軽度難聴を補聴器で改善

軽度難聴の聞こえを補聴器で改善するためのポイントとは?

こちらでは、主に両耳とも軽度の難聴の方の聞こえの改善について、まとめていきます。

こちらでまとめていくのは、

  • 軽度難聴の耳の状況
  • 軽度難聴の聞こえを補聴器で改善するポイント
  • 実際の軽度難聴の方の改善事例

この3つになります。

もし、軽度の難聴の方で、聞きにくさにお困りの方がいらっしゃいましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

軽度難聴とは

基本的に軽度難聴とは、上記のような聞こえの状態を指します。

聴力としては、各音の高さで25〜50dBの間にある事が多く、40〜50dBの聞こえの部分がちらほら出てくると、急に聞きにくさに困りやすくなります。

軽度難聴になった場合、主に上記のところで、困る傾向が出てきます。

聞こえに困りやすい部分とあまり聞こえに困らない部分が出てくるのが特徴で、代表的な例としては、家の中では、あまり困らないけれども、仕事の場、もしくは、外出先では、困る事が多々出てくる。という状況です。

対面でのお話に関しては、しっかりとお話する方であれば、あまり困る事は、ないのですが、ちょっと声の小さい方、そして、あまりはっきりお話しない方に関しては、聞こえづらさを感じる事があり、困る事も増えやすくなります。

離れたところから呼びかけられた際、お話された際も、意外に気がつかない事も増えてくるのも、軽度難聴の特徴です。

音は、離れると離れるだけ、急激に聞きにくくなってしまうため、離れたところから呼ばれた際に気がつかず、呼ばれても反応できなかった。という事が出やすくなります。

それにより、ちょっとした行き違い、コミュニケーションがしづらくなってしまい、人間関係に影響が出てきてしまう。という事が起こる事もあります。

それ以外には、騒がしい環境下での聞き取りが難しくなってきたり、さらには、会議だとかミーティングだとか、そういった場であった場合、座席や人の位置によっては、聞きづらさが出てくる事も出てきてしまいます。

軽度の難聴。というとあまり困らないような傾向を感じますが、環境によって大きく左右されやすいのが、この軽度難聴の特徴です。

軽度難聴を補聴器で改善させるポイントは

ここからは、実際に軽度難聴の聞きにくさを補聴器で改善させるポイントについて、載せていきます。

補聴器に関しては、知る事が多くあるため、聞こえを改善させるための補聴器の概要から初めていき、改善するポイントをまとめていきます。

なお、結論からはじめに記載しますと、軽度難聴の聞こえをなるべく改善させるために重要になってくるのは、

  • 補聴器での聞こえの補い方
  • 補聴器の音の調整

の2つになります。

まずは、概要から初めていきますので、なるべく初めての方でも、わかりやすくお話していきます。

※ある程度、補聴器に関してわかっている方は、概要を飛ばしていただいても大丈夫です。お好きなように読み進めてみてください。

補聴器の概要

補聴器で聞こえを改善する。と考えた場合、主に補聴器で考えていく要素は、

  • 補聴器での聞こえの補い方
  • 補聴器の形状
  • 補聴器の性能
  • 補聴器の調整

の4つになります。

この4つにより、補聴器は、成り立っていますので、この4つさえ理解してしまえば、補聴器の事は、ほとんど理解する事ができます。

こちらは、概要という事で、補聴器の基本的な事をまとめていきます。

補聴器での聞こえの補い方

まず、補聴器で聞こえを改善していく場合、一番重要になるのが、この補聴器での聞こえの補い方になります。

この部分に関しては、軽度難聴の方の場合、補聴器をどの耳に装用するのか。という事になります。

片耳のみ装用するのか。それとも、両耳に装用するのか。というところですね。

仮に片耳に装用する場合は、左右どちらの耳に装用するのか。というところも入ります。

補聴器は、耳の状態が9割。という言葉もある通り、効果が出やすい耳に補聴器をつけた場合の聞こえの改善効果と効果が出にくい耳につけた場合の聞こえの改善効果は、天と地の差が出てしまいます。

この点に注意が必要です。

軽度難聴の方の場合、このセクションは、どの耳に補聴器をつけるのか。というところを示す。とだけ、覚えていただければ大丈夫です。

補聴器の形状

補聴器のカタログを開いていただくと色々な補聴器が出てくるかと思いますが、基本的に補聴器の種類は、耳にかけるタイプの耳かけ形補聴器、そして、耳の穴の中に入れて使用する耳あな形補聴器、の2つがあります。

