バイクロス補聴器に関して、初めてだったり、補聴器のご相談自体が初めての場合、補聴器屋さんでは、試聴から初め、補聴器を耳に合わせていくことが多いです。
その際ですが、予め、どのような使い方をするのか。どう使うものなのか。を簡単にでも知っておけると、スムーズに使用できたり、試聴や相談自体もしやすくなります。
こちらでは、初めて、バイクロス補聴器について相談する方のために、予め、スムーズに使うために覚えておきたいことをまとめていきます。
そんなに難しい動作はありませんので、イメージだけでも掴めれば幸いです。
バイクロス補聴器の使い方
基本的にバイクロス補聴器で一番初めに試すことが多いのは、
このような耳にかけるタイプになります。
バイクロス補聴器を含む、補聴器には、耳にかけるタイプと耳の中に入れるタイプの2つがあります。
しかし、耳の中に入れるタイプは、使用する人の耳の形を採取して、作る補聴器なため、試聴の段階では、使うことができません。
バイクロス補聴器の基本ですが、基本的に電池で動作します。
クロス側、補聴器側の2つがありますが、どちらを先に電源入れても、動作するようになっています。

この部分に電池が入っているのですが、

電源を入れ、

そして、耳につけます。

バイクロス補聴器の場合、音量を操作したりできるのですが、この部分で、音を大きくしたり、小さくしたりすることができます。

また、こちらは、そんなに操作する方は、少ないのですが、クロス側の音と補聴器側の音の比率を変えられたりもします。
バイクロス補聴器の場合は、基本的に変えない方が改善しやすい傾向がありますので、変えることは、ほとんどないのですが、このような事もできたりします。
基本的な使い方は、補聴器とクロス側の電源を入れ、耳に装用する。
そして、音が大きすぎたりした際に音をボリュームで下げたり、聞きにくくて、音をあげたり、というのができるようになっています。
これが、バイクロス補聴器です。
バイクロス補聴器で覚える操作は、4つ
バイクロス補聴器を使う上で覚える操作は
- 電池の入れ切り
- 補聴器のつけ外し
- 音量の操作
- 電池の交換方法
の4つしかありません。
これらさえ覚えれば、一通り使用できます。
電池の入れ切り
バイクロス補聴器を含む、補聴器は、電池を入れて、使用します。

この部分に電池が入っているのですが、蓋を閉めると、電源ON、蓋を開けると電源OFFになります。
使用するときは、電源ONにして使用し、夜寝る前やバイクロス補聴器を外した際には、電源OFFにします。
クロス側、補聴器側がありますが、どちらを先に電源を入れても大丈夫です。
しばらくすると(両方とも電源が入り、1〜2秒すると)両方とも通信しはじめ、補聴器側にクロス側の音が入ってくるようになります。
もちろん、切る際も、どちらが先でも構いません。
この部分は、自由にできるようになっています。
補聴器のつけ外し
電源を入れられたら、次は、補聴器のつけ外しです。

補聴器を付ける場合は、基本的に耳の上(裏)にまず、補聴器本体をのせ、そのあと、耳の中に入る部分を入れる方が、入れやすくなります。

外す時も、同じ手順で、補聴器本体を初めに耳から外し、その後、耳の中に入っているものを外します。
このようにする事で、つけ外しすることができます。
この部分は、写真ではわかりにくいため、実際に補聴器販売店に伺った際に、実演してもらいながら、やってもらえるとわかりやすいですね。
なお、こちらもクロス側、補聴器側、どちらが先でも、後でも構いません。
どちらも動作した段階で、同期が始まり、使えるようになります。
音量の操作
できれば、初めて補聴器を使う方、もしくは、バイクロス補聴器を使う方の場合は、音量の操作方法も覚えておけると良いです。

補聴器の場合、このようなスイッチがついており、こちらを使って音量を操作できる機器が多くあります。

補聴器によっては、こちらのように右側が音量をあげる、左側が音量を下げる、という補聴器もあります。
補聴器を耳につけた状態で、音量の操作ができると、自由に音量を変えられるようになります。
特に初めの場合は、聞こえを改善して、良くも悪くも色々な音が入りやすい状態です。

バイクロス補聴器で聞こえを改善すると、遠くの音も聞こえるようになりますし、細かい物音が聞こえるようになります。
さらに、元々、全く聞こえない側からも音が入り、わかるようになるますので、一気に聞こえる音の範囲が広がります。
それらがそこまで辛くならないのであれば良いのですが、一気に入ることにより、疲れてしまったり、辛く感じる方がたまにいます。
そのため、そのような際に音を下げられたりできると、楽にバイクロス補聴器を使うことができます。
自分で音量をある程度、操作できると、グッと使用できる幅が広がりますので、こちらは、オススメの設定で、かつ、初めから操作できると、良い部分の一つです。
電池の交換方法

バイクロス補聴器は、基本的に電池で動きます。
※最近、充電式も出てきましたが、こちらでは、ボタン電池の方で説明していきます。
そのため、電池がなくなった場合は、電池を外し、新しい電池を入れ直す必要があります。

交換方法は、簡単です。基本的に電池には、表(平らな面、プラス極)

裏(溝がある面、マイナス極)があります。

この平らな面側の表を上にして、交換するだけになります。これで電池の交換はできます。
交換の頻度は、短いものは、5日に一回、長いものですと、2週間に一度は、交換します。

また、クロス側、補聴器側がありますが、クロス側の方が、少し電池の消費が早いです。
ですので、交換頻度は、クロス側の方が多くなります。
なお、電池交換のタイミングですが、今現在の補聴器は、電池がなくなりかけると、アラームを鳴らしてくれます。
ここからが重要なのですが、バイクロス補聴器の場合、片耳しか聞こえない(片耳で両耳分の音を聞いている)ため、クロス側、補聴器側、両方の電池アラームの音が聞こえます。
そして、これらのアラームの音は、別々の音になっています。同じ音にしてしまうと、どちらが切れているのか、わからなくなってしまうためですね。

補聴器屋さんでは、補聴器のアラームの音を聞けますので、こちらで、予め、聞いておけると交換の際にわかりやすくなります。
機種により、音が違いますので、この場では、なんとも言えないのですが、クロス側と補聴器側は、違う音がする。というところだけでも覚えておけると、いざ、交換しようと思った際に、対応しやすくなります。
バイクロス補聴器の操作のまとめ
バイクロス補聴器を使用する場合は、この4つの部分さえ覚えておければOKです。
一番初めは、特に耳につける事に関し、難しく感じるかもしれませんが、こちらは、やっているうちに慣れてきます。
そして、使用している際に音が辛く感じたり、きつく感じた時のために、音量を操作できるようになっておけるとベストです。
これらの部分ができるようになると、試聴の際や実際に貸し出ししてもらい、日常生活で補聴器を使う際もよりしっかり試せるようになりますので、この4つだけ、頭の中に入れておけるとスムーズに使いやすくなります。

当店では、聞き取りづらさにお困りの方へ補聴器による聞こえの改善相談を行なっています。
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