補聴器の調整

左右の聴力が違う場合の補聴器の調整と改善させるポイント

左右の聴力が異なる場合、2つの耳をそれぞれ見ながら、調整を行なっていきます。

補聴器は、基本的にどの聴力でも、改善できると良い改善目標値があります。それが、左右、別々にあります。

そして、ここからが大切ですが、左右の耳の聞こえのバランスを整えられるのであれば、整えられた方がよく、整えるのが難しい場合は、整えられるところは、整え、それ以外の部分は、できる限り、改善させる。という方法で、よくすると、改善しやすくなります。

このような曖昧な書き方になるのは、左右の聞こえは、異なると異なるほど、バランスが整えづらくなるためです。

左右の聴力が異なる場合、耳そのものが別々の病気により、聞きにくくなっていることもあり、バランスを整えるのが、至難なケースもありますが、できる限り、バランスを整えられると、使いやすく、聞きやすい補聴器になってきます。

こちらでは、左右の聴力が異なる場合、どのように改善していければ良いのか。その点に関してまとめていきます。

補聴器の調整の基本

補聴器の調整は、冒頭に記載した通り、聴力に対し、改善できると良い改善目標値まで聞こえをよくできると、聞きやすくなります。

こちらは、補聴器の調整画面です。補聴器の調整画面には、今現在、どのくらいの音が出ており、どこまで改善できると良いのか。の目標の数値があります。こちらは、補聴器の調整画面です。補聴器の調整画面には、今現在、どのくらいの音が出ており、どこまで改善できると良いのか。の目標の数値があります。

こちらは、補聴器の調整画面ですが、このように表記されており、今現在、出ている音の強さとどこまで音を大きくできると良いかの表記(改善目標値)があります。

補聴器を装用した状態で聞こえを調べる測定もあるのですが、その測定もおおよその改善目標値があります。補聴器を装用した状態で聞こえを調べる測定もあるのですが、その測定もおおよその改善目標値があります。

また、補聴器を使用した状態に関して調べる測定があるのですが、それでも確認することができます。

左右の聴力が異なる場合、2つの改善目標値がそれぞれあります。左右の聴力が異なる場合、2つの改善目標値がそれぞれあります。

左右の聴力が異なる場合、これが左右、別々にある状態になります。

これは、補聴器使用時の測定も同様です。印が多くて申し訳ないのですが、<span style="color: #ff0000;">△</span>が右側の補聴器なし。<span style="color: #ffcc00;">▲</span>が右側の改善目標値。<span style="color: #0000ff;">△</span>が左側の補聴器なし。<span style="color: #339966;">▲</span>が左側の改善目標値。となります。色が多いので、改善目標値は、それ以外の色で記載しています。これは、補聴器使用時の測定も同様です。印が多くて申し訳ないのですが、が右側の補聴器なし。が右側の改善目標値。が左側の補聴器なし。が左側の改善目標値。となります。色が多いので、改善目標値は、それ以外の色で記載しています。

これは、もちろん、先ほどの測定でも同様です。

ここからが大切ですが、補聴器を使用した状態は、なかなか自分自身では、判断ができません。

例えば、音が大きい、小さい、などの感覚こそわかるものの、ちゃんと聞こえるようになっているのか。改善目標値まで改善できているのか。という部分は、わかりづらくなります。

そして、仮に左右の聴力が異なる場合、元々、左右の聞こえが異なるため、感覚的にバランスが取れているのか。取れていないのかは、わかるものの、仮にバランスが取れていない場合、どの音がどれだけ足りていないのか。というのは、理解することができません。

こちらの測定が優れている点は、現状の状態を調べることと、改善目標値を比較することで、改善の方針が出しやすくなることです。現状がわかれば、どのように改善していけると良いのかがわかるようになります。こちらの測定が優れている点は、現状の状態を調べることと、改善目標値を比較することで、改善の方針が出しやすくなることです。現状がわかれば、どのように改善していけると良いのかがわかるようになります。

そのため、左右の聴力が異なる場合、特に重要になるのが、この音場閾値測定(おんじょういきち測定)になります。

見方は、基本的にオージオグラム(聴力検査をした時の聴力図)と同じです。上に来ると来るほど、聞こえやすく、▲は、補聴器を使用している状態の聞こえ。△は、補聴器なしの状態を表します。見方は、基本的にオージオグラム(聴力検査をした時の聴力図)と同じです。上に来ると来るほど、聞こえやすく、▲は、補聴器を使用している状態の聞こえ。△は、補聴器なしの状態を表します。