補聴器の形状は、主に扱いやすさ。が関係してきます。この点は、扱いやすさが関係するところ、そして、自分にとって、扱いやすい補聴器を選ぶ事。の2つを理解していただければ大丈夫です。

なお、実際には、補聴器の形状には、聴力ごとに使用できる形状が異なります。

しかし、軽度難聴の方の場合、ほぼ全ての形状が使用できるため、ここのところは、考えなくても大丈夫です(ほぼ全ての形状が使えるため、考える必要がない)。

補聴器の性能

補聴器の性能は、今現在、金額に大きく関係する部分になります。補聴器は、車のようにグレードがあり、下のものから、上のものまで、あります。

この違いですが、下のものは、低下した聴力のところを補う基本機能のみがあるのに対し、

上のものになってくると、音を入れて聞こえを改善してくると気になりやすい一部の音を抑制する機能が入っていたり、騒がしくなってくると周囲の音に邪魔されて聞きたい人の声が聞こえない。という事が起こりやすくなってしまうのですが、そういった環境下でも、なるべく聞こえづらくならないように支援してくれる機能が入っています。

上のものになるとなるほど、補聴器から聞こえてくる音の快適性が上がったり、低下した聴力の部分を補うだけでは、改善しづらい騒がしい環境下での聞こえの改善。それを支援してくれるようになり、この点が、金額及び、性能の異なる部分になります。

補聴器の調整

補聴器の調整とは、低下した聴力の部分をどれだけ補うか。という部分になります。

今現在、補聴器は、ある程度、聴力別にどのぐらい聞こえを補うと良いのか。というのがわかってきており、聞こえの改善目標、もしくは、聞こえの改善状況を測定機器を使って調べたり、補聴器の調整ソフトを使って、知る事ができます。

この聞こえの改善値が聞こえの改善状況に大きく影響を与えるポイントでもあります。

軽度難聴の聞こえを改善するポイント

ここからが本編ですね。軽度難聴の方の聞こえを改善するポイントですが、

  • 聞こえの補い方
  • 補聴器の調整
  • 補聴器の形状
  • 性能は、どう考える?

の4つに分けて、記載していきます。

聞こえの補い方

軽度難聴の方の場合、聞こえの補い方の部分は、どの耳に補聴器を装用するか。という部分になります。

この点に関しては、表現が難しくて誠に申し訳ないのですが、仮に両方の耳に補聴器の適性がある場合、両方の耳に装用し、なるべく聞こえの改善ができるようにしましょう。

それが非常に大事なポイントとなります。

まず、片耳と両耳での聞こえの改善の違いは、このようになります。片耳のみ補聴器をつけた場合は、

  • 騒がしい環境下になった場合、極端にわかりづらくなりやすい
  • 改善していない片耳側からは、わかりづらいまま

という状況になる事が多くなってしまいます。

そのため、仮に両方の耳に補聴器を装用しても、大丈夫な耳であった場合は、両方の耳に補聴器を装用し、なるべくどの方向から話されても大丈夫なような状態にしたり、バランスよく聞こえの改善ができると、ベストです。

なお、両方の耳に補聴器を装用する場合、補聴器が2台必要になりますので、金額の面が気になる所ですが、その場合、高い補聴器を片耳につけるより、価格を抑えた補聴器を両耳につけていただいた方が聞こえの改善効果は、高くなります

それほど聞こえの改善効果は、変化しますので、その点にご注意ください。

補聴器の調整

ここから少し難しいお話が出てきます。補聴器の調整は、低下した聴力の部分をどれだけ補うか。という部分です。

この点に関してですが、補聴器を装用した状態の聞こえを調べる事ができる音場閾値測定(おんじょういきち測定)というものがあり、こちらを使って、聞こえの改善ポイントについて、お話していきます。

まず、結論から言いますと、軽度難聴の場合、このぐらいまで聞こえの改善ができると、聞こえにくさを抱えている部分での聞こえの改善がしやすくなります。

この表は、聴力検査の時の表と同じものを使っており、数値が上に行くと上に行くほど、聞こえの改善ができている事を示します。

音声の部分の改善ですが、500〜2000Hzの間が概ね35dBぐらいまで改善できると聞きにくさの改善は、しやすくなる傾向があります。

軽度の難聴の方の場合、35dBどころか30dB前後まで改善することも多々見られますので、この辺りまで、聞こえの改善ができると、ご自身にとって小さく感じていた人の声が聞きやすくなる傾向が出てきます。

