両耳とも難聴の聴力別、改善

左右の聴力が大きく異なる耳を補聴器で改善する3つのポイント

こちらでは、左右の聴力が大きく異なる耳。例えば、片方は、まだ聞こえていて、もう片方は、全く聞こえない耳の場合、どう聞こえを改善していけると良いのか。その点に関してまとめていきます。

左右の聴力が異なる場合、聞こえが大きく低下している耳側が聞きにくさを感じやすいため、こちら側が改善されると、それだけ、聞こえの改善度が上がりやすくなります。

補聴器で聞こえを改善する際に関わる要素は、

  1. 聞こえの補い方
  2. 補聴器の形状
  3. 補聴器の性能
  4. 補聴器の調整

の全部で4つです。

その中でも、改善に影響しやすい部分は、①、②、④の部分になります。

こちらでは、このような聞こえの方がどういった所に困りやすく、その部分をどう改善していけると良いのか。

その点に関して、まとめていきます。

当店では、聞こえにくさにお困りの方へ、聞こえの改善相談を行っています。お店の詳細は、パートナーズ補聴器の特徴をご覧下さい。

目次

左右の聴力が大きく異なる方の聞きにくさ

まず、このような方の大きな特徴は、

  • 聞こえない耳側からの声、音は、ほぼ気がつかない
  • 騒がしい環境下での会話に困りやすい
  • 小さい声、離れた所からの会話がわかりづらい

の3つがあります。

対面でのお話に関しては、聴力や状況にもよりますが、しっかりお話ししてくれる方であれば、わかることもあるのですが、声が少し小さかったり、滑舌があまりよくないと聞きにくさを感じやすくなります。

また、騒がしい環境下では、全体的に聞きにくさを感じやすくなります。

そして、複数の人とのお話では、聞こえない耳側がほぼ死角になることが多く、その方向からの音、あるいは、話す人の声は、かなり聞きにくさを感じやすいです。

この点は、距離が離れたりしても、だいぶお話、音に関しては、聞こえなくなってしまうことが多くなりますので、聞きにくい側を中心として、聞こえにくさが強くなりやすいという特徴があります。

このような傾向が出てくるのが、こういった聞こえの方になります。

補聴器での聞こえの改善ポイントは?

さて、ここから本題になります。

冒頭に記載した通り、補聴器で聞こえを改善していく際、影響する要素は、

  1. 聞こえの補い方
  2. 補聴器の形状
  3. 補聴器の性能
  4. 補聴器の調整

の4つがあるのですが、このような聞こえの方の場合は、①、②、④が改善の鍵を握ります。

そして、特に①と④の二つにより、聞こえの改善の8割が決まってしまいますので、聞こえを改善していきたい場合は、ここの部分を押さえるようにしていきましょう。

ポイント①聞こえの補い方

聞こえの補い方と言われると、わかりづらいかと思いますが、こちらは、どのように聞こえを改善するのか。という全体像の部分です。

仮に左右の聴力が異なる耳の方の場合、

  • 一般的な補聴器を両方の耳に装用する
  • バイクロス補聴器で聞こえを改善する

の2つの改善方法があります。

この2つの大きな違いは、聞こえない耳側を補聴器で補えるのか。補えないのか。になります。

補える場合は、一般的な補聴器を両方の耳に装用した方が聞こえを改善しやすく、仮に補えない場合は、バイクロス補聴器を装用して、聞こえを改善できると、改善度を上げやすくなります。

このような聞こえの方で気をつけなければならないのは、こういった聞こえの方は、聞こえにくい側に補聴器を装用しても、聞こえを補ないことが大半です。

そのようなケースは、バイクロス補聴器で聞こえを改善できると良いです。

バイクロス補聴器とは、まだ聞こえている耳側は、補聴器の役割をして聞こえの改善を行い、聞こえを補えない耳側はクロスという機器をのせて、聞こえる耳側に音を転送して聞こえを改善させる特殊な補聴器です。

補聴器での改善は、つけている側は、改善されますが、つけていない側は、改善されにくく、聞きづらさが残るケースが多いです。そこがより改善されやすくなるか、そのままかの違いですね。

片方の耳に補聴器を装用して聞こえを改善する方法とバイクロス補聴器で改善する方法では、聞こえる音の範囲の改善度が異なります。

上記に記載した通り、このような聞こえの方の場合、どうしても聴力低下が大きい耳側からの音声や音、そういったものに気がつきにくく、聞きにくさが出やすいです。

ですので、その部分を改善しやすい補聴器で改善できると、それだけ、聞こえの改善度も上げやすくなります。

※左右の聴力が異なる場合、できれば、両耳とも補聴器での聞こえの改善効果が得られるのか。を調べた方が良いです。効果を得られる場合は、両耳に装用する方がよく、仮に片側が得られない場合は、バイクロス補聴器の方が、聞こえを改善しやすくなります。