こちらの見方は、基本的に聴力検査の時のデータと同じです。

▲が右側のみの補聴器使用時。▲が左側のみの補聴器使用時。状況を把握できれば、自ずと、状況を改善させることもできるようになります。なお、こちらの数値と先ほどの改善目標値を合わせることにより、現状はどうなのかもわかるようになります。が右側のみの補聴器使用時。が左側のみの補聴器使用時。状況を把握できれば、自ずと、状況を改善させることもできるようになります。なお、こちらの数値と先ほどの改善目標値を合わせることにより、現状はどうなのかもわかるようになります。

こちらを使用して現状を調べられると、左右のバランスは、どうなのか。そして、仮に合わせる場合、どこをどう修正したら良いか。というところもわかるようになります。

補聴器を調整していく場合、大切な部分は、

  • 自身の聞こえの改善目標値を把握する
  • 現状の補聴器を使用した状態の聞こえの効果と改善目標値を比較する
  • 補聴器を使用している感覚と補聴器の効果を把握しながら、改善目標値まで改善する

の3つです。

ご自身の聴力から、

聴力から、おおよその改善目標値を想定。聴力から、おおよその改善目標値を想定。

改善目標値を把握し、

その後、実際に補聴器を調整してみて、測定。その数値と改善目標値を比較することにより、現状を理解することができます。※こちらに改善目標値まで入れるとぐちゃぐちゃになるので、やめました。その後、実際に補聴器を調整してみて、測定。その数値と改善目標値を比較することにより、現状を理解することができます。※こちらに改善目標値まで入れるとぐちゃぐちゃになるので、やめました。

現状の聞こえの状態も把握できるようにしつつ、目標と比較します。比較することで、改善できるところまで改善できているのか。足りない場合は、どこが足りないのか。がわかるようになります。

次は、ご自身が使っている感覚で、音が大きすぎたり、特定の音が辛すぎる。ということがなければ大丈夫です。

この感覚がわかるようになると、先ほどの改善目標値、現状の改善値と比較し、仮に現状の改善値が足りない場合、補っても大丈夫なのか。それとも、今くらいの音の大きさで良いのかもわかるようになります。

仮に改善目標値まで音が足りておらず、もう少し音を大きくしても良さそうな感覚(音をあげる余裕)があれば、より改善させても良いですし、ちょっと感覚的に厳しそうな状況であれば、そのままにする。というように判断ができるようになります。

▲と▲が横に並んで入ればバランスが良い状態です。逆に縦軸で、▲と▲の差が大きい場合は、修正できるなら、修正した方が良い状態になります。が横に並んで入ればバランスが良い状態です。逆に縦軸で、の差が大きい場合は、修正できるなら、修正した方が良い状態になります。

さらに、左右の聞こえが異なる場合は、左右のバランスも調べつつ、おおよそ同じくらいになれば、ベストです。

もちろん、こちらは、合わせられる方に限定されますが、合わせられない方でも、合わせられる部分は、合わせた方が良いので、測定することにより、状況を把握し、修正していくことができます。

このようにできると、ご自身が使用できる範囲で、できる限り、聞きにくさの改善ができるようになります。

これが、左右の聴力の差がある場合の調整になります。

左右の聞こえの改善で合わせられるケース、難しいケース

上記には、左右の聴力が異なる場合、できれば合わせられる方がいい。と記載しました。しかし、実際には、合わせられるケースと、合わせるのが困難なケースがあります。

基本的には、聴力の差が大きくなると大きくなるほど、難しくなります。ですので、合わせるのが困難なケースは、できるところだけ行なっていきましょう。

もし、改善目標値が同じであれば、一マス程度であれば、許容範囲で、2マス以上離れる場合は、修正した方がいいです。もちろん、一マス分も修正できるに越したことはないのですが、無理に行う必要はありません。もし、改善目標値が同じであれば、一マス程度であれば、許容範囲で、2マス以上離れる場合は、修正した方がいいです。もちろん、一マス分も修正できるに越したことはないのですが、無理に行う必要はありません。