そして、高い音の部分ですが、この部分もだいたいこのぐらいまで改善できると周囲の状況もわかりやすくなります。

この部分が低下していた場合、例えばチャイムの音がなっていたとしても、それに気がつかなかったり、アラーム系の音がしていたとしても、音がしている事、そのものに気がつかない事が出てきます。

この点は、だいたい35〜40dBぐらいまで改善すると、だいぶ聞きやすくなりますので、この辺りまで改善させられると、周囲の状況もかなりわかりやすくなります。

ですので、この点もこのぐらいまで改善するようにしましょう。すると周囲の状況を周りの人と共有する事ができます。

なお、音声に関して、少し細かいお話をしますと、軽度の難聴の方の場合、音声の聞こえの状況に関しては、上記のような傾向があります。

横軸の音の大きさが重要なポイントになるのですが

  • 70dB:少し声の大きい方の声の大きさ
  • 60dB:おおよそ普通くらいの声の大きさ
  • 50dB:ちょっと声の小さい方、3〜4mはなれた所の音
  • 40dB:小さい声の方

それぞれこのような意味を持ちます。

だいたい70dB、60dBに関しては、まだしっかりと音声が理解できる傾向が強いのですが、

50dBあたりから、急に聞きづらくなってきてしまい、それにより、困る傾向が出てきます。

では、その50dBの声の大きさを改善するのには、どのぐらい必要なのか。と言いますと、それがだいたい平均的に35dBぐらいになります。

そのため、この付近まで聞こえを改善できるようになると、聞きにくさの改善は、しやすくなります。

もちろん、補聴器をつける方は、感音性の難聴になりますので、耳が治る。というところまでは、行かないのですが、それなりに改善させることにより、今まで困っていたいくつかの部分を改善させる事は、できるようになります。

補聴器の形状

補聴器の形状ですが、軽度難聴の方の場合、オススメする補聴器の形状は、耳かけ形補聴器であれば、RIC補聴器(リック補聴器)。耳あな形補聴器であれば、CIC補聴器(シーアイシー補聴器)になります。

まず、このような聞こえの方の場合、注意したい事が一つあります。それは、低い音の聞こえが良いため、補聴器を装用すると、自分の声の不快感を感じやすい事です。

この不快感とは、補聴器を装用した際に自分の声が低く唸るように聞こえたり、低く響いて聞こえる感覚になります。

この感覚は、125〜500Hzの間で60dBの範囲で聞こえており、かつ、聞こえが良いと良いほど(数値が上に来ると来るほど)この不快感は、感じやすくなってしまいます。

そのため、なるべくこの不快感を軽減できる補聴器が良いのですが、それが、先程あげた、耳かけ形補聴器であれば、RIC補聴器、耳あな形補聴器であればCIC補聴器。になります。

この2つの違いは、上記に記載している通り、主に扱いやすさの違いになります。

CIC補聴器は、耳の中に入れて使用する補聴器ですので、物の邪魔にならず、そのまま使えるのですが、耳を閉塞するため、ちょっと自分の声が大きく聞こえたり、低く唸るように聞こえる感覚があります。

RIC補聴器の場合は、自分の声の不快感、声が大きく聞こえる感覚こそ軽減しやすいものの、耳の上にかけて使用する補聴器ですので、一部の人は、メガネやマスクの邪魔になる傾向があります。

また、電話をする際は、電話の受話器を上にずらして使っていただく必要があるため、少々使いづさらが出やすい傾向があります。

メガネやマスクは、使い方を気をつければ使いやすくすることもできますので、問題となりやすいのは、電話の部分になります。

こちらに関しては、実際に補聴器を見たり、試聴してみたりして、自分自身にとって、扱いやすいものを選んでいただければ、大丈夫です。

なるべくご自身にとって、扱いやすい形状のものを選びましょう。

補聴器の形状は、聞こえの改善効果に関しては、あまり関係ないのですが、扱いやすさ。も補聴器を使う上では、大事なポイントですので、こちらも記載してみました。

おまけ:性能は、どう考える?

