睡眠・運動・食事

運動は難聴の人を救うかもしれない

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

最近、健康に気を使い始め、さらに、個人的には、「健康であるだけで、人生勝ち組」そんな風にまで思うようになってきました。

どんなに時間があっても、どんなにお金があっても、健康でなければ、それを有効活用する事はできません。

不健康になったり、病気になれば自分の体と常に格闘し続ける事になり、時間とお金は、病気を治療するために使われたり、延命するために使われる。これでは何のためにお金を貯めてきたのか、生活してきたのか。よく分からなくなってしまいます。

そこで、少しずつよくしていくために調べていくのですが、運動に関して有名な本に「脳を鍛えるには、運動しかない」という本があります。

この本の内容は、本のタイトル通り「脳を鍛えるには、運動しかない」そのままになります。運動すると成績が上がる。頭脳明晰になる。このような内容ですね。

もちろん、これだけではなく、運動する事によるメリット。というのがふんだんに入れられているのですが、その中でも、個人的に注目しているのは、ストレスを緩和させる、さらに鬱を和らげる、不安を軽減する(パニックを避ける)。という部分です。

私の目的は、「難聴の体でも、よりよく生活できるようになる」こちらですので、自分の状況をより改善するもの。健康になれそうなもの。そういったものはどんどん取り入れたいと考えています。

ただ、この内容を難聴者。という観点で見ると、また少し異なる視点が出てきます。それは、難聴の方にとって、運動は救世主になるかもしれない。という事です。

脳を鍛えるには、運動しかない

この本のメインテーマは、タイトル通り「脳を鍛えたければ運動するのが良いよ」という事です。そして、その本当の目的は、脳を育て、良い状態を保つ。これが本テーマになります。

テストを受ける前にちょっと息が切れる。心拍数が上がる運動をするだけで(本の中では、ジョギング)、テストの成績が上がったところから、本書はスタートするのですが、運動する事によって得られる効果は、成績が上がるだけではなく、ストレスの緩和、うつの抑制、さらに不安を軽減する。そのような部分にまで、効果が及びます。

それ以外にも依存症に関してどう作用するのか。というところにまで書かれており、運動する事で、どんなことが起こるのか。これに関して、しっかりと記載してある本ですね。

だいぶ有名な本になりますので、知っている人は、知っているかもしれません。

頭をよくしよう!と考えると普通は勉強する。とか、よく寝る。というような部分を思い浮かべますが、実は、運動する事でも脳を良い状態に保つことができる。という事ですね。

よく文武両道の人がいますが、逆に言えば、運動をしているからこそ、頭が良いのかもしれません。確かにスポーツをやっている方、常に体を動かしている方は、勉強が得意か、得意じゃないかはさておき、頭の回転が早い人が多いな。という印象はあります。

運動はそれだけ脳にとってよく。さらに運動する事で、ストレスの緩和、うつの抑制、不安の減少。依存症からの脱却(結構大事)。こういった効果がある事もわかってきました。

依存症からの脱却も個人的には、大事な要素で、今の社会、正直、依存症の全盛期です。食べ物の砂糖(ショ糖)、小麦粉は中毒症状を起こしますし、タバコやお酒は、中毒の塊。さらに、スマホ、そしてゲーム、スマホゲーム、パチンコ、ギャンブル。

依存症にならないものの方が少ない時代になり、これでもかという程、依存症漬けにしたがるこの社会は、少し異常にも思えます。

逆に言えば、いかにこのような依存症、中毒症状を出すものから、身を守るか。近くに寄せないようにするか。が大事にもなってきました。

その観点からも、運動は、すごく有効。という事です。

本を読んで感じた一筋の光

私がこの本を読んで感じたのは、難聴の方にとって、運動はもしかしたら、救世主になるかもしれない。という事です。

大きな要素は、先ほどあげた

  • ストレスの緩和
  • うつ症状を和らげる
  • 不安の解消(パニック障害を避ける)

