耳・補聴器のこと

作る関係は、横の関係だけ

深井 順一|パートナーズ補聴器

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こんにちは、パートナーズ補聴器の深井です。ご覧いただき、ありがとうございます。

さて、以前に人との関係を考えるパートで、アドラー心理学の課題の分離に関して、記載しました。その際、人との関係を考えるパートなのにその後、すっ飛ばして、仕事や7つの習慣という本について書いてしまったので、今回は、元に戻って、アドラー心理学が考える人との関係について記載していきます。

それは、タイトルの通り、作る関係は、横の関係だけになる。ということです。

アドラー心理学は、人の問題は、全て対人関係にある。としているのですが、その場合における課題は、どのようにしたら、全ての人が幸せになれるのか。にあります。

そして、そのカギは、横の関係をいかに作るか。人と人との関係性を縦ではなく、いかに横にできるか。に隠されています。

今回は、こちらについて記載していきます。

どのようにしたら人は幸せになれるのか

さて、いきなり大きな課題になるのですが、どのようにしたら人は幸せになれるのか。ここは、人類が常に考えてきた事であり、今現在も現在進行形で考えている事でもあります。

課題としてあるのは、人は自分自身のために生きているのあり、他人のために生きている訳ではない。という事です。

自分には、自分の生きる理由があり、したいこと、目的があります。そして、他人には、他人の生きる理由があり、したい事、目的があります。

この場合、自分と他人が考えていること、目指す目的が同じであれば、協力し合うこと、話し合いによって「それいいね、そうしよう!」と円満に終わるのですが、問題は、必ずしも、そのような結果に終わるわけではないという事です。

自分が他者のために生きているわけではないのと同時に他者もまた自分のために生きているわけではない。であれば向いている方向が異なるケースは、当然起こり得ます。

そう考えた時、どのように在ると、お互いが幸せになれるのか。そこを考えていく必要があります。

課題の分離という思考

それを解決する方法の一つが前回の課題の分離という思考でした。

その課題は誰の課題なのか。本の中では、勉強しない子供の例が出てきましたが、勉強しないことは、誰の課題なのか。それは、子供の課題です。

それを無理やり勉強させようとすると、変なことになったり、よりトラブルになったりします。時にはより勉強が嫌いになることもあるでしょう。

ですので、その課題は誰の課題なのか。そして、その課題の主(あるじ)に任せて、自分自身は支援できること、あるいは、できることをする。というスタンスです。

子供の場合は、そもそも世の中のことを知らない。この世界のことがわからないということもあります。しかし、その場合は、(とても)時間はかかるかもしれませんが、その世界のことを教えてあげる、という方法も取れます。

そして、どのような状態になることがそのお子さんのためになるのか。それをその子視点で考えること。おそらくそれを一人(親御さん側だけ)でやってしまうと、その考えの部分が見えないのでトラブルになる傾向があります。

このように支援すること、他者への貢献を考えること。そのようなスタンスをとることで、支援することができ、そのためのポイントが課題の分離という思考でした。

そして、この話には、続きがあります。どのようにしたら、その支援、あるいは、その課題の持ち主により貢献できるようになるのかです。

それが横の関係を築くことになります。

横の関係と縦の関係

人の関係には、横の関係と縦の関係があります。

縦の関係は分かりやすく、上下の関係、上司と部下、親と子、こういったどっちが強いか、どっちが主導権を握っているか。の関係です。

それに対し、横の関係は、どちらも対等な関係です。友人関係や知人関係などは、同じ人ではないけれども対等な存在ですよね。本の中では、同じではないけれども対等である。という言葉が出てきます。

中には、友人同士でも縦の関係はありえますが(その場合、友人といえるのかは分かりませんが)ほとんどのケースで、友人同士の場合は、横の関係になります。

アドラー心理学の場合は、横の関係を人と築くこと。ここを推奨しています。理由は単純で、縦の関係はなかなか協力関係を築きにくいからです。

縦の関係は、上司と部下、あるいは、親子、その他、取引先と顧客など、上下の関係になりますので、どっちが勝つか、どっちが負けるか。の関係になりやすく、協力関係を築きにくい傾向があります。

この内容の初めの方に、「自分は他者のために生きている訳ではないし、他者もまた、自分のために生きている訳ではない」ということを記載しました。

そう考えると、人々が良くなる方法は、お互いが良くなることを考えること。つまり、どちらかが勝つか、あるいは、どっちが主導権を握るかではなく、お互いに対等な存在である横の関係を作っていくことになります。

先ほどの勉強しない子供の例で記載しますと、縦の関係を築いていると、親御さんがすることは、「勉強しなさい」や「こうしなさい」といった命令になります。

それに従うか、反抗するか。縦の関係は基本、これしかありません。そして、どっちが主導権を握るか、どっちが勝つかでもあります。

横の関係になると「どうしたの?」「何か気になる事でもあるの?」「なぜ、そこが気になっているのか聞かせてくれないか?」と聞くことから始まり、わからないことから埋めていって、「じゃあ、どうしたらよいか、一緒に考えていこうか」あるいは「だったら、こうしてみたら?」と伝えることもできます。

横の関係が分かりづらい場合は、友人とのやり取りを考えてみると分かりやすいと思います。おそらく、仮に同じような状況の友人がいたら「勉強しなさい」とか「こうしなさい」とか命令する人はほとんどいないと思います。

横の関係とはこういうことですね。そして、アドラー心理学 嫌われる勇気の中では、そのような関係になるために「他者への貢献を軸に考えること」としています。

他者に関心を持ち、そして、他者への貢献を考える。他者の目で見て、他者の心で感じる。他者の価値観で物事を考えるということです(ここがすごく難しい)。

その姿勢こそが横の関係を築く、第一歩になる。実際には、ここまでは書かれていないのですが、そのようなニュアンスを感じます。

他者に関心を持ち、何を考えているのか、どのように考えているのかがわからないと協力しようにも協力できないですよね。どのようになったら、その人は良いと感じるかがわからないからです。ですので、他者へ関心をもち、そして貢献していく。

それが横の関係を築く第一歩になる。ということですね。

まとめ

さて、今回はアドラー心理学 嫌われる勇気から人との関係について、改めて記載してみました。タイトルの通り、やること、作るのは、横の関係だけになります。

その関係さえ作れれば、必要以上に自分が土足で他者の課題に踏み込むことは無くなります。問題は、踏み込まれた場合ですが、踏み込まれた場合は、本の中によると「争いから降りる」「それに応戦しない」としています。

どちらかというと踏み込まれた場合の方が問題になりやすい気はしますが、相手がどう感じるか、相手がどうするかは、その人の問題であり、自分達が干渉できる事ではありません。

個人的には、そのようになった時、最悪、逃げることも考えて良いと思います。仕事の場や時には、ブラック企業の問題もありますので、自分では解決できないものも出てきます。その場合は、そのまま逃げる、避けるということも必要だと思っています。

そして、こちら側が作るのは、横の関係です。パートナー、友人などは、まさに横の関係ですね。仕事の場合、特に上司の場合は、横の関係とは言わず、敬意を持って接するなど、横の関係に近い感覚で、縦の関係になりすぎないように注意したいところです。

正直、そういった関係を作りやすい立場の人とそうじゃない人で分かれる傾向はあると思うのですが、できるところから始めていくのが大事です。

もちろん私自身も全てのことができているわけではありません。私もこれからは、横の関係を作れるよう、意識を変えて、接していこうと考えています。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。専門分野は、感音性難聴と老人性難聴で、私自身が補聴器を使っている当事者であることを活かして、お困りの方に貢献できるようお店作りをしています。
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