耳・補聴器のこと

幸福の資本論から学ぶ、幸せの土台

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

こんにちは、パートナーズ補聴器の深井です。ご覧いただき、ありがとうございます。

さて、今回は、番外編ということで、幸福の土台を支えるものについて、記載していこうと思います。

このブログでは今現在、アドラー心理学 嫌われる勇気だとか、7つの習慣だとか、そういった本からの学びを難聴の方、向けに記載していますが、その幸福のための土台を理解しておくことはすごく大事になります。

こちらに関しては、この幸福の資本論という本の中に出てくる3つの資本という部分が非常にわかりやすいので、その点を知っておくだけでもかなり役に立つと思います。

幸福のための土台となる3つの資本

今回参考にするのは、幸福の資本論 あなたの未来を決める3つの資本と8つの人生パターン 著作:橘玲さんの本です。

幸福の資本論とは、人が幸せになるための幸福のインフラについて考えている本です。

その幸福になるためのインフラには、

  • 金融資本
  • 人的資本
  • 社会資本

の3つがあるとしています。

  • 金融資本=株や債権、不動産投資などから得られる不労所得
  • 人的資本=働いて稼ぐ力
  • 社会資本=家族、友人などの人との繋がり

それぞれのものは、上記の通りで、どれか一つがあれば良いということではなく、この3つが揃っている状態が望ましい状態になります。

このブログを読んでいる方であればお分かりいただけると思いますが、人は一人で生きていくことはできません。必ず、人と人との繋がりが必要で、孤独な人は、死亡率や病気の疾患率が非常に高くなることも報告されています。

ですので、金融資本、人的資本、社会資本の3つが揃っている状態が望ましい状態になります。

資産ではなく、資本と書かれているところがポイントなのですが、資産は、今、目の前にあるもの、資本は、資産を生み出すための元手となるものです。

金融資本の場合は、株や債権、不動産投資などの元となるもの、今現在では、NISAやiDeCoなども入りますね。このようないわゆる不労所得、あるいは、マネーリテラシーがある程度、必要になるものです。

人的資本とは、簡単に言いますと、働いて稼ぐ力です。働いて稼ぐ力には、会社に就職して、働くでもそうですし、ご自身で事業を行って、稼ぐというのも入ります。

どちらにしても働くことによって、収入をどれだけ増やせるか、これが人的資本になります。まさに稼ぐ力そのものですね。

最後は、社会資本になるのですが、これは家族や友人などの人の繋がりです。家族との仲、あるいは、近所の人との繋がり、人によっては、友人が多かったり、仕事仲間が多かったり、あるいは、共通する趣味を持っている趣味サークルに入っている人もいるでしょう。

こういった人と人との繋がりですね。これが社会資本になります。これは資産では?と思うかもしれませんが、人と人との繋がりは、また新たな人と人との繋がりにもなりますので、まさにそれを増やす元手になります。ですので資産ではなく、資本と記載しています。

大事なのは、これらのバランスになります。本の中では、この3つ全てを揃えるのは、難しいので、2つでいい的なニュアンスを感じるのですが、もしできるのであれば3つとも揃えたいところです。

それぞれの組み合わせから見える状態

この本の中には、それぞれの組み合わせを見てみると、その人の状態がわかるというちょっと面白い記載があります。

  • 金融資本のみ=退職者
  • 人的資本のみ=ソロ充
  • 社会資本のみ=プア充

金融資本のみある方は、退職者(実は金持ちではない)になり、年金などの老後にもらえるお金のみで生活している方が当てはまります。

人的資本のみある方は、ソロ充、一人で充実している人生を歩んでいる人ですね。人的資本があるため、稼ぐ力があり、そこから富を生み出すことによって、ソロでも充実した人生を送っている人。このような人が当てはまります。

社会資本のみがプア充、ワーキングプアだけど、友人や家族との繋がりが非常に強く、何か困ったことがあった場合に周りに助けを呼べる方です。

手元に残るお金は少ないものの、社会資本が非常に優れているため、周りに助けられつつ、自分も助ける。そのような相互自助のような関係を築けているため、プアでも充実している。なので、プア充になります。

イメージしづらいかもしれませんが、地方のマイルドヤンキーと呼ばれる方々がそうで、地元愛や人との繋がりを強く大事にする方々がそういった傾向があります。

2つを組み合わせたものですと、

  • 金融資本+人的資本=金持ち(投資家、トレーダー)
  • 人的資本+社会資本=リア充
  • 金融資本+社会資本=旦那

があります。

金融資本+人的資本は、自分で金融資本を作る力、さらに仕事による稼ぐ力も高いといういわゆるデキる人そのものです。

代表格が投資家と呼ばれる人、あるいは、トレーダーと呼ばれる人で、個人的には、一代で築き上げた社長や経営者も当てはまります。

人的資本+社会資本は、リア充になり、仕事ができ、高収入を得ていて、さらにご家族やパートナーもいるような状態ですね。そのような方が当てはまります。

金融資本+社会資本は、イメージしづらいかもしれませんが、東京だと、金融資本を得ていて(例えば、両親から不動産を引き継いだなど)、働いていない人というのが割といたりします。