の3つの部分ですね。これらは、難聴の方にとっても、非常に身近にある存在で、より良くしていけると良い部分でもあります。

ストレスの軽減

まず初めは、ストレスの軽減ですね。ストレス性の難聴があるように、ストレスの軽減は、難聴の方の場合、とても身近にあるものです。

ストレスにより、難聴になった方も多く、代表格は、突発性難聴、メニエール病です。女性の場合は、低音障害型感音難聴もあり、聴力低下のほか、耳鳴りが発症したり、めまいが起こります。

ストレス性の難聴の怖いところは、難聴以外にも耳鳴りやめまいが発生するケースがあることです。意外に思われるかもしれませんが、生まれつき難聴の方の場合、耳鳴りやめまいはないケースもあります。

例えば、私は生まれきの難聴者ですが、耳鳴り、めまいは、ありません。ただ聞こえにくいだけ。というのが私の状態です。

耳鳴りは、強くなれば夜眠りづらくなったり、音がしているだけで鬱陶しく感じ、意識もそこに奪われます。そして、めまいが起こると、頭がクラクラするわけですから、症状が強い場合は、まともに生活できません。

大事なポイントとしてストレス性の難聴は、今の状態に重複する可能性がある。という事です。例えば、私の場合は、生まれつき難聴ですが、ここに突発性難聴が加わるということは、十分に考えられます。

そうなると今聞きにくい状態にさらに、より聞きにくさ、あるいは、めまい、耳鳴りが加わる事になりますので、より生活がしづらくなります。

ですので、ストレス性の病気。難聴。に関しては、防いでいけると良い訳です。そして、その方法としては、運動が最適。という事ですね。

なお、ストレスに関しては、耳以外にも、体の色々なところに弊害、害を出します。ですので、耳だけではなく、ちゃんと体が機能するようにするためにも、運動することが大事。という事になります。

うつ症状を和らげる

難聴の方の場合、実は、鬱になる人が他の病気に比べて、多い。という事がわかっています。

原因としては、聞こえにくい事でなかなか他者と関われない事、自分の世界に閉じこもりがちになる事。さらにそのような生活をしていると、認知症になりやすくなる事。など、人との繋がりを断ちやすい難聴は、鬱にも、認知症にもなりやすい事がわかっています。

そのような状況も運動する事により、心が楽になったり、ストレスが軽減される事で、自分の今の状況を楽にしてくれる。運動には、そんな効果があります。

この部分は、個人的にも非常に大事だな。と思うところで、うつになってしまう。あるいは、うつっぽくなってしまうと、何をするのにも消極的になってしまったり、自分から何かをしよう。という気が起きなくなってしまいます。

そうなってしまうと、どんどん負のループに入りやすくなりますので、そうならないように定期的に運動する習慣をつける。これは、とても大事な事だな。と個人的には、思います。

どうしても聞こえにくいと一人になりやすくなってしまいますので、だからこそ、運動する習慣を作り、適度に自分のストレスを軽減したり、こういったうつ症状に関しては、楽にしていけると良いですね。

不安の解消(パニックを避ける)

この本の中では、運動する事によって、良くなるものの中にパニック障害があります。パニック障害と言いますか、不安そのものを軽減させる力も、運動にはある。という事です。

これは、非常に大きなポイントで、今回、私が最も注目したところは、この部分になります。

難聴の方の中には、聞こえにくい事により、自信を失ってしまい、そこから、うまく人とお話しできなかったり、やりとりできない事があります。

聞きにくい事により、どのような人生を送ってきたのか。によっても変わってきてしまうのですが、自信を失ってしまう事。さらには、不安を強く感じてしまう事。そういった部分が出やすい傾向を感じています。

補聴器で聞こえを改善するのは大事ですが、では、補聴器は、そんな自分も変えてくれるか。というと半分半分です。

聞こえるようになり、自信がつく事で、人と接する時の不安が解消される人もいれば、やはりなかなかその不安や自信、そこに関しては、戻らない人もいます。

補聴器も耳が治るくらいに良くなれば、もう少しそこはよくできるのかもしれないのですが、ただ、運動をそこに加えれば、より自信を取り戻しやすくなったり、聞こえにくい事による不安。そこは、もっと良くできるかもしれない。こんな風に思いました。

