補聴器を選ぶ上で、形状、性能などの部分の他に、厳密には、補聴器メーカーというのもあります。
私自身は、今現在、フォナックの補聴器を使用しています。
それは、フォナック自体の補聴器の良さを自分なりに評価している事。そして、測定結果から、自分の聴力や耳の状況を改善できている事を確認できているためです。
こちらでは、メーカーをどう選んだか。ではなく、自分が色々なメーカーを体験してみて感じた事や、思った事に関して、まとめていきます。
一つの考えとして、ご参考にしてみてください。
https://l-s-b.org/2016/04/best-maker/
なお、補聴器メーカーに関しては、こちらにまとめています。
そして、補聴器の効果の部分も出てくるため、補聴器の調整の部分がわからないと、少しわかりづらいかもしれません。予め、こちらをご覧いただく事をオススメします。
目次
私の補聴器歴
はじめに私自身の補聴器使用歴ですが、
- 小学2年生の頃、ワイデックスの耳あな補聴器
- 中学校2年生の頃、オーティコンの耳かけ補聴器
- 専門学生の頃、ワイデックスの耳かけ補聴器
- 社会人の頃、フォナックの補聴器
- 今現在、フォナックの補聴器
このようになります。
小学2年生の頃に初めて、ワイデックスの補聴器の耳あな形補聴器を購入し、度重なる紛失のため(最終的に3回紛失……)、小学5年生の頃にワイデックスの耳かけ形を購入します。
その後、買い替えで、中学生の頃にオーティコンの耳かけ補聴器にするのですが、この頃、買い換えたものが、合わず、オーティコンの耳かけは、そのまま使用せず。
専門学生の頃に、ワイデックスの耳かけを購入し、それを左側に装用し、当時、使用しなかったオーティコンの補聴器を使用するようになり、右側に装用。
この頃の聞こえは、今思うと、本当にひどく、左側は、低い音が中心に聞こえるのに対し、右側は、高い音が中心に聞こえる。という、わけのわからない状態でした。
社会人になると、補聴器販売店に就職したこともあり、耳の事や補聴器の事を自分で理解できるようになった事で、ここで、ようやく、それなりに改善できるようになります。
その時に使用していたのが、フォナックの補聴器です。
そして、今現在もフォナックの補聴器で、私自身の場合は、聞こえを改善しています。
自分で補聴器メーカーを使ってみて、感じた事
私自身も色々なメーカーがあるので、どれが自分に合うのか。その点を自分の耳に試したり、自分なりにではありますが、調べてみたことがあります。
その結果、感じたことは、
- 聞こえの感覚は、メーカー毎に確かに違う
- 最終的な聞こえの改善値は、似たり寄ったり
になる事を私の場合は、感じました。
まず、前提としてですが、
補聴器の場合、このように聴力を入れると、改善すると良い部分があり、その部分まで、改善できると、概ね良い状態になります。
そして、基本的に補聴器は、周波数別に自由に調整できるようになっています。
そのため、どのような状況で、試したのか。が不明確ですと、メーカー毎に試したと言っても【何を試したのか】が、よくわからなくなってしまいます。
特に最近の補聴器は、自由に調整ができる幅が大きくなってきており、聞こえを改善していく上で、「ここが大きく感じる」「この部分が小さく感じる」と要望通りに微調整してしまうと、どのメーカーでも、徐々に似たような音になってきます。
これらの事から、ある程度、明確にするため、あくまでもそのメーカーが推奨する調整で試し、どのように変わるのか。その点に関して、調べてみる事にしました。
その結果ですが、確かにメーカー毎に聞こえてくる音の感覚は、違います。
低めの音から中音域の音を大きくするメーカー。音の迫力を出すためか、大きい音まで、結構、大きくするメーカー。言葉の聞こえをなるべく改善させるために、高音域を補い、可聴性をなるべくあげるメーカー。これらを感じました。
そして、耳の感覚だけでは音を感じる感覚しかわからず、自分が感じる音に関して、そんなに違和感がないのか。かなり違和感を感じ、きつく感じるのか。という部分しかわからないため、測定を行い、数値化していきます。
その結果をみると、メーカーの特徴的なものが出ることもありますが、おおよそ、似たり寄ったりの改善値で、言葉の理解度も、多少の前後は、あるものの、際立って、良いメーカー、際立って、悪いメーカーは、ありませんでした。
※音場での語音明瞭度測定も、音場閾値測定も、少々ブレるため、その部分を考慮すると、そこまで、際立って良いメーカーは、ありませんでした。
ここからは、実際にお客様の対応をしていて感じたことですが、それ以上に、どのメーカーでも、ちゃんとご自身の聴力に対し、補う事をすることの方が、聞こえの改善値としては、上に行きやすく、その部分の方が、重要ではないかと、個人的に評価するようになります。
※自分の耳にメーカーを試したのは、フォナック、ワイデックス、オーティコン、GNリサウンド、スターキーになります。今より、6、7年前に実際にどうなんだろう?と疑問を感じ、試してみました。
私がフォナックにした理由
私がフォナックの補聴器を使っている理由は、一つしかなく、フォナックの補聴器は、可聴性に優れるためです。
今現在、フォナックの補聴器で聞こえを改善していくと、改善値が、35dBから、30dBくらいまで改善できるようになってきています。
これは、測定しながら感じている事ですが、この30dBくらいまで改善できるようになってくると、小さい声の人の音声も理解しやすくなり、広い範囲で、聞こえの改善が、しやすくなってきます。
この数値は、聴力に換算すると、わかりやすいかもしれません。
聴力における正常値は、0〜25dBになり、そこの部分に近く勢いで、今現在、改善値が徐々によくなって来ている状態ですね。
正直、改善値がよくでやすい傾向があるため、試聴や補聴器を調整する際は、騒がしくなりすぎないか、注意する必要があるのですが、最終的に得られる効果、潜在的なポテンシャルという意味では、高い状態ですので、こちらを使用しています。
少し前にあげた、こちらの調整の内容でも記載しましたが、こちらは、現にフォナックの補聴器で、上記のように聞こえを改善しています。
もちろん、私自身、感音性の難聴ですので、そこまでしても、聞こえにくい方は、いますし、わからないこともあります。
しかし、自分自身の耳の状態を今現在、できる限り、改善したい。という要望には、答えてくれています。
まとめ
私自身がフォナックの補聴器にした理由から、自分がどのような事を経験してきたのか、その点に関して、記載してみました。
私の場合は、小学校2年生の頃から補聴器を使用していますので、いくつか、メーカーを試してきています。
その経験からすると、どのメーカーにするかを煮詰めるより、どのように自分の聞こえを改善するか。調整の方を煮詰めたり、ご自身の聞こえの状態を把握しながら、一つ、一つ改善していくことの方が、聞こえの改善度としては、良くなる傾向を感じています。
現に私自身の聞こえも、補聴器販売店に入る前に購入したものより、自分で自分の聞こえを把握しながら、ちゃんと改善させるべきところを把握しつつ、一歩、一歩、改善している現在の方が、改善度は、高くなっています。
実際には、前の補聴器の記録がないため、厳密には、比較できていないのですが、そのように感じていますね。
ということで、何かお役に立てば、幸いです。
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