高音漸傾型の耳を補聴器で改善

高い音が聞こえにくい聴力を補聴器で改善するために

こちらは、主に低い音は、聞こえているけれども、中音域から高い音にかけて、聴力が低下している方をどう補聴器で改善していくと良いか。

その点について、まとめたページとなります。

こちらで記載していくのは

  • 高い音が聞こえにくい方の聞きにくさ
  • 高い音が聞こえにくい場合の補聴器での改善ポイント
  • 実際の聞こえの改善事例

この3つになります。

もし、同じような聞こえの方で聞きにくさにお悩みの方は、参考にしてみてください。

高い音が聞こえにくい方の聞きにくさ

高い音が聞こえにくい方の聴力は、主にこのような状態になります。

低い音は、まだある程度、聞こえており、中央から高い音(2000Hz〜)にかけて、徐々に聴力が低下してくる耳の状況ですね。

このような聞こえの場合、聞こえているところと、聞こえにくいところが結構、分かれる傾向があり、例えば、家の中では、あまり困らないけれども、仕事場だと、困る。という事が起こりやすくなります。

まず、こういった聞こえの方の特徴ですが、このような場面で、聞きにくさを感じやすくなります。

対面でのお話に関しては、聞きやすい人とそうでない人に分かれやすく、声が小さい方や、あまりはっきり話さない方の声は、わかりづらい。という風になりやすくなります。

また、このような聞こえの場合、離れたところからの呼びかけや音。これらも、わかりづらくなってきます。

音は離れると急激に音量が小さくなり、呼ばれたとしても、気がつかなかったり、離れたところからお話しされると、何を言っているのか、よくわからなかったりする事が増えます。

そして特に高い音が関連する部分。アラーム系の音などは、鳴っていても気が付かない事も増えてきます。

離れたところからの音は、気がつかない事が結構、増えてくるのも、このような聞こえの方の特徴の一つです。

それ以外には、周囲が騒がしかったりすると、周りの音に邪魔されて、お話の内容がわかりづらくなってしまったり、複数の人とのお話では、距離が離れたり、声が小さい方がいると、グループの中での話がわかりづらくなってしまう事も出てしまいます。

このような聞こえの方の場合、意外に聞こえている部分もあるのですが、それと同時に聞こえていない部分もあるのが、特徴ですね。

高い音が聞こえにくい場合、補聴器で聞こえを改善ポイントは?

ここからは、実際にどう聞こえに関して、改善していくと良いのか。その点について、記載していきます。

補聴器で聞こえを改善していく場合、聞こえの改善に貢献しやすい部分というのがあり、結論から記載しますと

  • 補聴器での聞こえの補い方
  • 補聴器の調整

この2つが関係しやすくなります。

実際には、ちょっと特殊な耳になりますので、補聴器の形状も考えていく必要があるのですが、それも含めると3つですね。

ただ、このページに関しては、補聴器が初めての方でも、なるべくわかるようにするため、まず補聴器の概要から記載していきます。

※補聴器に関して、ある程度、理解されている方は、改善のポイントからお読みください。

補聴器の概要

補聴器で聞こえを改善する。と考えた場合、主に補聴器で考えていく要素というのは、

  • 補聴器での聞こえの補い方
  • 補聴器の形状
  • 補聴器の性能
  • 補聴器の調整

の4つになります。

補聴器は、主にこの4つによって成り立っていますので、この4つさえ理解できれば大丈夫です。

補聴器での聞こえの補い方

こちらでいう補聴器での聞こえの補い方。というのは、どのように自分の耳を補聴器で補っていくのか。の全体像になります。

高い音が聞こえにくい方の場合、こちらは、片耳に補聴器を装用するのか。それとも両耳に補聴器を装用するのか。という部分になります。

仮に片耳のみ補聴器を装用する場合、左右、どちらの耳に装用するのか。というところも入ります。

補聴器は、耳の状態が9割。という程、耳の状況により、聞こえの改善状況は大きく変化します。

中には、補聴器を装用しても、聞こえがあまり改善されない耳もありますので、どのように補聴器で聞こえを補うのか。という部分は、非常に大事な部分になります。

このセクションに関しては、どの耳に補聴器を装用するのか。というところを示す。とだけ、覚えていただければ大丈夫です。

補聴器の形状

補聴器のカタログを開いていただくと、色々な補聴器があるかと思います。

その中で補聴器の形状というのは、大きく分けると、耳にかけて使用する耳かけ形の補聴器と耳の穴の中に入れて使用する耳あな形補聴器。の2つがあります。

補聴器の形状は、主に扱いやすさ。が関わってきます。

ですので、自分にとって、扱いやすい補聴器は、何か。という視点で、形状に関しては、選んでいただくと、ご自身にとって、扱いやすい補聴器を得やすくなり、結果、スムーズに補聴器を活用しやすくなります。

