働く、仕事の事

自分が他者に貢献できるものをどう見つけるか

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器による聞こえの改善は、聞こえの改善と補聴器のFAQ、にまとめています。また、個々の症状(症例)ごとの改善は、お客様の聞こえの改善事例にまとめています。

こんにちは、パートナーズ補聴器の深井です。ご覧いただき、ありがとうございます。

さて、今回は、自分が他者に貢献できるものをどう見つけるか。について、記載していきます。

こちらは、今、私自身の中で一番の課題であり、難問でもあります。そして、正直にお話ししますと、私自身もまだよくわかっていません。

ただ、なんとなく方向性はわかってきており、その点について、今回は記載していきたいと思います。

結論から記載すると、外部的要素ではなく、内部的要素に注目すること。もっと言えば、自分が好きなことの中で、他者に貢献できることを探す。になります。

アドラー心理学 嫌われる勇気の中では、仕事の本質は、他者への貢献である。としているのですが、ここを軸に考えていくと、自分が好きなことの中で、他者に貢献できることを地道に探していく。が、個人的な解になります。

そうすることで、他者(他社)とwin-winを築けるようになり、結果として、自分にとっても、相手にとっても良い関係を築けるようになる。という流れです。

外部的要素と内部的要素

仕事を考える際に考えられるものは、大きく分けて、外部的要素と内部的要素が考えられます。

外部的要素は、「今、この業界が人手不足です!」とか、「この業界が熱い!」とか、「これから生き残るには、これが大事だ!」とか、需要と供給のバランスが崩れているもの、あるいは、未来に関する部分ですね。

このような外の要素、自分の外にあるものを中心に決めていくのを私は外部的要素としています。

一方、内部的要素とは、「自分はこれが好き」とか「自分はこんなことに興味がある」とか「自分はこんなことをしてみたい」という内部的な、もっというと自発的なものを含むものです。

このようなものを内部的要素としています。一言で言えば、自分の性格、好き嫌いが軸になっているものです。

外部的要素の欠点

さて、一番わかりやすいのが外部的要素だと思います。今、この業界が熱いとか、この仕事が人手不足だとか、そういったものです。

こちらに関してはわかりやすいがゆえに、それ相応に欠点もあります。それは、

  • そもそも合うかどうかがわからない
  • 皆、同じことを考えているので競争が激しい
  • 時間軸で見るとバラバラ

の3つですね。

そもそも合うかどうかわからない

内部的要素であれば、自分が好きなこと、あるいは、自分ができることという側面で見る事ができるのですが、外部的要素で考えていくと、実は、そもそもその仕事が自分に合うかどうかはわからない。があります。

それが自分の性格だとか、好きなもの、あるいは、長く続けても割と平気など、内部的要素があるのであれば良いのですが、仮にない場合は、結構、キツくなってしまいます。

これと同じように、私は難聴の人ができる仕事は?という質問もあまり良くないと考えています。難聴の人といっても、その人の性格、できる事、そして、貢献できる事が異なります。

外部的要素で考えるというのは、まさに外の環境で考えることになり、自分を中心で考える。もっというと自分はどのようなことなら他者に貢献できるのか、の視点では考えていないことになりますので、そもそも合うのかどうかわかりません。

ここが大きなポイントですね。

皆、同じことを考えているので競争が激しい

外部的要因の良いところは、そのわかりやすさにあります。今現在、この業界が人手不足です。とか、この業界が熱い!は、比較的、わかりやすい要素ですよね。

ただ、誰がみてもわかりやすいものは、誰がみてもわかりやすいわけですから、参加する人が多くなり、結果、競争が激しくなります。求人情報の倍率は高くなったり、人の出入りが激しくなったりと、良いことだけではありません。

わかりやすいということは、それだけ、多くの人がその価値に気づく傾向がありますので、それが解消されないことはなく、仮にそれが解消されないのであれば、何かしら、その業界の中に解消されない何かがあるということです。(例えば賃金が安い、過酷な労働環境など)

これらは、別に内部的要素があるのであれば、良いのですが、仮に外部的要素だけでお考えなら、個人的には、あまりおすすめはしていません。

時間軸で見るとバラバラ

仕事において、多くの人が見落とすのが時間軸になります。これは、どのようなキャリア(仕事、職業)を積み重ねたか。といえばわかりやすいかもしれません。

外部的要素の場合は、その時、その時に起こるホットなものに飛びついている状態になりますので、時間軸、時間の流れでみると、よくわからなくなりがちです。

もちろん、そういった仕事の仕方が良いという方は全然、大丈夫です。

例えば、「新しいものが好き」とか、「その時、その時の時流に乗るのが私のモットーなんです」とか、「新しいものは、とりあえず経験する。それが私の考えです」とか、そういった考えの軸がある方はOKです。

