耳・補聴器のこと

TEDトーク、人生を幸せにするのは何?から考える難聴と補聴器のこと

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

TEDトーク、人生を幸せにするのは、何?最も長期に渡る幸福の研究から。

リンク:人生を幸せにするのは、何?最も長期に渡る幸福の研究から。

こちらの内容をはじめに見たのは、かれこれ、4年くらい前ではありましたが、今尚、見ても、様々な気づきを与えてくれる内容です。

この内容を簡潔にいうと、良い人生(幸福な人生)は、良い人間関係により築かれる。と研究結果からわかった内容を伝えたものです。

当時は、なんとなくそれは、覚えていたのですが、自分の仕事のものと繋げていくと、これは、大変、興味深い内容ですね。

今回は、こちらに関して、感じることを記載していきます。

研究結果からわかる幸福のために必要なものとは

こちらの内容を要約して、お伝えしますと、人々の幸福には、何が必要なのか。その点について、調べたものです。

どうせ生きるなら、苦しい生き方をするのではなく、幸福な生き方をしたいものですよね。じゃあ、何に投資すれば良いの?というのが、最初の発端です。

何に投資したら幸福を得られやすくなるのか。その点がわかれば、早いうちから投資することによって、幸せになりやすくなるからですね。

そのため、ハーバード成人研究というところが、75年に渡って、724人の経済状況から、健康状態、幸福度について、調べた結果、わかったのは、50代の時、最も幸せな人間関係を築いていた人が、80才(老年期)の時、一番、健康だった。という内容でした。

中でもパートナー共に幸福だと感じていた人達は、80代で身体的苦痛があっても精神的には、幸福だと答えていたようです。

そして、75年間に渡る研究でわかったのは、定年退職後、一番幸福な人は、仕事仲間に変わる新しい仲間(友人、コミュニティなど)を自ら進んで作っていった人達である事もわかりました。

仕事だけの関係は、退職後、関係が切れやすいからですね。

若い頃は、富や名声を求めがちですが、繰り返し、研究でわかったのは、最も幸せに過ごしてきた人は、人間関係に頼った人だった。という事でした。

そして、その事から、良い人生は、良い人間関係から築かれる。とまとめて、終わりです。

人間関係と難聴

これを初めて見たときは、ふ〜ん程度にしか思っていなかったのですが、今現在は、これって結構、深刻だな…と思う事があります。

というのも、難聴というのが、まさにそれを築きにくくする要素の一つになるからです。

耳が聞こえにくくなって相手とコミュニケーションが取りづらくなると、人との繋がりが切れやすくなってしまいますし、意思疎通がうまくできなくなる事によって、対人関係が悪くなる。という事は、想像に難くないでしょう。

恐らく、それによって、良質な人間関係が築けるようになる。と感じる人は、誰もいないのではないでしょうか。

さらに要約には、あえて書かなかったのですが、これ以外にも孤独に関する弊害も話されており、この孤独というのが、健康状態に非常に大きく影響を与えます。

孤独に関しては、様々な研究結果が今現在は、出ており、かなりの健康ダメージを与え、それに加えて寿命まで短くなってしまうので、非常に大きなリスクになります。

それらになりやすいのが、難聴になりますので、孤独の面から見ても、良質な人間関係を築きにくくなる。という面から見ても、その深刻さがわかりやすいと思います。

もちろん、聞こえにくい人でも、お互いにとって良いコミュニケーション(自分や相手が意思疎通しやすいコミュニケーション)をしたり、良い人間関係を築けている場合は、全くもって、問題ありません。

しかし、仮に聞こえにくい事で、疎外感を感じたり、聞こえにくい事を直視せずそのまま放置して、人間関係が徐々に崩れていったり、孤独を感じやすくなってしまっている場合は、要注意。という事ですね。

どうしても耳が聞こえにくくなると、人とのコミュニケーション、意思疎通がしづらくなり、その結果、人との繋がりが切れやすくなってしまいますので、その点は、聞こえにくい人は、意識しておいたほうが良い事だと、個人的には、思います。

そこから考える補聴器の役割

そう考えて見ると、補聴器の役割って結構、でかいんだな。とも感じます。

聞こえを改善して、人とコミュニケーションしやすくする。それだけも、結構、大きな要素になります。

正直、コミュニケーションに関しては、相手がいることによって成り立っていることになりますので、人によって、話しやすい方、意思疎通しやすい方がいれば、それがしにくい方もいるのも事実です。

さらに人間関係は、非常に複雑な要素にもなりますので、補聴器で聞こえを改善すれば、その日から全て解決!。というそんな単純な問題でもないのも事実です。

その点は、補聴器を装用しても全ての部分が改善される訳ではない。というところも入りますので、考えていく事は、多いのですが、少なくとも、コミュニケーションが明らかにしづらい状態よりは、しやすくすることによって得られる部分というのは、大きくなるとは、思っています。

この点に関しては、聞こえを改善し、そして、各々が自分なりのコミュニケーション方法を考えていく。人間関係、対人関係に関して、考えていく。というところが大事になりそうですね。

まとめ

少し前に見たものを見る機会がありましたので、改めて、考えてみました。

状況が違えば、全く同じものを見ても、感じる感覚は、違う。というのは、不思議な感覚ですが、この研究結果は、非常に大事な要素だと、個人的には、思います。

特に聞こえにくくなると人との繋がり、コミュニケーションがしづらくなることによる悩みの部分が、大きくなりがちですので、その点をどう改善していくのか。そこが大事になってくるからです。

そう考えると聞こえを改善し、かつ、自分なりにどうコミュニケーションとっていくと良いのか。は、非常に大事な要素になる。というのが、今回の学びですね。

誰しもが不幸になるために生きている訳ではなく、幸福になるために生きている訳ですから、それに必要なものは、なんなのか。それがわかっているのと、わかっていないのとでは、大きな違いになります。

ということで、こちらに関して、自分なりの感想を書いてみました。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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