補聴器の性能

今現在、補聴器というのは、上記のようにいくつかクラス別に分かれており、それぞれ3つか4つぐらい、一つの補聴器にグレード(クラス)があります。

そのグレードごとに性能および、金額が変化する状態になります。

下のものは、低下した聴力の部分を補うもののみ付いている事が多く、

上のグレードになると、先ほどの機能にプラスして、聞こえを改善する過程で、気になりやすい音を抑える機能が付いていたり、騒がしい環境下で、なるべく聞きにくくならないようにする機能が付いていたりします。

補聴器は、聞こえを改善するために、聴力低下した部分に音を入れて、聞こえを改善するのですが、それだけですと、騒がしい環境下では、周囲の音に邪魔されてしまい、聞きにくさが出てしまったり、聞こえを改善する過程で、色々な音が聞こえるようになってきますので、一部の音が、不快に感じる事もあります。

ですので、それらの部分を抑える機能。支援してくれる機能があると、それだけ、金額が大きくなります。

これが、補聴器の性能になります。

補聴器の調整

補聴器の調整とは、低下した聴力の部分にどのぐらい音を補えると良いのか。という部分になります。

この部分は、非常に重要で、補聴器による聞こえの改善効果は、この補聴器の調整が、8割を占めます。

そして、なるべくしっかりと改善していくためには、

  • 自分の聴力に対し、補えるとよい数値を理解する
  • 補聴器での聞こえの改善状況を把握できるようにする

この2つが、聞こえを改善する上で、非常に重要になってきます。

今現在、補聴器は、ある程度、聴力別にどのぐらい聞こえを補えると良いのか。というのがわかってきています。

聞こえの改善目標値、もしくは、聞こえの改善状況をは、測定機器を使って調べたり、補聴器の調整ソフトを使って、知る事ができます。

この部分で聞こえの改善がほぼ決まるため、ここの部分は、難しいのですが、なるべく理解できると、それだけ、ご自身の聞きにくさを改善させる事に繋がります。

高い音が聞こえにくい場合の改善ポイント

さて、本編ですね。高い音が聞こえにくい方の聞こえを改善するポイントとしては、

  • 補聴器での聞こえの補い方
  • 補聴器の調整
  • 補聴器の形状

の3つがあります。

以下、この3つについて、記載していきます。

補聴器での聞こえの補い方

高い音が聞こえにくい方の場合は、どの耳に補聴器を装用するか。という部分になります。

この点に関しては、表現が少し難しいのですが、両耳とも補聴器が適合するのであれば、両耳に補聴器を装用して、聞こえを改善させるのが、一番ベストになります。

片耳のみ補聴器を装用した場合と両方の耳に補聴器を装用した場合での違いは、上記の通りになります。

主な違いは、

  • 騒がしい環境下では、片耳になるとより聞きにくくなる
  • 補聴器をつけていない側からのお話は、わかりづらいまま

の2つがあります。

聞こえにくさをなるべく無くしていく場合は、両耳に補聴器を装用し、バランスよく改善していくことが大切になります。

そうする事で、どこから話されても、わかりやすくなったり、かつ、騒がしい中での聞き取りの改善も、なるべく落ちないようにする事ができます。

なお、補聴器を両方につけるとなると、金銭面が心配な方もいらっしゃるかと思います。

その点に関してですが、良い補聴器を片方につけるのではなく、価格を抑えた補聴器を両方につけていただく方が、聞こえの改善効果は、良くなる傾向があります。

その点に注意して補聴器に関しては、選んでいきましょう。

補聴器の調整

ここから内容が少し難しくなってきます。

補聴器の調整に関しては、補聴器を使用した状態を可視化する事ができる音場閾値測定(おんじょういきち測定)というもので、表現していきます。

補聴器の世界には、補聴器の使用状況を可視化する測定があり、それが、上記の音場閾値測定というものです。

全体的に35dBぐらいまで、改善できると聞こえの改善は、しやすくなります。

こちらで表現したとしますと、まず、全体的に改善できると良い数値というのは、このぐらいになります。

いくつかポイントをお話ししますと、低い音に関しては、ある程度、聞こえている場合、補聴器なしの状態より、下がらないようにする事が大事になってきます。※一マスくらい違う程度なら、許容範囲です。

