より聞こえの改善を手助けしてくれる補聴器のサポート機器

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器には、追加することで、より聞こえの改善を手助けしてくれるサポート機器があります。

今現在、補聴器は、耳につければ全ての問題を解決できるというような状況には至っていません。実際には、

  • 機械の音に弱い
  • 離れたところからの音、声に弱い
  • 会議などの複数の人の会話に弱い
  • 騒がしいところでの会話に弱い

などまだまだ様々な課題を抱えています。

ですので、これらの場面でより聞こえを改善する機器というのもあります。

おさらい

まず、補聴器に関して、弱いところについておさらいしていきたいのですが、今現在、冒頭でお伝えした通り、補聴器ではまだまだ改善が弱い部分というのが存在します。

それは、

  • 機械の音に弱い
  • 離れたところからの音、声に弱い
  • 会議などの複数の人の会話に弱い
  • 騒がしいところでの会話に弱い

の主に4つがあります。

機械の音に弱いというのは、テレビの音や電車の中のアナウンス、講演会のスピーカーからの音など、こういった機械から出て、補聴器という機械で音を拾って音を増幅すると、音が高くなりすぎたり、音が割れたような感覚になってしまい、よくわからないということが起こります。

また、離れたところからの音、声に弱い状態になりますので、会議の際で離れたところから話す人の声が聞きづらかったり、講演会などの場所で後ろに配置されていたりとかすると、聞きづらくもなります。これは、機械の音に弱い部分も合わさって、結構、聞きづらくなったりします。

そして、補聴器を使われる方の場合(私もそうですが)、よくあるのは、騒がしいところでの聞き取りが悪くなることです。このような場合、どうしても補聴器のみでは、難しい部分があるのも事実です。(最近の補聴器でだいぶ良いものを使えば話は別になることもあります)

大事なのは、補聴器一つだけで、すべての問題を解決できれば一番いいのですが、残念ながら環境によっては、それが難しいということです。ですので、よりこのような環境において、聞きやすくするためにいくつかより良くする道具があります。

より良くする3つのサポート機器

今現在、主に3つほどサポート機器があるのですが、

  • テレビコネクター
  • Bluetooth機能
  • 補聴援助システム、ロジャー

この3つになります。

テレビコネクター

こちらは、テレビの音を直接補聴器に入れるものになります。上記の通り、機械から出る音をそのまま補聴器で拾うと聞きづらい傾向が出ます。その典型がテレビの音ですね。

ですので、こういった道具をテレビに繋げられると、テレビの音は、だいぶ聞きやすくなります。直接補聴器からテレビの音声が聞こえるようになりますので、聞こえの改善は、より良くなります。

なお、補聴器を使って普通に聞こえる場合は、そのままで大丈夫です。仮に聞きにくい場合は、こういったものがありますよ、というご紹介になります。

Bluetooth機能

難聴の方の場合において悩ましいものの一つには、電話があります。こちらも機械から出た音ということもあり、人によっては響きすぎてしまったり、音質が悪くなってしまい、聞きづらいということが出てきます。

今現在、補聴器にはBluetooth機能というものがあり、ついているものとついていないものがあるのですが、ついているものであれば、スマートフォンと接続したり、PCと接続することで、音声が直接、補聴器に入るようにできます。

言ってしまえばBluetoothイヤホンのように使えるようなもので、このようにできるとより聞きやすくすることができたりします。

なお、電話については、直接、補聴器で聞いていただくことで解決できている方、あるいは、補聴器を耳から外して聞くことで解決できている方は、無理にしていただく必要はありません。

あくまでも電話の際に困る方、用の内容になります。

補聴援助システム、ロジャー

補聴援助システム、ロジャーという名前は、聞いたことがないかもしれません。こちらは、音の送信機を用意することで、その送信機に入った音を直接、補聴器に飛ばす機器になります。

上記に紹介した通り、補聴器の場合、今現在でも補聴器単体で改善しづらいものがあり、

  • 会議の際の会話(特に大きい会議室、声が小さい人など)
  • 講演会などの機械から音が出て、かつ距離が離れる環境
  • 騒がしい中での会話

こういった場面では、まだまだ補聴器単体では改善しづらい部分があります。

そこで、音の送信機を相手の口元や近くに置くことで、その送信機に入った音を直接、補聴器に飛ばすことで、聞こえやすくするのが、この補聴援助システムです。

補聴器で弱いのは、距離になります。距離が離れると離れるほど、音というのは急激に弱くなってしまうため、補聴器で聞こえを改善しているとはいえ、ギリギリの改善になりますので、距離が離れてしまうと、急に声が小さくなったり、はっきりしない感覚が強くなってしまいます。

ですので、その距離について、無視できる音の転送機器が補聴援助システムになります。

様々な送信機があり、こちらを追加するだけで使えるようになります。

送信機を相手に持ってもらったり、相手の近くに置けるようになると、だいぶ聞きやすくすることができます。

補聴器には補助する道具がいくつかある

補聴器には、補助する道具がいくつかあります。本当は、補聴器一つで全ての問題が解決できれば良いのですが、なかなかまだまだそこまでは至っていません。実際には、上記のような場面で困る部分がどうしても出てきてしまいます。

どこまで聞こえを改善したいのか、どこまで良くしたいのか、によって、こういった道具を使うか、使わないかがあるのですが、こういった道具があるということを知っておけると良いでしょう。何かあった際に解決策があるのとないのとでは心の持ちようが異なるからです。

追加する場合は、いくらかお金は必要になるのですが(Bluetoothは付属でついてくることが多いです)、補聴器には、このような道具もあります。

より良くしていきたい場合は、導入し、より改善していけると良いですね。

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