聞こえの改善と買い替えのタイミング

深井 順一|パートナーズ補聴器

補聴器は残念ながら永久に使える機器ではありません。補聴器の耐用年数は、約5年とされており、その近辺で変えていく必要があります。

買い替えに関する考えは、人によって異なるのですが、こちらでは、このお店で考えていること、私、深井自身の考えについて記載していきます。ご参考にどうぞ。

なお、結論から記載しますと、今までのものを予備で使えるようにしつつ、買い替え時期が来ていた場合、新製品が出たタイミングで変えられると良いです。

聞こえの改善から見る買い替えのタイミング

今現在、補聴器がしていることは、低下した聴力のところに音を入れることで、正常の範囲に近づけ、聞こえにくさを改善すること。

そして、騒がしい中や様々な音がする環境下だとそれらの音に邪魔されて聞きづらくなってしまうため、抑制機能を強化し、聞きにくくならないようにする事です。

今現在、この2つに関して、補聴器はより良くしようとしており、補聴器の買い替えは、できればこれらの機能(性能)が上がるタイミングに行えると良いです。

それは、OSが変わった時。簡単に言いますと、新製品が出た時です。

イメージ。新しい製品は、だいたいチップがどうのこうの書いてあることが多いです。

今現在、補聴器は、補聴器の中にあるICチップと呼ばれるパソコンでいうCPUのようなものがあるのですが、その性能、機能により、ほとんどの性能が決まってしまいます。

メーカーによっては、このようにOS(プラットフォーム)別に記載しているところも。新しい物の方が全体的に性能は良くなります。

これが新しいものほど、聞こえの改善度と抑制機能の優劣、これが良くなります。

ですので、基本的に補聴器は、OSが新しいもの、新製品を選んだ方が良いのですが、問題は、新製品が発売されるのには、2つのパターンがある事です。

新しいものが出る際の2つのパターン

結論から記載しますと、新しいものが出る際のパターンは、2つあり、

  • アップグレードパターン
  • 新しいICチップ搭載パターン

の2つです。

聞こえの改善度、抑制機能の優劣に関して、大きく変わるのは、新しいICチップ搭載パターンの方です。

アップグレードパターンは、今現在のチップをそのまま改良したもの、処理の方法や中のOSの構造そのものを改良したものなのに対し、新しいICチップ搭載パターンは、全て刷新し、中のICチップから全てを変えたパターンになります。

どちらも性能は上がるのですが、その性能の上がり幅は、新しいICチップに変更された際の方が大きくなります。

ですので、新しいICチップ搭載パターンの新製品が出た場合に新しい補聴器に変えられるとタイミングとしては、最高になります。ただ、ここは状況や時期、タイミングが絡むため、実際のところ狙って行うのは難しい部分もあります。

なお、新製品が出るスパンは、だいたい1年半〜2年に一度ほどです。ものによって変化することはあるのですが、だいたいこのぐらいのペースで新製品が出ることが多いです。

買い替えについて、考えられると良いこと

基本的に買い替えについては、今現在の補聴器が使えるうちに買い替えられると良いです。その理由は、今現在使っている補聴器を何かあった時のための予備に使えるからです。

補聴器がある生活に慣れると、補聴器が使えなくなってしまった際、とても不安を感じるようになったり、仕事の場合は、仕事にならなくなってしまいます。ですので、できれば手元には、予備があると安心できます。

予備があれば、故障した際に予備を使って復帰できますし、このお店をご利用のお客様によっては、補聴器が故障した際、予備を使い、そして、お店にお越しいただき、お店で代替機を借りて修理期間を待つ、という方もいます。

補聴器の買い替えについては、タイミングは難しいのですが、補聴器購入から、〜6、7年経過している場合は、なるべく今の補聴器が使えるうちに買い替えられると困りづらくできます。

いくつも持っておく必要はなく、予備は、1セットあれば大丈夫ですので、時期が来たら、買い替えられると良いです。

時期や状況によっては、少し待ったほうが良いケースなどはありますので、その辺りは、お店の人と相談できると良いですね。

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