補聴器の形状の違いって何?
こちらでは、補聴器の形状の違いについて、記載していきます。
今現在、補聴器で聞こえを改善していく場合、選ぶ要素としては、補聴器の形状と補聴器の性能。の2つがあります。
こちらで扱っていくのは、補聴器の形の部分ですね。
主には、


こういったものになります。
結論から記載しますと、補聴器の形状は、扱いやすさに影響します。
ですので、ご自身が扱いやすいと思うものを選ぶこと。ここが大事になります。
補聴器の形の種類
今現在、補聴器の形の種類には、主に耳の中に入れて使用する耳あな形補聴器、耳にかけて使用する耳かけ形補聴器。の2つがあります。

大まかには、耳あな形補聴器の中には、耳あな形補聴器の中でいくつか種類があり、耳かけ形補聴器の中には、耳かけ形補聴器の中にいくつか種類があります。
これは、補聴器の形状により、補える聴力。難聴の場合、軽度の難聴の方から、重度の難聴まで、聴力低下の量が異なるため、形状により、どこまでの聴力を補えるかが異なるからです。
ご自身の聴力が補えるものの中で、耳かけ形補聴器を選ぶのか、耳あな形補聴器を選ぶのか。
それが補聴器の形状になります。
そして、そのポイントは、冒頭の通り、ご自身が扱いやすいと感じるものを選ぶこと。ここが大事になります。
それぞれの違い
では、早速、それぞれの違いを見ていきましょう。
よく質問いただく内容として、主な違いは、以下の通りです。

聞こえの改善効果
よく聞かれることの一つは、「聞こえやすさは、どっちが上?」になります。
その点については、表現は難しいものの、どちらも大体同じくらいになります。
ただ2025年以降、補聴器の開発として、耳かけ形補聴器の方が先行することが多く、時期やタイミングによっては、耳かけ形補聴器の方が性能が良くなりやすい。という特徴はあります。
補聴器の形状は、どちらかというと扱いやすさに影響する部分が大きいので、ご自身が扱いやすいと感じるものを選ぶことが大事になります。
邪魔になるか、ならないか
補聴器において、大きな違いが出るのが、邪魔になるか、ならないか。になります。
耳あな形補聴器は、耳の中に入れて使うため、メガネやマスク、ヘルメットの邪魔になりません。

しかし、耳かけ形補聴器は、耳にかけて使用するため、メガネやマスク、ヘルメットを着用したりすると、邪魔に感じることがあります。

こういった方は、耳あな形補聴器の方が使いやすいです。
補聴器装用時の不快感
補聴器を使う上で大きな問題になりやすいのは、補聴器装用時の不快感です。
補聴器を耳につけると、耳が塞がることによる不快感。自分の声が低く強く響いてしまったり、強く聞こえることで、不快感を感じやすくなります。
この感覚は、耳の中に水が入ったような感覚に近く、人によっては、大きく感じたりします。
結論から言えば、この感覚は、耳かけ形補聴器の方が少なくできます。
そして、この感覚が強いのが耳あな形補聴器です。
耳あな形補聴器は、耳の中に補聴器を作るため、耳をなるべく密閉する必要があります。そうすると、密閉することによる自分の声が大きく聞こえたり、低く響いて聞こえ、その不快感が感じやすくなります。

耳かけ形補聴器は、本体が耳の上にかかっており、耳を塞ぐ量を最小限にできます。ですので、その感覚を軽減しやすい。という特徴があります。

耳あな形補聴器は、耳の穴の中だけで補聴器を作らなければならず、甘い作り方をすると、そもそも耳から補聴器が外れやすくなったり、抜けやすくなるので、それができません。
こういった不快感を感じやすい方は、耳かけ形補聴器の方が使いやすくなります。
番外編:この場合はどっち?
さて、番外編として、この場合は、どっち?について記載していきます。
主には、
- どっちの方が目立ちにくい?
- 運動の際は、どっちの方が使いやすい?
- 電話は、どっちがしやすい?
- 補聴器の耐久性は、どっちがいい?
の4つです。
Q、どっちが目立ちにくい?
A、どちらかというと、耳あな形補聴器
基本的に耳かけ形補聴器、耳あな形補聴器は、どちらも小型の補聴器というのがあります。