そして、音声の部分は、500〜2000Hzあたりが関係しやすいため、なるべくこの辺りは、35dBぐらいまで改善できると聞こえにくさに関しては、改善しやすくなります。

そして、高い音の部分については、だいたい40dB前後まで全体的に改善できるようになると、周囲のアラーム系の音については、わかりやすくなり、離れていても、だいぶ気づく事が増えます

高い音に関しては、音声の聞き取りにも影響するため、あげても大丈夫なのであれば、改善度を上げるためにも、あげられると良い部分ですね。

音声の部分に関して、少し補足をしますと、高い音が聞こえづらくなっている方のそれぞれの音声のレベルの聞きにくさは、おおよそこのぐらいになる事が多いです。※実際には、聴力によって、変わります。

70dBは、90%の理解、60dBは、75%の理解なので、結構、理解できたりするのですが、50dBから半分以下なので、かなり聞きづらくなります。

だいたい50dBぐらいから急激に聞きにくくなる事が多く、その事から、少し小さい声の方の音量がわかりづらかったり、離れたところから呼ばれたり、話されたりすると、急にわかりづらくなる傾向があります。

この50dBあたりの聞こえを改善するのに必要な数値というのが、だいたい全体的に35dBぐらい必要になってきたりします。

そのため、そこぐらいまで全体的に聞こえが改善できると、聞きにくさを感じているいくつかの部分で改善される傾向があります。

どうしても感音性難聴。ということもありますので、耳が治る。というところまでは、いきません

しかし、上記の数値くらいまで改善できると、聞こえの改善度は、だいぶ上がりやすくなります。

補聴器の形状

補聴器の形状は、補聴器の扱いやすさ。に関係する部分です。

結論から記載しますと、低い音が聞こえており、高い音が聞こえづらい方の場合は、耳かけ形補聴器では、RIC補聴器(リック補聴器)、耳あな形補聴器では、CIC補聴器(シーアイシー補聴器)がお勧めです。

まず、このような聞こえの方の場合、低い音の聞こえが良いため、補聴器を装用すると、自分の声が大きく聞こえたり、低く唸るような感覚で聞こえる事が多くなります。

この感覚は、耳を塞ぐことによって起こる感覚ですので、補聴器以外にも、耳栓をしたり、耳の中に水が入ったりすると感じる感覚です。

この感覚は、125〜500Hzの間が60dBの範囲内の人は、感じやすく、かつ、この部分の聞こえが良いと良いほど、感じる不快感は、強くなります

そのため、この感覚を軽減できる補聴器がこのような聴力の方の場合は、使いやすくなるのですが、それが、先ほどのとRIC補聴器とCIC補聴器です。

RIC補聴器は、耳にかけて使用する補聴器ですので、耳を塞いだ時の不快感が少ないのが利点ですが、耳の上にかけて使用する補聴器ですので、マスクやメガネ、電話をする際に少し癖がある補聴器です。

メガネやマスクは、付け方を工夫すれば、ほとんど問題なく活用できますので、電話が問題なくできるか。が、この補聴器の場合のポイントになります。

CIC補聴器は、耳の中に入れて使用する補聴器になりますので、ものの邪魔にならない。という利点があります。先ほどのマスクやメガネの邪魔にならず、かつ、電話も今まで通り、スムーズに行う事ができます。

ただ、耳を塞ぐ感覚がRIC補聴器より強く出るため、その感覚になれるのか。少しこもったとしても、この形状が良いか。というところがポイントですね。

どの補聴器が良いのか。というところについては、実際に補聴器を使わせてもらい、経験していくと良いです。

例えば、RIC補聴器に関して使ってみたけれども、思いの外、メガネやマスクの邪魔にならず、電話もスムーズにできた。という事であれば、それでも良いですし

CIC補聴器は、不快感が強くなりやすい。と聞いていたけれども、実際にやってみたら、このぐらいなら使える範囲内。という事もあります。

実際に補聴器を経験してみる事によって、色々な事がわかってきますので、その中で、ご自身が使いやすいものを選んでいけると、ご自身にとって、良い補聴器を選びやすくなります。

おまけ:性能は、どう考える?

