フォナックの製品の中には、バイクロス。と呼ばれる、片耳が全く補聴器で補えず、片耳だけ、補聴器で補えるような方に使用する補聴器があります。
その一つが、オーデオB、フォナッククロスBの組み合わせになります。
オーデオB、フォナッククロスBの組み合わせは、耳にかけるタイプで、かつ、比較的、小型の補聴器とあり、目立ちにくく、自然に使いやすいのが、大きな特徴です。
目次
オーデオB、フォナッククロスBの概要
- 聴力:補える耳側、軽度〜中等度難聴くらいまで
- 形状:小型
- 種類:RIC(リック)タイプ
- 金額:254,500〜514,500(セット価格)
- 保証:補聴器、2年間、クロス、1年間※B90のみ3年間
- 特徴:耳に使用した時の閉塞感が少なく、目立ちにくい補聴器
- 色合:9種類
- 電池:PR41電池(約46〜58時間)PR48電池(約77〜96時間)
補聴器名 (組合せ) | 金額 (税込) | チャンネル ※1 | 抑制機能 ※2 | 指向性機能 ※3 |
オーデオB90-312 クロスB-312 | 514,500 (セット価格) | 20 ch | ||
オーデオB70-312 クロスB-312 | 424,500 (セット価格) | 16 ch | ||
オーデオB50-312 クロスB-312 | 314,500 (セット価格) | 12 ch | – | |
オーデオB30-312 クロスB-312 | 254,500 (セット価格) | 8 ch | – |
※1、チャンネルとは、補聴器を調整する際にどれだけ周波数別に細かく分けられているか。の数値です。多いと、それだけ、細かく調整しやすくなります。
※2、抑制機能とは、聞こえを改善した後に気になりやすい音や抑制しても問題ない音を抑制し、快適性を高めてくれる機能です。
※3、指向性機能とは、騒がしい中でもなるべく音声が邪魔されない様に支援してくれる機能です。
性能表は、こちらの通りです。補聴器とクロスと呼ばれる機器のセットで、補聴器側にのみ、性能があります。
このグレードにより、補聴器の性能が変化します。
カラーは、こちらの通り、9種類あります。
目立ちにくさ。というよりも肌の色や髪の色を意識し、自然に見せられる。違和感なく、自然に使えるようにしている色が多いですね。
当店の場合は、実物のカラーを用意し、選びやすくしています。これは、カタログの写真と実物では、色が変化しますので、なるべく実物をみて、選べるようにするためです。
こちらの製品は、小さくて目立ちにくい小型タイプの312タイプ、そして、形状は大きくなるものの電池の保ちが良くなる13タイプがあります。

バイクロスは、片耳が補聴器では補えず、もう片耳のみ補聴器が有効なケースに使用されます。このような聞こえに対し、聞こえない側からくる音を理解できるようにする事で、両方からの音を片耳で聞くようにしてくれます。
まず、バイクロス補聴器ですが、このような聞こえの方に使われる補聴器です。
特徴としては、
- 片耳が全く聞こえず、もう片耳が補聴器で補える方
- 片耳は、補聴器で補えるが、もう片耳は、補聴器で補っても言葉が明瞭に聞こえない方
- 片耳は、補聴器で補えるが、何らか片耳は、補聴器が適合しない方
こちらの方が対象になります。

そして、まだ聞こえている耳側の聴力は、この範囲内に入る方が対象です。聴力は、軽度〜中等度、やや高度の難聴も入ります。

形状としては、比較的、小型で、左側にあるのがまだ聞こえる耳側につける補聴器、右側にあるのが聞こえない耳側につけるクロスになります。

どちらも耳につけた場合は、このように耳の裏に収まり、目立ちにくい補聴器になります。
オーデオB、フォナッククロスBの特徴
オーデオB、フォナッククロスBのメリット
こちらのメリットは、
- 閉塞感が少なく、使いやすい
こちらになります。

耳かけ形補聴器に共通することですが、耳の穴を塞いだ際に感じやすい閉塞感、耳の中に水が入ったような感覚、そして、自分の声が内側で響くような感覚というのは、耳にかけるタイプが感じにくくなります。
この感覚は、強く感じると、違和感を感じたり、自分が話しづらくなったしますので、ないに越したことはありません。
そして、なければないほど、楽に、自然に補聴器を使う事ができます。
ですので、この補聴器は、このように楽に、そして、自然に補聴器を使いたい。という方にオススメです。
オーデオB-312、フォナッククロスB-312のデメリット
デメリットに関しては、
- 耳にかけるため、メガネやマスクの邪魔になる事がある
こちらがあります。

まず、この補聴器の場合は、耳にかけて使用するため、メガネやマスクの邪魔になる事があります。

マイクの位置は、赤いマークの部分です。その部分まで、受話器を上げる必要があります。慣れれば、簡単なのですが、初めは、感覚が掴みづらい傾向があります。
また、音を拾う位置が耳の上になりますので、電話を行う際は、少し上にずらして、行う必要があります。
よくメガネやマスクを使用する方、そして、電話を頻繁に行う方(例えば職場などで)は、少し使いづらい傾向があります。
この部分は、実際に試聴なり、貸出なりで使ってみて、本当にそうなのかを確認した後、仮にデメリットに感じる場合は、
耳の中に入れるタイプであれば、上記の部分を改善しやすくなります。
その点にご注意ください。
オーデオB、フォナッククロスBセットの選択肢

上記では、このようにいくつか種類があることを記載しました。

基本的に分かれるのは、この2つです。
目立ちにくいタイプを選ぶか、ちょっと形状は大きくなるけれども、電池の寿命がより多いタイプを選ぶかですね。
バイクロス補聴器の欠点は、電池の保ちが少ない事です。
常にクロスと呼ばれる音の転送機と通信している必要がありますので、スマホでいうBluetoothが常に動作しているような状態になり、電池の消費が大きくなります。
ですので、ちょっと電池の寿命は、短くなるけれども、小さくて目立ちにくく、その点による扱いやすさがある小型タイプを選ぶか。
それとも、ちょっと形状は、大きくなるけれども、電池の保ちが良くなり、その点の使いやすさがある標準サイズを選ぶか。
このどちらかになります。
どちらにしても、自分が使いやすいと思う方を選びましょう。
まとめ
こちらでは、バイクロスタイプのオーデオB、フォナッククロスBの組み合わせについて、お話してみました。
耳の状況によっては、このような補聴器を使って聞こえを改善すると良いケースもあり、そして、この補聴器は、ちょっと特殊ですので、その部分を含めた形状選定の方法があります。
形状は、耳にかけるタイプ、耳の中に入れるタイプがあるのですが、どちらにしても、自分自身が使ってみたい方、もしくは、こちらの方が使いやすいかな?と思う方を選びましょう。
自分が使いやすい補聴器を選ぶのが、一番良い方法になります。