補聴援助システム、ロジャーとは?

深井 順一|パートナーズ補聴器

こちらでは、補聴器につけて、より聞こえを拡張することができる補聴援助システム、ロジャーについて、ご紹介をしていきます。

補聴援助システム、ロジャーとは、送信機を話し手につけ、補聴器に受信機をつける事で、補聴器の苦手な部分である

  • 離れたところからの会話、音声
  • 騒がしいところでの聞き取り
  • 複数の人とのお話

に関して、より聞こえの改善を行うシステムのことです。

補聴器の他に補聴援助システムの代金がかかるのですが、その事により、より補聴器の聞こえを拡張するシステムになります。

ロジャー(補聴援助システム)とは

冒頭の通り、補聴援助システム、ロジャーとは、補聴器の苦手な部分である

  • 離れたところからの音声
  • 騒がしい中での会話
  • 複数の人とのお話

これらの部分をより、改善させるための補聴援助システムの事です。

送信機と受信機の2つを合わせ、送信機を話し手につけてもらい(もしくは、話している人の側に置いていただき)、そこに話された音声が、受信機をつけている補聴器に直接、入るようにして、より聞こえを改善させるシステムになります。

補聴器は、距離が離れたり、周囲が騒がしかったりしますと、急激に音が小さくなったり、周りの騒音にかき消されやすくなってしまいます。

そのため、近くで音を拾い、その綺麗なままの音声を補聴器に直接、届ける事で、聞こえを改善したのが、このロジャーになります。

このような製品を補聴器の世界では、補聴援助システムと呼びます。

送信機と受信機からなる補聴援助システム

この補聴援助システムは、補聴器に受信機をつけ、音を拾う側のマイクを相手につけていただくか、卓上に起き、音を拾うようにして、聞こえを良くします。

その事から、仕組み上、必ず、送信機と受信機が必要になります

そのため、最終的な金額は、補聴器の値段+送信機+受信機になります。

送信機は、一つで良いのですが、受信機の場合、両耳に補聴器をつけていると、両耳分、必要になります。※ものによっては、片側だけ、もしくは、1つで2つの役割をするものがあります。

少々、お値段がかかってしまうのは、難点ですが、音声がすぐ近くで入るようになると、補聴器とは、比べ物にならないほど、音声が明瞭になるため、

  • 学校や職場などでの聞こえの環境改善
  • 補聴器では、効果が薄い方への改善
  • 人工内耳の欠点を補うため

これらの方々に使用されていたりします。

補聴器の欠点は、距離が離れたりすると、急に音が聞こえづらくなり、明瞭さが失われたり、周囲の音に負けてしまい、聞き取りづらさが出てきてしまう事です。

ロジャーを使い、すぐ近くで音を拾えるようになると、明瞭さをなるべく失わないようにして、聞き取りを改善しやすくなります。

まとめ

補聴援助システム、ロジャーは、送信機と受信機の2つを組み合わせ、活用して、聞こえをより、改善していく機器です。

特に聞こえの改善が補聴器では、かなり限定的になってしまう方や人工内耳の欠点である騒がしい中での会話、離れたところから会話、それらの部分をより、補ってくれます。

補聴器で全ての部分が改善できれば、それで良いのですが、残念ながら、補聴器は、効果が比較的、出やすい方とそうでない方に分かれてしまいます。

これは、補聴器の性能というよりも、耳の機能や聴力、耳の状況によって、変わってくる事が多いです。

そのようなケースにおいて、改善が難しい部分を改善したり、より補聴器での聞こえを改善するための道具として、補聴援助システムは、あります。

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