補聴器の性能って何?聞こえを良くするには?
こちらでは、主に補聴器の性能に関する内容について記載していきます。
補聴器の性能とは、カタログを見た際に補聴器の名称のほか、4つか、5つぐらい並んでいるものを指します。
人によっては、グレードと呼んだりします。

補聴器の性能について知るためには、補聴器はどのようにして難聴の耳を改善しようとしているのか。その点を理解すると分かりやすくなります。
結論からお伝えしますと、補聴器の性能とは、抑制機能の優劣になります。
性能が上がると上がるほど、本来であれば周囲の音に邪魔されて理解しづらくなる部分を理解しやすくしてくれたり、周囲のノイズや一部の気になりやすい音。そういった音を抑制してくれることにより、快適に使いやすくなります。
注意点としては、補聴器の性能とは、抑制機能の優劣であり、厳密には、聞こえの改善度を下げない機能であることです。
聞こえの改善度を上げる場合は、どの耳に補聴器をつけるか、そして、どこまで聞こえを改善するか。この2つが重要になります。
これらを押さえた上で性能を上げていけるようにできると、より聞こえの改善に貢献できるようになります。
こちらでは、補聴器の性能に関して、なるべく簡単にお伝えしていきます。
補聴器がしようとしていること
まず初めに、補聴器がしようしている聞こえの改善というのは、大きく分けて
- 聴力低下した部分に音を入れ、正常の範囲内を目指して改善すること
- 聞こえを改善すると起こるデメリットの部分を解消すること
この2つがあります。
聴力低下した部分に音を入れ、正常の範囲内を目指して改善すること
補聴器がしようとしていることというのは、簡単に言えば、聞こえにくくなった耳に音を入れ、聞こえるようにすることです。
これは主に補聴器の調整の部分になるのですが、補聴器は、聴力ごとに低下した周波数の部分に音を入れ、正常の範囲内を目指して、聞こえの改善をしていきます。

私たちが聞きにくい理由は、スムーズに日常生活を送るためには、聴力が0〜25dBの範囲内で聞こえていないとならないのに、それよりも聞こえが下になっているからです。
そして、その数値が下にいくと下に行くほど、聞きにくさが強くなり、それに応じて、困るレベルも大きくなります。
ですので、その下がってしまっている聴力をなるべく正常の範囲内を目指して聞こえを改善する。それが補聴器がしていることです。
ここは主に補聴器の調整に当てはまる内容なのですが、若干、補聴器の性能についても当てはまります。
というのも、補聴器のグレードには、大体、4つか、5個ぐらいあるのですが、このグレードごとに聞こえの改善度は、変わるのか?というと、ほとんど変わりません。
下のものでも上のものでも、基本的な聞こえの改善はできるようになっています。

実際には、上のものは、抑制機能が優れているので、それにより、聞こえの改善度が上がりやすい。という特徴はあるものの、ポテンシャル、基本的な聞こえの改善度は、変わらないようになっています。
聞こえを改善すると起こるデメリットの部分を解消すること
基本的な聞こえの改善度は、グレードによって変わらない?なら、この金額差は、いったいどこに……。となってしまいますが、これは、抑制機能の差になります。
一言で言えば、聞こえを改善すると起こるデメリットの部分を解消することですね。
これは、実際に補聴器で聞こえを改善していくとよくわかるのですが、聞こえを改善していくと、聞こえやすくなることにより、
- 騒がしい場所では、周囲の音やノイズにより、聞きたい人の声が邪魔される
- 一部の気になる音が入るようになる、気になるようになる
ということが起こります。
まず、難聴の方が最も改善したいものの一つは、騒がしい環境下で聞きやすくなることです。
静かな中であれば問題なく聞こえる人でも、周囲が騒がしくなると周りの音に邪魔されてしまい、聞きたい人の声が聞こえづらくなる。ということがよく起こります。
これは、補聴器を装用する方は、感音性難聴という症状であることが大半で、この感音性難聴は、音の細かい聞き分けが難しく、特に騒がしい中での聞き取りが低下しがちです。
そのため、単純に聞こえを良くするだけでは、聞こえやすくならず、そのことから補聴器は、騒がしいところでもなるべく聞きにくくならないように機能を向上させること。
主に指向性機能と呼んだりするのですが、騒がしい中でもなるべく聞きにくくならないようにその機能を向上させるようにしていきました。
その機能の優劣が非常に大きく金額差に影響するようになります。