なお、基本的な知識として、5dB(1マス)くらいなら、許容範囲で、10dB(2マス)だった場合は、合わせられるなら、合わせた方がいいです。

しかし、いずれのケースにも言えますが、やりすぎに注意です。あくまでも、耳の感覚を確認しつつ、合わせられる範囲内で行うことが大切です。

合わせられるケース

もし、改善目標値が同じであれば、一マス程度であれば、許容範囲で、2マス以上離れる場合は、修正した方がいいです。もちろん、一マス分も修正できるに越したことはないのですが、無理に行う必要はありません。聴力差が全体的に10〜20dBの場合は、バランスを整えられる傾向があります。この場合は、なるべくなら整えられると、聞こえのバランスも整えられるようになります。

基本的に合わせられるケースは、全体的に15〜20dBくらいの聴力差の場合になります。これ以上離れると、合わせづらさが、聴力が離れると離れるほど、大きくなってきます。

こちらのケースの場合、大体35dbくらいまで改善できているとベストです。こんなにぴったりにする必要はありませんが、できれば、両耳ともバランスよく入れられると、よりきやすさは、改善しやすくなります。こちらのケースの場合、大体35dbくらいまで改善できているとベストです。こんなにぴったりにする必要はありませんが、できれば、両耳ともバランスよく入れられると、よりきやすさは、改善しやすくなります。

このくらいの聴力の場合は、できれば合わせられた方が良いため、左右の聞こえのバランスを音場閾値測定を使いつつ、補聴器を使用した状態でのバランスを確認していきます。

音場閾値測定で、おおよそ左右のバランスが整えられており、実際に使用されている方の感覚も左右とも同じように感じるのであれば、良い状態になります。

合わせるのが難しいケース

このように片耳が大きく下がっているケースは、無理に左右のバランスを整えようとすると、聞こえない耳側(このケースの場合は、左耳)に多大な負荷をかけることがありますので、感覚を確認しながら、改善していくことが大切です。このように片耳が大きく下がっているケースは、無理に左右のバランスを整えようとすると、聞こえない耳側(このケースの場合は、左耳)に多大な負荷をかけることがありますので、感覚を確認しながら、改善していくことが大切です。

合わせるのが難しいケースは、15〜20dB以上の場合です。例えば、30dB、40dBなど、明らかに大きく離れている場合は、まず無理と思った方がいいです。

聴力からのおおよその改善目標値。<span style="color: #ffcc00;">▲</span>が右側、<span style="color: #339966;">▲</span>が左側の改善目標値です。聴力は、下がると下がるほど、補いにくくなるため、改善目標値が異なります。聴力からのおおよその改善目標値。が右側、が左側の改善目標値です。聴力は、下がると下がるほど、補いにくくなるため、改善目標値が異なります。

無理なケースは、無理に近づけようとすると、聴力が低い方に多大な音を入れかねません。その場合は、無理に改善させることは、せず、あくまでも、聴力に対する改善目標値まで改善させることを意識すると良くなります。

あくまでも例には、なりますが、入れすぎに注意して、左右のバランスを整えていきます。人によっては、先ほど出した改善目標値より、改善できる方もいます。あくまでも例には、なりますが、入れすぎに注意して、左右のバランスを整えていきます。人によっては、先ほど出した改善目標値より、改善できる方もいます。

そして、合わせられるところは、合わせてなるべくバランスをよくし、合わせられないところは、改善目標値くらいを目指せるとベストになります。

聴力の状態が20dB差、25dB差など、微妙なケースも現実にはあります。その場合は、実際に近くまで改善してみてどうか。をしてみると良いです。聞こえを改善させ、その状態で使っていただき、バランスが整えられ、かつ、音が大きく聞こえすぎないのであればOKですし、近づけると、聞こえにくい耳側の補聴器の音が大きい、となる場合でしたら、音量を下げ、別々に調整していきます。わからない場合は、とりあえずやってみる。で、判断すると良いです。その代わり、やる場合は、補聴器使用者に負担をなるべくかけないように、音量調整を自分で行えるようにする。などの配慮をしてもらうことが大切です。

実際の改善例

上記には、基本的な調整に関して載せてみました。こちらでは、あくまでも私のところで対応した事例に関して、ご紹介していきます。どのように実際に改善していったのか。その点についてまとめています。