補聴器の選定で悩ましいのは、性能です。正直、性能に関しては、金額差がだいぶ大きいので、出せる範囲内でお考えいただく事をオススメします。

まず、どの補聴器(どのグレード)でも基本的な聞こえの改善は、できるようになっています。

この基本的な改善というのは、聞きにくくなった聴力の部分を補う。という部分ですね。

金額の違いは、聞こえを改善していくと周囲の一部の音が気になりやすかったり、周りが騒がしいケースでは、周りの音に邪魔されることが多くなってしまうため、そういったものを軽減する機能の有無、または、効力の違いによるものです。

ですので、出せる方は、出していただいた方が、しっかりと聞こえを改善することにプラスして、快適性や邪魔されにくさが加わり、より聞こえの改善がしやすくなります。

しかし、いかんせん、金額の違いが非常に大きいため、その点は、出せる範囲内、もしくは、聞こえの改善効果と金銭的なバランス。その点をお考えになりながら、選定していただく事をオススメします。

実際の改善事例

軽度難聴の方の基本的な聞こえの改善については以上でお終いです。

大事なポイントをまとめてみますと

  • 聞こえの補い方:両耳装用で改善効果をだす
  • 補聴器の調整:改善できると良い部分まで改善する
  • 補聴器の形状:不快に感じにくい補聴器を選ぶ

ですね。

ただ、上記の内容だけですと、わかりづらい部分もあるかと思いますので、実際の聞こえの改善事例に関しても、載せてみました。

実際にどう聞こえを改善していったのか。その点に関して記載してみましたので、ご参考にしてみてください。

幼い頃から聞きにくさがあった方

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみていかがでしょうか

実際のアンケート

生まれつきの感音性難聴の方

ご相談される前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

実際のアンケート

両耳とも原因不明の感音性難聴の方

どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて(ご相談されてみて)いかがでしょうか

実際のアンケート

その他の改善事例

この他の改善事例に関しては、以下のところでまとめています。

また、お客様の声のみ、アンケートのみは、以下にまとめています。

まとめ

軽度難聴の方の聞こえの改善について、まとめてみました。

軽度の難聴の方の場合、大事になってくるのは、

  • 聞こえの補い方
  • 補聴器の調整

の2つになります。この2つに関して、しっかりと把握し、改善できるとそれなりに聞こえの改善は、できるようになります。

仮に両耳とも補聴器を装用しても大丈夫な耳であれば、両耳に装用し、そして、なるべく補聴器の調整では、聞こえが改善できると良い位置まで改善する。それができるようになると、それなりに聞こえの改善は、できるようになります。

感音性の難聴ともあり、耳が治る。というところまで行かない点は、誠に申し訳ないのですが、その中でも、なるべく聞こえを改善する事で、今まで困っていたいくつかの部分を改善させる事は、できるようになってきています。

こちらの内容が、聞こえにくさにお困りの方にお役に立ったのであれば、幸いです。

ABOUT ME
深井 順一
生まれつきの難聴者が対応している補聴器専門店、パートナーズ補聴器、代表。難聴の体でもなるべく人生を楽しめるように。という考えのもと、お店のサービスを考え、聞こえにくさにお悩みの方を補聴器で改善しています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”へどうぞ。お店に来た"お客様の改善事例は、こちら”に記載しています。最近は、Yourtubeにて、動画による解説も始めました。
【聞こえにくさにお悩みの方へ】完全予約制の聞こえの改善相談、実施中

聞こえにくい事でお悩みだったり、使用されている補聴器が不調。など、聞こえにくさによるお困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。

例えば

  • 補聴器は初めてで、どう聞こえを改善すると良いか、聞いてみたい
  • 自分の聞こえを改善する際のポイントや問題点を聞いてみたい
  • 上記の説明を聞いた上で、実際に補聴器も体験してみたい

このようなご希望がございましたら、当店では完全予約制の無料相談をしていますので、お気軽にご利用ください。

仮に補聴器に関して、試してみたい。という場合は、補聴器無料お試しセットもございますので、実際に日常生活や職場でご体験いただいただく事もできます。

それを体験してから、改めて補聴器について、お考えていただいても構いません。

当店は、完全予約制にして、ご相談を承っておりますので、もし、ご希望の方がいらっしゃいましたら、まずは、お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

なお、お店のサービスやお客様の実際の改善例は、以下の通りとなります。

当店の特徴お客様の改善事例