正しいことではなく、好き嫌いで決めよう

こういった仕事をしていると日々、補聴器に関する質問や相談をいただくのですが、基本、私のスタンスとしては、補聴器は好き嫌いで決めていい。という事です。
ええ〜!好き嫌いで決めて良いの?とびっくりすることがあるかと思いますが、私のスタンスは至っていつもそうです。
補聴器の形や聞こえの改善。感じる音の感覚、相談する場所など、好き嫌いで決めていい。さらに仕事や生活、趣味、こういったものも好き嫌いでいいんじゃないか?と思っています。
理由はいくらでも作れるのですが、一番の理由は、自分が気に入ったもの、好きなものじゃないと続かないからです。
今回は、こちらに関して、深掘りしていきます。
好きじゃなければ続かない
私は、どうしても自分自身が補聴器を使っている人間ですので、難聴者側、補聴器を使っている側で、物事を考えてしまうのですが、その経験からお伝えすると、自分が使いやすいと感じているものじゃないと続かない。という事です。
補聴器は、耳に慣れ、かつ使うのが当たり前になってくると、一日中つけることになります。
これは、文字通りの一日中で、一日、12〜13時間、長い方だと16〜17時間、使うケースもあります。
これだけ長い間、補聴器をつけるとなると、実は大事なのは、使いやすさになります。
毎日使うものなので、この使いやすさ、自分が好きな使い心地、これがないと気になって仕方がありません。
なので、気に入っているもの、好きなもの、それじゃないと続かない。使い続けられない。というのが私の意見です。
正直、判断が難しいケースはあったりはするのですが、それでも、基本は、やはり好きなものを使う。で良いと考えています。
迷うケースとは?
大体の場合において、迷うケースというのは、正しいとされる行為があって、でも、その正しいとされる行為に自分は賛同できない。というケースですね。
例えば「聴力的に耳にかけるタイプの補聴器が良いだろう。でも、耳にかけるタイプは邪魔になるし、使いづらいんだよな……。う〜ん、どうしたものか」というようなケース。
別にこれは補聴器以外でも良いです。仕事で「これから、この業界が伸びてくるので、この業界にいった方がいいのかもしれない。でも、この業界の仕事よくわからないし、自分がやりたい事なのかな……」とかですね。
補聴器を使うのは人間ですので、その人間が迷うのは、大抵「一般的に正しいとされる行為があって、でも、その正しいとされる行為に自分は賛同しきれていない」という状況です。
個人的には、迷っている時点で、正しいとされている事に違和感や拒否を示している訳ですから、もう答えは出ているものだと思うのですが(正しいとされている事と自分の意見が合えば、そもそも迷ってない)、どうしてもこういった状況になると人は、迷ってしまいます。
そんな方にお伝えしたいのは「そんなのは好き嫌いで決めていい」という事です。
好きじゃないなら、それはしなくて良いですし、興味が出たり、面白そうだなと思うことは、してみればいい。ただ、それだけですね。
人間は実によくできていて、好きでないものは、そもそも続きません。仕事にしても、趣味にしても、人間関係にしても、好きでないものは、ストレスがたまり、さらにそのストレスは、どんどん蓄積していきます。
逆にストレスが溜まるからこそ、「ああ、これは自分に合っていないんだな、向いていないんだな」と分かる訳ですが、自分に正直になっていい。私は、そう考えています。
これは補聴器も全く同じで、好きでないものは使う必要はありません。そもそもの問題として、そうでないものは使い続けることができず、続かないからです。
あくまでも、これは私のスタンスですが、私のスタンスは、正しいことではなく、好き嫌いで決めていい。ただ、それだけです。
ケースバイケースで考えなければならない場面はあったりするのですが、基本的には、好き嫌いで良いと思います。
その理由は、好きでないもの、使いづらいものは、続かないからです。
まとめ
普段、自分が考えている事に関して、記載してみました。好き嫌いで決める。賛否両論だとは思いますが、私は、こういうスタンスです。
中には、「なんてけしからん内容だ!」と怒る方もいるかもしれないですね。
私はどうしても補聴器を使っている側、難聴者側の人間ですので、使っている側で判断してしまうのですが、正しいかどうかは別として、個人的なスタンス(考え)としては、こちらになります。
そして、それを支援しているのが、私の仕事ですね。
小さい補聴器が良いのであれば、小さい補聴器を使い、そこから聞こえを最大限、改善していければ良いですし、耳あな形補聴器の方がいいんだ。であれば、それでできることを最大限、支援していく、最善を尽くしていく。これが私の仕事です。
好き嫌いですので、そこに理由は入りません。これがいいんだ。それだけで良いんです。本来は。
正しいことではなく、好き嫌いで決める。私はシンプルにこれだけで良いと思いますね。