ただし、最近は、補聴器の性能を上げるために耳かけ形補聴器の形状が大きくなりがちですので、耳あな形補聴器のCIC補聴器というのが目立ちにくいものになります。
仮に補える聴力の方の場合は、目立ちにくさで言えば、CIC補聴器が目立ちにくいものになります。
運動の際は、どっちの方が使いやすい?
A、耳あな形補聴器
運動の際は、耳あな形補聴器の方がしやすいです。
耳かけ形補聴器は、本体が耳の上に乗っているため、特に激しい運動などをする場合は、上に乗っている補聴器がプラプラ動きます。
仮に運動などを考慮する場合は、耳あな形補聴器の方が良いです。耳の中で固定されるため、安定して使うことができます。
なお、スポーツにおいては、音の方向感覚が大事になるケースがあり、そのような場合も耳あな形補聴器の方が優秀です。
耳かけ形補聴器は、音の方向感覚として、左右は、わかるのですが、上下、前後ろがわかりづらいという特徴があります。
耳あな形補聴器は、自分の耳を使う(耳介(じかい)と言ったりします)ため、左右、上下、前後ろもわかりやすくなります。
スポーツによっては、音の方向感覚が大事になるものがありますので(特に球技)、そういった方は、耳あな形の方が良いです。
Q、電話は、どっちがしやすい?
A、基本的には耳あな形だが、耳かけでもできる
電話については、正直、回答が難しいのですが、一般的には、耳あな形補聴器の方がしやすいです。
ただ、扱い方がわかれば耳かけ形補聴器でも可能です。
耳あな形補聴器の場合は、今までやっていた方法でそのまま電話をしていただくことができます。
耳かけ形補聴器の場合は、耳の上に補聴器本体があり、そこから音を拾っているため、電話の音が出る部分を上にヅラし、そこに当てる必要があります。
人によってはわかりづらい部分があるのですが、問題なくできる方もいるので、ここは判断が難しいですね。
耳かけ形補聴器で問題なくできるのであれば、耳かけ形補聴器を選択肢に入れても良いと思いますが、難しい場合は、耳あな形補聴器という選択肢があります。
Q、補聴器の耐久性は、どっちがいい?
A、回答が難しいが、どちらかというと耳かけ形補聴器(充電形)
こちらも回答が難しいのですが、充電形の耳かけ形補聴器が今の所、耐久性が高いものになります。
補聴器の種類の一つに充電形のものとボタン電池形のものがあります。
充電形のものは、スマートフォンと同じように充電して使うもの。ボタン電池形は、そのままボタン電池を入れ、切れたら、新しい電池に交換して使うものです。
元々のボタン電池に関しては、空気を電池が吸い込むことで発電するものになります。
ですので、ボタン電池を使用するタイプの補聴器には、空気穴と呼ばれる空気を電池に取り込むための穴があります。

この穴があるということは、補聴器を密閉できないということです。補聴器を密閉すると、電池が発電できなくなり、補聴器が動かなくなります。
これが充電形になると補聴器に空気を送らなくて良くなり(リチウムイオン電池は、空気を必要としない)、そのおかげで補聴器内部を密閉することができるようになりました。
そのことにより、補聴器そのものの耐久性、壊れにくさについては、どちらかというと充電形の補聴器の方が壊れづらくなってきています。
耳かけ形補聴器の充電形が今の所、最も耐久性については優れるようになってきました。耳あなの充電形についてもあるのですが、どちらも充電形の方が耐久性は上がってきている状態ですね。
ということで、仮に耐久性で見るなら、充電形になります。耳あな形はまだ数が少ないこともあり、わかりやすく充電形の耳かけ形補聴器。としました。
補足:なぜ、様々な種類がある?
ここで念の為、なぜこのように種類があるのか。について、記載していきます。
それは、補聴器の形状というのは、使う方の状況によって、扱いやすさが異なるからです。性能の良い、悪いではなく、合うか、合わないか、だからですね。
例えばこれを書いている私自身も補聴器を使っており、私は耳かけ形の補聴器を使っています。
耳かけ形補聴器には、メガネやマスクの邪魔になりやすい。と記載しました。
では私はどうか。というとコンタクトレンズを使用しており、マスクもそんなに使わない。
さらにいうと、使い方さえ理解すれば、それらのものを使ったとしても、あまり邪魔になることはないため、耳かけ形補聴器を使っています。
つまり、その形状の欠点がそのまま欠点になるかは、人次第。ということです。
ですので、大事なのは、できるのであればその補聴器を使ってから考えることです。
使ってみて欠点が気にならないのであれば、それは合うものですし、逆に気になるのであれば、別のものにすればいい。
上記の通り、補聴器の形状は、扱いやすさが異なります。ですので、ご自身が使いやすいものを選ぶことが大事です。
まとめ
さて、こちらでは、補聴器の形状について、記載してみました。
今現在、補聴器で聞こえを改善する場合、補聴器の形状、補聴器の性能。この2つを選ぶ必要があります。
その中の補聴器の形状について記載してみました。
上記にも記載しましたが、基本的に補聴器の形状は、それぞれの形で扱いやすさが異なります。
ですので、ご自身が扱いやすいと感じるもの。それを選ぶことが大事になります。
ということで、その点が伝わったのであれば幸いです。
