自分自身の聞こえを補聴器で改善した方法

補聴器で聞こえを改善する仕事をしており、自身が難聴者だと、たまに「自分の聞こえをどう改善したのか」と聞かれることがあります。

その点に関しては、以下にまとめていきたいと思います。

私の場合は、自分自身の聞こえの改善状況をわかるようにすることで、聞こえにくさの改善がよりできるようになりました。

※耳の状況により、改善方法は変化しますので、私のケースは、一つの例としてご覧ください。

自分の聞こえを改善した方法

私がこの業界に入った理由は、自分自身でもうちょっと自分の聞こえを改善できないか。と考えたからでした。

ご存知の方も多いかもしれませんが、補聴器での聞こえの改善効果は、補聴器で、どのぐらい自分の聴力を補えたか。によって、決まる事が多くなります。

補聴器の性能(金額)も影響しますが、それ以上に重要になるのは、低下した聴力の部分をちゃんと補えているのかによって、決まる。という事ですね。

私は今まで、補聴器で聞こえを改善する。とした場合、自分の感覚に合わせて、良い。悪い。言い換えれば、自分自身の耳で自然に音を感じるのが、良い。逆に違和感を感じるのが、悪い。という風に考えていました。

しかし、補聴器を使用した感覚だけでは、自分がどのぐらい聞こえが改善されていて、補聴器をつけて改善すると良い部分まで、改善できているのか。そういった部分は、感覚では、よくわかりませんでした。

そこで、こういった補聴器を使用した状態を可視化できる測定を使い、どんな風に補えているのか。そして、どこまで、聞こえを補えると良くなるのかを調べ、現状と目標を見える化したところ、より自分の状況を改善するのに繋がりました。

改善できると良い目標値と実際の改善状況を比較すると、どの音は、良くて、どの音をより改善した方が良いか、わかりやすくなります。

こういった測定の良いところは、目標値と現状値を比較する事で、自分の改善状況を把握しやすくなる事です。

例えば、上記のような状況だったとしますと、2000Hz、3000Hz、4000Hzは、目標に少し足りておらず、その部分をもう少し補えると良い。という事がわかります。

以前は感覚だけで「こうかな?」「こうしてみると良いのかな?」と考えていたのですが、それより、だいぶ効率よく改善する事ができるようになりました。

さらにその過程でですが、周波数別にどんな特徴があるか。も、徐々にわかってくる事になります。

例えば、音声に関しては、500Hz~2000Hzあたりが35dBぐらいまで、改善すると、聞きやすくなる事が多く、

高い音に関しては、1000Hz以上が35dB~40dBぐらい聞こえていると、だいぶ周囲の物音、アラーム系の音に気付きやすくなり、だいたい他の方が感じている音の感覚で、感じやすくなります。

このようにどこをどのぐらい改善すると、聞きやすくなるのか。がわかった事により、自分の聞こえは、だいぶ改善しやすくなりました。

なお、聞こえの改善状況を明らかにする。という効果は、これだけではありません。

どこまで改善できると良いのか。その点と、自分の感覚を比較する事で、もうちょっと改善した方がよければ、改善する。ちょっと音がきついな…と感じれば、そこまでにする。

そういった聞こえの改善と補聴器の使いやすさ。そのバランスも整えやすくなりました。

聞こえを改善していくと、今度は、周囲の音やノイズ。そういったところが大きくなりやすいので、そのバランスを考えながらも、改善しやすくなるというのも個人的には、大きな部分です。

状況を分りやすくして聞こえを改善する。それをする事で、自分なりにではありますが、補聴器でだいぶ聞こえの改善がしやすくなりました。

それ以外でやった補聴器の改善は?

上記の改善が私の場合、非常に大きかったのですが、それよりも前にやっていたのは、両方の耳に補聴器を装用する事です。

私の場合は、上記のように聴力が両方とも中等度の難聴であり、両方の耳に補聴器を装用して、聞こえの改善効果を得られる耳ですので、両耳に装用して、なるべく聞こえにくさを改善できるようにしていきました。

両方の耳に補聴器を装用する事、そして、上記の自分の聞こえの状況を把握できるようにする事。この二つにより、自分自身の聞こえの改善状況をあげることができました。

もちろん、耳が治る。というところまでは、残念ながら至っていません。

しかし、今現在は、補聴器がちゃんと調整されている事で、仮に聞きにくい際には、聞き返したり、自分と相手がコミュニケーションしやすい形を考えたりなど、別の部分で、より改善できるようにもしています。

自分の経験からお店でしている事

あくまでも自分の経験からですが、私の場合は、上記のような経験をしているため、補聴器での聞こえの改善相談でも、なるべく聞こえの改善状況は、分りやすくし、お互いに相談できる形式を作っています。

なかなか補聴器を装用しただけでは、聞こえる音の感覚こそわかるのですが、では、それが良い状態なのか、ちゃんと改善できると良いところまで、改善されているのか。その点は、よく分りません。

ですので、わからない部分は、測定を使って明らかにして、できる限り改善できる状況にしています。

聞こえの改善状況を明らかにする。それをする事で、改善できるところは、改善する。という事がだいぶしやすくなりました。