしても、感音性の難聴の方が使用するため、今現在の技術では、耳を治す。というところまで至っていません。しかし、上記に記載した通り、然るべきことをすれば、それなりに改善させることはできます。

補聴器の形状の基本とできること

補聴器には、いくつかの形状があります。

このような耳にかけるものや

耳の中に入れるものがあります。

どの補聴器も電池を使用して、動作するようになっており、電池を入れる部分が大抵の場合、電源になっています。

使うときは、電源を入れ、使用しない時は、電源を切る。そのようにして使用していきます。

また、基本的に何かしら音量を自分で調整したり、音の状態を切り替えるものがついていたりします。

耳かけ形を例に出しますと、このようなスイッチがあり、ここを押すことにより、音量を調整できたり、音の状態を変えることができます。

一部のものは、両耳で操作するようになっており、このように右が音量をあげる、左が音量を下げる。など、少し変わったやり方をして、音を変えるものもあります。

どちらにしても、調整した後に自分で少し変えたい。となった際に、自分なりに調整する機能がついています。それにより、騒がしいと感じたら、音量を下げたり、もう少し聞こえるようにしたい。となった時に音を大きくして、聞くことができます。

初めに基本的な音の設定は、行うのですが、そこから、自分なりに音を変えられるように、補聴器は、なっています。

補聴器を選ぶ際に外してはならない部分

補聴器が初めての場合、どのように選んだら良いかわからない方も多いかと思います。

ご自身に合う補聴器を探す方法ですが、このようになります。はじめにご自身の聴力を補えるものを探し、その中でのご自身が使いやすい形状のものを選ぶ。そして、最後にその形状の中にあるいくつかの性能のものから、ご自身が欲しいと思うものを選ぶ。となります。この順番で選べると、ご自身にとって良いものを得やすくなります。

ご自身に合う補聴器を探す方法ですが、このようになります。はじめにご自身の聴力を補えるものを探し、その中でのご自身が使いやすい形状のものを選ぶ。そして、最後にその形状の中にあるいくつかの性能のものから、ご自身が欲しいと思うものを選ぶ。となります。この順番で選べると、ご自身にとって良いものを得やすくなります。

基本的に補聴器を選ぶ流れは、このようになります。まずはじめに全体の部分になりますが、補聴器には、どの形状のものでも、補える範囲というのが決まっており、それを把握した後、補聴器の形状、性能、と選んでいきます。

ここで重要なのは、補聴器を選ぶ際に絶対に外してはならない部分というのがあります。それは、自分の聞こえを補える補聴器を選ぶ事です。一番初めの部分ですね。

補聴器には、必ず、補える範囲というのが決まっています。形状による補える範囲は、概ねこの通りです。基本的には、耳かけ形の方が補える範囲は広く、耳あな形の方が、狭い傾向があります。

補聴器には、必ず、補える範囲というのが決まっています。形状による補える範囲は、概ねこの通りです。基本的には、耳かけ形の方が補える範囲は広く、耳あな形の方が、狭い傾向があります。

補聴器には、いくつか形状があるのですが、その形状には、予め、どのくらいの聴力の方が補えるのか。というのが設定されています。

補聴器メーカーリオネットより引用

メーカーのカタログには、このように対応する聴力で表記されていたり、

補聴器メーカーフォナックより引用

聴力範囲で表記されていたりします。

これは、耳かけ形でも耳あな形でも同意です。どちらかというと気をつける必要があるのは、音の出力の幅が狭い、耳あな形になります。

今現在、聴力レベルを示す場合は、この4分法と呼ばれる方法で示すことが多いです。この方法で理解するか、メーカーによっては、聴力範囲を書いてある場合がありますので、その図を見ながら、自分の耳を補える補聴器はどれか。を見れると良いです。

今現在、聴力レベルを示す場合は、この4分法と呼ばれる方法で示すことが多いです。この方法で理解するか、メーカーによっては、聴力範囲を書いてある場合がありますので、その図を見ながら、自分の耳を補える補聴器はどれか。を見れると良いです。