補聴器の選定で悩ましいのは、性能です。正直、性能に関しては、金額差がだいぶ大きいので、出せる範囲内でお考えいただく事をオススメします。

まず、どの補聴器(どのグレード)でも基本的な聞こえの改善は、できるようになっています。

この基本的な改善というのは、聞きにくくなった聴力の部分を補う。という部分ですね。

金額の違いは、聞こえを改善していくと周囲の一部の音が気になりやすかったり、周りが騒がしいケースでは、周りの音に邪魔されることが多くなってしまうため、そういったものを軽減する機能の有無、または、効力の違いによるものです。

ですので、出せる方は、出していただいた方が、しっかりと聞こえを改善することにプラスして、快適性や邪魔されにくさが加わり、より聞こえの改善がしやすくなります。

しかし、いかんせん、金額の違いが非常に大きいため、その点は、出せる範囲内、もしくは、聞こえの改善効果と金銭的なバランス。その点をお考えになりながら、選定していただく事をオススメします。

実際の聞こえの改善事例

高い音が聞こえづらい方を補聴器で改善するポイントについては、上記の3つになります。

  • 補い方:対象であれば両耳装用
  • 調整:なるべく補えるところは、補う
  • 形状:不快感を感じやすいので感じにくいもので

それぞれポイントを記載してみると、このような状態ですね。

ただ、こちらの内容だけでは、わかりづらいところもあるかと思いますので、実際に聞こえを改善した事例に関しても、載せてみました。

もし、お悩みの方などいらっしゃいましたら、こちらも参考にしていただければと思います。

生まれつきの感音性難聴の方

  • 補聴器:初めて
  • 改善:両耳にCIC補聴器
  • 備考:他店でうまく聞こえを改善できず

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート

原因不明の感音性難聴により聞きにくくなった方

  • 補聴器:初めて
  • 改善:両耳にCIC補聴器

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート

老人性難聴により聞きにくくなった方

  • 補聴器:初めて
  • 改善:両耳にCIC補聴器

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート内容

そのほかの改善事例

こちら以外の改善事例は、

こちらにもあります。ご参考にどうぞ。

なお、お客様の声のみ、アンケート用紙のみの場合は、以下にまとめています。

まとめ

低い音は、聞こえており、高い音になるにつれ、聴力が低下する方を補聴器で改善するための内容について、まとめてみました。

このような聞こえの方の場合、仮に両方とも補聴器が合うのであれば、両方とも補聴器を装用していただき、後は、改善できる部分は、しっかりと音を入れる。

そうする事によって、聞きにくさの改善は、しやすくなります。

もちろん、補聴器は、まだ耳が治る。というところまで行っていないため、それでも聞きにくさが出てきてしまう部分は、誠に申し訳ありません。

ただ、しっかり聞こえを改善する事で、より楽に生活できたり、聞きにくい事による負担、お悩みを軽減する事はできます。

私の所でも、聞こえの改善のご相談はしておりますので、ご希望の方は、お問い合わせページより、お問い合わせください。

お店の内容、サービスは、上記の通りです。

こちらの内容が参考になったのであれば幸いです。

ABOUT ME
深井 順一
生まれつきの難聴者が対応している補聴器専門店、パートナーズ補聴器、代表。聞こえにくさを抱えている方が、聞こえを改善し、より良い生活ができるようになるお店。という考えのもと、お店の内容やサービスを考え、補聴器による聞こえの改善をしています。書いている人の詳細は、”書いている人のページ”へどうぞ。お店に来た"お客様の改善事例は、こちら”に記載しています。最近は、Yourtubeにて、動画による解説も始めました。
聞こえにくくて、プライベートや仕事でお悩みの方へ

聞こえにくい事でお悩みだったり、使用されている補聴器が不調。など、聞きづらくてお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

当店では、補聴器を初めてお考えになる方や他の場所でうまくご相談できなかった方でも、安心してご相談できるよう、完全予約制にして、補聴器のご相談をしています。

聞こえの改善相談を行い、実際に日常生活や職場で使ってみて、補聴器があると良い。あると生活が楽になる。という方のみ、ご自身に合った補聴器を提供しています。

当店でのご相談を希望される場合は、まずは、お問い合わせフォームより、ご連絡ください。

聞こえの改善方法については、【まとめ】聴力別、補聴器で聞こえを改善させる方法に、まとめており、そして、お店の内容やお客様の実際の改善事例は、以下の通りとなります。

当店の特徴お客様の改善事例