ポイント②バイクロス補聴器の形状

こちらからは、仮にバイクロス補聴器を装用して聞こえを改善していく事を前提にお話を進めていきます。

バイクロス補聴器というと、特殊な補聴器なので、形も特殊?と思いがちですが、基本的に補聴器の形は、どれも、一般の補聴器と同じです。

また、補聴器の形状は、扱いやすさに影響しますので、ご自身が使いやすいタイプを選んでいただければ大丈夫です。

バイクロス補聴器には、今現在、

  • 耳の中に入れて使用する耳あな形補聴器
  • 耳にかけて使用する耳かけ形補聴器

の2つがあります。

まず、耳あな形のタイプですが、それがこちらです。

こちらの利点は、耳の中に補聴器が入るため、メガネやマスクの邪魔になりません。

さらに電話に関しても、そのまま行えるため、電話のしやすさもあります。

逆に欠点は、耳の中をしっかり塞ぐため、閉塞感を感じたり、自分の声が大きく聞こえやすい。という欠点があります。

聞こえる耳側のこ低い音の聞こえが良い場合、補聴器を装用した時の閉塞感、自分の声が大きく聞こえる感覚を感じやすくなります。

この形状は、電話をよくする方だとか、メガネやマスクなどの邪魔にならない補聴器が良い。という方にオススメです。

耳にかけるタイプのRIC補聴器は、このような形をしており、こちらの良い点は、閉塞感や自分の声が大きく聞こえる感覚を軽減しやすい事です。

赤いマークのところに補聴器があります。

逆に欠点は、耳の上にかけて使用しますので、メガネやマスクなどの耳に重なるものの邪魔に少しなりやすい事です。

メガネやマスクは、使い方次第で、気にならなくなるのですが、人によっては、少々、邪魔に感じやすいかもしれません。

また、電話の場合は、音を拾う位置が上になりますので、受話器を上にずらして、電話する必要があります。

ですので、少々、電話に関しては、しづらくなる傾向があります。

この形状は、耳につけた時の不快感、自分の声が大きく聞こえる感覚が軽減されやすい使いやすさの部分がありますので、補聴器を初めて使う方にオススメの形状です。

バイクロス補聴器には、いくつか形がありますが、どちらにしても、ご自身が使いやすいものを選べれば、それが一番良い事です。

ポイント③補聴器の調整

補聴器の調整とは、どこまで聞こえを改善するか。という聞こえの改善の根本となる部分です。

バイクロス補聴器も、一般的な補聴器と全く同じで、今現在、聴力ごとにどのぐらいまで聞こえを改善できれば良いかは、ある程度、わかってきています。

補聴器の調整で、聞こえを改善していくポイントは、

  • 自分自身の聞こえの改善状況を把握できるようにする事
  • どこまで聞こえが改善できると良いのかを知る事

の2つです。

自分自身の聞こえの改善状況を把握できるようにする事

はじめに大事になってくるのが、自分自身の聞こえの改善状況を把握できるようにする事です。

補聴器は、装用して、聞こえる感覚こそわかるのですが、どこまで聞こえが改善されているのか、このぐらいの感覚で良いのか。その判断は、感覚のみでは、非常にしづらくなります。

比較的、簡単に現状を知れるものとしては、

  • 補聴器の調整画面
  • 音場閾値測定(おんじょういきち測定)

の二つがあります。

今現在、補聴器は、パソコンを使って調整しており、上記のように、現在出ている音の強さと、聴力から目標値を出して、今現在、どういった聞こえの改善状況なのか。を表現してくれます。

それ以外には、補聴器を使った状態でどのぐらい聞こえているのか。を測定する測定器があるのですが、それが音場閾値測定(おんじょういきち測定)です。

こちらは、目標値こそセルフですが、どの周波数がどのぐらい聞こえが改善されているのかがわかりやすく、現状の改善状況を把握しやすい測定になります。

どちらでも、大丈夫ですので、現状を把握しつつ、聞こえを改善していけると、聞きにくさの改善は、しやすくなります。

どこまで聞こえが改善できると良いのか(音場閾値測定版)

ここから、どこまで聞こえが改善できると良いのか。そのポイントについて、記載していきます。

記載している聴力をベースにお話をさせていただくと、改善できると良い部分は、おおよそ35dBぐらいです。こちらは、補聴器の改善効果を可視化できる音場閾値測定で、表現しています。

