軽度〜中等度難聴の聞こえを補聴器で改善する
こちらでは、軽度〜中等度難聴の聞こえを補聴器で改善する。という内容で、簡単にまとめていきます。
軽度〜中等度の難聴というのは、非常に多い聴力型で、生まれつきの感音性難聴の方、原因不明の感音性難聴の方、突発性難聴、メニエール病、老人性難聴(加齢による難聴)など、さまざまなケースで見られます。
このような聞こえにになると、主に小さい声の方から、離れたところからの呼びかけ。さらには、騒がしい中での聞こえ。会議の際など、実にさまざまなところで困るようになります。
このような聞こえを改善していくためのポイントは、
- 軽度〜中等度難聴に合いやすい補聴器の形状を選ぶこと
- 両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと
- ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること
になります。
軽度〜中等度難聴の聞こえは、今現在、補聴器による聞こえの改善効果を最も受けやすい聴力になります。
補聴器は、まだまだ残念ながら耳を治すレベルまでの聞こえの改善ができません。しかし、その中でも改善度を比較的高くしやすいのが、このような聞こえの特徴です。
ですので、なるべく聞こえを改善できる方法を行い、できる限り、困る部分を少なくしていきましょう。
軽度〜中等度難聴の聞こえ
さて、初めにですが、今回、対象にしていくのは、主にこのような聴力になります。

主に軽度〜中等度難聴の方ですね。定義的には、軽度難聴の範囲は、25〜40dB、中等度難聴の範囲は、41〜69dBまでになります。
聴力には、周波数の概念があり、この部分までは、軽度の範囲だけど、ここからは中等度の範囲。みたいなものが多くあるため、こちらでは、軽度〜中等度難聴は、一緒にして記載していきます。
聴力図について少し補足しますと、一般の方が聞こえている範囲は、0〜10dB。正常の範囲は、0〜25dBになります。

そこから外れると、外れるほど、聞きにくさが強くなり、呼ばれても気づかないこと、言葉がはっきりせず、何を言っているのかわからないこと。こういったことが増えてきます。
軽度〜中等度難聴のレベルの場合、主に以下のような状態になることが多いです。

対面でしっかり話してくれる人の声は、まだわかりやすいものの、声が小さかったり、離れたところから呼ばれた際に気づかなかったり。
あとは、周囲が騒がしくなると聞きづらくなったり、会議の際で声が小さい人がいたりすると聞きづらくなったりなどが起こります。
軽度というと、確かに数値的には軽度かもしれませんが、人によっては、だいぶ聞きにくさが強くなってしまうので、聞きにくいことのストレスを抱えやすくなります。
こういった状況になるのが、軽度〜中等度難聴の特徴になります。
軽度〜中等度難聴の聞こえを補聴器で改善する
さて、早速、改善していきましょう。
冒頭にも記載させていただいた通り、このような聞こえを改善するためのポイントは、
- 軽度〜中等度難聴に合いやすい補聴器の形状を選ぶこと
- 両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと
- ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること
の3つになります。
まず、このような聞こえの方ですが、低い音の部分の聞こえが良いことが多く、その場合、補聴器を装用した時に起こる不快感を強く感じることがあります。
ですので、その不快感を軽減しつつ、聞こえの改善をしていくこと。それが、このような聞こえの方のポイントになってきます。
そして、両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと、ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること。
この部分は、なるべく聞こえの改善度を上げやすくするためです。
今現在、補聴器は残念ながら耳を治すレベルまで聞こえの改善ができません。ですので、なるべく改善できる方法を行わないと、その分、聞きにくさが残りやすくなります。
特に軽度〜中等度難聴の聞こえの方は、幸いにも聞こえの改善度を高くしやすい。という不幸中の幸いのような状態ですので、なるべく聞こえの改善を高め、困る部分をなくしていけると良いです。
軽度〜中等度難聴に合いやすい補聴器の形状を選ぶこと
さて、一番初めは、こちら。
これは何を意味しているかと言いますと、補聴器の形状に関することです。


補聴器で聞こえを改善する際に選ぶ要素としては、
- 補聴器の形状
- 補聴器の性能
この2つを選ぶ必要があります。そのうちの補聴器の形状の部分ですね。
結論からお伝えしますと、軽度〜中等度難聴の方が選ぶと良いのは、
- 耳かけ形補聴器なら、RIC(リック)補聴器
- 耳あな形補聴器なら、CIC(シーアイシー)補聴器
の2つになります。

まず、このような聞こえの方の場合、気をつけなければならないのは、補聴器を装用すると、自分の声が非常に強く感じたり、低く唸るような感覚で自分の声を感じやすいことです。
一言で言うと、補聴器をつけた時に不快感を感じやすい。ということですね。
これは、耳を塞ぐことで起こるのですが、聴力として、125Hz〜500Hzが50dBの範囲内の場合に感じやすくなります。