聴力には、基本的に上記のように難聴の重さ別の種類があります。

典型的な中等度難聴の図。

典型的な中等度難聴の図。

例えば、こちらの方の場合、両耳とも中等度難聴になるのですが、その場合は、中等度難聴を補える補聴器を選ぶ必要があります。

中等度難聴の場合は、これらのものが対象になります。一番下のものは、もう少し重い聴力の方が対応するため、対象外になります。

中等度難聴の場合は、これらのものが対象になります。一番下のものは、もう少し重い聴力の方が対応するため、対象外になります。

中等度難聴の場合は、補える補聴器がかなり多いため、耳かけ形なら、この中から。

耳あな形の場合は、この中のものが対象になります。一番下は、もっと聴力が重い方が対象になるため、対象外です。

耳あな形の場合は、この中のものが対象になります。一番下は、もっと聴力が重い方が対象になるため、対象外です。

耳あな形なら、これらの形状の中から選べます。

補聴器の出力がちゃんとご自身の聴力を補えるくらいあると、その部分まで改善させることもできるようになります。その結果、補聴器での効果も得やすくなります。

補聴器の出力がちゃんとご自身の聴力を補えるくらいあると、その部分まで改善させることもできるようになります。その結果、補聴器での効果も得やすくなります。

ご自身の聴力を補える補聴器を使用する事で、改善すると良い部分まで改善しやすくなり、結果的に聞きにくさの改善につながりやすくなります。

仮に足りないもので補ったりすると、目標値まで音を大きくすることができなくなり、結果的に少し聞きにくさが出たり、補いにくい補聴器になります。

この部分は、聴力によってわかりづらいところがありますので、必ず、補聴器屋さんや病院さんで、ご自身の聴力に合うものを優先して、選ぶようにすることが大切です。

たまにご自身の聴力に合わないもの(出力が小さく聴力を補いきれない)を選ぶ方がいますが、そのようなものを選ぶと今現在は、良いかもしれませんが、少し聴力低下した際に、補いきれなくなることがあります。

その場合、買い換える必要が出てきてしまいますので、ご自身の聴力を補えるものを選ぶことが何よりも大切です。

MEMO
補聴器を選ぶ際、必ず押さえる必要があるのは、音の出力の部分です。ご自身の聴力を補えるものを選ぶのが、改善の第一歩となります。そしてもしできるのであれば、補えるもので、少し余裕があるもの(現在の調整より、ある程度、大きくしても大丈夫なもの)を選ぶと良いです。そのようなものを選べれば、購入後、仮に聞きにくくなった際も対応しやすくなります

まとめ

補聴器の基本となる部分に関してまとめてみました。形状の選定や性能の選定は、内容が多いため、別枠で記載していますので、それ以外の補聴器の基本となる部分で、知っておいたほうが良い内容を優先して、上記の部分にまとめてみました。

補聴器は、基本的に低下してしまった聴力を補うものです。それにより、耳が治るというところまでは、残念ながら行かないのですが、しっかり補うことができれば、それなりに改善させることができます。

そして、調整した後も自分なりに少し音量を変えたりすることもできるようになっています。どうしても周りの状況や音の状況は、様々ですので、自分でも調整できるように、なるべく様々な場所でも合うようにしています。

補聴器を選ぶ際、一番初めに行うことは、自分の聴力をしっかり補えるものを選ぶことです。そこから、形状や性能という部分を考えていけると、補聴器の選定は、うまく行きます。

こちらの内容がお役に立てば幸いです。

両耳とも聞こえにくいケースの改善について、より知りたい方へ

こちらは、両耳とも聞こえにくいケースの改善についてより知りたい方に向けた改善のリンク集になります。順番にみていただくと理解しやすいのですが、みたいところからご覧いただいても構いません。

ただ、聞こえの改善を行う際、見ておいたほうが良いものは、をつけていますので、その部分は、優先的に見ることをお勧めします

なお、以下の内容は、両耳とも聞こえにくいケースを種としています。左右の聴力が異なる方のケースは、両耳とも聞こえにくいケースと変わる部分もありますので、別枠で記載しています。

両耳とも聞こえにくい方の改善思考

補聴器ができることや基本について

両耳とも聞こえにくい方が使用する補聴器の形状や性能について

※形状や性能は、左右とも聴力が異なるケースでも特徴は同様です。

聞こえに大きく影響する補聴器の調整について

両耳とも聞こえにくい方の改善事例(体験談)について

購入する前に知っておけると良いこと

購入後に知っておけると良いこと

改善がうまくいかない時は?

こちらがお役に立てば幸いです。