ただ、何も考えなしに外部的要素を中心にするのは、個人的には、お勧めしません。上記の通り、時間軸で見るとバラバラで、さらに合うのかどうかもよくわからないからです。

内部的要素を中心とする

個人的なおすすめは、内部的要素を中心として、考えていくことです。もっというと、性格や物事の好き嫌いで決めることですね。

性格的に好きなこと、続けられること、その中で、他者に貢献できることを見つけていくこと。個人的には、こちらがカギだとだと思っています。

例えば、私自身は、考えることが好きです。そして、興味があるのは、難聴の人はどのようにしたら幸せになれるのか。になります。

私自身も同じ難聴の人ですし、何よりも、補聴器を装用しても耳が治らないのであれば、日々の生活、あるいは、仕事に関しては、どのように考えられると良いのか。そこに関しては、自分自身かなり失敗してきたこともあり、どう良くすると良いのかは、興味があります。

ですので、自分自身の性格的なものとして、考える事が好き、ということもありますので、そこと組み合わせて、自分で実践したり、このようなブログを書いていたりします。

物事を考えるのが好きな人は、ずっとその物事を考えていても、そんなに苦ではなく、逆にそういった考えることが苦な人もいます。

ですので、ここは役割分担だと思っていただければ良いのですが(能力の良し悪しではないのがポイント)、考えるのが好きなら、それを軸にして、他者に貢献できることをする。

例えば、それは、私の場合は、聞こえの改善方法をそのまま書くでも、難聴の人がどのようにしたら、幸せになれるのか、幸せに近づけるのか。を考え、そして、伝えていくでもいいですよね。

ここは、補聴器による聞こえの改善もそうです。考えるのが好きですので、聞こえの改善について考えるのもそう苦ではありません。

ですので、つまづいた方を対応していることもあるのですが、たいていつまづいてしまっている方は、耳の状況そのものが複雑なケースも多々あります。

耳そのものが複雑なケースを対応したり、そのような方の改善に貢献できるよう、聞こえの改善を考えるのは、私の場合はそんなに苦ではありません。ここは性格的なものになりますので、もちろん、そういうのが苦手な販売員(対応する人)さんもいます。

できること、できないことはありますので、その線引きをしなければいけない部分はあるのですが、ここも役割分担ですね。そこまで複雑じゃない方は、別のお店でも良いと思いますし、どうしても複雑なケース、時間をかけて改善していく必要があるケースもあります。

こう考えていくと、この部分は社会的な役割分担とも言えます。

そして、私自身の場合は、生まれつき難聴で補聴器を使っているのですが、そのような使っている人、もっというと、自分の状況や気持ちを理解してくれる人に対応してもらいたいとお考えの方もいるでしょう。

それは、補聴器を使っている人にしかどうしてもわからないことがありますので、そこを活かして、活用するということもしています。

私の場合は、自分の性格やできることを活かしながら仕事をしているということですね。

と言いますか、人は自分ができることしかできない。というのが本質なのですが、それを中心にしていくこと。そして、そこを軸に他者に貢献できることを探していくこと、それが大事なんじゃないかと最近は、思っています。

まとめ

さて、少々、まとめが雑になってしまったのですが、今回は、難聴の人はどのように他者へ貢献できることを探していければ良いのか。について、記載してみました。

私の中にある基本的な考えは、仕事の本質は他者への貢献である。と、Win-Winになります。自分が貢献できることを軸にするから、他者に貢献でき、結果、自分にとっても他者(他社)にとってもWin-Winになれる。これが基本的な考えになります。

ですので、私のオススメは、内部的要素によって決めていくことです。ここは、自分の性格や内面、好き嫌いで決めるということですね。

そんなんでいいのか?と思うケースはあると思いますが、気のせいか、大体、うまくいっている人というのは、自分ができること、もっというと、自分の好き嫌いで仕事をしているように思います。

私自身は、人には必ずできることがあると考えています。できる事があるということは、同時にできない事があるということでもあるのですが(逆にいうとできないことがあるということはできることがあることでもある)、その場合、自分自身の能力はどのような場所なら生きて、どのような場所なら死ぬのか。そこが大事になります。

例えば、考える事が好きなのが私の状況なのですが、私は忙しなく動く環境は全くダメです。忙しい環境は、考え事が好きな自分としては、全く合いません。ですので、そういった環境にいくと私の能力は全く活かされません。

しかし、ゆっくり考えたり、調べたりできるような環境だと、その能力が活きるわけですね。

自分の性格はどんなものか、どんな好き嫌いが自分の中にあるのか、それらをどう活かしていくか、逆に死ぬところは、どんなところなのか、一つ一つ、地道に自分を知っていくこと。それが大事なのかなと個人的には思っています。

ABOUT ME
深井 順一|パートナーズ補聴器
深井 順一|パートナーズ補聴器
使っている人が対応している補聴器専門店・代表
1986年、7月1日生まれ。生まれつきの難聴者で小学2年生の頃から補聴器を使っています。聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、このお店では、実際に補聴器を使っている私自身がご相談を承っています。

お店のご紹介

初めまして、パートナーズ補聴器の深井と申します。

このお店は、生まれつき難聴で補聴器を使っている人が対応している補聴器専門店です。

聞こえにくい側の状況やお気持ちは、同じ難聴者や当事者にしかわからないことがある事から、実際に補聴器を使っている当事者がご相談を承っています。

お店の詳細は、以下のページへどうぞ。

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