500〜2000Hzは、音声の改善に大きく関与するため、なるべくここの部分は、改善させたいところです。

ポイントを記載すると、500Hz〜2000Hzは、音声の改善に関与することが多いため、この部分は、できれば、改善目標値である35dBぐらいまで改善できると良いです。

35dBぐらいまで全体的に改善できると、これらの部分を全体的に改善しやすくなります。

このぐらいまで聞こえが改善できるようになると、対面でのお話も、距離が離れた場合に起こりやすい聞きにくさも、改善しやすくなります。

高い音の部分も、35〜40dBぐらいまで改善できると、だいぶ周囲の状況に気付きやすくなります。

さらに高い音に関しては、できれば、35〜40dBまで改善できると良いです。

この辺りを上げられるとアラーム系の音に気づきやすくなったり、音声の明瞭性を上げやすくなります。

そうなると全体的にこのぐらいまで改善することになるのですが、この辺りまで改善できるようになると、聞きにくさの改善に繋がりやすくなります。

なお、バイクロス補聴器の場合、この聞こえの改善度が、聞こえない耳側の聞こえにも強く影響するため、なるべくしっかり改善できるようにしましょう。

そのようにできると、聞こえにくい耳側からの聞こえも、だいぶ良くする事ができます。

左右の聴力が異なる方の実際の改善事例

ここからは、実際の改善事例に関して、記載していきます。

左右の聴力が異なるケースは、実に様々なケースがあるため、実際には、耳の状況により、改善が異なります。

異なる難聴で聞きにくくなった方(初めて)

  • 補聴器:初めて
  • 改善:バイクロス補聴器
  • 備考:聴力低下した側が補聴器では、効果が得られず

ご相談される前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート内容

両耳とも生まれつき感音性難聴の方①(買替え)

  • 補聴器:買換え(他店で補聴器を購入)
  • 改善:バイクロス補聴器
  • 備考:聴力低下した側が補聴器では、効果が得られず

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート

両耳とも生まれつき感音性難聴の方②(買替え)

  • 補聴器:買換え(他店で補聴器を購入)
  • 改善:一般的な補聴器を両耳装用
  • 備考:聴力低下が大きい耳側は、補聴器で補えるため、両耳装用

ご相談前は、どのような事でお悩みでしたか

実際に補聴器をお使いになってみて、いかがでしょうか

他にも似たような販売店があったのに関わらず、当店で購入された理由は、何でしょうか?

実際のアンケート

このほかのケースは?

こちら以外のケースに関しては、

にも、まとめています。

左右の聴力が異なる耳の方のお客様のアンケートは、こちらの通りです。

なお、お客様の声のみ、アンケート用紙のみの場合は、以下にまとめています。

まとめ

こちらでは、左右の聴力が大きく異なる方の聞こえの改善について、まとめてみました。

左右の聴力が大きく異なる場合、聴力低下が大きい耳側の聞こえをどう改善するかが非常に大事になってきます。

その方向からの音や音声が聞きにくさに繋がりやすいためです。

基本的には、両方の耳に補聴器を装用して聞こえの改善効果が得られる耳であれば、両方に補聴器を装用して、改善していくのが良いのですが、残念ながら、あまりにも聴力低下が大きいと補聴器の改善効果は、得られないことが多いです。

その場合、バイクロス補聴器というものが今現在はありますので、こういった機器で、まだ聞こえやすい耳側も、そして、聴力低下が大きい耳側も改善できると、聞きにくさの改善に繋がりやすくなります。

そして、補聴器の調整のところでは、なるべく改善目標値まで改善する事をオススメします。

無理をしていただく必要はないのですが、改善目標値付近まで改善できると、聞こえにくい耳側も、まだ聞こえている耳側も、聞こえの改善がしやすくなります。

これらのことをしても、残念ながら耳が治るというところまでは、いきません。

しかし、なるべく聞きにくさを軽減し、今まで感じていた不自由な部分を減らすことは、できるはずです。

こちらの内容が少しでも、お役に立ったのであれば幸いです。

お困りごとがございましたら、お話をお聞かせください

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

このお店では、別の場所でお困り事や補聴器のご相談がうまくできなかった方や、お店でのご相談や補聴器を使う事に関して、不安を感じている方。

主にこのような方へ、お一人お一人の状況や価値観を理解しながら、その方、その方に合わせた補聴器のご相談や聞こえの改善を行なっています。

もし、聞こえにくさにお困りの方や使用している補聴器が不調な方がいましたら、お話をお聞かせください。お一人でお悩みにならず、お気軽にご相談いただければ幸いです。

ご相談ごとがございましたら、まずは、お問い合わせフォームより、ご連絡願います。

なお、このお店の内容や場所、聞こえの改善内容については、以下にまとめています。