ですので、なるべくであればこの不快感を軽減しつつ、低下している高い音の部分を補えるようにしていく。というようにできると良いです。
今現在、補聴器というのは、主に耳にかけて使用する耳かけ形補聴器、耳の穴の中に入れて使う耳あな形補聴器の2つがあります。

耳かけ形補聴器には、耳かけ形補聴器の中でいくつか種類があり、耳あな形補聴器には、耳あな形補聴器の中でいくつか種類があります。
その中で、先ほどの要件を満たすのが、
- 耳かけ形補聴器なら、RIC(リック)補聴器
- 耳あな形補聴器なら、CIC(シーアイシー)補聴器
になります。

耳あな形補聴器の特徴は、耳の穴の中に入ることです。それにより、メガネやマスク、ヘルメットなどの邪魔になりません。また、電話も今までの感覚で行うことができます。

ただ、その代わり、耳を塞ぐ感覚が強くなりますので、先ほどの欠点の部分、自分の声が大きく感じたり、低く唸るような感覚で聞こえる。というのが耳かけ形補聴器より強くなります。
耳あな形補聴器は、耳の形を採取して、その方に合わせて作るため、耳を塞ぐ量がどうしても大きくなりがちです。それによる欠点があります。
一方、耳かけ形補聴器は、耳の上に乗せて使うため、耳を塞ぐ量を減らしやすく、補聴器を使う際に感じやすい不快感を軽減しやすくなります。

その代わり、人によっては、耳の上に乗りますので、メガネやマスク、ヘルメットの邪魔になる。ということがあります。
ご自身が使いやすい方を選び、よくしていきましょう。
両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと
さて、次は、両方とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと。になります。
これ、何を意味しているのか。と言いますと、どの耳に補聴器をつけるか。ということです。
片耳のみか、両方の耳につけるか。ですね。

これについては、そのままの意味で、両方とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと。になります。
その理由は、
- 片側のみだとつけていない側は、あまり聞こえていない
- 騒がしい場所での聞き取りをなるべく上げるため
の2つがあります。
片側のみだとつけていない側は、あまり聞こえていない
人によっては、片方のみ補聴器をつけるだけで、ほとんど聴こえるようになるようなイメージ、あるいは、お使いの方だとそう感じている方もいるかもしれません。
しかし、基本的に耳というのは、両方の耳があることで初めて機能し、左側の耳は、主に左からの音を聞き、右側の耳は、主に右からの音を聞いています。
ですので、片側にのみ補聴器をつけた場合、つけていない側の音は、あまり聞こえていない状態になります。

音というのは、目に見えるものでも匂いがするわけでもありません。音が聞こえないと、聞こえていないことに気がつきません。
ですので、自分で気づくのは難しい点はあるのですが、片側だけだとだいぶ聞き取りが厳しくなります。
なお、この点は、補聴器では、耳を治すレベルまで改善ができない。という点も入ります。
ですので、なるべく改善度を高くできる方法を取り、困る部分を減らしていけると良いです。
騒がしい場所での聞き取りをなるべく上げるため
今現在、補聴器において最も大きい課題の一つは、騒がしい環境下になると聞きにくくなることです。
静かなところでの聞き取り、会話はいいけれども、周囲が騒がしくなると聞きづらくなる。というのは、補聴器の課題であり、生活環境には、静かな場所ばかりではありません。
そして、軽度〜中等度難聴の方の場合、困る要素として多いのが、この騒がしい環境下です。
小さい声の方、会議の際、離れたところからの呼びかけ。そして、騒がしい環境。これらの部分で、比較的困る要素として、多めになるのが、騒がしい環境下ですね。
一般的に騒がしい中でもなるべく聞きやすくしていく方法には、
- 補聴器の性能を上げる(その分、お金はかかるようになる)
- 両方の耳に補聴器をつける(両耳とも補聴器が適合する場合)
の2つがあります。
効果としては、両方の耳に補聴器をつける。が一番高く、その次に補聴器の性能を上げる。になります。

生活環境には、静かな場所だけではありません。
なるべくどのような環境でも聞きやすくしていくために、両方の耳に補聴器をつけていけると良いです。
ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること
さて、最後は、ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること。になります。
これは何を意味するかと言いますと、補聴器の調整。という部分についての内容です。
補聴器には、使う方の聴力に合わせて聞こえを改善する作業があります。それを主に補聴器の調整といったりします。

補聴器の調整の目的は、一つ。低下した聴力をなるべく正常の範囲内に近づけることで、聞きやすくすることです。
私たちが聞きにくいのは、日常生活上で生活するには、聴力が0〜25dBの範囲内であることが必要なのに、その数値外になっているからです。ですので、数値外になればなるほど、聞きにくさや困るレベルが大きくなります。
なので、その範囲内に戻せるように音を入れて聞きやすくする。それが補聴器の調整であり、聞こえを改善する。ということになります。
で、これについて一言で言うと、ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること。ここが大事になります。
今現在、補聴器の世界には、補聴器を使った状態で、どのぐらい聞こえているのか。を見る測定があります。