意外と聞こえにくい事により、自信を失い、さらに不安を抱えているために、行動がしづらい。「こういった事をしてみたいけど、どうしよう」と悩まれる方もいますので、自分がしたいと思える事、したい事にチャレンジする事を運動する事でしやすくなるかもしれません。

こういった不安を解消する。という効果も運動には含まれています。

そしてこの点は、難聴の体でも、より良い生活ができるようになる。充実した人生を送れるようになる。という観点からは、とても重要な部分だな。と私は感じました。

運動に関する記述は?

では、どのぐらい運動した方が良いのか。というところに関しては、マチマチで、さらに明確な数値が出ていないのですが、有酸素運動をする事。心拍数をあげる運動をする事。があげられています。

ですので、成果を求める場合は、ジョギング、ランニングを一日、30分〜40分。一度に多くする、というより毎日、日別に分け、少しずつ行う。の方が良いようです。

ウォーキングでも効果はあり、一日、30〜40分ぐらいの運動をするだけでも、効果はあり、こちらも、一度に長くするのではなく、週4回とか5回とか、習慣にできると良いようですね。

私の場合は、今現在、週に4〜5回は行うようにしています。ちょうど、このぐらいだったら続けられる量ですね

なお、全く習慣がない場合、少しずつ増やせると良いです。全くない場合は、週1〜2回、休みの日だけ、運動する。ということから始めていき、なれてきたら、平日にどう運動するか。そこのところを考えていく。

大切なのは、続けることであり、「やろう!」ということで「1週間に5回だ!」といきなりだいぶ高い目標を立てるのではなく、続けられる量から始めていくことが大事です。

少しずつでも続けられることの方が大事ですので、そこに気をつけると良いですね。

まとめ

脳を鍛えるには、運動しかない。この本は、私にとって、非常に勉強になりました。運動するきっかけになりましたし、実際にこの本を読み直し、読む前は、週3〜4回できれば良いかな?と適当に考えていたのですが、今現在は、週4〜5回にしています。

今まで、夕方や仕事終わりにしていたのですが、それだと、できる日とできない日が出てしまうので、今現在は、朝にウォーキングするようにしています。だいたい一日30分ぐらい私の場合は心がけています。

晴れている日は、そのまま行っており、雨があまりにも強いと避けますが、今のところ、ほぼ毎日続けることができるようになりました。

個人的には、上記に挙げた3つのところですね。ストレスを緩和する事、うつを抑制する事、不安を解消する事。この3つは、難聴の方であれば、非常に大きな要素になりますので、それらを予防する、少なくする。というのは、個人的にとても大事な事だと思います。

ストレスを緩和すれば、より難聴になるリスク。今の聴力を下げるリスクを減らせますし、うつや不安を解消するというのは、自分がこれからしてみたい。あるいは、やりたい。という事に尻込みしてしまい、やめよう。という事を防ぎやすくなる。という事も意味します。

私は生まれつきの難聴者で障害を抱えて生まれてきましたが、だからと言って、自分がしたいと思える事を諦めたり「この体から諦めよう」というのは、なるべく無くしていきたいと思っています。

この体でも、やりたい。と思えることにチャレンジしていきたいと思っていますし、何よりも、そういった事をしていって「この体で生まれてきて、大変な事もあったけど、まぁなんだかんだいい人生だったな」と思って死にたい人間です。

そのために個人的には、運動はマストのような気はします。という事で、これからも、運動はしていこうと思っています。以上、運動に関する事でした。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。このお店では、お客様が抱えているお悩みごと、お困りごとの解決に貢献できるよう、完全予約制にして、ご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

お客様が抱えているお悩みごと、お困りごとの解決に貢献できるよう、完全予約制にして、ご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

記事URLをコピーしました