なお、左右の聞こえが異なる方の改善事例は、左右の聴力が異なるケースの改善事例一覧にまとめています。

生まれつき両耳とも感音性難聴のケース①

こちらの方は、生まれつきの感音性難聴で、両耳とも聞こえにくく、左右の聴力の差がある方になります。そこまで大きい違いではありませんので、左右の耳に補聴器を装用し、左右の聞こえのバランスを整えながら、改善していったケースです。

実際にどのように改善したかは、【実例、左右聴力違う】両耳とも軽・中等度難聴の方を補聴器で改善に記載しています。

どのようなことでお悩みでしたか

補聴器を実際に使用されていかがでしょうか

実際のアンケート

改善した際に行なった事については、【実例、左右聴力違う】両耳とも軽・中等度難聴の方を補聴器で改善に記載しています。

生まれつき両耳とも感音性難聴のケース②

こちらの方も、生まれつき感音性難聴で、左右の聴力が異なる方になります。主に右側が聞こえやすく、左側は、かなり聞こえにくい状態です。元々、他店で購入されていたのですが、そちらでは、あまり改善されず、当店へご相談になりました。

補聴器の使用状態に関して伺いますと、右は聞こえる感覚はあるが、左は感じない。という状況でした。

そのため、状況に関して調べてみると、右側は、補えているものの、一部補えていなかったり、左側は、お話の通り、ほとんど補えておらず、聞きにくい状況であることがわかりました。

幸い、どちらも音を大きく入れることにより、聞きやすくなる耳であることがわかったため、そのまま左右とも聞こえを補っていきました。

実際にどのように改善したかは、左右の聴力が異なる方(左、高度難聴。右、中等度難聴)補聴器で改善しましたに記載しています。

どのようなことでお悩みでしたか

補聴器を実際に使用されていかがでしょうか

実際のアンケート

改善した際に行なった事については、左右の聴力が異なる方(左、高度難聴。右、中等度難聴)補聴器で改善しましたに記載しています。

右、突発性難聴、左、老人性難聴で左右の聴力が異なるケース

こちらの方は、右側が突発性難聴になってしまい、左耳が老人性難聴により、聞きにくくなってしまった方です。

元々補聴器に関しては、持っていたのですが、特に右側からは、全然聞こえる感覚はない。という状況でした。聞きにくさを強く感じていたため、当店へお越しになりました。

補聴器の状態に関して把握してみると、左耳は、それなりにしっかり入れられているのですが、右側が補えておらず、確かにその言葉通り、聞きにくい状況でした。

そのため、左右の聞こえを把握しつつ、バランスを整えて改善していったケースになります。

実際にどのように改善していったかは、【補聴器の買い替え相談】左右の聴力が異なる方、補聴器で改善に記載しています。

どのようなことでお悩みでしたか

補聴器を実際に使用されていかがでしょうか

実際のアンケート

改善した際に行なった事については、【補聴器の買い替え相談】左右の聴力が異なる方、補聴器で改善に記載しています。

改善例のまとめ

上記には、左右の聴力が異なるケースに関して、いくつか載せてみました。

こちら以外に関してもみてみたいという方は、左右の聴力が異なるケースの改善事例一覧にもあります。

また、改善事例の総合一覧は、お客様の改善事例(体験談)にあります。ご自由にご覧ください。

左右の聴力が異なる場合の改善のまとめ

基本的に補聴器には、改善できると良い改善目標値があります。そこまで改善できると、聞きにくさは、改善しやすくなります。

調整のポイントは、上記にも載せた通り、

  • 自身の聞こえの改善目標値を把握する
  • 現状の補聴器を使用した状態の聞こえの効果と改善目標値を比較する
  • 補聴器を使用している感覚と補聴器の効果を把握しながら、改善目標値まで改善する

になります。

これは、簡単に言えば、現状を把握できるようにすること、目標を知ること。この2つになります。

目標がないと、どこまで改善したら良いかわからないですし、現状を知る方法がわからなければ、どのようになって入れば良いかもわかりません。

この2つがあって、初めて、改善に向かうことができます。

さらに左右の聴力が異なる場合は、なるべく左右のバランスも整えられるようにしましょう。その際は、音場閾値測定など、補聴器の使用状態を把握できる測定を行なって、現状を把握しながら行なっていけると、よくしやすくなります。

ということで、こちらがお役に立てば、幸いです。

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