ですので、そういった方は、金融資本があり、さらに周りの友人などに気前よく奢ったりすることがあるので、皆から慕われている旦那、個人的には、早期リタイアした人というようなイメージですね。

2つあるだけでもかなり異なりますので、どのような資本がどれだけあるかが大事になります。

そして、この3つがないのが貧困で、3つともあるのが超充、超充実している、なので、超充ですね。

人生を好転させるための黄金パターン

さて、実はここからが大事なのですが、人生を好転させるためのパターンというのは、実は決まっていて、それは、人的資本に集中してまず良くさせることです。

先ほどの、金融資本、人的資本、さらに社会資本ですが、金融資本は、そもそも投資するためのお金がないとできないことですし、社会資本は、持っている人と持っていない人の差が激しすぎて、望んでもそう簡単に得られないものになります。(私も持ってません)

人は、似たような人とつるむ傾向がありますので、良い社会資本を得るためには、自分自身がそれ相応の人になる必要があるということです。

社会的成功を収めている人のお子さんは、良い社会資本を得やすかったりするのですが、それは、ご両親がそのような地位にいるからであり、そういったものは、自分でコントロールできるものではありません。

ここでできることは実はたった一つで、人的資本に集中して良くさせることですね。

このブログでは、難聴の方がつまづきやすい部分に集中して書いていたりするのですが、アドラー心理学も7つの習慣といった本も全部、この人的資本を糧としています。

直接的に言えば、稼ぐ力でしょうか。7つの習慣という本は、まさにそのための本ですし、アドラー心理学 嫌われる勇気は違うのでは?と思う方も多いかもしれませんが、そもそもこの本は、仕事の本質は、他者への貢献である。と断言している点から、それをするための方法とも見えます。

嫌われる勇気の本を仕事目線で考えるとかなり有用な内容になりますので、個人的には、この2つは共通している本としてみなしています。

難聴の方の場合、補聴器を装用したとしても残念ながら、耳が治るわけではありません。ですので、金融資本は、ともかく、人的資本、そして、社会資本が弱くなりがちです。

ここからが問題なのですが、人的資本が弱くなると、そもそも金融資本が作れなくなり、さらに社会資本も弱くなる。すると、この3つがない貧困になってしまいます。

逆に言えば、人的資本さえなんとかなれば、そこから逆転することができるとも言えるのですが、この人的資本が弱くなるとどうにもならない。という側面があります。

ですので、個人的には、難聴の方ほど、この3つは意識した方が良いと考えています。難聴でなくても、ハンディキャップがある方は、どうしても人的資本が弱くなりやすいので、人的資本が弱くなると、金融資本も社会資本も弱くなりがちです。

成功者に成功者の友達が多いのは、人的資本があるからです。その人的資本を活用して、社会資本も大きくしていっているので、全ての基本は、人的資本になります。

おまけ:老化と3つの資本の関係

ここからはちょっとおまけで、予め、知っておけると良いことを記載していきたいのですが、それは、老化と3つの資本の関係です。

結論から記載していくと、老化とは人的資本がなくなる状態です。身体的な機能の衰えにより、働くこと、働いて稼ぐ力が低下しやすい。ということですね。

上記では、全ての基本は人的資本から。というニュアンスで記載させていただきましたが、まさに人的資本は、稼ぐことの基本そのものになります。ここがないと、金融資産も社会資産も築きにくくなりますので、一気に貧困に入ってしまうことも少なくありません。

老後、一人で過ごす人の割合は、男性の場合は、今現在50%を超えているとも言われており、社会資本も実は、老後は、築きにくくなる傾向があります。

そう考えると、そのような状態になる前に人的資本に集中して良くして、そして、金融資本、社会資本を築いていきたいところです。

もちろん、そういったことはなくても良いという方は、それで良いと思います。これらの内容を強要することはしません。それぞれの人が自分なりに生きていけること。それが大事だからです。

ただ、もし不幸をできるだけ避けたいとお考えなら、これらの内容を意識しておくと良いと思います。

まとめ

さて、幸福の資本論という本から、難聴の方に必要なものを個人的にピックアップしてみました。

個人的には、幸福のための資本には、金融資本、人的資本、社会資本の3つがあり、できれば、これらのものをバランスよく伸ばしていけると良い。ということは、知っておいて損はない状態だと思っています。

そして、難聴の方は、その資本を伸ばしていく基本となる人的資本が少なくなりやすい。ということでもあります。難聴に限らず、ハンディキャップを負っている方は、どうしてもそのような状態になりやすい傾向があります。

ですので、それらを意識した状態でどのように人的資本を多くしていけるか。それが課題になるのですが、その一つが7つの習慣だとか、アドラー心理学だとかの知識、そして、中には、補聴器を装用して、聞こえを改善していく。という観点も入ります。

最近、思い出して再び、幸福の資本論 あなたの未来を決める3つの資本と8つの人生パターン 著作 橘玲 を読んでみたのですが、そこから学べることが多くありました。

もしかしたら、こういった具体的な方が大事かな?と思いましたので、記載してみました。

参考になる部分があった方は、本書からさらに学べると良いかもしれません。個人的には、とても参考になる内容が多くありました。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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