特に騒がしい場所での聞き取りは、補聴器の調整でどうこうできる問題ではなく、耳の機能も合わさって、非常に改善しづらい場面の一つです。
そのことから、こういった機能が入っているもの。こういった機能が優れている補聴器は、高額になります。
ここが違いの一つです。
もう一つは、聞こえを改善していくと、一部、気になる音が入りやすくなることです。

主にこのようなものなのですが、これらは、機械で音を大きくする過程で起こりやすい症状で、こういったものがあると、不快に感じやすかったり、一部の音が強く感じてしまい、補聴器を使いづらくなってきます。
ですので、そういったところを抑えることで、なるべく快適に使いやすくする。という機能もあります。
補聴器の性能とは、いってしまえば、抑制機能の優劣、有無が大きなポイントになります。
価格が抑えめのものは、抑制機能はほとんど入っておらず、聞こえの改善となる基本的な部分のみになります。
性能が良いものは、基本的な聞こえの改善にプラスし、抑制機能が優れることで、騒がしい中でもなるべくサポートしてくれたり、抑制機能により、様々な場面で快適に使いやすくしてくれます。
これが補聴器の性能になります。
補足:聞こえを良くするには?
さて、ここで少し補足をしていきたいのですが、仮に聞こえを良くすると考えた場合、どう考えると良いか。という点です。
まず、聞こえの改善についてですが、補聴器における聞こえの改善の影響度は、どの耳に補聴器をつけるか(片側か、両耳か)とどこまで聞こえを改善するか(補聴器の調整)の2つが非常に大きいです。
その大きさは、聴力や耳の状況によっても変わりますが、8〜9割ほどは、ここによって決まってしまいます。
性能ではありません。
そもそも私たちが聞きにくい最も大きな理由は、上記にも記載した通り、日常生活をする上では、聴力が、0〜25dBの範囲内で聞こえていないとならないのに、その範囲内で聞こえていないからです。
単純に音が聞きづらいから。ということですね。
ですので、ここの改善度、主に補聴器の調整で、正常の範囲内に近づけること。これが最も聞こえの改善度に影響します。
その次が、どの耳に補聴器をつけるのか。になり、片耳のみにつけるか、両方につけるか。になります。
これについては、片方のみだと、使っていない側の聞こえは、思いの外、聞きにくいままになります。

ですので、両方の耳に補聴器が適合するのであれば両方につけ、聞こえを改善する。
突き詰めて言えば、補聴器がしている改善というのは、普通に日常生活を送る上では、両方の聴力が、0〜25dBまで聞こえていないとならないので、その範囲内を目指して改善する。
これだけになります。
ただ、その中で、音を大きくしたり、聞こえを改善すると、音響機器的な要因、耳の要因によって様々な音が気になったり、周囲が騒がしいと周りの音に邪魔されて、聞きたい人の声が聞きづらいという現象が出てきます。
それをサポートしてくれるのが、性能になり、価格を抑えめのものは、単純に音を入れる機能のみであることが多く、そこからグレードが上がると抑制機能が良くなり、様々なところでサポートしてくれます。
これが性能ですね。
ですので、聞こえの改善度を上げる。ということを考えた場合、優先するのは、どの耳に補聴器をつけるか、そして、どこまで聞こえを改善するか。になり、ここを押さえた上で、性能を上げていけると良いです。
そのようにできると、性能そのものも活かしやすくなり、より聞こえの改善度を上げやすくなります。
まとめ
今回は、補聴器の性能について、なるべく分かりやすく記載してみました。
今現在、補聴器がしようとしていることは、
- 低下した聴力を正常の範囲内を目指して改善すること
- 聞こえを改善すると起こるデメリットの部分を解消すること
この2つになります。
聞こえを改善すると、その過程で、どうしても騒がしい環境下や人が多い環境、さらには、雑踏の中だと、周囲のノイズ、音によって聞きたい人の声が阻害されてしまいます。
さらに、一部の音は、不快に感じることがあり、これは補聴器が音響機器である以上、どうしてもそういった問題が起こります。これは、補聴器に限らず、ボイスレコーダーや音を録音したりすると、起こる問題です。
ですので、そういった問題点を解消してくれる機能が入っていると、入っているほど、価格は上がるようになります。
そして、補足でも記載しましたが、仮に聞こえを良くする場合は、どの耳に補聴器をつけるか、そして、どこまで聞こえを改善するか。を押さえることが大事になります。
補聴器の性能は、これらを押さえた後で、より改善していきたい場合に上げていけると良いです。
ということで、こちらの内容が参考になったのであれば幸いです。