主に音場閾値測定(おんじょういきち測定)と呼ばれたりしますが、こちらで見ると、状況がわかりやすくなります。
今現在、聴力にもよりますが、概ね、補聴器で改善できる数値は、このぐらいになります。

良い方だと、25dB、20dBと一部いくことがあるのですが、大体は、30dB〜25dBぐらいで落ち着くことが多いです。
この数値は、聴力検査の際の数値と同じく、0〜10dBが一般の人が聞こえている範囲、0〜25dBが正常の範囲になります。
ですので、上に行けると行けるほど、聞こえやすさが上がります。
一つひとつ、お話ししていきたいのですが、まず、大事になるのは、500〜2000Hzになります。

この辺りは、音声が影響しやすいため、なるべく目標となる部分まで改善できると良いです。それができるとできるだけ、音声の聞きやすさに貢献できるようになります。
次は、2000Hz、4000Hzの高い音の部分です。

この辺りも改善できれば改善できるだけ、音声の明瞭性。高い音の感じやすさ。それを上げることができます。
ただ、人によっては上げすぎると、機械的な感覚が強くなったり、不快感が強くなったりしますので、上げられる人は上げる。ができると良いです。
最後は、250Hz、500Hzの低い音ですね。

ここも低すぎる男性の声などは、影響するので、上げられるのであればあげると良いです。
人によっては、周囲の音が聞こえすぎてしまうことがあるので、匙加減は必要ですが、目標の部分まで改善できると、その分、聞きやすさは上がるようになります。
このようにみていただくとどの周波数も改善できるのであれば改善する。になりますね。その中で大事になってくるのは、500〜2000Hzです。
この辺りは、音声の聞きやすさに直結するので、改善できれば改善できるだけ、良くなります。
なお、もしかしたら、お気づきの方もいるかもしれませんが、今現在、補聴器が耳を治せない。というのは、上記の通り、改善できる数値が、良くて25dBの範囲内くらいまでだからです。

上記にも記載した通り、一般の方がしている日常生活をするには、0〜25dBで聞こえている必要があります。
最も聞こえの改善度を上げやすい、軽度〜中等度難聴の方における聞こえの改善も、上記の通り、改善できる数値は、ギリギリ正常の範囲内に入れられるかどうか。になります。
それ故、補聴器はなるべく改善できる方法で改善しないと、その分、聞きにくさが強くなることになります。
無理に音を上げて、辛くなるのは、考えものですが、なるべく改善度が良い状態にできると、その分、聞きにくさを減らすことができます。
お客様の声
こちらでは、このお店で、実際に軽度〜中等度難聴の方の聞こえを改善した方について、ご紹介します。ご参考にどうぞ。
突発性難聴、原因不明の感音性難聴の方

- 改善:CIC補聴器(小型の耳あな形補聴器)
- 備考:CIC補聴器、両耳装用にて改善
- 状況:補聴器については、初めて

生まれつきの感音性難聴の方

- 改善:ITC補聴器(耳あな形補聴器)
- 備考:ITC補聴器、両耳装用にて改善
- 状況:補聴器については、初めて

原因不明の感音性難聴の方

- 改善:RIC補聴器(小型の耳かけ形補聴器)
- 備考:RIC補聴器、両耳装用にて改善
- 状況:他店で購入、相談したがうまくいかず

この他のお客様の声(総合)
まとめ
今回は、軽度〜中等度難聴の聞こえを補聴器で改善する。という内容で、簡単にまとめてみました。
軽度〜中等度の難聴というのは、非常に多くの方がなり、生まれつきの感音性難聴の方、原因不明の難聴の方、突発性難聴、メニエール病、老人性難聴(加齢性による難聴)。実にさまざまなバリエーションがあります。
声が小さい方、離れたところからの呼びかけ、音。会議の際や騒がしい中での聞き取りなど、さまざまなところで聞きにくさを感じやすくなってくるのですが、不幸中の幸いか、補聴器による聞こえの改善効果を最も得やすいのが、このような聞こえの方の特徴です。
改善のポイントとしては、
- 軽度〜中等度難聴に合いやすい補聴器の形状を選ぶこと
- 両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと
- ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること
の3つですね。
このような聞こえの方の場合、補聴器を装用することによる不快な部分を強く感じやすいため、その部分を軽減しつつ、聞こえを改善する。そのようにできると良いです。
また、なるべく聞こえの改善度を上げられるようにするために、両耳とも補聴器が適合するのであれば、両方の耳に使うこと、ご自身の聴力から改善できると良い目標値まで改善すること。
補聴器はまだまだ耳を治すレベルまで聞こえの改善ができません。ですので、あまり手を抜くようなやり方をすると、聞きにくさが残り、困ることが出てくるようになります。
幸いにも補聴器による恩恵を受けやすい耳であることが多いので、なるべく改善できるところは改善していき、困るところを減らしていけると良いです。
ということで、こちらの内容が何か参考になったのであれば幸いです。
















































































































